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指輪物語関連ファイル

YUKI


2003年02月28日(金)
 宮崎駿と指輪物語


TTTの映画の数少ないサルマンの場面で
クリストファーリーの言うせりふ

The old world will burn in the fires of industry.
Forests will fall. A new order will rise.
We will drive the machinery of war with the sword
and the spear and the iron fist of the Orcs.
We now have only to remove those who oppose us.

友人が、戦闘場面での宮崎アニメとPJ映画のの類似性を指摘しましたが、
原作とも宮崎アニメは似てるんだわ。考え方が。
現代文明が自然を破壊することが許せない・・・みたいなところが。

それなのに、『ダークブルー』のパンフの談話では、宮崎さんはLOTRの映画のことを
白人至上主義のハリウッド映画みたいに言ってるんだなあ・・・
原作を読んでいないのかな?まさか?

『映画秘宝』の今月号のTTT特集ページのあおり文句がおもしろかった。
立ち読みなので、うろ覚えだけれど
「原作を読みもせずに『指輪物語は東洋人蔑視だ』などと
 意味不明なことを言うスタジオジブリの髭たちをやっつけろ」とかなんとか。
この雑誌の特集は、映画の紹介文や登場人物の紹介文が、
他の雑誌にはない視点でとてもおもしろかった。
PJ監督作品、『乙女の祈り』のとても丁寧な紹介記事もありました。

アメリカのテレビ版の『指輪物語』を製作した日本の「トップクラフト」
のスタッフの多くがスタジオジブリに行ったそうだから
指輪と無縁のわけでもないみたい。
さてさて、本当のところ、どう思ってるんだろうか。


2003年02月27日(木)
 フロドとサム


ところで、いろんなところで感動したというコメントがでているラストのサムのセリフ・・・
私はあの場面が好きではないです。
ああ、またサムがスピーチを始めた。やめてくれ、と思ってしまうのでした。
それは、ショーンアスティン演じるサムに違和感を持っているせいかもしれません。
サムとフロドは原作よりも若くなっています。
映画は主従の信頼関係でふたりの関係をとらえることはしていないのかも。
かわりにあるのは、友情・・・でしょうか。保護者的な気持ちでしょうか。
そこのところがあいまいなのでサムがフロドを支える根拠がわかりにくいです。
ホビット四人組の中で、サムが一番育ちが良くて、教養がありそうに見えるつーのも問題だ。
サム以外の三人は名家の坊ちゃんのはずだけれど・・・・そう見えないよね?
原作のサムは、なんともいえない深みのある人物です。
彼には固い意志と、生活の中から生まれた知恵があります。
詩を読んだりする教養もあります。だけれども、主人であるフロドより
先に立つことも上にたつこともしない。
イライジャフロドはショーンアスティンのサムのご主人には見えない。
『二つの塔』ですでに、ふたりの力関係は逆転しているように見えます。
そうすると、サムが自分の意志で動き始める場面の、あの変化は出しにくいのではないかと
ちょっと心配です。ゴラムに対する態度も、あまりに冷たい感じかな。
もともとサムはアラゴルンを最初は疑っていたように、
なかなか人に打ち解けないところはあるけれど映画のああいう感じじゃないんだよね。
使用人という分を守りつつ、ご主人をとことんお守りする・・・という関係は
若いふたりには難しいかなあ・・・
そんなサムが炉辺で物語を読むようには、見えないので
最後のセリフが浮いてるように思うのかもしれません。

4月2日追記

メイキングブックを読んだんですが、ショーンアスティンが、PJと意見が対立したことがしばしばあったという記述があって、やっぱり、と思いました。彼はサムを英雄的な人物ととらえてるんだって。サムは自分のことそんなふうには思わないだろうなあ・・・SEEの俳優達のコメントを聞いていても、彼だけは製作者的視点で見てるの。微妙にそれが表れてるから私は嫌なのかしらん。

角川書店『ロード・オブ・ザ・リング』公式メイキングブック
P145〜146より引用

「ピーターは、ハリウッド風の役柄を嫌った。もっと現実的な人間にしたかったんだ。でもぼくは、サムの気高く、英雄的な資質に注目したかった。ピーターは、ホビットたちが演じるおかしみのあるシーンを気に入っていたんだけれど、ぼくはそっちを強調したくないと思っていたし、物語のそこここで彼らがみせる英雄的行為の信頼性を損ねたくないと考えていた。」そのため彼らの間には意見の相違がしばしば見られた。「ぼくは時々、決められたことを守らずに、自分の考えを主張した。はっきり言ってぼくは、頭でっかちで誇大妄想の役者バカでどうしても我慢できなくなってしまう時があるんだ!でもピーターはいつだって辛抱強くて、時にはぼくの意見も入れてくれて、最終的にはちょうどいいところでバランスの取れた役柄が出来上がったと思う。」


2003年02月26日(水)
 字幕にでなかったセリフ


映画を見ながら、字幕出ていないセリフをチェックしていました。
以下、私が把握した部分。スクリプトから英語に翻訳された部分抜き書き。

☆エオメル達と会った後、オークの死体を焼いた場所でレゴラスがつぶやくセリフ

 May they find peace after death.

☆セオドレドの墓の前で、ガンダルフが言うセリフ

 −スクリプトに記載なしー

☆ガラドリエルが出てくる冒頭部分のセリフ

 The world is changed; I can feel it in the water I can feel it in the earth I can smell it in the air.

☆河から帰ってくる時にアラゴルンが言うセリフ

 Well done Brego my friend.

☆レゴラスからペンダントを渡されてアラゴルンが言うセリフ

 Thank you.

☆ハルディアに抱きついてアラゴルンが言うセリフ

 : Welcome Haldir

☆戦闘中にギムリが落ちた時に、アラゴルンが言うセリフ

   Hurl the arrows! Charge!

気がついたのはこれくらい。たいしたセリフはないんだけれど、
他のエルフ語は英語字幕がでるのに、なんで出ないのかな?
これもある種のファンサービス?

おおっと。ここにこんなに詳細な解説が!
(鉄の足ダインさんのページで紹介されていました。)

Dialogs TTT
http://www.elvish.org/gwaith/movie_ttt.htm


2003年02月25日(火)
 <映画>『二つの塔』(二回目)


■2003/02/22 (土)
いやー、二回目はおもしろかったです。
一回目は、自分の中の原作に対する思い入れとか、
『旅の仲間』を何回も見てふくらんだイメージとか
他の人のファンフィクションでできあがった妄想が
ブレーキになっていたんだと思います。
それが無くなってみると、とても楽しい。
その上でやっぱり足りないところもあるけれど良いところも見えてきました。

文章と映像というのは質が全然違うものなんだ、と改めて思いました。
小説を読むということは、言葉の持つイメージをやりとりすることかもしれない。
書いた人のイメージ、読む人のイメージ、一般的なイメージはそれぞれ違う。
読者のひとりひとりが、自分の持っている直接的な体験や間接的な体験をもとに
読んだお話を自分の中に再構築する。
それは他の人のイメージとは違うし、作者自身のイメージとも違う。

絵や音や映像はダイレクトにできあがったイメージを提示する。
PJの映画のビジュアルは、私の持っているイメージをはるかに超えて
いろいろな情報を与えてくれる。それは、なかなか楽しい体験だと思いました。
背景となっているすばらしい自然や、それぞれの個性的な俳優さんたちは、
この映画を越えて、違う世界への入り口でもあります。

目に見えるイメージとは違って、抽象的なイメージというのは
人と共有しやすいでしょうか。もっと人それぞれでしょうか。
人間に対する信頼や、何が真で善で美なのかは、共通のものを共有しやすいでしょうか。
小説を読んでいる時に、映像的な表現が華やかな文章もあるし、
内面を深く追求していく作品もあります。文章はどちらに重点をおくのも自由自在ですね。
映画は、どうしてもビジュアルが先にたってしまうけれど。

指輪物語を読んで、私が一番心を惹かれたのは、何だったのでしょう。
なかなか一言で言うのは難しいです。PJや他の脚本家たちや製作者たちは
同じところを見ているでしょうか?国籍や文化が違ういろいろな読者が
多少の幅はあっても、指輪の中に共通のものを見ているかどうか・・・
様々な要素がからんでいるとしたら、どこに一番惹かれているのか、
その判断はやっぱり第三部を見てからということになりそうです。

個々の登場人物の解釈は違っていても、最後にたどりついたところが
同じなら、それはそれでいいかもしれないと、今日は思いました。

☆今日の感想

セオデン王のラインを追っかけていたら、いい話だと思いました。
現実から目をつぶっていた彼が目覚め、絶望的な状況に打ち負かされそうになりながらも
周囲に励まされて、「エオルの子よ!」と出陣していくシーンはいいなあ。
シンベルミネのことを入れたのも原作ファンにはうれしいところ。
ハマとギャムリングはなかなかよいキャスティングでした。
ハマの息子(脚本のフィリッパ・ボーエンの息子)はけっこうよく映っていたなあ。
PJとフランウォルシュの子供達は洞窟に隠れる親子として、カツラを換えて再登場。
PJは二度でてくるそうですが、まあ、見つけられなくてもいいや。
アランリーもDVDになってから確認しよう。
やっぱり蛇の舌が私は好きなんですわ。
なーんか薄ら汚れたハンカチをかみ締めつつ、エオウィンに懸想しているところが
昔のお話にはこういうキャラがつきものだったわよねえ、という既視感があります。
完全に目がいっちゃってるフロド演ずるイライジャはすごかったです。
ゴラムとの関係も含めて、けっこう評価してもいいかも。
ファラミア様(!)は親の愛に飢えた次男坊として見ればいいかもしれない。無表情がすてき。
ゴンドールの紋章の入った鎧を身に付けてるんですよね。ヴィゴもあれを着るのか。
「我々は理解できた」という場面で、やっぱり「何を理解したんだよ!」とつっこみたくなりますが。
オスギリアスの廃墟に現われる翼竜に乗ったナズグルと、いっちゃったフロドの出会うあのシーンは、
もう全然原作とかファンの思惑とか切り離して映像として好きですー
あの場面はフロドのファンの方々には評判が悪いのですが、あそこでナズグルに近づいた事で
サウロン側が指輪がゴンドール領内にあると思い込むという伏線かもしれません。
(アラゴルンのパランティアのかわり)
アルウェンは、出来る限り控え目にしたという作り。それでもラブシーンはいらないとか
王様二度も回想してんじゃないよ。と評判は悪い。リブでさえなければ、よかったんだが。
もうちょっと、エルフっぽい女優さんはいなかったのか。ヴィゴ・アラゴルンがへたれて見えるのは
選んだ恋人がリブだからというのもあると思う。女を見る目がないのかこいつ、とか思われそう・・・
しかし、原作を読まずにこの映画を見ている人たちは、アラゴルンがいったい
どこの王様かわかってるかな〜不安。


2003年02月24日(月)
 スクリプトを読む


明日の二回目を見る前にネットの非公式スクリプトをプリントアウトして
最初から読んでみた。セリフを読んでいると映像が浮かぶ。
映画を見ているときよりも、ストーリーの構造がよくわかる。
とても上手に三つのストーリーを組み合わせてあって、
どのラインにも、人の心や局面が変わる瞬間がある。
ラストクライマックスで、それぞれの場面で変化が訪れるのだが
その描き方に説得力が欠けているような気がする。
エントムートでこの戦いには関係ないという結論に達したエントが
アイゼンガルドを攻撃するに至った経緯。
陥落寸前だったヘルムズディープの砦が、ぎりぎりのところで勝利した理由。
ファラミアが、フロドとサムの行動を理解して彼らを放した理由。
ゴクリが、フロドへの信頼を失った場面が一番納得できるかもしれない。
細かいところまでよく作ってあるのは、第一部と同じだが
一番大事なところをあっさり済ませているのでご都合主義的に見えてしまうみたい。
SEEが出たとして、カットした場面を入れたら、少しは流れがよくなるかしら。

The Seat of Kings Home to the Two Towers Movie Script
www.dreamwater.net/seatofkings/script_ttt.html


2003年02月23日(日)
 <ビデオ>ジム・ヘンソンのストーリーテラー


シャープと一緒にストーリーテラーも見せてもらいました。
アマゾンの「このDVDを買った人は他にもこんなものを買っています」
を見ると並んでいるのは、ショーン・ビーン出演作のオンパレード・・・・
指輪の魔力はこんなところにも及んでいるのでした。

さて、一話25分のドラマが九本あるのですが、ヨーロッパに伝わる伝説や民話に材をとった
おとぎ話の映像化。ショーン・ビーンは『本当の花嫁』という作品に出ています。
トロルにこき使われていた女の子が夢の中のライオンの助けでトロルから逃れ、
お城で幸せに暮らすようになって、見初めたのが庭師のショーンビーン。
しかしショーンはトロルの娘に、さらわれてしまいます。
女の子はショーンを取り戻すべく、トロルの娘の城へ行って、
ライオンがくれた三つの贈り物を一個づつ引き換えてショーンと夜を過ごすのですが、
眠り薬を飲まされている彼は目覚めない。
しかし、最後の夜に、ショーンは女の子のキスで自分を取り戻すのでした。

・・・ファンサイトでは「本当の花嫁」はショーンよね!というご意見がとびかっておりました。
髪を後で束ねて王子の衣装をつけたショーンはたいそうハンサムです。
ぼーっとしていて、あまり活躍しないのが残念ですが(笑)

全九話のうちいくつか見たんですけれど、これはかなり私の好みでした。
昔、小学校の図書館に毎日通って手当たり次第に童話の類を読んでいた頃、
その中でも特に好きだったおとぎ話のエッセンスを映像化したものだったからです。
無理難題を言いつけられた女の子が泣いていると、妖精が助けてくれるとか。
三つの贈り物をもらって、一個づつ使って王子様をとりもどす、とか。
その贈り物は、金貨がざくざくあふれるとか、宝石がざくざくでてくるとか
とにかくヒカリモノなわけで、おさな心にそういうものにひかれていたわけですね。
『白鳥の王子』のお話が、このシリーズではカラスに変えられた王子様でした。
呪いが解けるより三分早く妹姫が話をしてしまったので、片手だけ羽根が残ってしまったとか。
原型は同じでもアレンジの違う話がたくさんあるようです。
王女も王子も魔女も良い役者さんがやっていて、衣装も立派で、
これはなかなか昔童話好きだった方々にもおすすめ。

Amazon.co.jp: ジム・ヘンソンのストーリーテラー vol.1
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B00005QYPI/qid=1045711172/


2003年02月22日(土)
 <ビデオ>シャープシリーズ


お友達から回覧してもらっている『シャープシリーズ』を昨日ちょっと見ていたんだけれど、
ショーン・ビーンが画面に映っているだけでなんとなくうれしいのであった。
若くてかわいい!ちょっと細身?
LOTRに出ている俳優さんたちは、それ以外の作品を見ても
誰もがそれぞれ自分の世界を持っているのでがっかりさせられることが少ない。

シャープシリーズの時代のドラマを見ると、昔の戦争って人間のレベルにとどまっているっていうか
攻撃も、戦いも把握できる範囲なので、相手に与えるダメージも自分が受けるダメージも
すごく身近。剣をさすことがどんなに痛いか、自分が何をやったかわかる。
今の戦争は戦いが自分の手元から離れているから、どんなダメージを与えるか
あまり考えないで済むのかなという気がする。攻撃する側は相手の痛みがわからない。

ショーン・ビーンの声が好きなので、彼が朗読しているという『アーサー王』のCDを
アマゾンで注文した。以前は扱っていなかったが、今は国内送料無料で買うことができる。

Amazon.co.jp: King Arthur and the Knights of the Round Table
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/9626341386/


2003年02月21日(金)
 ひかわ玲子さんのコメント


『指輪物語』が日本で出版された当初からの指輪のファンの
ひかわ玲子さんのTTTについてのコメントが
公式サイトにアップされ始めました。
第一部について書かれたものも読み応えがあります。

映画「ロード・オブ・ザ・リング第2部二つの塔」について
hikawareiko.pro.tok2.com/w-ring6.htm
『指輪物語』と反戦〜アラゴルン役ヴィゴ・モーテンセン氏の来日記者会見に寄せて〜
hikawareiko.pro.tok2.com/w-ring7.htm



2003年02月20日(木)
 eiga.comの特集記事


『旅の仲間』の時も良い記事をたくさん載せていたeiga.comは
『二つの塔』でもファンのツボをついた記事を次々と掲載しています。
スタッフに相当なファンがいるに違いない。
今回の更新では、監督論と来日したヴィゴとカールのインタビュー。
ブレゴとのキスシーンとか、カールのヴィゴに対する気持ちとかおもしろい。
いろいろなインタビュー記事を見るにつけ、ヴィゴは若い俳優に
かなり大きな影響を与えた模様。

eiga.com [必見!注目作特集]
「ロード・オブ・ザ・リング/二つの搭」
http://www.eiga.com/special/lotr_ttt5/03.shtml




2003年02月19日(水)
 TTTチェックポイント


映画を見に行く時に、チェックすること。

☆グリマはいつもハンカチを握りしめている。
 でも、涙を流すシーンでは使わない。

☆レゴラスの矢筒の位置、アラゴルンの指輪の左右が時々かわる。
 裏焼きのフィルムが使われている?

☆出演者の家族やスタッフがカメオ出演している。
 詳細ははいねさんの『LotR Spoiler News』
  2003/02/13 Thu TTTのカメオ出演者達にくわしい。
 www.hiphop.ne.jp/~heine/index.html

 ハマの息子のハレスにアラゴルンが話し掛けるシーンがあるけれど
 このハレスが女の子のようにきれいな子だった。
 脚本家のフィリパの息子さんだそうだ。
 その横に立っているのが、ヴィゴの息子のヘンリー君。
 PJとフランウォルシュの子供達もFOTRに引き続き出演している。
 目がくりくりとした可愛い女の子と男の子。

☆セオデン王の息子セオドレドは、登場してすぐ死んでしまうんだけれど
 原作よりも若くてハンサムな役者さんが演じているそうだ。
 セオドレドとエオメルとエオウィンの三人の関係というのも、いろいろと想像の余地がありそう。

 セオドレドの愛馬ブレゴは、セオドレドの死後、気性が荒くなり、他のものの手におえなかったので
 アラゴルンが「離してやれ」と言って、自由にしてやったそうだ。そのシーンは劇場版では
 カットされている。(公式ガイドブックに記述があるそうです。)
 アラゴルンが崖から落ちて川岸に流れ着いた時に、彼を起こすのは、そういうわけでブレゴになっている。
 (観客はわけわからないけれどね)

☆アルウェンの未来のシーンにアラゴルンの墓のシーンがあるけれど
 彼をかたどった石像には、ボロミアのアームガードがついている。


2003年02月17日(月)
 おもしろい感想


★かなり土色の感想

字幕問題のサイトを作られている鉄の足ダインさんのTTTの感想が
めちゃおもしろかった。読んでて笑ってしまった。
今のところ一番納得できる感想かも。
アラゴルンとエオウィンが結婚した方が、ファンは納得する。とか。(笑)

★かなり土色の感想Site-Iron Hills-
who.oops.jp/lotr/durin/index.html
魅惑のFotR日本語字幕版
who.oops.jp/lotr/gollum/index.html

原作を読んでいない人のレビュー

原作を読んでいなくて、映画好きな人にはこんなふうに見える。
『ロードオブザリングー二つの塔』

m @ s t e r v i s i o n
http://www.ne.jp/asahi/hp/mastervision/

m @ s t e r v i s i o n氏の映画評は、いつも楽しみにしているし、
星の数は私が映画を見に行く時の基準のひとつなんだけれど、
時々、全然違う評価をすることがあるのでおもしろい。
でも、同じページにある、原作を読んでいるであろう、『レッド・ドラゴン』の評は、
やっぱりそれなりに共感できるものになっている。
(私はまだ映画は見ていないけれど)
アクション映画として見たときには及第点なのか、そうなのかー
あと、いつも巡回しているサイトのレビューは概ね好評かな?
ほんとに、そう思うの?と聞いてみたいけれど。
『王の帰還』まで判断保留という人も多い。


2003年02月16日(日)
 TTT情報解禁


いろいろ書いているのに、結局ネットで情報をあさってしまうのでした。
さて、これまで見ないようにしていたいろいろなサイト。

★まずは、TTTの非公式スクリプト。
映画の字幕には、訳されなかった言葉がいくつかあったんですが、
それが載っているかどうかは今度行った時に確認してみよう。
The Seat of Kings Home to the Two Towers Movie Script-Transcript
www.dreamwater.net/seatofkings/script_ttt.html

追記:字幕の出なかったセリフも載っていましたが、
このスクリプトには字幕なしとは書いてないみたい。
(オークの死体を焼いた場所でレゴラスが言うセリフとか)

★FOTRの時もとってもお世話になった画像満載のサイト。
The Quintessential 'Lord of the Rings' Website
www.quintessentialwebsites.com/lordoftherings/home/index.htm

★撮影されたけれど劇場公開版には入らなかったシーンの一覧
Shortlist Of Deleted Scenes From TTT
www.theonering.net/perl/newsview/8/1040672176

★ファンによる、LOTRの役者さん達の評価表。
約二名、点数がとっても低いのだけれど、ひとりはかわいそうかも。
私は好きだわ。(どっちのことだ?)
view_ratings
www.theonering.net/movie/ttreviews/view_ratings.html

★hotwiredの関連記事
映画『ロード・オブ・ザ・リング』を埋め尽くすデジタル俳優たち
www.hotwired.co.jp/news/news/20021217301.html


2003年02月15日(土)
 <映画>『LOTR二つの塔』


先行上映を見てきました。以下、ネタバレですので、未見の方は要注意!

☆最初の感想

さてさて、海外でこの映画を見た人の感想文が、どれを読んでも歯切れが悪かった理由がわかりました。
うーん・・・・三時間が長かったですね。私は原作からの改変があっても、さほど気にならない方です。
その改変が映画を作るために必要であり、あらすじをなぞるよりも、
何を言いたいか、ということがはっきりさせることの方が大事。
第一作はそういう意味で、かなり上手に作ってあったし、
ボロミアとアラゴルンの対比でアラゴルンが決意にいたるまでが納得できるものでした。
『二つの塔』はストーリーがニつに分かれるので、一本の映画にまとめるのは難しい。
それにしても、この映画は何を言いたいのかわからない。
3部作の真中というのは難しいということはわかるけれど。
キャスティングは最高なのに、生かしきっていないよね・・・

同人関連でつっこみどころは山ほどあるし、アラゴルンの映像はいちいち色っぽかったりするけれど
もっと大事なものが欠けている。ギムリの使い方とかねえ。
グリマはあんなに良いキャラなのに、どうしてあんな簡単に去っちゃうの。
リー様、うろたえるのは早すぎるぞ。ナズグルはあいかわらずかっこいい。
ファラミアもはまってるのにねー、ああ、もったいない。
エオウィンは写し方によって、きれいに見えたり見えなかったりするから、
もっと撮影に気をつかってあげればいいのになあ。
アルウェンに馬がかぶるのは、ちょっとどうかと思うぞ・・・
ミナス・ティリスのシーンはそんなこんなで、まじめに語る気にもなれない。

素材はそろっているのに、料理の仕方が下手。
一作目にあった(と私は思っている)原作のスピリットは消えてしまった。
どうしてこんなことになるんだろう。一作目が売れたのでプレッシャーがかかった?
それとも、誰か重要なスタッフが今作からは外れてしまったとか?
実はSEEのDVDの追加シーンに、ちょっとちがうものが混ざっていたので
あれ?と思っていたんだけれど、そっちの路線にいっちゃったかな。

☆良かったところも書こう・・・

導入部分とか、アルウェンとアラゴルンのエピソードの入れ方はおもしろかった。
このふたりの将来を原作既読者は知っているわけで、そのへんを押さえた
上手な演出だと思った。アルウェンが赤い服を着て、横たわっているシーンはなかったので、
これは『王の帰還』のラストになるのかな。このシーンまで見て初めて、アルウェンへの評価は定まるかも。
ヴィゴが川に流されていたけれど、ボロミアのシーンは無いのか!?
と思ったのは私だけではあるまい。思えばショーン・ビーンの熱演があったからこそ
『旅の仲間』は一本の映画として、力をもつ事ができたのかもしれないなあ。
『二つの塔』では誰かの感情に同化するのは、エピソードが短すぎて難しかった。
フロドが支配されていくのはイライジャの演技が素晴らしいし、
エオウィンも押さえた演技で、檻の中の絶望を(アラゴルンを見て芽生えた希望もすぐに消える)
とても上手に表現していたのに。ファラミアは立っているだけで、ボロミアに姿は似ているのに
内面は違うということを感じさせる絶妙な配役なのに〜〜〜ああ、もったいない。
ゴクリは、ちょっと不思議な感じ。意外とかわいい顔をしている。(イライジャに似せてあるような)
ゴクリの中の二人の対比がおもしろかったが、CGの心もとなさも少しあった。
ショーンアスティンのサムは、原作のサムの一番大事な何かが欠けているかも知れない。
大地の中からしか生まれないダイヤモンドのような、固くて強固な意志のようなものを
感じることができない。時々目つきが良くないんだなあ。
エントもアイゼンガルドの洪水も、原作のイメージを壊さないものだけれど何かが足りないのが残念。
戦闘シーンも、その戦いの激しさと、攻防のラインがどこなのかわかりにくいまま
援軍が来たら、あっさり勝ってしまってもの足りないかも。
あああ、良かったところを書くつもりが、愚痴ばかりだな。

☆アラゴルンとレゴラス

私はカップリング的には(笑)アラレゴというのは全く興味がないので、
最初の感想には何も書かなかったけれど、このふたりの場面がやけに多かったような・・・
うーん、あんたたち何?(何と聞かれても困るだろうが)
オーリもといレゴラスはアラゴルンのことをとても大事に思っているんだね。(爆)
第一作でアラゴルンとボロミアで描かれた「王となる決意」のラインを
引き継いで、「私も民とともに死ぬ」というセリフがでてくるのかな。
でも、あの状況で死ぬのは全く無駄だから、もうちょっと大局に立って
発言した方が王様らしいと思うけどな。
一晩たってつらつら思い返してみると、良いところもあるんだけれど
それを引き立てるような、お話の輪郭がはっきりしないのがいけないのかな、と思った。
第一作にも欠点は多々あったけれど、それを補ってさらにいろいろ想像させる力があった。
今回はそれが欠けている。ほんのわずかの違いでありながらそれは大きい。
製作者達の中で、意見のバランスが変わったんじゃないか、と思うのはそこだな。
同時撮影だから、三つとも同じだったろうか。編集段階でどうこうできるレベルじゃないかしら。
そのへんを確かめに、もう一回見に行くんだろうなあ。
皮肉なことに、字幕にトラブルがなくなった本作では内容を吟味しなければ
ならないようなセリフはあまり出てこないのでした。
(qualityの訳で、吹き替え版では問題があるようですが。
 ファラミア理解は字幕の方が良いそうだ。)
そのへんにも、密度の差が出ているかも。

☆死者の沼

原作を読んだ時に、とても印象深かった死者の沼のシーンは
とてもよく映像化されていたと思う。確かこういう感じのイラストを
アラン・リーの絵で見た記憶がある。
水の中に浮かぶ死者は、不気味だけれどきれい。
だけれど、あの水の中に引き込まれるのは怖いかも。
人が死ぬたびに蝋燭が一本灯るというのは、
なにかそういう言い伝えがあるんだろうか。
日本では蝋燭が消えると人が死ぬという話がありましたね。
私が見たのは『ひょっこりひょうたん島』のエピソードだったけれど、
もとは落語だったかしらん。

・・・などと、時間がたつにつれて、小ネタをじわじわと書いていくのでした。
そうそう、PJの子供や、ヴィゴの子供がちらっと出ていたりするのですが、
ヘンリー君、もうちょっとやせたら、ヴィゴのようにハンサムになると思うよ〜

☆フィギュア

昨日マイカルの売店で、いろいろとTTTのグッズを売っていたのだけれど
買い始めるときりがないし、本当にほしいかどうかもあやしかったので
何も買わなかった。パンフレットも買わなかった。(映画を見た後で気に入ったら買うの)
でも、toy bizだったかの登場人物のフィギュアはけっこうかなり欲しかったかも。
アラゴルンがねー、もうちょっとかっこよかったら即買いだったんだけれど
顔がどうにもこうにも、ただのむさくるしいおっさんで、どうしても許せなかったのだ。
でも、レゴラスはよかった。そこそこかっこよくて、弓矢のパーツもそろっていた。
執政弟もよかった、ガン爺も白くてよかった。
一体1400円というお値段も、チョコエッグをあさってる身にはとってもお手ごろ。
全部買ってもたいしたことないと思ってしまう自分。
しかし、買ったものをどこに置いておくのだ。けっこうかさばるし、
ピアノの上に並べたら子供達にすごく嫌がられそう。
でも楽しそう。うーん。今度劇場に行って、まだあったら買うか?
いや、買わなければそれで済むんだから、買わないか?

こんな感じ
www.blister.jp/shop/shop_theloadoftherings.html