日々の泡・あるいは魚の寝言

2005年10月30日(日) 風邪引き東京〜♪

☆なんとか旅だったものの、くしゃみ咳鼻水たらりから解放されない私です。熱はないので、ただひたすらかっこわるく、情けないだけですが、気力のゲージは落ち込んでいくので、結局、土曜日曜の季節風大会はお休みしました。
で、あとできいたら、ファンタジー分科会は、論争で盛りあがったというので、みにいきたかったなあ、と、あとで切歯扼腕。でもくしゃみが。
もういい加減、このくしゃみとまらないかな。

☆ここ数日、何をしていたかというと…。
東京到着の木曜日は、夜に円山夢久嬢に案内していただいて、どきどきの銀ブラ。プランタン銀座(「女性の聖地ですよね」<童心社H氏談)につれていってもらって、ロクシタンとフラゴナールで、よい香りに包まれて、そのあとは和食のお店で、あったかくお食事。彼女は銀座の主な上に、超がつくグルメなので、いつもつれていかれるところにははずれがないという。すごいなあ。
ありがとです、夢さん。




ポケットフェアリー秋桜、居酒屋にもおともです、の図。
手は夢さんの手。この子は小さいので、こういうこっそりのお供も可能(笑)。

お料理つつきながら、あれやこれや話すうちに、いろいろお互いの人生やら課題やらが見えてきたりして、趣深い夜でした。
人って意外と、自分のことがわかっていないものですね。

☆その日は、けっこう疲労の極地をいっていて、目の下くまだったのですが、翌金曜日が童心社さんでの打ち合わせだとずうううううっと勘違いしていて、あげく、スケジュール帳を家においてきたのに、銀座で気づいて、軽くぱにくったりしましたね。
なんてことはない、紙のノートがなくても、リナザウにスケジュールは入ってるし、携帯をみれば(パソコンメールのバックアップをかねて、いつも転送しているので、携帯をみれば仕事関係のことはたいていわかるようになってます)、なんでもわかったのに。なんであのときはあんなに焦ったんだか。
あげく、簡単なお金の計算をまちがえて、夢さんを苦悩させました♪
いやあ、ドラマチックな夜だった。

☆そういうわけで、金曜日は、ひょっこりフリーだったので、ゆっくり休もうかと思ったのですが、お部屋の空き具合の関係で、移動があって、荷物はホテルの人が移動してくれるのですが、人間は部屋が決まるまで、うろついていなくてはいけなくなりまして。
元気だったら、ここぞとばかりに、デパートにコスメでもみにいくのですが、あんまり移動したくなかったので、ホテルの近場の喫茶店でお茶を。
長い時間かけて、お茶を飲みながら、お部屋から持っていった新聞を読んだり、リナザウで遊んだりしていました。




高層階の喫茶店です。このときで、三回目か四回目くらいだったかな?
お茶もケーキも美味しいお店。目の下は新宿の街。




緑茶といろんなお花の熱いお茶。
何回も差し湯をしていただきます。




きれいなお茶でした。

☆それにしても、都内にいると、プロ意識の強い、かっこいいお店の人たちがあちこちにいて、いいなあ、と思います。ホテルでも食べ物やさんでも、デパートもコンビニも。働いている人たちの目の輝きが違うなあ。
高層階の喫茶店の人たちも、そりゃもうかっこいいんです。笑顔で。いつもいきいき張り切っていて。手つきも目配りもすきがなく完成されていて。

☆ホテルといえば。今宿泊しているシティホテルは、とまるようになってから、もう六年くらいになる場所ですが、本当に美しくて居心地がよくて、すてきなホテルです。
ここにはずうっと、私が年をとるまで、泊まりに来たいなあ。
さすがに、これだけの回数というか日々、ここにいれば、このホテルでの日々も、私の日常の一部で、郷愁を感じる場所になってしまいますね。

今日ふと、長い歴史を持つこのホテルの日々の中で、自分が滞在したささやかな日数というのも、ささやかながら誰も知らないながらこのホテルの「歴史」の一部なんだなあ、と思うと、少し嬉しかったです。
私がおばあさんになって、いつか死んだあとも、この地にきっとこのホテルはあって、ありつづけていてくれると思うと、なにか嬉しいですね。
ホテルにもし、魂があって、精霊みたいなものがすんでいるとしたら、私のことを覚えていてくれるといいなあ、とか。
このホテルのたたずまいも、整然とでも暖かく働く人々も、空気にかすかに香るポプリのような甘い香りも、みんなとても好き。
このホテルがあるあたりの、街の景色も。空の広さも。

☆今日日曜日は、季節風大会の帰りの杏実さんに、ホテルに立ち寄っていただいて、お部屋でケーキとお茶を楽しみ、お誕生日のお祝いの、小さなブーケなんてプレゼントしたりして、女の子らしい時間を過ごしました。
帰りはホテルの裏側から、新宿駅方向に彼女を送っていったりして。このあたりは、あちこち出入り口があったり、地下通路がつながっていたりして、ほんとにおもしろくって。長く通うそのたびごとに、少しずつ「道」にくわしくなります。

杏実さん、楽しい時間のおつきあい、ありがとう。そして、お誕生日、おめでとうございます。




2005年10月25日(火) にづくりにづくり

☆前日の睡眠不足が今日でたのか、お昼頃まで目が覚めなくて、そのあとばたばたと荷造りをして、新宿のホテルに送りました。
木曜日からの宿泊予定なので、今日にはもう送らないと、お宿のフロントにつきません。
でも、とろりと疲れていたので、荷造り作業のはかがゆかず、結局、重たいジャケットやケープ類、スカートにお化粧道具くらいだけをバッグに詰めて、クロネコヤマトさんにとりにきていただきました。
たかだか衣類とはいえますが、冬のお洋服はやはり、大荷物になります。特に、一週間の長い旅行では。できるだけ着回しする予定にしてはいても、それなりに、身ぎれいにしていないわけには。滞在場所も、そこから毎日移動するのも、ほとんどが都内新宿方面ですし。
(円山夢嬢と一緒の日は、恐怖の銀座だし…)。

おなじみの近所のヤマトさんは、猫好きのクロネコヤマトさん。
クロネコさんと私が、旅行鞄をビニールにくるんだり、送り状をはり付けたりするようすを、縞三毛レニが見学に来たのを、喜んでらっしゃいました^^
レニの、作業をじいっと見つめる、そのまじめそうな顔がなんだか笑えて、
「ああ、こんなときに、『猫の手も借りたい』っていうんでしょうね」なんて話をして、クロネコさんと二人、笑いました。

☆にしても、また咳がぶり返しちゃって、やな感じです。
土日の季節風大会は欠席した方が良いのかな…。今の喉で、打ち合わせはともかくとして、合評ができるとは思えない。
前日までゆっくり考えようと思います。

☆クリスマス時期に関西に旅行がしたくて、一応宿だけ押さえたけれど…
そのころ、スケジュールが空いているかどうか、それだけが問題。
というよりも。クリスマス時期に自分が長崎にいるのか東京にいるのか、現時点ではわかっていない、というあたりが、一番問題かもしれない。
…すべてお仕事次第です。

☆「コンビニたそがれ堂」の挿絵の方が決まりました。とっても素敵な方なんですが… これはネットでいっても良いのかどうか、ポプラ社さんにまだきいてないので、確認してから発表しますね^^
私はとても、嬉しいです。人生、こんな楽しいことがあるんだなあ。
Kさんありがとう。

☆雨子さん、昨日、空と女の子、拝見しました。ありがとう。やっぱりあなたの絵はとても好き。
あんなふうに、きらきら空を飛んでいるイメージは、だれよりも雨子さんに似合っているような気がふとしました。あなたにいいことがたくさんありますように。



2005年10月24日(月) とりあえず

☆めでたく今朝方、「ミラクル2」の細かいあらすじが書き上がり、そのまま、メールに添付して、ポプラ社K嬢に送りました。
それから一眠りして、シャワー浴びて仕事部屋に戻ってきたら、携帯に着信記録が残っていて、あわててかけ直しました。
あらすじ、「すごくいいです!」と大好評で、よかったよかった^^

なんとか原稿を、十一月(できれば半ばまで)には書き上げたいなあ。
私の場合、前にも書きましたが、「あらすじ」といっても、情景描写を書きこんでいないだけの小説みたいなものなので、あとは肉付けだけしていけば、ほぼ完成するんです。自分でそれがわかっているから、いつも、この「細かいあらすじ」が書き上がると、ほっとします。
そして、担当さんからほめていただけて、安堵する^^
ありがとでした、Kさん。もうじきに、四谷でおあいしましょーv

☆風邪はだいぶ治ってきて、ほとんど咳き込まないようになってきたのですが、歯茎に痛みが移行して痛い…。たぶん、くしゃみと咳のせいだと思ったり。瞬間、食いしばるから^^;
でも、外を歩けるようにはなったので、旅行準備のために、と街に出たのですが…気がつくとなんだか、服の上下がちぐはぐな感じで外に出ちゃっていて、結局はずかしくて、ろくにかいものもしないで帰ってきてしまいました。風邪薬とハイチオールCだけは、しっかり買ったけれど。
外にいるときは、やっぱり、ちゃんとしたかっこうをしていないと、気持ちが負けちゃいますね。




夕方。長崎市の中華街、新地の門。
あまりにきれいだったので。
フェルトみたいな色彩に見えて、携帯のカメラもそれはそれで^^



2005年10月22日(土) けほけほ

☆なんかどうも、花粉症というより、また風邪のぶり返しだったらしく、微熱と咳とのどの痛みで、スローに生きてます。

けほけほいいながら、本格的に、洋服の入れ替えをしたり。
…こないだやったばかりなのに、いきなりどんどん冷えていくんだもの、長崎市。もう冬服を出さないといけません。

夜になってからは、柚子茶をいれて、ノートの側に置きながら、「ミラクル2」の細かいあらすじを書いています。これはこの週末に書き上げて、ポプラ社さんに送る予定。
今回は、かぐや姫でXファイルで、SFな感じ…かな?
本当は原稿まで書き上げる予定だったんだけれど、風邪ひきの数日(わずか数日…)のずれで、ちょっと無理だなあとわかったので、あらすじのみでごめんなさい、とK嬢に連絡しました。
K嬢とはいま、「たそがれ堂」の画家さん選考の件でも、ちょこちょこやりとりしています。こういう細かな、ちょこちょこっとしたやりとりって、好きだったりします^^




猫ベッド大好きなレニ猫。

☆<香水日記>
喉の調子がいいときには、ブルガリのブルーノッテをつけています。ミドル以降が甘くて素敵。ほんとチョコとお酒(これがウォッカ?)の香りがするので、あったまります^^



2005年10月20日(木) いろいろと

☆なんだかんだと雑事に追われております。
急に寒くなったので、洋服の入れ替えをしたり、ベッドカバーを洗濯して、干したり。
県民共済に入れないかなあ、と、申し込みしてみたり。
お掃除したり、家で使うものを買い物したり、とか、こういう日々のことをしていると、不思議なくらいに早く時間がすぎてゆきます。

で、熱が下がって風邪はなおったはずなのに、その後、鼻がぐすぐすしだしたのと眼がかゆいのは、まさか秋の花粉症じゃないよなあ、とやな予感が^^;
鼻は鼻風邪かもしれないけど…この、魚河岸に並ぶ魚の目のような、赤い血走った目は^^;
うーんうーん、と悩む日々です。
元がアレルギー体質だから、いつ花粉症になってもへんじゃないような…

☆金魚の水槽にヒーターを入れ、加湿器の(これは人間用)スイッチをいれました。ついこのあいだまで、クーラーをドライにしないとどうしようもない湿気だったのに、もう部屋の空気がぱりぱりで、音がしそうです。




これはなんでしょう?




りや猫のうしろ足としっぽでした^^
すっかり秋冬の毛になって、つやつやもこもこです。

猫たちは、もう、猫ベッドの取り合いを始めています。
あと数日のうちには、猫ベッドや猫カーペットには、スイッチ入れないといけないのかもしれないなあ…。
床近くに生きている住人たちは、人よりも冷えるから。



2005年10月15日(土) 秋の日

☆残暑も少しずつ遠のいて、風邪ひきもやっと治り、じわじわと復帰モードの私です。まだちょっと本格的には仕事に戻ってはいませんが、お仕事関係の連絡などは、通常に戻った感じ。もうすぐ、また東京です。今度は27日から来月2日まで新宿にいる予定。




ぐるぐる周る「仕事場」の中の一つのお店。
夜の、この時間になると、お客さんも減っていますね。
メイン機で原稿を書いているとき以外は、外で仕事していた方が煮詰まらなくて良いので、またぞろ、お店めぐりの日々が始まりそうです。




残暑が終わってみると、秋の気分を堪能したくなって、お人形たちを着せ替えたりしてみます。自分の秋の服もみにいきたいけど、いちぶんのいちサイズの着せ替えは、お金も手間もおおごとになっちゃうので…。
フランシーヌさん(ボークスSDののカスタム)、秋の装いです。ウイッグも韓国製の新しいもの。つやつやして、とてもきれい^^




長崎ハウステンボスは、実は、我が家からJR快速で一時間ほど、という近いところにあります。
少しだけ、息抜きに、二時間くらいの間かな、夕暮れから夜の園内を散歩してきました。身軽にしていったので、デジカメがなくて少し残念。

いつもながら、空気が綺麗で、空が広くて、気持ちよかったです。街もやっぱり、美しかった。
あそこの建物は、リアルの建物を、何分の一だったかに縮小してあるミニチュアなのです。それもあって、空が広く、園内がさらに広大にみえるところもあるのかもしれませんね。
現実には存在しない、誰も住んでいない、少しだけ小さなスケールでできた、おとぎの街。外見はレトロなのに、見えないところでは、進んだ環境保護のための理想や設備を持っている街。たとえば、あの街には、海水を浄水に変える力があるのです。

夕暮れのハウステンボス、ひとりでふらふら迷いながら歩くのも好きなのですが、その日は一緒に歩く人がいたので、その人に道を教えてもらいながら、私は景色の美しさや、白鳥や小さい子どもたちのかわいさにただみとれながら、歩くことができました。楽だったなあ^^
でまあ、たまたま困っているような状況にあった人に遭遇したとき、その瞬間に助けようとしたその人にちょっと萌えたりもした休日だったのでした。
人間とっさのときに、人柄や性格って、でるものですね。
…私はパニクる方なので、一瞬出遅れました^^;
次は出遅れることのない私でありたい。
また一緒にお散歩しようね、某氏^^
地図担当はもう君にまかせた(笑)。

☆ご依頼いただいて、引き受けるかどうか迷っていたお仕事一つ、受けることにしました。ちょっと今の様子見の体調とこれから年末のスケジュールからすると、悩んだのですが…
お声をかけていただいたのは、ありがたいことですから。
なんとかがんばって、やってみましょう。

☆雨子さんの<魔法庭園>。トゥルラッタちゃんが増殖している(笑)。あはは。なんかすごいかわいい^^

☆<香水日記>最近は、桃を甘くお酒で煮たようなラウラや、魔法風味のチョコクッキーという感じのベルドミニュイあたりをつけています。ハウステンボスに行った日は、やっぱりお菓子系の、オードシャルロットだったかな^^



2005年10月12日(水) ばたばたぱたぱた

☆払いそこなっていた、市民税県民税を払いに行ったり、これも払いそこなっていた、児文協の会費を払ったり、JTBのチケット買ったり…ちょっと保険に入ってみたり。
あ、しまった、出版契約書、送ってない^^; ごめん、明日送りますK嬢。

☆街をばたばた走ってます。
咳はもうでないし、熱もないし、涼しいし、復活なのですが、夕方にはちょっと疲れたので、自分にご褒美に、ゴディバのハロウィン限定のチョコを買ったりして^^; 低血圧で貧血なので、朝のおめざ用です。いつもはこんなに高級なものはつまみません。ゴディバは人にあげるもの。今回だけ。
…ハロウィン限定、の名前と箱のデザインに負けました。
限定、には弱いなあ。物との一期一会な感じがして。

☆最近の気分転換は、クリスマスコフレ(お化粧品の)の写真が載った雑誌を眺めることです。ただでさえ、お化粧品の写真はきれいでかわいいのに、クリスマスコフレは、もう豪華で美しくて、たまらないものが…
ほしい、のとはちょっと違うんですよね、写真見て説明文読んでるだけで、幸せになるんです。
クリスマス、な雰囲気と、写真の撮り方の美しさと、限定、の響きに酔うんでしょうね。

☆秋になってきたなあ。ベロアのジャケットで、ウエストにグログランリボンがついて結ぶようになってるので、かわいいのがほしいけど、さがしにいく時間があるだろうか。
あ、その前に、美容室に行かないと…。今度の東京では、仕事関係で、初めての方たちにも、おあいしなきゃならないから、できるだけ、身ぎれいにしていかないと。一応、なるべく、できる範囲の努力は。
ああもう、時間が時間が。

☆時間といえば。家の中で、お人形の細工用のパステルをなくしました。どこをどうさがしてもでてこない。これは、もう秋冬はお人形とたわむれていないで仕事をしなさいという、ナニモノカからのメッセージなのかもしれません…。
…反省したから、でもちょっと遊びたいから、パステル返してほしいんですが^^;
時間ないですか、そうですか。

アユーラの十周年記念のコフレ一つくらいは、予約してもいいかなあ^^;



2005年10月10日(月) 雲の名前を

☆今日はうちの姪の幼稚園の運動会でした。
朝起きたら、咳が取れていたので、バスに乗って、昼前から、おくれて応援に行きました。
姪っ子は年長さんなので、今年が最後の幼稚園の運動会。マーチングで小太鼓たたいてかわいかったです。私はみていなかったのですが、かけっこでは一番になり、組みたいそうでは、一番上で手を広げて立ったとか。
運動会が終わってから、「楽しかった?」「自分で満足がいく感じだった?」ときいたら、思い切り肯定してうなずいていたので、まあ楽しかったし、ベストを尽くしたのでしょう、本当に^^
空には鰯雲が広がっていて、私は姪と同じ目の高さになって、雲の名前を教えました。姪は、自分は本当はあの雲の名前を知っていたけど、たまたま忘れちゃっていたのだ、と、主張していました。

☆グラウンドは、実はものすごく暑かったので、姪のお母さんの手作りの美味しいお弁当を堪能し栄養を補給しつつも、私は結局はばててしまい、帰りはひとりタクシーで帰りました。
すると。そのタクシーの運転手さんが! 怪談の名手だったのです。
タクシーの怪談の(笑)。
いやもう、車内の時間の、涼しかったことよ(笑)。
長崎のローカル幽霊ネタをいくつか教えていただいたのですが、地名をここに書くと、なんだかやはり差し障りがありそうなので、書けないのですが…
こわかったこわかった(笑)。雨の日に二人乗りの自転車とすれ違うと…首がなかった話、とか、自殺の名所の話とか、お化け屋敷の話とか、いわゆる普遍的な、タクシーに乗る幽霊の話とか。

道路はとても混んでいたので、到着までには時間もかかり、タクシー代もかかったことはかかったのですが、そんなの怪談の語りへのお礼にしたっていいくらい、楽しく涼しい怪談独演会でした^^
ありがとうございました、今日の運転手さん。

☆最近、サイトの若い衆と、おとなと子どもの関係や境目について話すことが多いです。
でまあ、私自身が、小中学生とリアルやネットで会話するとき、伝えようとするのは、「あなたはいつかおとなになるのだから。ずっと子どもじゃないのだから」ということです。
「あなたはいずれ、ひとりで、自分の足で歩いていける存在にならないといけないんだよ。今は世界のことがいろいろわからなくて、不安だったり、人に甘えたりしたいだろうけど、少しずつ手を離して、ひとりで歩いていけるようにならなくてはね」と。

自分の知能や能力を信じて、使うこと。人に質問せずに、自分で調べようと努力すること。安易に教えてもらおうとしないこと。
辛いとき、さみしいときも、なるべく人に甘えずに、自分でがんばれるだけがんばろう。でも、自分の限界を、ちゃんとみきわめて、これはだめだと思ったら、おとなに助けを求められるようでいよう。
そして、自分より小さい子や、不慣れなことに困っている子たちには、手を差し伸べて、いろんなことを教えてあげよう。

「これからおとなになる人」「若いおとな」と話すような気持ちで、私は子どもと対話しています。
それは私が、子どもの頃、そんなふうに話して貰えることを好んでいたから、かもしれません。
子どもだからと甘やかされることも、子どもって良いねかわいいね、と属性だけを評価されることも、私は嘘っぽいと思っていました。
むしろ、性格が悪いことに、甘やかしてくるおとなには上手に甘えて、いろいろしてもらっていたのを覚えています。なついているように見せかけながら、私は決して、そのおとなたちを尊敬なんてしていませんでした。
私は子どもの頃、サンタクロースを信じない、というかいっそサンタの話が嫌いな子どもでしたが、それはたぶん、「サンタを信じるような子ども」の話をするときにおとなたちが浮かべる笑顔が苦手だったから、でした。

子ども、とは、若いおとな。一個のキャラクターをもうちゃんと抱いている、でもまだ生きることになれていない、不器用な人間です。
私はそこがおもしろいし、話していて楽しいです。

子どもは、おとなにならなくてはなりません。
それは、いまいるおとなたちが、いつかはいなくなるからです。人間には寿命があり、誰でもいつか未来には、必ず死んでしまうから。いま子どもたちの側にいるおとな、いまの社会を構成し、守り、作っているおとなたちは、この先の未来、必ず、死んでいってしまうのです。社会と子どもたちを残して。

甘える相手も、疑問を投げかける相手も、いつか必ずいなくなる。自分の足で立てるようになっていないといけない。
そうして、自分のあとをついてくる、自分より小さい子どもたちに、今度は、今の子どもたちが、自分の足で歩くことを、きみたちにはそれができるんだよ、自信を持ちなさい、と、教えてあげなくてはいけないんだよ、ということを、私は少しずつ、子どもたちに話しています。
今度はあなた達が、小さい子を守り、育てていかなくてはいけないんだよ、と。

新しい社会を作っていくのは、これからおとなになる今の子どもたち。
「おとななんか汚い」とか、「世の中なんてどうしようもない」というのはかんたんですが、いずれそのおとなになり、世の中をしょっていかなくてはいけないのは、誰でもない、あなたたちなんだよ、他の誰かが、かわりにそれをしてくれることはないんだよ、と…
そんなことを、私はいつも、子どもたちに伝えなくてはいけないな、と、思っています。

肩に力を入れすぎないようにして。
日常の中で、本の中で、軽くかろやかに。
空を指さして、鰯雲の名前を教えるような、そんな気持ちで。



2005年10月09日(日) 風邪ひきの日々

☆ここ数日、くしゃみが続いて、それがとまったと思ったら、今度は咳に移行する感じで、けほけほいっていました。
鼻風邪なので、そう熱は上がらず、胃腸にもこなくて、ほどよい熱さの体温にあがった体がだるいだけで、ただただ寝ていました。

ふだん短時間の睡眠でたりる質なのですが、こういう時は、不思議なほど、長く深く眠れますね。
ちょっと横になっただけのつもりが、目を開けたらもう外が暗かったり。
しかし一度寝て起きるごとに、体が元気になっていくのがわかるので(デジカメか何かの電池を充電するかのごとく!)、面白かったです。

☆幸い、いまはゲラも急ぎの原稿も手元にないので、寝ていられるのはありがたかったです。
あと少ししたら、年末に向けてラストスパートになるので、こんなふうには時間を過ごせなくなるのですが、いまでよかった^^

寝ながら仕事の予定を組んだり、メールで連絡したり、猫や人形と遊んだり(笑)、と、いろいろできて、いい時間でした。
そうだ。りなざうで電子辞書ソフトを使えるようにしたりもしたのでした^^
最近、外で仕事をするときは、広辞苑や各種百科事典で調べる作業は、iモードのサイトですませているのですが、電波が届かないところでは使えないですし、接続しているとやはり電話の電池は減るので、エクスワードかなにか買おうかな、と思っていたところでした。
りなざう、便利だなあ。小さいのになんでもできて偉いなあ。

☆あと数日して、もっと元気になったら、月末の上京のためのチケットの手配をしにいかなくてはいけません。
もちょっと咳がとれたらね^^; 体は元気で、もう起きていろいろできるんですが、この咳だと、乗り物には乗れません…。周囲の人に風邪をうつしそうで^^;

☆ぼちぼち、掲示板その他にも復帰します^^
レス、お待たせしてしまったみなさん、すみませんでした。

>monaka先生

他の掲示板でおみかけして、懐かしくて、ついかもめに呼んじゃったんですけど、いらしていただけて、嬉しかったです^^
ほんとはお忙しいんですよね、ごめんなさい^^;
かわりにといってはなんですが、古参のファン代表を自称してくださるmonaka先生にはきっと喜んでいただける、「砂漠の歌姫(仮)」、より完成度が上がるようにがんばって働きますからね^^ お楽しみにv

☆ポプラポケット文庫、「風の丘のルルー1」。
先週末あたりから、全国の書店さんにならんでいると思います^^
装丁が本当に可愛いですし、小さくなったふりや先生の絵が、また新しい感じでかわいいので、ぜひ、手にとってみてくださいね^^
ポプラ社K嬢、お世話になりました^^



2005年10月06日(木) ひとやすみ

☆一仕事終わって、今日あたりは、美容室行ったり税金払いに行ったり、とか、いろいろする予定だったのですが、どうも体が重いなあ、と思ったら、また風邪をひいたらしく、一日、おとなしく寝ていました。
くしゃみもだけど、ひさしぶりに肌が荒れているので、なんか疲れとかアレルギー反応とか、そんなのがらみなのかもなあ。

ちょうどいろいろ連絡待ちな事柄があるので、明日も外出せずに、おうちで寝ていようかな、と、思案中です。

☆数ヶ月前から、アマゾンに予約していたセキグチのmomokoDOLLが届きました。momokoは前から興味があって、ひとりは我が家にいてほしいなあと思っていたのです。
好みのタイプがでるまで、ラインナップをみていたのですが、今度の子が私のツボで^^
「おやすみさくらんぼ」。
ナチュラルメイクと、ふんわりとしたロングの黒髪の子です。
うちの子は、ちょっとアイペイントがずれているので、時間ができたら、いじりたいなあ…。
名前はなんにしよう? …当分、「桃子さん」、でいいかな^^;

☆初ポケットフェアリーもお迎えしまして、名前は秋桜とつけました^^
韓国のお人形です。
ハムスターくらいの大きさしかない子なので、さっき、ちょこちょこっと、唇や目元に色を足したりしました。かわいいなあ。
今はあんずのひざに、ちょこんとのせています^^
どれくらい小さいかというと、こんな感じ。




ミィさんからの贈り物と一緒の記念撮影です^^
ルピシアの缶くらいしかないの。
大きさといい、雰囲気といい、何かににていると思ったら、「とんがり帽子のメモル」かもしれない(笑)。
リアルで妖精さんとかいたら、これくらいのサイズなんでしょうね。

☆そういえば、さっき、寝ぼけながら、ぼーっとNHKの「ハルとナツ」第三話(かな? 最終回です)をみていたのですが、今夜の回だけ見た視聴者だった私なのに、人物の関係やら話の流れやらを飲み込ませて、ラスト感動させるとは、橋田壽賀子恐るべし、という感じでした^^;
「渡鬼」苦手なので、ノーチェックだったんですけれど、構成と台詞がすごかったなあ、「ハルとナツ」。最後、なるほど、こうまとめたか、と、尊敬しました…。さりげなく、エピソードの取捨選択もよかった…。
「渡鬼」はやっぱり苦手なままだけど、でも、やっぱりすごいなあ、橋田壽賀子。



2005年10月04日(火) のんびり深夜

☆現在、五日の深夜ですが、まだ昨日完成した原稿を読み返しています。
出版社さんに「完成しました」の報告だけして、まだ手元に置いているのは、ちょっと今日の翌朝便に間に合いそうになかったので、いっそもうちょっとみるか、と、どーんとかまえてしまったから^^

一度終わりまで目を通したと思うと、深呼吸しなくても肺がのびのびするくらいに、とても気が楽。

さあ、もう一仕事して、早めに寝たいな、今日は。
まだ明日の昼三時まで、原稿を読む時間はあるから。

☆今朝(あのあとの朝)は、実は、自動車で移動するパンやさんの「アンパンマンのマーチ」に起こされてしまって、いやいつもは、元気がよくて好きな歌なんですけど、大音量で、無理矢理起こされるタイミングになってしまったので、その後も、眠くてふらふらした一日でした。
案の定、あのあと胃痛がひどくて、朝起きてもまだ、へろへろしていたし。
でも、朝昼兼のご飯をなんとか食べて、キャベジン飲んだら復活しました。
やっぱりすごいな、キャベジン。ありがとう、キャベジン。




マリエ〜MSDエルシー改

☆のんびりのんびり、たまに人形と会話したりしながら、秋の夜を起きています。
人生短距離走だと、この長い道のりを最後まで楽しく旅していけないから。
体も心も、健康でいないと。
休むのものんびりも、本当は苦手なんだけど。

ルピシアの栗のお茶が、とても美味しい、2005年の秋です。

☆癒し系のお兄さん。深海艇シータンクで海底までたずねてきてくれても、私は財宝を持っていないのに、それでも探しに来てくれるというのなら、リュウグウノツカイやチョウチンアンコウと一緒に、やっぱりローレライの歌をうたって歓迎してさしあげましょう(笑)。いっそ、ドイツ語でうたえるようになっていましょうか(笑)?
(しかし、アヴァロンのセイレーンは、なぜに男なのでしょう?)。



2005年10月03日(月) 終わった終わった

☆現在、四日の早朝四時頃。ちょうど夜明けのシーンに手を入れ終わって、無事、偕成社のお仕事、一段落です。
なかなか凝った設定と構成の、作者泣かせの話でありました(いやまあ、書いたのは自分だったりするわけですが)。

明日、もう一度、前半だけ目を通し直して、担当Bさんに送らないと。
しかし、この原稿、なくなったら二度と本にならない、換えのない紙の束。
なくならないように、無事に、Bさんの手に届きますように。
(でないと、すごく困る…。困るどころじゃない^^;)。
ほんというと、飛行機に乗って、自分で届けに行きたい気分です。

☆なんていうか…
夏がやっと終わった感じです。
読み返して、手を入れただけなのに、すごく神経を使う仕事で、作品だった。

その分、愛着も深いし、完成したレベルも、自分で満足度が高いですけれどね^^
設定といい、二転三転する、危機また危機の構成といい、殺陣といい、情景描写といい、かっこいいや、この長編。

さあ、寝ましょう。
でも、緊張と神経使った余韻で、胃が痛い。
眠れるかな…

☆歌と魔法と、冒険と友情と。
隠された歴史と、名もない人々の思いと。

自分が作りだした人々と世界のお話のはずなのに、いま、たくさんの人たちの人生とつきあい、お別れしてきた気分です。
旅行から帰ってきた気分に近いかな。

☆夢にでるかな、あえるかな。
懐かしの風の魔術師イザさん。
学生時代、最初の最初に、落書きで書いたその時は、私よりお姉さんの設定だったのに、いつか、あなたの年を追い越してしまったね。

☆自分の作った世界で暮らすなら、なあんて、少し馬鹿な妄想をするとき、風早の街もおだやかで良いなあ、と思うけれど、のんびり老後を過ごすなら、農耕魔法国家アストリンデで、羊の世話をするのが良いか、と、改めて想う四日早朝。

さて。このお話は、いつ活字になるのでしょう?
…実はうっかり聞き忘れたままなんです^^;


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