きまぐれがき
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2005年09月21日(水) 日の出

PCを開くと同時にキロリ〜ン♪とメールを受信。

19日の日の出は5時26分です。5時過ぎに首相官邸の
屋根の上に太陽が昇っているはずがありません。

キャハ〜。送信者は油壺に住む蛇だ。
あらあらそうですか。。では朝食を済ませてから障子を開け
て窓の外を眺めた時に見た朝日だったか。。。
私の記憶力は、その日の朝のこともすでに曖昧となってしま
っているのか。。。

ともかく、あまりにも近いところに太陽があったので、
棒でつつくか、石でも投げつけてみたいと思ったほどだった。


因みに、この日の日の入りは17時43分だったとのこと。
6時前には陽が沈んでしまうなんて、時は冬へとまっしぐら。
寂しい秋だ。

「寂しい、寂しい。。」と百合子が言うと、夫の武田泰淳は
「寂しいなんて、言うんじゃない」と叱ったそうだ。



2005年09月19日(月) どうしたの?

窓にカーテンではなく、障子に飾り戸。
だからあのホテルは落ち着くのかもしれない。

今朝方、5時少し過ぎに目が覚めたので、障子を開けて窓の外
を見てみた。
大きな太陽が首相官邸の屋根の向こうに昇っていた。
ギョッ!とした。
あんなに大きな朝日を見るのは初めてだ。それに妙に近くに感じ
るではないか。
「ねぇ、ちょっと見てよ」と
声をかける相手はいない。
はい。一人で来てます。また東京。

この首相官邸の裏手の地下鉄の出入り口は、いつも人影がなく
閑散としているのに、今日はシャネルを召した綺麗なマダムが
私の前3・4段先をエスカレーターで降りてゆく。

途中でふと気がついた。
ん?このマダム泣いてる?
ヒックヒックしゃくりあげる声が聞えて来るのだ。

エスカレーターを降りたところで立ち止まったマダムは思いっきり
声をあげ、子供のようにえ〜〜〜んえ〜〜〜んと泣き出した。
今日はギョッ!とすることばかりだな。
突然立ち止まったマダムにぶつかりそうになりながらも、素早く
避けることができた私は咄嗟に声をかけてしまった。
「いかがなさったのですか?」
泣き顔を隠しもしないでマダムは「だいじょうぶです」と答えると
より大きな声で泣きじゃくりだした。
こんな時、どうしたらいいのだ?
もしかしたら更年期で精神が不安定?

一緒に立ち止まっている私に、もう一度「だいじょうぶです」と言っ
たので、それならと私はさらに地下に潜るエスカレターに乗って下が
ったけれど、あのマダムの泣き声はホームにまで響いてきた。

少し経って泣き止んだらしいマダムがホームに姿を現した。
落ち着かれたのだなと安心している私の前を、泣き止んだわけでは
なく今度はむぜび泣きにかわったマダムが「さっきはどうも。。」と
いうように、お辞儀をしながら通り過ぎていった。
こんな時、ほんとにどうしたらいいの?





2005年09月06日(火) たかが千円と言わないで

ある日。

新大阪でタクシーから降りる時にもらったお釣りを、新幹線の
ホームにあがってからお財布を覗いて数えてみた。

料金が三千いくらかだったので、一万円札と百円玉を出して支払
った。この時、あ千円札にくずしていなくて嫌がられるだろうなと思
ったのを覚えている。
運転手さんはワイシャツのポケットから、ごそっと二つ折りになった
千円札の束を取り出し、無造作にろくに枚数を数えるふうでもなく
ぐしゃぐしゃとした感じで7枚くれた。。とばかり思っていたら、6枚
しかなかった。

10から3を引くと。。。と、何回も指を折って数えてみた。7だ。
どうしたって7枚なきゃいけない、でも現実は6枚。
さっき、ぐしゃぐしゃと渡されたのがふと気になって確認してみたの
だ。あの運転手!


帰宅してから家人に話すと、「すぐその場でつり銭を確かめるって
ことしないのか」と言われたので「え、確かめるもんなの?」と答え
ると「めでたいな」と返ってきた。

今はどこでも、お釣りを渡す側が「はい、いいですか、よく見るので
すよ。間違いないですね」というように、お札を一枚二枚と数えなが
ら渡してくれるので、渡される方はその数えている人の手元をただ
ぼんやり見ていればいいだけだもの。
そんな親切に慣れているからうっかりしちゃうのだ。

それにしてもぐしゃぐしゃと渡された時に「不審な?」とふつうは思
うよなとも家人は言うが、まぁ騙されたのに気がつくタイミングが遅
かったってことだ。

そんなことよりあの運転手、どのあたりを走っている時に
「こいつなら騙せそう」と思ったのだろうか。
悔しいけど訊いてみたい。





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