comfortable diary



今年も一年、ありがとう。

いつも年末に「今年はどんな年だったかな」って振り返ると、「ん〜、イマイチ」
だとか、「まあまあじゃない?」とかそういう曖昧な答えしか言えなかった。
でも今年は、今年こそは「いい年でした。」と胸を張って言えるような気がするの。
なんてたって出会いが多かった。いろんな人と出会えた。
そしてその人たちが、みんな私のプラスになる人達だったと思うんだ。

そりゃ毎日いいことばっかりあったわけじゃない。
辛いこともたくさんあったはず。
でもね、今はなんだかね、満ち足りているっていうか、ほんわかしてるっていうか、
大丈夫、やっていけるって思うんだ。(この辺が少し寂しいというアカシだな^^;)

人間関係でも悩んだよ。いろいろと。
素直になれない自分に嫌気がさしたりもしたよ。
自分には何にもできないんじゃないかって悩んだりもした。

だけど。
私には願ってもないチャンスが回ってきた。っていうか、それを決めたのは自分!
映画祭の実行委員になって、大好きな大好きな篠原監督作品のお手伝いができた。
毎日遅くなっても、仕事は休まなかったし(でも寝たりはしてしまった^^;)、
それを活力にいろいろなことに積極的にもなれた。
何かをやり遂げたという気持ちを味わうことができた。もぬけの空になってしまう
ほど。シアワセだったなぁ。きっとこれはご褒美だったんだろうなぁ。

そして。
そんな私を勇気づけてくれたり、見守ってくれていたり、励ましてくれる友人が
側にいた。メールで、BBSで、電話で。ありがとう、ありがとう…!

今年は出会いの年だった〜。
いい映画との出会い。そして映画を作るということとの出会い。
篠原監督との出会い。それを取り囲むスタッフたちとの出会い。
東京で集ってくれた男性陣との出会い。札幌にきてくれたHさんとの出会い。
Hさんから繋がったみなさんとの出会い。
今まで絶対に出会うはずのなかった方々との奇妙なつながり。
出会いって不思議。本当に不思議。だからこそ感謝せずにはいられない〜。

来年はどんな年になるだろう?
先のことなんて絶対にわからない!でも来年の今日、「今年もいい年だった」と
言える年であればいいな。忘れられない一年にしてみせようぞ、ふふふん。
( PCも買ったし…ボソリ^^;)


2001年12月31日(月)

やっと。ついに。追いつきました。

ネットのお友達がみんな狂ってしまっている。アレに。
明けても暮れても、アレばかり。
私もアレを感じたい。私もアレを楽しみたい。私もアレで満ち足りたい。

でも私はアレを経験したことがないから、みんなの話題についてゆけない。
夜中にコッソリと本で探してみたり、ネットで検索してみたり。
でもやっぱりわからない。
アレは一体どんな感じ?そんなにイイの?
みんな口を揃えて言ってるの。また経験したいって。またトキメキたいって。

だから思い切って飛び込んできた。ウワサの真相を確かめに。
アレは本当に心をわしづかみにされちゃうのか。
本当に忘れられなくなるくらい気持ちイイものなのかっ。
終わったとはしばしボーーーっとしちゃうのかっ!

いひ、皆様お待たせ♪感想です。←誰に向かって言ってるかって?(そこの貴方よ^^;)

**********「ムーラン・ルージュ」ネタバレです。よろしければ GO!**********

ずいぶんと回りくどい(しかもちょっとエロっぽい)オープニングですが、そうです、
やっとあの「ムーラン・ルージュ」を鑑賞してまいりました!いぇ〜いっ!
映画を観るのに、こんなにウキウキしたのはとても久し振り。
女3人(しかもほぼ無理矢理連れて行った)で乗り込んだ。泣けるとゆーウワサを耳に
したので、膝の上にはハンカチ用意。もちろん友達には笑われた。

いきなり始まった。あーいうオープニングはありかい?
でも。サントラの1曲目が入るやいなや、ワシは映像に釘付け。
すげー。すげーよ、おい。ティム・バートンも退いちゃうくらいの映像美。
しかも歌詞の意味がわかり、ますますのめり込む。そうか、そういう歌だったか(笑)

最初はあまりのテンポの良さにしばし戸惑う。
あれれ、こういう映画かい?ミュージカルっぽいってのは知ってたけど、それを
通り越してコミカル。あれれ、私、これ好きになれるかなぁ…。少し不安。
そしていよいよサティーン登場。うわ、綺麗!美しい!この世のものとは思えぬっ!
いやん、ユアンくんと接近。こりゃオトコなら誰しもやられちゃうって。まじで。
そして象のお腹の中には真っ赤なカーテンで彩られた妖しいお部屋。
そこでいきなりの、まさかこんなに早くの「your song」。もっともっとあとから
もっと掴みのいいシーンで使われてると勝手に思ってた。でも、でもっ。
なんて美しいの〜!なんてキュートなの〜!私にも歌ってくれ〜!くれ〜、くれ〜…。

あぁ、どうやらやられてしまいそうだ、アタシも。(観念しました、ここで。)

ところがどうでしょう。
私の隣の友人Mの様子が変だ。どうも目線はスクーリーンではない。……寝てるのか?
ちょっとちょっと。寝てるよ、マジで。私と友人Mは、その前の日も遊んでた。
そうさ、家についたら2時を回っていたさ。眠いさ、そりゃ。でもさー、このいい
シーンで寝るのかいっ?

…と思いきや。隣の隣のオヤジがイビキをかきだした。それも館内響き渡るほどの
凄いやつ。愛を語っているこのシーンでっ!寝ている場合か、オヤジ!
寝てもいいけどイビキはやめろー!やめてくれ〜…。(怒りを通り越して悲しい)
ガクガク揺さぶって説教したいくらいだ、まったく。

すると今度はコマがずれた。上1/3がずれている。まじ?
あう〜、誰に怒りをぶつければいいのぉ…。5分くらいあとにコマズレ直る。ほっ。

2人の甘くシアワセな日々が続く。こういうシーンって大好き。ずっと観ていたい。
人の目を盗んでするキスは、なぜにこんなにsweetなのかしら。むふふ。
それが。だんだんと、だんだんと嫌な予感が的中してゆく。読める。読めるのだ。

でも。
読めてがっかりする作品と、読めてもハマれる作品がある。
これはまぎれもなく後者だ。
サティーンと一緒に涙を流し、クリスチャンと一緒にココロで叫ぶ。
公爵をこの世から抹殺したくなる。だけどそれなりに素敵なのが許せない。>顔が。
あぁ、もう駄目だ。鳴咽。(でもスンデで止める。これは今まで培ったワザである)
涙は首まで流れ続け(ハンカチ用意してたのをすっかり忘れている)、隣の友人Mも
起きたらしく映像をみつめている。食い入るように。

終わった。いつもよりも長いエンドロールに、この作品の心意気が感じられる。
終わってしまった。観てしまった。打たれてしまった。埋もれてしまった。
やられてしまった。夢見てしまった。寂しくなった。そして誰かを愛したくなった。
とてもとても。身悶えするほどに深く、強く、しなやかに。

そして。
誰かを愛して、その人から愛されること。この世で最高の幸せをアタシも感じたい。

……観終わったあと。番外編……

そのまま飲みにでたので、余韻を楽しむ間もなく美味いお料理に舌鼓。
楽しいおしゃべりに時間を忘れてしまう。
ムーラン・ルージュのことなど忘れていた。すっかり。
でも。なんだか恋しい。とてもとても。
またもう一度、今度はイビキに邪魔されず、あの世界に浸ってきます。絶対に。



2001年12月26日(水)

我が住む街、初めてのシネコン。

函館にシネコンができた!…ので、さっそく行ってまいりました。
時間ギリギリに入ったものの、館内は混み合っている様子もなく(レイトだったせい
もあるけど)、新品のトイレにも入り、ジュースも買い、いざ出陣。

緑色に黒いゴマゴマの柄のシート(これがなんとも田舎臭い)で、だけどもちろん
カップホルダーはついてるし、足元も広いし、何と言っても目の前にどんなに座高の
高い人が座っても大丈夫!というくらいの段差に感動した。

でも。でもっっ!
映画は「バンディッツ」の先行レイト。確かに、確かに「ハリーポッター」や
「バニラスカイ」に比べれば知名度は低いかもしれない。
でもブルース・ウィリス、ビリー・ボブ・ソ−ントン、ケイト・ブランシェットよ?
それなのに。あぁ、それなのに。

上映5分前だというのに、観客は私達2人だけなのだ!

アタシはぶっとんだね。
昨日オープンしたばっかりのシネコンだぜ?
先行レイトだぜ?

…私は思ったね。「さすが田舎(ハコダテ)…!」

でもこんな機会もあまりないので、女ふたりキャーキャー言いながら、座る場所を
決め、コートを脱ぎとなりの席にどっかりと置き、上映開始を待つ。
やっと1人女性来場。
はい、本日の入場数、それで終わり。3名。マジ〜?マジで〜?
あぁ、半年後にはつぶれてやいないだろうか…。お姉さんはそれが心配…。

それでもって映画を観終わり、エレベーターで駐車場まで降りたんだけど、駐車場に
繋がる自動ドアが開かないのだ。センサーの故障?と思ったんだけど、1階上のドアも
同じだったので、また映画館まで戻り、支配人らしきおぢさんに聞いてみると。
「あぁ、閉まってますか。…それではどうぞこちらから」って、関係者以外立入禁止
区域をとおり、業務用のエレベーターで降りることになる。
おいおい、こんなんでほんとうにいいのか?

でも支配人(らしき)人は、途中にあった映写室を観ると「見学しますか?」なんて
声をかけてくれ、映写室まで見学させてもらう。すげー!ラッキー♪
かなりいい機材らしく、なんだかおぢさん自慢気に鼻の穴を膨らませていたのが、
とてもおかしかった。

というわけで、途中寝てしまったけれど映画を(一応)堪能し、締め出しくったけど
無事に帰ることができ、かなり満足な1日でしたとさ。
あ、でも美容室にも行ってきたんだけど、できあがりは「ヘルメット」でした(-"-;)
これは大失敗。あぁ、明日からどうしよう…。

2001年12月23日(日)

微妙ぉぉ〜。

うちの事務局長っていう人は、なんとも会話が聞き取りにくい。
マイクを通しても、何を言っているか判らないくらいウィスパーな人なのだ。

その事務局長が、今日私のところにやってきた。
桃色のチラシを手に持って。

いつものごとく囁き系の言葉で、
「これ、若い人…ごにょ…いらないと思う…ごにょごにょ…」と、その桃色の
チラシを私に手渡してくれた。

そのチラシには。

うちの病院によく患者さんを紹介してくれる外科の病院のもので。

「シミ・アザでお悩みの方へ ○スイッチ、○AXレーザー導入!」

…と書いてあった。

ここでアタシ、考える。局長は一体アタシになんと言ったのか?

「これ若い人にはいらないと思うけど」***訳(だから君だけに持ってきたんだよ)

なのか?それとも。

「これ若い人だからいらないと思うけど」***訳(でも一応持って来てみたんだよ)

なのか?

この差は大きいぞっ。くぅぅ、局長の中の私の位置付け、知りてーー!(*>0<*)

2001年12月20日(木)

パソコン欲しいの巻。

あぁ、欲しい。どうしても欲しいのだ。
でも20万円。ボーナスでたけど20万円。うぅぅぅ…。

新しいPCが欲しいのです。どうしてもどうしても欲しいのです。
だって。
今の私のPCといえば。CPU166MHz、HD1.7GB(ぎょえ〜!)、メモリ64MBという
限りなくダサダサマシンなのだもの。

勢いで買ってしまえば良かったのです。「これくださいっ!」って。
でも失敗しちゃいけないんだ!と思うからこそ、PCの本とか買ってしまって
少しだけ勉強してしまって、それで何を買っていいのか全くわからなくなって
しまったのです…。誰か助けて…。

例えば。
友人に聞くと、「やっぱりメモリは256(にごろ)は欲しいよな」なんて言う。
そっか、そのくらい必要なんだって思って、128は却下する。
ハードは「ミチヨさんなら40Gくらいあれば十分だと思うけど、あればあったに
超したことないよね」って言う。じゃ、60Gはあったほうがいいってことだね?

…で、それを踏まえて電気屋さんに下見に行く。
256MBのメモリのマシンには、ハードは80Gが主流。すげ〜。
買ってもいい。でも、80Gも果たして必要なのか?とかふっとよぎる。
そうするとこっちのハードが60Gのにしてみようか?今度はメモリが128しかない。
いや、いいんだけども。これでも今のPCよりは何十倍も賢いんだけども。
でもいいものを見ちゃうと、もうダメで。それ以下を認めたくなくなっちゃう!

しかも。
電気屋さんのオタクっぽいおじさん(失礼^^;)につかまり、今度はTVチューナー
の説明を受ける。おいおい、こんなちっちゃな画面でTVなんてみないべ?なんて
心の中で思っていると、おじさんの目がキラリ☆と光り、「お客様、こちらは
テレビに繋げて見ることもできますよ」なんて勧められてしまう始末。

*****みっちー心の声*****

いるのか?>チューナー
いらないだろう!?…でも、案外使い勝手が良くって、しかも部屋のテレビが壊れ
てしまったら、役に立つぞ?いやいや、そんなときはテレビを買えばいい話だ…。
でも当座はしのげるぞ?じゃ、テレビが壊れたときのためだけにチューナー付ける
のか?バカじゃん、そんなの。でもこれが主流になったら?あとから買う人が、
みんなチューナー付きを買ってたら?いやん、私も欲しくなるじゃん。
でも高いんだもーーー!チューナー付けなかったらもっとスペックのいいの買える
もの。あほ、ボケ。目の前の餌につられてどうする!うぇ〜ん(/_;)

**********************

今あたまのなかぐちゃぐちゃです。もしかしたらアタマ使い過ぎて、面倒くさくて
買わないかもしれません。3月くらいに、今欲しい型を安く買うって手もあるし。
でもその時にはもっとかっちょいいのが出てたりもするものなのよねぇ…。
本当に買いどきってのがないよ、PCは。
VAIOもいいけど、FMVも使いやすそう。1コ前のVARUESTERも安くてよさそうだし。
でも今のFMVには、タダ同然でEPSONのプリンターがついてくるんだよなぁー。

もうダメです。しばらく考えないようにします。私の回路ぶっとんじゃいそう。
(…で、結局買わないで終わるような気がする^^;)


2001年12月18日(火)

母、我をなくし、そして立ち直る。

土曜日、お母さんがアタシの部屋をノックした。
私の部屋には、ただ今妖怪が住んでいるので、「げげ、叱られる!」と身構えた
けれども、そんな母からでた言葉はこんなだった。

「お姉ちゃん、お母さんもうダメだわ…(しょんぼり&泣き声)」

なんだ、なんだ??
お父さんと喧嘩して別れるとでも言うのかい?でも夫婦喧嘩の声は、全然聞こえ
なかったし。それともお金でも使い込んだか?革のコート内緒で買ったの知って
るんだぞ?…恐る恐る「どうしたの?」と聞いてみる。

「血尿がでたの…(泣)」

ま、まじで〜?
うちの母ってどういうわけか日曜日とか、深夜とかに発病するクセがあるのだ!
何度、救急病院に運んだことか。そしてその日はまた土曜日の深夜。>嫌な予感。
母は前に二度、尿管結石で入院している。そのときは七転八倒の痛みで、見て
いて可哀相だったのだけど、今回は傷みは全くないらしい。

「きっと膀胱癌だわ…(うるうる)」

そんなぁ…。
でもとりあえず傷みはないというので、様子をみることにする。

日曜日。
朝からごそごそと何やら動き回る音。ん?…なに?>寝ぼけまなこ。
起きてみると、せっぱ詰まった母は、入院の用意をしている。ちょっとー、診察
する前から入院の用意かい?病院勤めのアタシは半ば呆れ顔。
ついでにタンスの中を掃除までし始めた…。

気持ちはわかる。私だって心配だし。
でもさー、そこまで自分を追い込まないでよぉ。とりあえず診察を受けてさ〜、
それで入院になったとしたら、私が用意くらいするわよぉ〜。
でも本人はいたって真剣だから、放っておくことにする。

んで日付は変わって今日。
母を病院に連れて行く。仕事は休めないので、病院の玄関まで。
何かあったら電話をもらう約束で、別れる。
っが、電話はこない。ってーことは入院は免れたってことだな。ちょっと安心。
仕事を終え、帰宅。
誰もいない。しかもテーブルは朝のまんま。おいおい、どこに行ったんだ?

夜9:00。
家の電話が鳴る。母からだった。

「おねーちゃーん、お母さんねー、今、新年会♪もうすぐ帰るから、ストーブ
つけて待っててぇ〜ん」

ぶっ殺すっ!>この時は本当にそう思った(笑)

結局は腎に石があり、出血したらしい。泌尿器科を受診してこれから検査みたい。
もうっ!一応、心配してたのに!酔っ払ってるんじゃないわよ〜(T_T)

2001年12月17日(月)

あぁ、激太り。

今日は一歩も外へでなかった。っちゅーことは妖怪は退治できたのか?
ん〜、ん〜、まだいるのよね。ビデオ2本見て、お昼寝して、ゴハン食べて
お母さんの年賀状作って、自分のデザインだけして、現在に至ります。
このズボラくん、なんとかならないものでしょうか。
しかもさっき体重をはかってびっくらこいた。本当に我が目を疑った。
まじ?まじで〜!?きゃ〜!妖怪よりも恐いぃぃ〜…。

…だからさ〜、こんなこと書いてるヒマがあったら部屋くらい掃除しろよ。
ま、でも夜も遅いことだし、昨日の続きを書きますわ。おほほ。

Dec.13(Thu.)
映画祭が終わったというのにもかかわらず、映画祭のミーティングだという
ことで、いそいそと出掛ける。いろいろと問題は出てくるもんだよなぁ…。
お金のこととか、非難の声とか。ちょっとだけ凹む。

Dec.14(Fri.)
職場の大忘年会。うちの職場は結婚式並みの人数が出席のため、毎年ホテルで
行われる。そのため洋服が大変…。「忘年会何着る〜?」ってのが合い言葉
みたいになっている。っが、こうも年をとるとそんなのもカンケイなくなって
しまうらしい。去年も着た(はず)のスーツの中だけを替えて、しら〜っと
出席。いいんだもん。誰に見せるわけじゃなし。

周りはウィッグ(だっけ?要はカツラね^^;)をつけていたり、アクセサリー
がゴージャスだったりさすがにすごい。でも昔はチャイナドレスとか着物とか
もいたから、それに比べると大分落ち着いたかも。普段着の人もいるし。
昔は余興もすごい盛り上がっていたんだけど、最近はそんな職員の志気みたい
なものが低下していて、なんとも大人しくありきたりな忘年会だった。
でもビンゴで2000円あてたから、よしとしよう♪(これで「ギター弾きの恋」
のDVDを買おうかな。それとも「ショーシャンク〜」にしようかな)
それにしても良く食べた。私達のテーブルは同じ課の女性ばっかりだったので
まさしくハイエナ並み。ピラニア並みともいう。
とにかく来た皿全て平らげて、いつもテーブルは空状態なんだもの。
食べ終わった頃には、すっかりお腹がぱんぱん!やべ、これが原因か?

2次会は薬剤師さんの同級生のやっている飲み屋さんに行く。
焼酎なんか飲んでみる。たまに飲むとうまいっ。しかも知り合いだから食べ物
がまたすごい。ロールキャベツとかイカの焼いたのとか。これも全て平らげる。
そして帰ろうかとすごい吹雪を歩いていると、同僚にばったり。
「いぇ〜い、3次会〜!」ってずるずると腕を掴まれるまま店へ直行。
マジで?だってその段階で1時だよ〜?>本当のアタシにとっては宵の口^^;
結局よくいくBarでスプモーニを飲んで、後輩と語り、また近いうちにグチを
言い合うことを約束しておひらきになった。

これから忘年会はいくつあるかなぁ。決まっているだけで2つ。
今日「特命リサーチ」で見た太らない食べ方を基本に、まじで考えなくちゃ…。
でもダメ。食べたくて食べたくて仕方ない。お腹が空いて、朝目が覚めるし。
きゃ〜!これ以上アタシの下半身に肉を詰め込まないで!霜降りにしないで!

明日から間食をしないことを誓います。飲み物もお茶だけにします。
お昼もおにぎりだけにします。夜もバランス良く軽めにとります。
だから土曜日はたらふく食べさせて。お・ね・が・い!

※土曜日はずっと行きたかった和食のお店でリッチにコース料理なのよ〜ん♪

2001年12月16日(日)

シアワセって何だっけ?

誰かこの妖怪の館(みっちーの6畳の部屋ともゆふ)を掃除しに来て。
今週はなにかと楽しいことが多くて、その楽しいことを優先させてしまったが
ために、蜘蛛の巣がはってしまうのではなかろうかとゆーくらいすごいことに
なってます。日記書いてる暇があったら、掃除しろって感じですが、根がモノ
グサなもんで…。それにしても。あぁ、今週は楽しかったなぁ…。>現実逃避
現在、夢の中へ突入中…。

Dec.12(Wed.)

ドカ雪の札幌から、ネットを通じてお友達になったKさん、Sさん、Kさんの
ダンナ様M氏が遊びに来てくれた♪確かにわしの住む街は、観光地としては
有名だけど、いかんせん田舎街なので、楽しんでくれるかなんだか心配だった。
札幌組の要望は「塩ラーメンの美味しい店と、地元の人も大喜びな魚介の
美味しいお店」。う〜む、地元っ子のアタシ、悲しいかなあまり塩ラーメン
を食べない。しかも居酒屋にもあまり行かない(笑)
いいのか、こんなんで?

まずはラーメンを食べにいく。んー、この麺はのびていないか?
でもうまいのか?地元っ子、冷静に判断できず(笑)
なんとも釈然としないまま、BAYエリアを散策にゆく。ガラス館とか、洋物館
をみて歩き、ツリー点灯式までの時間をつぶす。寒い…。寒すぎる…。
ゆったりとお茶しているうちに、花火はあがり、最後のちょっぴりしか見る
ことができなかった。いいのか、こんなんで?

イルミネーションきらめく公会堂や、ライトアップされた教会なんかを散策
する。ライトアップの灯りで、影絵を作って遊んだりもする。
いきなりの「命」にはアタシもぶっとんだ。しかもすごいベストショット!
あんなに笑ったのは久し振りだなぁ。めちゃくちゃに楽しかった。
そんでもって夜景をみにロープウェーに乗り込む。寒かったけどすごく綺麗。
やっぱりハコダテは夜景だよなぁ…。

それから「ヤン衆 海のガキ大将」に飲みにゆく。やっぱり活イカでしょうと
頼んでみることにする。1400円なり。
うにゅにゅうにょ〜…。足が、足がぁ!動いているじょ〜!ひょえ〜…。
しかもドクドクと脈打ってるし…。Kさんが「これって威嚇するときになるん
だよね」と言った。「イカだけにイカク…?」なんて心の中で思っていたり
して。うぅ、さぶい…。言わなくてよかった。

結局、閉店まで話し込み、追い出され(笑)、カラオケにゆく。
ナツメロ特集開始〜。いやぁ、同じ年ってのはいいね。歌う曲目悩まなくて
いいもん。なんでもありだし。なんでもこいだし。M氏の歌のうまさ(高音が
ナイス)、Sさんのカラオケ女王ぶり、Kさんの落ち着いた安定した歌いっぷり
堪能させていただきましたわ!延長までしてしまったし。>ワシの判断。

あっという間だった〜。楽しい時間ってのは過ぎるのが早いね〜。
ネットで知り合って、逢ったのなんて1回とか2回とかそんなもんなのに、
なんだろう、とても懐かしい感じ。ずっと知り合いだったような感覚。
ぎこちなさとか、違和感とかを全然感じない。不思議だにゃ〜。私って
実は人見知りなのになぁ〜。>誰が?(^^;)

こんな出会い方もあるんだな〜って改めて思った。また絶対に逢いたいよ〜。
人との出会いは宝です。本当に心からそう思う。私はこんなにいい出会いを
たくさんさせてもらって本当にシアワセ者です。あ、涙が…。(ウソ^^;)

……あ、気がついたらこんなに書いちゃった。他の日のことも書かなくては
いかなかったのに(笑)
ってなわけで、残りはまた明日〜♪……続く。

2001年12月15日(土)

もうそんな時期なのねぇ。

なんだかんだと言いながら師走です。
師走といえば年賀状…。
いつのころからか両親の分も作るハメになってしまっていた。
最近じゃー、母もちゃっかりとインクジェット対応ハガキを買ってるし。

まー、それはいいのよ。
今年はいつになく忙しかったのでいまだ着手することができなくて、焦り症の
母はイライラしてたと思うのだけど、やっと落ち着いたので昨日から作って
みることにした。今回の私のコンセプトは「シンプル」&「馬はいらない」。
だから当然買ってきた素材集も、ちょっとマニアック(笑)
その中から母に選ばせてみたのだけれど。

どうして母は、「ちょっとーソレだけはやめてよっ!」ってゆーよーなヤツ
ばかり選ぶんだろう。100人中、98人が「こんなのイヤだ」っていいそうな
デザイン。もしこんなのを採用したら、作ったのは私だって絶対バレるんだ
から、私のセンスが疑われちゃうじゃないのよー!

必死に「こんなのはどう?」「こっちもステキだってば!」と無難でかつ
まぁ許せる範囲の中年デザインを薦めてみるも、全然ウンといわない。
私に似てどこまで頑固なんだか。

結局、最後の最後までそのイケてないデザインを押し通す。
私も負けた。悔しいけどもうヤダ。
こんなことでイライラしたくないっちゅーのが本音。本人がいいなら、それで
いきましょ。もう知らない!
年賀状の片隅に、「これは母の言うなりに作らされた年賀状デス」と小さく
プリントしたろか!>けっこうマジ。

でも素材集もたくさんあるけど、絶対にこれは使わない!っていうか使えない!
ってゆーのあるよね。
でもたまにそのデザインで年賀状がきたりして。
逆にその勇気に拍手しちゃってみたりとか。

でも…。私も実はかげで拍手されていたりして!うわ、こわっ。

今年のみっちーのはシンプルでけっこう自分的にはお気に入り。
でも名前と住所を入れるとそのカッコ良さが失われそうで、いまだ手付かず(笑)
もしかするとずーーっと手付かずの恐れあり。←いつものパターンf(^^;)

2001年12月11日(火)

僕フェチ。

最近気がついた。アタシってば「僕フェチ」らしい。
「〜なんですよ、ボクは」とか、「ボク的にはこう思うんです」とか言われちゃう
と、にゃはは〜って砕けそうになるくらい(笑)
いやいや、篠原監督がそうだからっちゅーわけでもないんですよ。>嘘こけっ。
でもね、なんていうんでしょう、好きなんですよね、「ボク」。

昔は「俺はさ〜」って切り出す男性が、男っぽくて好きだったの。
それじゃなきゃだめっていうんじゃないんだけど、「ボク」は軟弱な気がして。
「自分は〜」っていう人もいるけど、これは別になんとも思わないな。
でも私といるときくらい堅苦しいのは止めてくれると嬉しいな〜と思うかも。

でもなぜ今ごろ「ボク」なのか。
今まで自分を「ボク」と呼ぶ男性と付き合ったことがない。
結構みんなワイルド系とゆーか(いや、違うな^^;)、ガサツとゆーか。

例えば。「あなたは何をやっているのですか?」という言葉。
今までの相手はきっと「おめーは一体なにをやってるんだ?」という感じ。
決して怒っている訳じゃない。函館はみんなこんな話し方なのだ(笑)
でも最近は「ねー、何をやってるの?」と聞かれてみたい。
そうなると、それを話す男性は「僕」でなければならないのだ。
そうそう、自分を「僕」とゆー男性は、優しい人が多いからだろうか?

いやいや、人にもよるよなぁ。キザ太郎に「僕」っていわれたら「うげ」って
思うだろうし。なんだかハマりすぎてて。
そうか最近、見た目がカワイイ、もしくはタイプの男性が「僕」と自分を表現
するひとが多かったからかなぁ。いや、違うなぁ。もっと前からだったもんな。
あ、礼儀正しい感じがするからかな。う〜ん。

あ、それでね。普段、「僕」の人が私と一対一で普通に会話してて、いきなり
「え、俺?」なんて不意打ちに「俺」に変わったら。
うぅ、たまらにゃい。そして次からの会話はまた「僕」で。(*^^*ゞ

へっへっへ、これはやっぱり監督のことかもしれません(笑)
今回ヒゲを携えてきたのだけれど、そのワイルドさと「僕」の対比がまたまた
ツボだったのかも。だからこんなことを考えているのかも。ぐふふ。
それと及川ミッチーのライブチケットを買ったせいかもしれません。
彼のあの端正な顔での「僕」は、同じみっちー仲間としては放っておけません。
そうだ、ミッチーから始まったのかもしれないわ!「僕フェチ」。
きっとそうだ!(ルーツが分かって、ちょっと自己満足)

ところで、私にはもうひとつフェチがあります。
白いYシャツにネクタイをし、そんでもって腕まくりっちゅーのに弱いっす。
普段デスクワークのくせして、急に力仕事なんて入ったときに腕まくりなんて
されちゃうと、「あらら?」って思っちゃいます。むふ。そしてネクタイは
背中へ回して欲しいです。頭にまいちゃダメよ、一気に興ざめしちゃうから。

あー、何をウダウダくだらないことを書いてるんでしょう…。
でもいーや。アップしちゃえ…(-"-;)

2001年12月07日(金)

「空の穴」と熊切監督と寺島さん。

東京事務局のN氏の横で、大学生っぽい男性が所在なげに立っていた。
身長は私より少しだけ大きいくらい。パーカーをきて、ネイビーブルーの
マフラーをぐるぐるに巻き、なんだかそのへんにいる普通の男の子という
感じだった。お手伝いの大学生かな…と思っていた。

そのとき。
東京事務局のN氏が、「あ、こちら熊切監督です」と言った。
え?今なんて?え??監督ぅ〜?うわーーー!なんて失礼なことを!
「あ、お世話になります。映画祭実行委員の加藤です。」と何事もなかった
かのようにご挨拶をしてみる。「あ、どうも」とペコリと頭を下げる。
カワイイっ!この人、すごくいいっ!(第一印象)

N氏が「なんだか監督がお腹を空かせているみたいなので、なにか食べに
行きたいのですが」と言ってきた。
「え?(きらり☆)行きましょう、食べに。」即決。全くもうミーハー
なんだから。結局映画祭の女性スタッフを誘い、N氏と監督と私と4人で
居酒屋に行くことにする。きったないのだけど極上の魚を安く食べさせて
くれるお店があるので、そこへご案内するもなんとオヤスミ。結局、映画
祭のスタッフがよくいく居酒屋へ連れていってもらう。私も初めてのお店。
着くと、青森映画祭のスタッフの方々がもう1杯やっているところだった。

映画祭には「イルプレ」というプレス誌(っていうか新聞みたいなの)を
毎日発行している。私もイルプレ班。これから明日号の原稿書きがある。
取材をいいことに熊切監督のわきをがっちり固める函館映画祭陣(笑)

まずは明日上映予定の「空の穴」についてお話を伺う。
でも「空の穴」は私の担当ではなくYさんの担当だったので、彼女にお願い
する。彼女はうまい具合に監督の話を引き出して行く。さすがだわ。
監督は帯広出身ということで、どうしてもあの空気の中でこの作品をとって
みたかったのだそうだ。望郷とかそういうのではなく、あの広大な大地や
360度見渡す限りのパノラマ感を表現したかったと。
私は帯広といえば「豚丼」のイメージしかわかなかった。昔、彼氏と旅行
して並んで食べた豚丼。そのことをお話してみたら、「あ、今回はその
豚丼がいいキーワードになってるんですよ」と乗ってきてくれた。わーい。
それからしばらくは、どこの豚丼が美味しいとか、でも本当は豚丼は家庭
料理なので、帯広の人はお店で食べないんだよとか、豚丼三昧(笑)
それだけでは飽きたらずラーメン談義に花を咲かせる。監督はやっぱり
札幌の「純蓮」(字、あってる?)が好きだと力説していた。
函館でもぜひラーメンの美味しいところにいきたいから、情報をおくれと
言われ、2つのラーメン屋を教えてみた。割り箸の入っていた紙にメモする
監督をヒジョーに愛しいと思う。なんて素朴で可愛らしい方なんでしょ!

「写真を撮ってもらえますか?」と言ったら、すぐOKがでた。きゃ☆
私も顔はあまり大きいほうではないと思うのだけど、もしかすると監督は
私よりも小さいのではないのだろうかというほど、小顔。
いきなりピースをし始めるから笑ってしまう。うぅ、そんなおしゃまなとこ
もステキ。いきなりコンタクトを外しメガネなんかしちゃって、そこもまた
キュート。私の心には篠原監督がいながらも、とても好感を覚えてしまう。

ふと見ると左手の中指には包帯がまいてあった。
「どうしたんですか?」って聞いたら、「空の穴を撮っているときに、クセ
でずっと掻いていたら、それから直らないんですよ」だって(笑)
もう1年も前の話じゃんっ!クセで掻いてしまわないように、ガードしている
らしい。いやん、そんなことろもまたカワイイ。まさしくワシのツボだった。

そんな監督の作品を見逃すわけにはいかない!
大好きな寺島進さんもゲストにきてるし。
って思ったら、寺島さんに偶然ロープウェー乗り場でばったり。ちょうど
着いたところだったらしい。ご挨拶をし、思い切って「今日は暖かいですね」
と話し掛けてみた。そうしたら、「そうだねー、すごく暖かいね。ずっと
こんな感じなの?」となんと気さくに話し掛けて下さった。「昨日は実は
すごい吹雪だったんですよ〜」とこちらもリラックス♪
以前函館に1人旅にきたこととか、とにかく陽気に話してくださった。
ロープウェーの中はとても寒く、爬虫類の柄のボストンバッグからいきなり
「Brother」(北野武監督)のベンチコートをゴソゴソ取り出して、着出す
ところも飾っていなくてステキ!(しかもシワシワだし^^;)

そんなこんなでとにかく「空の穴」を鑑賞。
熊切監督に初めに触れていたのが良かったのかもしれない。いや、触れていな
くても十分良かった。とにかくとにかく良いのだ。何が…?んー、全部。
寺島さん演じる「いっちゃん」のキャラが、ヴィンセント・ギャロとかぶった
のは私だけだろうか。和製「バッファロー’66」という感じ。
しかもあのクッキーの場面のその後が見られたような気持ちになる。
男の格好悪さや、いじらしさ、マヌケさや、真剣さが実によく出ているのだ。
でも私はいっちゃんをとても近くに感じた。誰もが持っている劣等感や人を
愛する気持ち、誰かのために何かをしてあげたくなる衝動。
なんていうんだろう、十勝の大地と、空の丸さと、水溜りのバランス。
…完璧!寺島さん素晴らしいっ!熊切監督、尊敬しちゃいますっ!

また1人大好きな監督が増えた。今年観た邦画では絶対に3本の指に入る!
あぁ何故メールアドレスを聞いておかなかったのだろう…。
何故感想を伝えることができなかったのだろう…!
もし観る機会があったなら、絶対に観て!彼の優しさが伝わってくるよ。

2001年12月05日(水)

切ない打ち上げ。

いやー、すごい打ち上げだった。(30日から順に3時、5時、5時←私が帰った時間)
映画祭は全部で3日間あり、その3日ともある行き付けの店に集まって朝までわいわい
やるのが恒例らしい。話には聞いていたけど、これほどまでとは思わなかった。
でも一番すごかったのはやっぱり最終日だろう。
あ、人数ではない。篠原監督がいたからなんだけど(笑)

映画祭は函館山のてっぺんでやっているので、撤収作業も大変!全て終了したのが
夜中の12時くらいだった。それからいつもの店へ。
ゲストの皆さんは、お腹を満たしに他のお店でわいわいやってから来るらしい。
私と監督の都合が全然噛み合わず、最終日まで「おっ!」と手を振り上げた挨拶
しかできていなかった。ま、その挨拶も私には「メールどうも。」とか「あとで
ゆっくり話そうな」とかそーゆー風に思えてしまっていたのだけど。
いかんいかん、妄想の世界に入ってしまっている。(でもそう思えたんだもん!)

とりあえず他のスタッフたちと親睦を深めつつ、監督を待つ。待つ。…待つ!!!
次の日は普通どおりに仕事だというのに、3時になっても監督は来ない。
でも絶対に来るのだ。これであの「おっ!」という挨拶しかできないで帰ってしま
われたら、悔やんでも悔やみ切れない。もう少し待とう…。

…とそのとき、ドヤドヤと足音。来た〜!
監督、岸谷さん、東京スタッフ、あがた森魚さん、古厩監督。
再度乾杯のやりなおし。うおー!これでこそ打ち上げだ!!

しばらくすると監督が「カトーちゃん(初めてこう呼んだ)、映画どうだった?
率直に。」と遠くから名指しで話し掛けてくれた。嬉しい…!
でも私は、「まだ言葉にできません。思い入れが強すぎで、客観的に判断できない
の。もう少し時間がかかりそうです。」などと言ってしまった。だって本当なんだ
もん。監督はちょっと淋しそうな顔をしたような気がした。うぅ…。もっときちん
と話したい!こんな距離じゃなく!

撮影の上野さんが、「オー・ド・ヴィ」のダイジェスト版と、メーキングビデオを
見せてくれた。映画はいうなら表の世界。どんな苦労があったかなんて絶対に観客
にわからせてはいけない。でもメーキングは違う。スタッフの汗と涙がメインだ。
カモメを撮るシーンで、カモメを集めるために必死で餌付けをしているところ、
女優に意志を伝えるため、台詞を言ってみせる監督、踊ってみせる監督(可愛い^^)
膝の震えが止まらなかった激寒のロケ、そしてなんと炊き出し隊のことも組み込ま
れていた。私も映っていた。どこであんな映像を撮っていたんだろう。
うわ、泣けてきた。いかんいかん。みんな笑って観てるのに!
さりげなく涙をふく。鼻もすすりあげる。よし、大丈夫。

きちんと監督と話をしたいなぁと覗き見ると、彼は他の人と熱心に話しこんでいた。
少し時間がたち、また監督を見ると。げげげ、寝てる。っていうか潰れてるっ。
しかも起きない。イビキも時折かいている。あぁ、疲れているもんなぁ…。
仕方ないよなぁ…。朝の5時。私は8時半から仕事。いくらなんでももう帰らなければ。
サヨナラ、監督。またいつか逢えるかな。きっと1年以上は逢えないだろうな…(T_T)

そのとき、いきなり監督がガバリと起きた。なんだ?なんなんだ?
でもこれは最後のチャンス!脚本の鵜野さんと話しているにもかかわらず割り込んで
「監督、ありがとうございました。明日…っていうかもう何時間後なんですけど、
仕事があるので帰ります。」「え?もう帰るの?まだなんにも話してないでしょ」
「だって監督寝てるんだもん」「今何時?…5時〜!?そりゃ悪いことしたね。ごめん
ね」「いやいや、監督。また絶対に逢いましょうね」「うん、絶対ね」「監督、映画、
すごく良かった。鳥肌たちました。」「そっか、良かったか」「はい、ものすごく」
「1月に東京で35mmの試写があるんですよね。私も行ってもいいですか?」「あぁ、
来れば。いいよ、いいよ。」「本当ですか?絶対に行きますね」「うん、おいで。」
「じゃぁ、監督、また。」「またメールでもしよう。でも僕はいつも返事が遅くて」
「いーえ、そんなこと!私もメールします。それじゃ監督。」「うん、じゃまた。」
ここで監督の手がでて、ぎゅうって握手。うぅ、好きだよぅ…!

後ろ髪をひかれながら、お店をでようとすると。岸谷さんが「もう帰るの?」と話し
かけてくれた。「はい、明日仕事なので」というと、「いろいろありがとうっ」って
手を差し出してくれた。ぎゅって普通に握手をしたら、今度は手を腕相撲のように
組み直し、またぎゅって握ってくれて「本当にありがとう」って言ってくれた(;O;)
イイヒトだ!本当にイイヒトばかりだ〜!

家に着いて1時間ちょっと寝て、普通どおりに仕事した。なんだかとても淋しかった。
仕事がなければもっともっとお話できたのに。もっともっと側にいれたのに。
だけど今は「オー・ド・ヴィ」があるからそれでいいや。
みんなと共通の一生の宝物だもん。仕事中、船を漕ぎながら、幸せな夢を見た。
みんなが笑っている夢だった。>終業時間の2/3は確実に寝てました(笑)


2001年12月04日(火)

幻想の一瞬…「オー・ド・ヴィ」

函館港イルミナシオン映画祭が終わりました。
連日の打ち上げにヘロヘロ。
何から話そう。話したいことが山ほどあって、困ってしまう。
やっぱり「オー・ド・ヴィ」かな。「オー・ド・ヴィ」にしよう。

やっと最終日に完成版を観ることができた〜。
始まる直前、まるでピアノの発表会の舞台袖にいるような緊張感。
上映前、音楽担当でうちの映画祭のディレクターでもあるあがた森魚さんのサウン
ドトラックライブを20分聴く。素晴らしい。素晴らしすぎる。あの映画の雰囲気に
ここまで、よくぞここまで近づいてくださった。というよりも、この映画にはこの
音楽しかないでしょうと確信するくらい。ザワザワと胸が騒ぎ出す。
もうすぐ「オー・ド・ヴィ」に会える。あのアタシ達の「オー・ド・ヴィ」に。

「篠原哲雄監督作品」
漆黒の闇にこの文字が浮き上がる。始まる。始まる…。
蒼い海にぽつりぽつりと浮かぶ漁り火。切ない旋律。そしてタイトル…。
すごい。全身粟だった。ぶるりと震えがくる。どうしよう、美しすぎる。

そして波の音。浜辺に横たわる女性の裸体…。微笑みをたずさえた死体…。

胸がつまる。ほとばしる情感を押さえることができない。
すごい作品になるだろうという予兆が、びんびん響き渡る。耳の奥がずきずきする。
監督、すごいよ。やっぱりあなたはすごい。
と、そのとき場面が変わる。私が初めてロケに参加したシーンだ。
監督とカレーの話をしたあの場所だ。
あのときの岸谷さんが、あのままの格好で、あのままのクールさであの小路を
歩いている。私がスタンバイしていたお寿司屋さんも映る。
そして電車登場。私がやっぱり変わらず0.5秒映っていた。嬉しい。嬉しい…。

「オー・ド・ヴィ」という海のなかを波にまかせて漂っている感じ。
できるならその海水を取り込みながら、そしてしだいに酔いながら、この空間を
この妖しく愛しいこの空間を共有してゆきたくなる。
函館の街はどこか流線的だと撮影の上野さんがおっしゃった。
そういえばそうだ。臥牛山の山肌も、そこから見える街のくびれも…。
そうかもしれない。ここはまるで女性の身体のようだ…。

途中音声がでなくなるというアクシデント。映画の緊張感が途絶える。
緊迫するスタッフ。復旧の見込みがなかなかつかず、観客から不満の声が出始めた
とき、なんと岸谷さんがステージにあがってくれた。彼は当日の朝までは、こちら
に来れない予定だった。…が、しかしなんということに無理矢理都合をつけ、最終
便で駆けつけてくれることになったのだ。マネージャーもつかずたった1人で。
「オー・ド・ヴィ」にはやはり神様が宿っている。

岸谷さんの登場で、観客のテンションが一気にあがる。シークレットゲストだから
なおさらだ。岸谷さんも一生懸命繋げてくれている。スタッフの必死の復旧作業。
やった、音が出た!

再度鑑賞を始めることになった。
もちろん最初の高ぶりは損なわれた。だけど会場の想いはひとつ。
続きを早くみたい…!
2時間はあっという間だった。決してテンポのいい作品ではない。
ゆったりと、そしてときには激流に飲み込まれつつも、酔いは確実に回ってゆく。
きっと全ての人が受け入れてくれる作品ではないのかもしれない。
だけど絶対に、時間がたつにつれてもう一度観なくてはいられない衝動にかられる
だろう。一度観ただけでは「オー・ド・ヴィ」の全てはきっと語れない。
ゆっくりと反芻し、咀嚼し、また飲み込んだはずなのに、それでもまだ私にはこの
「オー・ド・ヴィ」の謎は解けていない。何度となく観るうちに、この謎は果たし
て解けるのだろうか。…いまは、解けないほうが、いや解かないほうがいいのかも
しれないとも思う。まさに余韻の作品なのだ…。
率直な意見を言わせていただくなら、きっと評価は分かれると思う。
肌に合わない人も大勢いるだろう。だけどこの独特の世界をどうか理解してほしい。
アタマで考えないで。この作品の持つ刹那的な雰囲気に身をまかせてほしい。
そしてできるなら一緒に酩酊してほしい…。

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近いうちにまた映画祭のいろいろなこと、アップしたいと思います。
例えば「空の穴」の熊切監督のこととか!彼もまたとてもナイスガイで、作品も
「ぎゃーー!」って叫びたくなるほどお気に入りで、その監督と飲んじゃったこと、
岸谷さんとの熱い握手のこと、らぶ篠原監督と少しだけしかお話できなかったこと、
などなど盛りだくさんです。それではまたにゃ。


2001年12月03日(月)




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