きまぐれがき
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2005年10月28日(金) 毛が。。。



↑若さが漲っていた頃のサーシャ。

こんなふうに今の時期には冬毛に覆われていなければならないはずの
サーシャの身体が、今年は恐ろしいことになってしまっている。

先月あたりから情け容赦なく毛がどんどん抜けていき、恐る恐るブラシ
をかけるとその部分の地肌が見えてしまうのだ。

もうこれは、何ヶ月ものませている心臓の薬の副作用にちがいないと
獣医にお伺いをたててみたところ「副作用なら、のませ始めたころに表
れるはずだし、ホルモンの関係かなぁ」と自信なげにおっしゃった。
ならば、そのホルモンに心臓の薬がなんらかの作用をしてこうなったの
ではないのか?とも思ったのだが原因追求はやめた。
たとえそれが脱毛の原因だとしても、心臓の薬をやめるわけにはいか
ないのだから。

今のところは、ペットショップで買ったセーターやフリースを着せて寒さ
をしのいでいるけれど、これから先どうやって暖をとってやったらいいの
だろうか。

昨日は、お散歩で時々逢うミミちゃんという名の小型犬を連れた強面の
おじさんが「突然貧相になってどぉしたんや〜?」と言いながら、不気味
なものを見るような目つきでサーシャを見下ろした。
本人にむかって貧相とは、その目もさぁ。ちょっと失礼ではないかい。
首、腕とギラギラ輝く金鎖にヤ○ザ歩きのおじさんを、できることなら避
けたいけれど、連れている犬が可愛いのでその犬とだけお友達なのだ。

昨年、おじさんちのモモちゃんが死んだ時には、寝転がった犬が描かれ
ている熨斗袋に入れたお香典とお花を持ってお通夜と葬儀にも行った。
「犬への香典ってどのくらい包むものなの?」と家人に訊かれたが、それ
は私と犬の生前の関係がどんなものだったかによるのだと言って教えな
かった。

おじさんに脱毛の経緯を話すと「薬やな。獣医もよくわかってへんのと
ちゃう」。思うことは同じなのだった。



2005年10月15日(土) 長電話よ〜

国会議事堂の近くを車で通りかかるたびに気になっていた一軒
の酒屋さん。
電機メーカーの秘書室を退職した私と入れ違うように入社し、
同室に配属された友人の妹さんの嫁ぎ先が国会議事堂の近く
の酒屋さんだと訊いていたので、「あの坂を下りたところの酒屋
さんか〜?」と友人にメールをしてみた。

すぐに電話がかかってきて「近所に坂はないから違う」。
これですっきり。違うんだって。
それから延々親の介護の話となる。
かなり悲惨な話を朗るく笑いながら話すので救われる。
友人自身が甲状腺の異常で通院していた時の話なども、私は床
に突っ伏して笑わせてもらった。
この朗るさ、昔と少しも変わってないんだよね。

あの頃、恋に苦悩する女二人は御茶ノ水の聖橋の欄干からスモ
ッグですすけた夕陽を眺めていた。

人妻に夢中だったあの時のアナタの恋人、どうしているかしらね〜?
と訊いてみた。
多分、生きてないんじゃない。ベトナムにいるってところまでは
追跡したけど、あの女ぐせの悪さでは刺し殺されたかしてるんじゃ
ないのとケロケロ笑っていた。







2005年10月09日(日) 男の心理とは?

心斎橋の新装開店となったデパートは、御堂筋パレードから
流れてきた人たちで、行列に並ばないとエスカレーターにも
エレベターにも乗れない状態。

出掛けに、留守番の家人は「40と80!」「40と80!」と何度も
叫んでいたけれど(40(首周り)80(袖丈)のワイシャツを買って
きてちょうだい!ってことですか?はいはい!)、小豆と私は
「すごい人で8階の紳士売り場に辿り着けなかったことにしておこ
う」と、さっさと婦人服売り場へ。

報道ステーションの某キャスターを見るにつけ、「あれと同じワイ
シャツとネクタイ買ってきて」が口癖なんだから。
ふつうは好きな人と同じものを持ちたい、おなじ格好をしたい。。と
思うのではなかろうか?
それが何故某キャスターなのか私にはわからない。
「一人テンション高くてやな奴」っていつも言ってるのに。


ずい分前のこと、なんの事件だったのか?収賄だったか?贈賄だ
ったか?。。まったく思い出せないが、自宅から警察に連行されて
いく男のネクタイ柄にギョ!としたことがあった。
その日は、その男の自宅周辺にマスコミが大挙押しかけていたの
で、男自身も警察が来ることを予想して身支度を整えていたのでは
ないだろうか。
そんな時に男が選んだネクタイというのが、

卵の殻からピヨッ!ピヨピヨ〜と姿を現したヒヨコの総柄。

ちょっとちょっとアナタの心理って。。?
エルメスのネクタイだろうけど、あの状況でヒヨコがピヨッ!柄では
やっぱりとぼけていると大方が感じたのか、TVのニュースでも
ヒヨコのアップからはじまる局があったりして、男の所業よりも注目
されていたのが可笑しかった。




2005年10月06日(木) スパイ

政府の中枢に入り込んでいるスパイの正体がバレてしまうなんて、
ワクワクすることではあるけれど、5日の米ABCTVのニュースで
報じられたこれなどはどう?

>ホワイトハウスでチェイニー副大統領のスタッフとして勤務して
>いた男がスパイだったことが明らかになった。

この男はフイリッピンから米国に帰化した男だそうで

>チェイニー副大統領のスタッフだった間に、副大統領の事務所から
>機密書類を盗み出していた。
>書類の中には、フィリピンのアロヨ大統領に不利な文書なども含ま
>れており、同容疑者はそれをフィリピンでクーデターを起こそうと
>していた複数の野党政治家に送っていたという。

ホワイトハウス内でスパイ行為が発覚するのは米近代史上初めて
のことというのが意外で、ほんとうか。。。?と疑ってしまった。
東西冷戦時には1件もなかった?ほんとうか?とまだ疑って、そうか
あの時代は巧妙に仕掛けられていたから発覚しなかっただけのこと
なのだと映画「追いつめられて」などを思い出しては、虚実ごちゃご
ちゃにしている私。

あれはKGBのスパイだった。
ついに正体が暴かれる時が来た、逃れることはできない。
五角形のペンタゴンの内部の複雑な設計となっている廊下を走る男
をカメラは追いつめる。
このスパイ、もう宿命としか言いようのない実に手の込んだ育て方を
された男だった。
そんな宿命を背負った男の後姿は哀愁が漂ってかっこいい。。いえ
ケビン・コスナーなんですが。。そろそろ頭髪、薄くなって。。でも軍服
は素敵でした。足長いし。

話をもとに戻してこのニュース、ホワイトハウス内でのスパイ行為が
米政府の面目丸潰れだというだけで、アルカイダ系のスパイ発覚で
もない限り、さして注目もされないニュースでしたか。。。






2005年10月01日(土) こういう人はイヤ

電車で隣り合わせた50男。
新聞の競馬欄を熱心に見てはマジックでチェックを入れていた
時はおとなしかった。
そのうちデパートの紙袋の中に両手を突っ込んでなにやら始め
たので見てみると、ビニールに包まれた雑誌のビニールをギニ
ーッと伸ばしながら破っているのだった。

やっとビニールを剥がせた雑誌を紙袋から取り出し、周りに何の
雑誌なのか気がつかせないようにうまく新聞の間に挟む慎重な
作業をし終えて、頁をめくり出した。
馬鹿だな。隣の私からは丸見えじゃないか。
もしかして、私に見せてくれてるわけ〜?

どの頁もどの頁も、同じような顔をした同じような体型のお姉さん
が裸で横たわっている。
なんだつまんないの。
思いっきり横目で眺めて疲れた。

そのうちブツブツと独り言を言い出したのは、どうもお姉さんの
評価らしい。
同じように見えるお姉さんたちでも、その男から見たらそれぞれ
言いたいことがあるのだ。
そんなもん訊きたくない。
さいわいさぁ降りる駅だと、席をたったところ「さっきから覗きやが
って」と文句を言われた。

「えっ?私覗いてた?横目を使っただけです」と言い返すことがで
きなかったので、その代わりに「ふん!」と顎をつき出すようにして
急ぎ足で電車から降りた。
今日の外出は気分華やかだったのに、台無しだわ!




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