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レッツ無職    …2003年05月26日(月)

8月の個展を終了するまで修士号はいただけないものの、実質的には今週の木曜日には学校が終わり院生の肩書きを剥脱されます。 無職へのカウントダウンは100時間を切りました。

引き下がるに引き下がれない卒業式は今週末。 昨日は予行練習式という名の「俺たち頑張ったゼ! 卒業だゼ!」と互いに激を飛ばし合う薄気味悪い卒業生数百名が集うオナニー会があった模様ですが代わりにクラブへ行ってきました。 米の卒業式といえばガウンとあの角帽子、そして角帽子を空に投げる寒さに尽きますが、ガウンは借りるものの角帽子は50ドルも出して買わされることを御前等は知っていますか? 如何せん初めての卒業式で戸惑うことばかりです。 式にはNYから友だちとメロンキャンプ、サンフランシスコからは実に3年ブリにお会いする友だちが降臨されすっかり祭り状態ですが今後も低い立場から御前等の人生が俺より不幸なものであり続けるお手伝いをする為に具体的にはやっかみ、足の引っ張り合い、見下し癖、そういった作業に力を入れてがんばっていきたいと思っていマウス。

※アウトルックのアドレス帳があぼん。 なぜ消えたのかまったく解せませんが、可能を不可能にするマイクロソフト様ですからきっと仕様でしょう。 手元にメヱルが残っていた慶太、コバケン、志文たん、勃人くん、ナカジー以外のアドレスが消滅。 お手数ですが俺プロバイダアドレスをご存知の上記以外の方はご連絡ヨロピコット。

> 皺田さん(お返事遅くなってスミマセム)
メロンキャムプは頗るお元気で、昨今はフォント制作に夢中ちゅうらしく、メロキャンフォント第一号は「Uganda Font」と命名されたそうですがウガンダて。 彼の近況といえばそれぐらいです。

> ?さん(お返事遅くなってスミマセム)
やってみました。 ネンチャク体質をあますことなく発揮して4度も挑戦してみましたが結果は常にタイプ6の「スタイリッシュ宇宙人」でした。 ありえない! システムの不具合でしょうか。

> ?さん
「東」と書いて「フェデックス」と読みます。
字面はアレですが、読みは至って普通のありふれた名前です。

▲トツプパゲ

卒業が怖い    …2003年05月25日(日)

アタイはろくでもない女です。
現実から逃避するのは名人級、逃亡スパルタスロンならぶっちぎりの優勝、だがしかしゴールには新たなスタートラインが待ち構え、結局はそこからもまた逃亡以下永久ループの逃走犯生活を続けて直に27年目を迎えようとしています。 波風を立てる力もなく、波に乗れるボードもなければサーフ技術もなく、「ベイウォッチ」はとうに放送を打ち切り海難救援隊はお昼寝の時間、俺はどうしたらいいのでしょうか? 結論としては海に行くから溺れるのであって歯を食い縛って家に篭っていれば危険に怯えることもない。 コレ。 つまり就職という世間の荒波に揉まれたくなければ学校へ行って時間を稼げばいい。 そうです。 俺は両親の寵愛と経済力を最大限に利用し、就職から逃れる為のありとあらゆる努力を贅沢に注ぎ込んできました。 嗚呼! ですが来週の日曜には卒業し、その瞬間から俺の肩書きは立派な無職へ。 今回ばかりは逃げられそうもありません。

アタイはどうしようもない女です。
この歳になって分数の割り算もできません。 掃除だってできません。 過去に書類の整理をしていてパスポートを捨ててしまったこともあります。 ここ2年ほどはメロンキャンプの好意に甘えて自分で掃除機をかけたこともありません。 それなのに感謝の意を込めて彼の肉棒を咥えようともしません。 両親には「コイツは結婚できないだろうな」と思われています。 「子供が三人おりますねん」という歌を吹き込み、そのレコードを結婚式の引き出物にしてしまった西川きよし・ヘレンのような猛者夫婦を目指そうにも我ながら結婚はできそうもないと思います。 孫をその腕に抱かせてあげられなくて堪忍やでタカシ、ユリコ…。 俺に俺のような娘がいたら日本海に沈めます。 もしくは浮かべるね。 そして山岡さんに一杯くわせた海原雄山のような高笑いを轟かせるに違いありません。

アタイはだめな女です。
お友だちだっていません。 10月からタカシのいるマレーシアで彼とふたりぽっちの生活をしばらく謳歌しようと思っていますが、C言語よりマイナーなマレー語が1ミリも理解できないので彼の地でもやっぱりお友だちなんてできそうもありません。

アタイは救いようのない女です。
彼の文章はどうにも嘔吐感がこみ上げる気持ち悪さで生理的におおよそ受け付けないものであると存分に理解していながら朝鮮顔のスーツ姿はまるで葬式屋のヒデ・ナカタ、通称「パルマのオレ」の文章を読んでしまうのは自傷行為以外のなにものでもありません。

アカンと思ったことはするナッ!

▲トツプパゲ

ワンニャン    …2003年05月22日(木)

毎日それはもうどうしようもないほどにダルい、そして私は「動物なら何でも大好き」という博愛主義者ではありません。
大雑把に猫好き型、犬好き型に分類するなら確実に前者、そうして「犬に好かれる人種」と「犬になめられる人種」に分けるなら間違いなく後者に分類されます。 つまりこの俺が犬好き型に転ぶのはどうしたって不可能です。 犬好きピープルの心証を害することを恐れず言うならだって吠えるしうるさいし臭いし主人にべったり懐くのも何だか卑らしいし舌は出しっぱなしだし。 俺がこうして差別的発言に至るまでには数多くの苦く手痛い経験を潜り抜けてきたのです。

彼らを敵対視しているわけでは決してなく永世中立国家スイスのような立ち位置を保ちたいと思ってはいます。 かと言ってスイスの戦車も飛行機も自国産、有事の際には2秒前までは精子だった御子から3分後に臨終するご老体まで武器を取って闘う覚悟に漲っている生半可ではない防衛抑止力はなく至って丸腰装備、御犬様が視界の隅に入って来ようものなら「俺は敵じゃないデスヨー」ということを示す為に視線を逸らし御犬様の通る道から横に2歩は外れます。 つまり俺は徳川綱吉幕府下に敷かれた生類憐れみの令で御犬様に粗相を仕出かさないよう怯える農夫なのです。

そんな俺の気弱な態度が気に食わないのか、それともよっぽど空気が読めないのか、彼らにはやみくもに飛び掛かってこられがちです。 今日も今日とて後ろから地獄の番犬が襲ってきて、いつもならうまく避けるところを運悪く転倒しました。

今はっきり解りましたが俺はどうやら犬畜生が嫌いです。

▲トツプパゲ

イエスマム    …2003年05月16日(金)

--ところで東、卒業式はどうするの? また欠席なのかしら?
--うんマミー。 だって面倒くさいんだもの。
--だけどあなた一回もお式に出たことないのよ。
--北緯38度線みたいな緊張感溢るるイヴェムトってダルイしー。
--最後の卒業式かもしれないんだから出た方がいいと思うのよ。
--でもママン、おべべは何を着ればいいのかアタチわからないの…。
--服なら腐るほど持ってるじゃない。 着物なんてどうかしら?
--だってママン、アタイ26歳なのに卒業式って恥かしいよう。
--歳は関係ないわよ。 だいたいあなたはその歳になっても私たちの援助で暮らしてるんじゃないの。 そっちの方が世間じゃ恥かしいって言うんじゃないかしら。 出席して写真の2、3枚も撮ってタカシさんに見せてあげれば喜ぶわよ。 それでみんな幸せじゃない? とにかくスポンサー命令だと思ってお式には出なさい。 言い逃れは許さないわよ。


そうです。 俺は入学式も卒業式も出席したことがありませんだってダリィじゃん。 そういった式はいかにも面倒くさそうだし、メス豚に至っては100人中10970397人が安っぽい泪を流しそうな犬も食わないセンチメンタリズムが上空に蔓延していそうで関わりたくない最南端波照間島という具合です。 そもそも俺は「卒業式(や何かしらの式)はけじめ(あるいは節目)」なんて考えもそう平気で吐かす輩も苦手です。 アタイの通ったどのインターにも入学式はなかったし、小学校の卒業式モドキは病欠、中学の時はそのままエスカレーターで高校へ繰り上がったのでなし、高校の時は当時の恋人と旅に出掛け欠席、学士卒業時は面倒で欠席、そして今月31日の院卒式にも出ないつもりでしたが「郷に入っては郷に従え御前は俺に従え」とばかりに財務省直々に出席しないならオマエシネとのお達しが出たので、成人式と勘違いして豪勢な西陣織の振り袖でも羽織って悪目立ちし後ろ指を差されてこようと思いマウス。

ようやくユリコが帝国にお戻りになられました。
別れ際、入用になるかと思い換金しておいたけど結局はカード払いばかりで半分以上余ってしまったからとママンが600ドルの袖の下を掴ませてくれました。 思い切りくだらないことに使うつもりですワァイ。

▲トツプパゲ

台風最前線    …2003年05月12日(月)

タカシの帰マレーシアを明日に控え、今日はカタワ抜きの3人で最後の晩餐を。 タカシからそう宣告を受けた時、幼少時から培ってきた俺の「避け難い嫌なこと」に敏感なセンサーはそれは見事な反応を示し、やはりその不幸な予感は的中しました。 両親が捕鯨のフォーメーションで卒業を間近に控えた26歳の独り娘を囲んで執り行われる家族会議のお題といったら就職のこと以外にありえません。

今月末に卒業、6月と7月はレジュメとポートフォリオ作り、8月は個展の最終準備→個展開催、それで学務はすべて終了、9月は某アーティストが講師を務めるNYでのワークショップに1ヶ月間参加、10月からクアラルンプールのタカシのところへ身を寄せてしばらくゆっくりしながら先のことを考えたい、それから帝国に戻って職を探すつもりであること、職種はまだ考えていないつうか俺のように何事も不得手なドキュソに勤まる仕事なんかあると思ってんのか、それってアレよ、ケサランパサランとかツチノコを見付けるより大変よ? それでツチノコを発見したのが婦女子だったらきっとツチノコの形状を陰茎に見立て命がけで獣姦に耽ると思うね、もう絶対。 ということを正直に打ち明けました。

「ただでさえ不況なのに美大の院なんて出ても普通のお勤めは無理でしょうね」
「君の場合は年齢もちょっと上だからなぁ、簡単にはいかないだろうね」
「絵に拘らなくてもいいんじゃないかしら?」
「教員免許をとって教えることも選択に入れてみたらどうだろう」
「何にしても楽しんで長く続けられるお仕事にしなさいね」
「そうだね、君は結婚できないかもしれないんだから」
「あなたはひとりでもしっかり食べていけるようにおなりなさい」


え、そうなの!? アタイ一生お嫁にいけないの!?

▲トツプパゲ

家族の風景    …2003年05月10日(土)

タカシも無事にマレーシアから上陸しました。 俺だけが蚊帳の外の予定調和です。 相変わらずツラがそっくりで自分の生き写しを見ているかのような気分に超モジモジですだってドッペンゲルガーを見たら数日中に死ぬって言うじゃん? ね? つうかタカシの遺伝子強すぎです。 こうもクリソツだとタカシとユリコは性行の契りを結んだという事実を認めないわけにはいかず、彼らはきっと独創的な体位を駆使した濃厚なセックスに耽溺し、さらに俺のご生誕記念日が10月9日ということから逆算すると1975年の大晦日あたりに2年越しの挿入挿入でやはり濃ゆいセックスにうつつをぬかしていに違いないと想像せざるを得ません。 両親の濡れ場を勝手に想像して勝手に青ざめるアタチは悪い子なのです。

ユリコもタカシも「邪魔はしない」と大層ご立派な台詞を吐いておきながら、結局は朝飯、昼飯、夕飯、食後酒とカタワともども流刑です。 彼らはカタワが大のお気に入りで俺に至っては単なる撒き餌に過ぎず、アタイがどれだけ御前らの独り娘はここにおるやんか、と熱っぽく潤んだ目で訴えようが彼らはカタワに夢中で俺なんかホチキスの芯より軽い扱いです。 存在の耐えられない軽さ。

本間くん、遠慮しないでどんどん食べてね。 本間くん、男の子はしっかり食べないとだめだ、歳を取るとあんまり入らなくなるからね。 やっぱり男の子はお米4合ぐらい食べなきゃらしくないわよね。 私が若いころは貧乏だったからおかずもなくご飯7杯ぐらい食べたなぁ。
つうかカタワは牛じゃないと思うの。

実は男の子がほしかったのよ、東はタカシさんにそっくりでしょう、娘っていうより主人みたいなのよね。 確かに息子もほしかったねぇ。 あら東、私にもお酒を注いでくれるかしら、気が利かないわね。 ああじゃあ私にも頼むよ。
俺は御前等の専属給仕じゃなくて御前等がフェラチオに始まりアナルファックに終わる恐ろしいほどの肉欲に溺れた結果にできた独り娘なんデスヨー。 愛されて当然の独り娘らしい扱いを受けたいんデスヨー。 それなのに御前等ときたら本間くん本間くん本間くん本間くん本間くん本間くん本間くん本間くん本間くん本間くんとチヤホヤしやがって馬鹿野郎。 こんなの家族じゃないんだから−あ.

▲トツプパゲ

マタドール    …2003年05月08日(木)

もしもーし、東ちゃんも良く知ってるサプライズゲストがこっちに来てます。 誰か言っちゃうと面白くないから授業終わったらその足でいつものタイ料理屋に来てください。 待ってマース!

カタワから入った携帯のメッセージを聞きながらどうせ突然の来訪者はメロンキャンプだろうとずっしり重い碾き臼のような気分を引き摺って飯屋に出掛けてみると、腹黒そうな微笑を浮かべてカタワの正面に構えていたのはカジュアルな飯屋に似つかわしくない高そうな黒いスーツを上品にお召しのユリコでした。 オオサキャにいるんじゃなかったのママン? 養生中のはずでしょうママン? 猫2匹はどうしたのママン? つうかどうしてここにいるのママン? どうしてカタワとグリーンカレーにむしゃぶりついているのママーン!

ちょっと暇ができたからどうしてるかと思って来てみたのよ。 私が自分のお金で行きたいところへ行きたい時に行く、それの何がいけないの? 連絡? 何度もしたわよ、でも何度かけてもあなた留守なんだもの。 16日までいるからホテルとレンタカーを手配してちょうだい。 今週の土曜日から来週の火曜日はタカシさんも来るから私の隣にでももう一部屋取ってほしいの。 あなたは忙しそうだし邪魔はしないから大丈夫、でも時間があるときは一緒にご飯をいただきましょう。 ちょっとした息抜きじゃないの、ずっと日本にいると息が詰まるのよ。 ─ねえ本間君(カタワ)、パッタイのお皿を取ってくださる? ─それにしてもDeltaのファーストは初めて使ったけどひどいものね、謙虚さのないサーヴィスって最低。 これだからアメリカは嫌なの。 だいたい私は英語が嫌いよ。 あなたにしたってどうしてアメリカの学校なんかに行くのよ? 芸術の勉強なら英語圏じゃなくたって日本でも、南米とかスペインの学校でも良かったわけでしょう、まったくどうかしてるわ。

まったくどうかしているのは御前だっつうの。
邪魔はしないと吐かしつつただでさえ忙しいこの時期に、突然ドアベルをチンポンと鳴らされること以上に邪魔なことはないということをこのパワーとお金を持て余し、ほんの思い付きで日付変更線を越えあっさり上陸してしまう女が気付く日は来るのでしょうか。 更に今週末はタカシのサミット参入て家族会議開催か。 川の字で親子仲良くおねんねしろってか! 神様、俺の幸運はもはやこれまでですか? 燃料投下はもう結構です。

▲トツプパゲ

春、終わる    …2003年05月06日(火)

仔猫ちゃんぐがお家に帰ってしまいました。
「仔猫、保護しました」の広告を出してみると、翌日には飼い主から連絡が。 俺はもっと仔猫ちゃんぐとの蜜月を楽しみたいの、それに朝の8時半に迎えに来るなんて焦りすぎだと思わない? つうか気を利かせろよ。 お迎えに来たのはケリー・リンチ似のメス豚で、案の定ふたを開けてみれば、通りを挟んで二軒隣という超近所にお住まいだそうです。 ヤッパリネ! 目と鼻の先に住んでいながら今まで一度もお見掛けしたこともなければ、挨拶を交したこともない方でした。 米国都市部における近所付き合いの希薄さが垣間見えるようなエピソードです。

通りを挟んで二軒隣ということは、仔猫ちゃんぐにも帰れない距離ではないし、俺は保護したというより拉致ったのか!? アレか? 善行をしたつもりでいたのに実は超勘違いだったか? 解りもしねえのに雰囲気重視でアナイス・ニンや野坂昭如を読み、小野塚カホリや魚喃キリコの漫画に現を抜かし、蜷川実花、HIROMIX、浜あゆが宣伝している踏み絵みてえなデジカメしか持ってないけど写真大好き! と言ってみたり購読雑誌は「H」で好きな監督はフェリーニ、ゴダール、岩井俊二、トリュフォー、ヴェンダース、ベルトリッチだとか平気で吐かす【コジャレた文学や映画や芸術に触れているつもりになって感性を磨いていると目も当てられないぐらい激しく思い込み、普通のひとであることを認められずに必死すぎて恥かしい努力を惜しまない、ひと山いくらのどこにでもいる(とくに)女たち】の勘違いと一緒か!? 仔猫ちゃんぐの名前はビスケットっていうんだって…、キャウワウィウィ名前をつけてもらって良かったネ…。

俺の春は無惨に終わりました。

▲トツプパゲ