GRATEFUL DAYS
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2004年06月12日(土) 玉砕

 オーディション落ちたどー!(よゐこ濱口氏の声でお読み下さい)




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 やー、身ぃ入れて臨めなかったし、台本の中に「周囲に持たれてる私のイメージ」に合う役がちょい役の中にはなかったし(いや、イメージに合う役だけが振られるってわけじゃないと思ってますが)、やりたい!って思える役もちょい役の中にはなかったし。しゃあないかなあ、と思ってはいるのですが。あ、なんでちょい役限定かって、私はそこの劇団員じゃないからなんですね。オーディションやるまでの二、三ヶ月間で色々と勉強もさせてもらったので、無価値な日々ではありませんでしたし、この一度の失敗でめげていられる場合でもないのですが。しかしヘコむにゃー。私何が駄目だったんかなあと、ぼんやり考えています。駄目とか駄目じゃないとか、そういう話ではないのだと思いますが。「〜ですが」ばっかりだな自分(==
 こういうときにどばーんと「残念だー!」とか「悔しいー!」とか言わないから、私は癇癪を起こすんだと思います。吐いていい状況でも吐いちゃいけないと思っちゃうんですね。こう書きながらも「私が不満だのを吐いていい状況なんてありえないけどなー」と思ってます。世の中にはそういう状況を持てる人もいるらしいけど私にはそんなもん割り当てられてないぜ、みたいな。
 とりあえず、気を取り直さねば。がんばるぞ。

 岡崎京子氏の「ヘルター・スケルター」を読みました。すげえ。すげえ。怒濤の狂気。続きがあるZE!って感じで終わってるのに続きが無いのが切ない(というか実際、三部構成中二部が終了した状態で氏が事故に遭ってしまわれたので終わってない)。一日も早いご回復をお祈り申しあげます。
 私も自分のツラが気に入らない人種なのですが、整形はしたいとは思わないです。なんかそれは違う気がする。上手く言えないけど。
 しかしなんで男のメイクさんは大概オカマキャラなんだろう。


2004年06月11日(金) バラストの海

 なんか今日の自分の服装はOLっぽいなー、できる女に近づいたか!?と独りでふにふに浮かれていたら、友だちおもむろに一言。

「指摘するかすまいか悩んだんだけど、シャツのボタン掛け違えてるよ」

 モウダメポ

 閑話休題。
 先輩の劇団のワークショップに参加させて頂いております。あちこち劇団を渡り歩く根無し草でいたいのですが、なんか少しだけ根を張らざるを得なさそうでちと鬱。帰る場所は自分で作りたいのですよ。
 まあそれはさておき、今日はWSの一環で五分間スピーチっつーのをビデオカメラの前でやりました。テーマは「演劇と私の出会い」。大抵は三分間のところが何故五分間かというと、三分だと私が早口になるからなんだそうでo_ _)o 諸般の事情で欠席だった演出さんから、そのために伸ばしたんだから早口にならないようにと伝言を賜ってしまいました……。ま、結局早口だったのですが(沈没) 早口でぼつぼつっと喋っては数秒間ぐにぐにと落ちつきなく自分の手を弄んで沈黙し、またぼつぼつっと喋り。喋りたいことが多すぎてその上優先順位がつけられなくて、どれから口に出したらいいかわからなくなっちゃうのですよ。喋っているうちに、どの話題について喋っているのかもわからなくなるし。自分で自分の言葉に驚くこともしばしば。誰か聞き手になってくれる人がいれば、もう少しましになるのですけれども。
 思うにこれは、私の頭にバラストが詰まりすぎているせいだと思います。バラストってのは、意味のないセリフのことです。小学校高学年から高校にかけて、私はほとんどバラストしか喋らずに過ごしました。本当に言いたいことは頭の内にため込んだままにしていました。ためにためた言葉が蓄積するうちにそれすらばらばらに砕けて意味の通らない言葉に、バラストになってしまって、喋る機会を与えられた今、見境無く噴出しているのだと思います。にきびが炸裂するように。何度膿をしぼっても、一向に芯が出る気配はないのですが。あと、あんまりにもモノを覚えすぎているんだろうかとも思います。本の読み過ぎだろうかとも。実際はそんな、人に自慢できるほど物覚えが良いわけでも、読書家であるわけでもない並々平凡な人間なのですが。
 なんかもっと、喋りたいことを順序立ててきちんと喋れる人間になりたいです。早く人間になりたい。
 あ、最近演劇実験室天井桟敷の最後の公演「百年の孤独」のビデオを見ました。話はよくわからなかったけれど、本当に実験的な演劇をやっていたことはよくわかりました。寺山さんがご存命の内に演劇人になりたかった。生で見たかったなあ。やっぱり演劇は生ものだから、ビデオで見るのは変な感じがします。「百年の孤独」は舞台をサイコロの「五」の目のように配置し、間に座らせることでわざと観客が全体像を見渡せないように作ってあるのに、ビデオだとその効果台無しだし。いや、これはこれで良いのだけれどうわーやっぱり生で見たい。
「人間は中途半端な死体として生まれてきて一生かかって完全な死体になる」ってセリフが妙に印象に残っています。じゃあ完全な生体っていうのは、どんなんなんだろう。


2004年06月07日(月) うがー

 なんかまた、芝居周りでめげてしまいそうなのですけれど、めげる暇はないのです! めげる暇があったら走れ走れ!
 いっそ私は何もしない方が良かったのかなあと、ふと思うときがあります。芝居をやる企画なんてたてないで、普通の一学生でいればよかったのだろうかと。何もしないまま焦燥感だけ抱えて過ごすよりは、山のような問題に煩悶する方が良い、そう思って選んだ道で、今もそれは正しかったと思っているのですが。辛いです。わかりあえないって辛い。同じ日本人なのに言葉が通じない。喋りたくない。癇癪を起こしてしまいたい、けれど、それは、駄目だ。言葉が通じないのは私がきちんと、万人に通じるように喋れないせいだ。喋る努力をしなくちゃいけない。まだここで投げてはいけない。そんなことじゃこの先やっていけない! まだがんばれ自分。がんばれがんばれ自分。

 今日、ある授業の先生が面白いことを言っていました。恋というのは互いが向き合っているモノで、結婚(だったかな?)は二人が同じ方を向いている関係、なんだそうです。色恋は第三者が絡まないと物語にならない、とも言っていました。なるほどな、と。男にとって本は女だ!とか先生はなかなかぶっ飛んだ話をします。じゃあ図書館は女郎屋か。

 以下メモ。四ヶ月の間の読了本リスト。少ないなあ。
◆小説編
姑獲鳥の夏 / 魍魎の匣 / イン ザ・ミソスープ / 皆月
娼年 / GOTH / ちょー企画本2 / 鎮魂歌
◆漫画編
さくらん / レベルE / 攻殻機動隊 / EVA(9) / 水蜜桃の夜 / GOTH
Paradise kiss / 少年少女ロマンス / 遠藤浩輝短編集


2004年06月04日(金) むらむらむかむか

 得体の知れない鬱憤と破壊衝動が身体に着々と溜まっていて、そろそろ暴発しそうです。いや、得体が知れなくはなくて、理由というか鬱憤の発現元はわかってるんですけど自分がそれに対して苛立っていると認めたくないのです。極限に達するとブチ切れた挙げ句対象をぶん殴りまくるっつー最低最悪な行動に出かねないので、ここらでガスを抜いておきたいのですが……如何ともし難く。私の精神構造は全く持って子どもです。気に入らないことがあるとすぐ癇癪を起こす。癇癪を起こしている自分に苛立ってまた癇癪を起こす。ネガティブな無限ループで溺れそうです。ぶくぶく。

 今日は午後がまるまる実習、の筈だったのですが、片方の授業がなんと先生と雑談している内に終わってしまいましたo_ _)o 二時間半まるまる雑談ですよ。何事。いや、面白かったんですけどね。先生は今七十歳くらいなのですが、若い頃に言葉がわからないのにフランスに渡って、そのまま八年滞在したんだそうです。したら、日本語忘れちゃって言語障害になっちゃったとか。日常会話で使うような簡単な単語が出てこないんだそうです。人間の脳って面白い。先生は松田優作や竹中直人に教えたことがあって、川端康成とも知り合いで、でもってフランスだったかドイツだったかの警察のブラックリストに載っちゃってるんだそうです。すごいんだかすごくないんだかわからない。
 雑談の中でちらっと、学生運動の話が出てきました。私の通う大学は学生運動が滅茶苦茶激しかったらしく、生協がないやら、大学の周りにやたら高い柵がめぐらしてあるやら、備品に血痕が残ってるって噂やら、と今でもその名残があちこちにあります。大学近隣のアパートを借りようとすると断られるなんて話も聞きました。学長室に突撃した学生たちが将棋倒しになって何人も圧死したとか。
 そんな歴史を持ってる大学ですが、今は至っておとなしいものです。私が言うのもなんですけれど。激しい情熱を持っていた先輩たちに憧れているけれど、生活を成り立たせるので精一杯になっちゃってて何もできないでいます。有り余るエネルギーを鬱憤に変えるばかりでいます。芝居に打ち込んではいるんですけど、何か物足りなくて虚ろな感じがしています。御歳七十歳(推定)の先生は、そんな私たちを事あるごとにアジります(笑 大学ぶっ壊しちまえー!とか。なんか、そういう突拍子もないことして赦されるのもあと数年だから、何かしたいんですけど、ううーん。
 こういうことを考えていると、椎名林檎のデモ集に入っていた「ネガティブ」という曲を思い出します。林檎が作った曲じゃなくて、寺坂トモヒロさんの「針のない時計」という曲を題名変えてカバーしたのだそうですけれども(歌詞はこちら)近頃よく聴いている曲です。聴くたびに、このまま朽ちてたまるか、このまま丸くなってたまるか、と思います。でも、思うだけになっちゃってるのが現状……。
 余談ですが、卒業生でもある装置コースの先生が、学生時代に「安くて丈夫なバリケード」を作って闘ってたって話を聞いて笑いました。さすが装置さん。


2004年06月03日(木) からから空回り

 五月が過ぎ去ってしまいました。日付が飛ぶのが早い早い(´Д`;
 前回の日記に書いた「ニホンゴ上手ダカラ!」の黒人氏と相棒?さんと、たまたま道ですれ違いました。したら、すれ違いざまに「カワイコチャン!」と言われてびっくりしました。いや、向こうは私がコンビニの店員で以前遭遇してるなんて覚えちゃいないでしょうけど。な、なんだったんだ。

 めっそりと自己嫌悪キャンペーン展開中です。何をやっても空回りするばかりで、あたふたするばかりで、どうしたらいいのかわけわからんちん状態です。今日は一年生の実習に聴講で出たのですが、去年「おまえは引っ込み思案なんじゃー!」と先生に言われたのを踏まえて前へ前へと自分を押し出して行ったら、「おまえは他の人のを聴けて無くて我が儘じゃー!」と窘められました(沈没) 私は何事も極端で、「ちょうどいい塩梅」というのがわからないらしいです。あと、友だちのメールに返信し忘れてたら、私が怒ってると友だちが勘違いして平謝りメールが来たりしました。誤解は解けたけど泣きそう。ずぼらで怠惰な自分にfuckin'。

 私の脳内って実は地球の言語以外のことばで出来ているんじゃないかって、近頃思っています。また電波な妄想巡らしてます。だってあまりにも人に話が通じないんだもの。もしかして地球外言語を無理矢理に日本語にして喋ってるから、話が通じないんかなあ、と。
 んで、日本歴史占いつーのをやってみたら、結果はかぐや姫で「外見・言葉」の項にまさにその通り!なことが書いてあって笑えました。ドタキャンの女王ではありませんが。私はしっかり喋っているつもりなのに、周りが聞くとちんぷんかんぷんなんだそうです。いや、時々自分でも、自分で走り書きしたメモの意味がわからないことがあったりするのですが(笑 「発想重視で論理がない」ってのもよく言われます。論理重視の友だちは私の思考が理解できないそうです。彼女と喋ってると「なんで?」とたびたび言われるんですけど、ただやりたいだけで理由とかなんて無い私は答えに窮しまくります。「やりたいから!」ってだけでそれ以上のモノはなにもないんですけど、納得してくれないんです彼女……。理由がないと行動を起こしちゃいけないんですかねえ。

 ううーんなんか書き足りない気もするけど終了。明日も実習じゃー。


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