日々



ナイルの一滴『ひやいひやい』in表参道

2004年12月12日(日)

矢野絢子のライブに行って参りました。
開演時間が早かったおかげで自宅には22時には到着。
おかげで大して時間をおかずにコレを書けてます。

15時位に東京に着き、そのまま原宿へ。
出掛ける時に地元は晴れてて暖かかったのですが、
東京は寒かった…身を刺すような気温でありました。
道いっぱいに溢れる人の流れに流されつつフラフラ歩く。
所々で店を覗きながらも結局は服は何も買いませんでした。
通りすがりに内村Pショップの案内板を見つけたので、
とりあえず職場への土産に人形焼を購入。受けはとれそう。

17時ちょっと前にやっと表参道まで移動。
既に入場が始まっており整理番号が110番台だったので
あまり待たずに建物に入れて凍えずに済みました。
すごく男性が多くて、背の小さい自分にはステージが見えず。
でも歌を聴きにきたから…と身体を安定させやすい壁際に立つ。
今までバンドのライブはいろいろ行ったけれど、このように
男性が多くて年齢層が高めなものは初めてかもしれない。
落ちついた、良い雰囲気。空気が柔らかかった。

初めて聴いた生歌とその場で発する言葉はすごかった。
力があって、じんわりと沁みて、軽やかで、寂しそうで。
曲ごとに違う表情を感じられた。少し、涙腺が緩んだ。
途切れ、途切れにステージから話しかける。
東京へは1ヶ月振りに来たという話が始まった。
今年中にあと2回は来るらしい。クリスマスと年末のイベント。
その時、こんな事が語りかけられる。
「東京はいつも工事している所が多いですね」
確かにそうだけど、珍しくはない。会場から笑い声があがった。
「永遠に未完の街」
呟くような声に、笑いが消えた。
そして、何事もなかったかのように次の曲が始まった。
この何気ないような一言が私には堪らなく効きまして。
家に帰ったらコレだけは忘れないよう残しておこうと決めた。

初めてだったから、こんなに胸の内でグルグルしてるのかもしれない。
でも何も感じない歌だったら初めてでもグルグルはしない。
久々に人が生み出す歌の力を思い知らされた時間となりました。
こんな時期だし直前まで行くのを迷ってたりもした。
だけど、やっぱり行って良かった。行かなかったら後悔してた。
帰宅した今もまだ、彼女の音楽が身体中に沁みてる。

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