株式会社JOYWOW
椰子の実日記【JOYWOW】
椰子の実日記 INDEXPASTwill

2005年12月31日(土)


いつもの蕎麦でしめくくり

年越し蕎麦は、いつもの蕎麦屋へ。

ここの主、「繁盛したくないから絶対書かないで
くれ」という変わり者である。

そうは言っても、もう店を始めて4年になるから、
クチコミでたいていの人は知っている。
我が家も、ここで年越し蕎麦を食べるのは今年で3年目だ。

先週だったか、今日の予約の電話を入れたら

「やってないかもしれないけれど、一応お受けします」

という返事だった。危ういので、今朝確認の電話
入れると出なくて、あららと思っていたら折り返し
かかってきて、確認の旨話すと「聞いてますよ」と、
おやじ、さも心外な風に答えていた。
この風変わりが、おやじの味わいなの
である。

店に行くと、やはり混んでいて席に着いてから1時間
待った。1時間どうやったら客を待たせることができる
のか、これもこの店の技なのである。
それでも、蕎麦は旨い。一年の締めくくりになった。

ついでにお正月のための買い物に出かける。
年末に買い物に出かけるのは好きである。
どこへ行っても人が多いのも好きだ。
車が駐車場一杯なのも好きだ。

さて、あとは呑むだけ、食うだけ、テレビの前に
座るだけである。年末の、この、「あとは寝るだけ」
モードが、何よりも大好きだ。

皆様、今年一年、本当にありがとうございました。

よいお年を!

 

2005年12月30日(金)
なぜだ

不図(ふと)思ったのだが、年末になると新聞が薄くなる。

なぜだ。

薄くても屁行き(平気がこのように変換されたので
面白いからそのままにしておく)で澄ましている。

テレビの一つひとつの番組がやたらと長くなり
「スペシャル」とついている。そして「秘話」
もついている。

なぜだ。

耐震強度が足りない姉歯物件と同様の仕様で
マンション模型を作成、阪神大震災と同様の震度
を加えて模型が崩れ落ちる実験をし、そのVTRを
姉歯物件に住む住民に見せ、

「ご感想は?」

と聞く番組企画があった。

悪趣味だ。品性・矜持のかけらもない。

脳に細かい毒虫が侵入してきそうなのでテレビは
見ないことにした。新聞も、読まぬ。

代わりに漱石三昧だ。おかげで日常会話が明治調に
なってきて困る。『硝子戸の中』『それから』『明暗』
を一気同時読み。村上龍『共生虫』にも手を伸ばす。
ランディ『コンセント』は気味が悪いので止(よ)した。

 

2005年12月29日(木)
違うと思う

今朝の朝日新聞(東京版)一面トップが

「大手ゼネコン、談合『訣別』」

この記事には3つの問題がある。

第一に、大手ゼネコンが談合訣別そのものも、「談合」
して決めていること。裏を返せば、ひきつづき、「談合
していないことを確認・トレースするための談合をする」
ということである。

第二に、朝日新聞の姿勢。談合という反社会的企業行為を
以前から知っていたが今回のこの動きが始まるまでは
黙っていたということ。報道機関としての職責をいかに
定義しているのか。

第三に、ゼネコン社内の姿勢。明らかにしらけている。

朝日新聞にしても大手ゼネコンにしてもいずれも
東証一部上場の大企業である。違うと思う。

ぼくが「違う」というのは、彼らの行動(doing)ではなく、
姿勢(being)に、嫌悪感に似た「違い」を感じるのである。

 

2005年12月28日(水)
御用納めとライン

疾(とう)にオフに入っているのだが、浮世の義理で
ビジネス打ち合わせのため、都内に出る。サラリーマンの
メイン戦場、新橋である。新橋第一ホテルで打ち合わせ。

話は3月の件。ついでに11月の予定も依頼され、受けて
しまう。気持ちがオフなので、なんだか気楽に受けて
しまったが大丈夫かなあ。

書店でZENの新しい本を発見。その中にぼくのことが
書かれている。全く、勝手に名前を出して、仕様のない
やつだ、と苦笑いする。しかも「坂本」としているし。
まあ、相手はZENなので、許そう。

新橋の通りを、寿司桶抱えた職人が歩いていた。
きっとどこかの企業の「御用納め」の会用なのだろう。

まだ御用納めという一件ムダなような、それでいて
結構組織内の風土を形成していた「古きよき習慣」
が残されている会社があるんだなあ、と、こころが
ほっこりした。

往復の車中、村上龍『ライン』読み続ける。
『ライン』を読んでいると周囲にいる人間がみな
異常なやつに思えてきて困る。しかし、これこそが
現代日本の活写なのだが。

 

2005年12月27日(火)
snowman




コミュニケーションや、人と人の絆は、目に見えないもの
だから、このように目に見えるものが活躍する。

Communication and human bondage are invisible,
thus visible things work.

 

2005年12月26日(月)
我輩は安くつく




今年の、自分へのクリスマスプレゼント。漱石9冊、村上龍
2冊、田口ランディ1冊、水村美苗1冊。村上龍とランディは
ひきこもり研究のため。漱石、中には『猫』のように生涯
3冊目というのがある。『明暗』は2冊目、『硝子戸』3冊目。
何しろ『猫』も『明暗』も小学生時分から読んでいるので、
かれこれ40年は読み続けている作品ということになる。
中には学問所とか、どこかにあるはずだけど、という作品も、
探すのが面倒なので、まとめて入手した。

漱石の享年50歳に自分も近づいてきているというのも感慨
深い。また、今回の「著者との出会い」は水村美苗。
12歳から渡米し、「異国で育った」(ご本人の言葉)人。
英仏日本語を自在に操るまだ若い彼女が漱石の文体模写を
し、あまつさえ未完の作品を漱石に代わり完結させてしまう、
という離れ業にも驚く。

こういう風に、漱石の本たちと触れ合っているときが至福の
時なのである。わし、安くつくのである。

ところで、今朝、高座に上がって、できもしない落語を
始めてしまい、やりながらホワイトボードに何か書き込み、
これだとセミナーじゃん、落語って、違うよなあ、たしか、

「ご隠居」
「なんだい熊さん、あたまから湯気立てちまって、一体どう
したってんだい」
「た・たいへんなんで」

といったセリフから、「噺」に入らないといけない、この
ままだと「前フリ」だけで終わっちまう、どうしよう、
とあせっていたら目が覚めた。田中靖浩さんの影響か。

 

2005年12月25日(日)
パームツリーに囲まれて




家族で

逗子マリーナ(→クリック!)内レストラン

GRAND BLUEにてクリスマスランチ。写真はウェイティング
ルームに飾られたクリスマス。

江ノ島の向こうに富士が見え、日差しがまぶしい。
気持ちよく、休日を過ごすことができた。

一年の疲れが滓のようにたまっていることに今朝気づき、
このままではいけない、と、ちょっと仕事量を減らすことに
した。よって、Surfin'は明日配信分以降、新年は10日まで
お休みすることにします。

いい仕事をするためには、たっぷり休養を取らなきゃ。
明日からは予定通り、漱石三昧。Invisible Talkテキスト
起こしも、お休み。出版の企画書作成も、お休み。

 

2005年12月24日(土)
企画、うずしおのように

2006年にやる新しいことが、また一つ増えた。
本を企画からすべて、弊社でやる、という仕事
である。これには

橘川幸夫兄(→クリック!)

の力をお借りしなければならないだろうが、借りる
ことに決めた。

出版業界の問題点については

ココ

をクリックして読んでみてください。ただ、この問題は
古今東西あるみたいだけど。漱石も尾崎紅葉『金色夜叉』
のように「ただ売れるだけ」の小説について「いかがな
ものか」という感想を持っていたし、村上龍も同様の
発言をしている。

そして現在、新しい本の企画が渦を巻くように
湧き出てきた。

2006年は更に忙しくなるぞ。音楽もproduce&publishするからね。

ちなみに橘川先輩の新作への推薦文は

ココ。

 

2005年12月23日(金)
郵便局のビジネスチャンス

民営化で、郵便局の前に大いなるビジネス機会の
窓が開いている。

(1) 「ドアを開けてもらえる強み」を生かした訪問
販売を一手に引き受けられる。

*白洋舎、カタログ通販、化粧品会社と組める

(2) チラシのポスティングビジネスに参入できる

*地域のスーパーや商店街と組めば面白いことができそう
*新聞販売店はかなりのダメージを受ける

(3) アマゾンや楽天、ディノス、大地宅配とデリバリー
 で組める

(4) 郵便物のポスティングを宅配業者と組める

*特に遠隔地

などなど、オポチュニティ・ウィンドウズは無限と
言っていい。

また、宛名の簡略化も是非お願いしたい。

例えば、人工島にまでいちいち細かい住所をつけている
けれど、本来「六甲アイランド内**マンション204号」で
届くはずだ。また、「広島のマツダ本社」と書けば、広島の
デポにまず行き、その後は広島の人ならだれでも届ける
ことができるはず。

あれ? そもそも何で郵便局の話をしているのだろう。

 

2005年12月22日(木)
漱石三昧

雑誌連載の校正をすべて終え、これでクライアント関係
の締め切りは年内終了。年明けまですべて自分が自分に
課した締め切り。

Invisible Talkが4本、まだ音声のまま、テキスト起こし
ができていない。アウトソースすればいいじゃん、と
いう意見もあったが、自分でやりながら構成を考える
し、毎回同じスタイルというのも面白くないので、
対談相手によって変えようと思っている。
だからテキスト起こしのプロセスが大切なのだ。

Surfin'も含め、TO DOが9項目あるが、今日は
休日と決めた。

ギターの練習と、自作曲へのコード付け、
それと読書。この年末年始、漱石を全作再読
(作品によっては再再再再読)するのだ。

風が強いから、今日は富士山がきれいに見えるかも
しれない。海にも行ってみよう。

・・・と書いて、橘川先輩の本の推薦文のあること
を思い出した! 漱石より先にこっちを読まねば。

・・・トレンドマイクロから「期限がもうすぐ切れる!」と
赤い声で請求書が来た。先週オンラインで手続きしたはずなの
に、別のPCのものかなあ、と確認したら、たしかに該当の
シリアルナンバーは更新済みだ。ついうっかり振り込む
ところだった。どうも、あの会社、今年春の一件以来、
ぼくにとっては信用できないコーポレートブランドに
なりつつある。ウィルス対策、別の会社にしようか、と
検討を始める。そもそもこの忙しい社会、一体どこの
暇人がわざわざ「最新の」ウィルスを作って、
何が目的で送付するのだろう。
だれが考えても、「それで儲かる」のは
ウィルスワクチンを作っている会社だと思うのだが、
思い過ごしだろうか。間違っているだろうか。

 

2005年12月21日(水)
0.3ミリのシャープペンシルで

橘川幸夫兄からは早速返事が来て、ついでに兄の
最新刊の推薦文を依頼さる。もちろん喜んでお受けする。

早速ゲラがネット経由で届く。橘川兄の小説世界そのまま
の場面である。ここまでおよそ58分。ぼくは早朝の広島の
ホテルの部屋。朝食を摂って、帰室したら、届いていた。
出かけなければならないのでじっくりは読めなかったのだが、
『やきそばパン』に続き、自分がやりたかったことを先回り
された感、強し。うーむ。おそるべし、橘川兄貴。




写真は広島市内の並木通り。昔からぼくはここが大好きだ。
クリスマスモードになっていて、ワクワク感が高まった
電飾、たまらなく幸せを感じる。

帰りの新幹線車内、『百万分の一の歯車!』読了。感涙に
むせぶ。引き続き、『存在の耐えがたきサルサ』一部読む。
田口ランディとのひきこもりについての対談が秀逸。
ランディさんの本は読んだことがなかったのだが、
読まねば、と強く思った。

そして、次に書くべきテーマが0.3ミリのシャープペンシルで
描いた線のようにくっきりと浮かび上がってきた。

 

2005年12月20日(火)
大傑作!

広島へ。最近、飛行機が怖くなってきたので、新幹線。
車中、名古屋でびっくりする。駅前に雪が積もっている
のだ。
6時間13分かけて、広島に到着。
江原啓之さんのアドバイスを守り、普段睡眠時間は6時間
を確保しているのだが、自分の睡眠時間がこの長さなのだ、
と体感できた。短い!

車中、久しぶりに橘川幸夫兄の

『やきそばパンの逆襲』

を読む。あまりに面白く、一緒に持ってきていた
村上龍『存在の耐えがたきサルサ』松浦元男『百万分の一の歯車』
などは後回し。

橘川さんとはぼくがニューヨークに住んでいる頃、
よくメールをやりとりさせていただいた。
たしかデメ研、学芸大下車だったのではないかと
思うが、記憶が定かではない・・・いまネットで
調べたら、やはり学芸大だった。

この本はぼくの中で、橘川さんのベスト作品だ。
久しぶりに大先輩と話したくなった。メールしてみよう。




写真は、新幹線雪景色を背景にくつろぐ『やきそばパンの逆襲』。

 

2005年12月19日(月)
あな珍しや、バンジョーバンド




東急東横線学芸大駅前商店会で歳末大売出しを
やっており、東急ストアは営業時間内ずーーーーと、
「恋人はサンタクロース」がかかっている。これでユーミンには
一体いくらの印税が入るのだろうかなどと考えていたら
野外ステージがあり、やがてバンジョーバンドが演奏を
始めた。これがノリ、いいんだ。

面白いことにこのバンド、日本の人口構成そのままで、
高齢者バンドなのである。たぶん一番の「若手」は、
50代前半だろう。一番の「先輩」格らしきおとーさん、
寒さで指が動かなくなったらしく、途中で演奏を
やめてしまったりして、なかなか面白いのである。

一瞬ギターを今日持っていないことを後悔した。
飛び入りで参加したくなったのである。
来年の出場交渉をしようかと思ったのだが、
来年BスクエアはわがPalmtree Entertainment専属バンド
となるわけで、専任マネージャーがつくはず、
やる仕事、やらない仕事についてはマネージャーの
美学があろう。摩擦を起こすのも困るので遠慮した。

いずれにせよ、音楽は、いいねえ。

 

2005年12月18日(日)
飛び回る12月

とにかく家にいない。

今朝は朝早くから学問所。
ブランド週末コース最終日。
平日コースにひきつづき、ケーススタディ。
やはり面白い。頭脳がちりちりと活性化した。

終了後、少し仕事した後、都立大へ。
われらがBスクエアのリハ。
Palmtree Inc.、来年は音楽出版も始める。
その所属バンド第一号がわしらBスクエア
なのである。他、DAKE&ZONOも所属アーティスト
となるので、本格的だ。

今日はオリジナルの音作り模索と、新曲の
流しリハーサル。ゆるゆると、結構これはこれで
楽しいものだった。

今年はこれが最後のリハ。みんなで恒例のカレー屋さんへ。
帰途、ケンジと車についてあれこれ話しながら帰った。
バンドに楽器に車。青春です。

明日も出かけて、明後日からは広島出張。
いやー。ぼくにとってホリデーシーズンはまだまだ先の
お楽しみだ。

『博士の愛した数式』読了。不思議な、忘れがたい作品。
「制限つき」のほうがよりくっきりとコミュニケーション
の本質が浮かび上がる、という擬似体験をした。

 

2005年12月17日(土)
泣くおやじと牛丼とMISIAと博士

ランチに入った店で、ひきつづき小川洋子『博士
の愛した数式』を読み続ける。と、BGMで
MISIAが『you are everything....』と歌いだした。
『博士』の内容とシンクロした。
涙が出てきて、困った。何しろ食べているのは
牛丼である(その店における正しい呼称は牛飯)。

牛丼食べながら泣くおやじという不思議な図に
なってしまった。

それにしても、沁みるなあ。博士。そしてMISIA。

 

2005年12月16日(金)
感謝!

Invisible Talkで

日野佳恵子さん(→クリック!)

にお目にかかるため、ハー・ストーリィ東京支社オフィスへ。

日野さんには敢えて、通常のインタビュアーが聞かない
だろう内容ばかり質問した。ぼくはとっても楽しんだ。
日野さんはどうだろう。途中何度も「こんなんで、
いいんですか?」と聞かれた。日野さんのインタビュー
はそれこそ、今や様々なメディアで読んだり見たりできる
のだから、ぼく独特の、日野さんの言葉を借りれば
「一本立った」やりかたをしたかったんだ。
日野さん、ありがとうございます!

帰途、JR品川駅構内ecute品川書店で
松山しんのすけさんの新刊

『仕事と人生に効く100冊の本』

を発見、いずれご本人から頂戴できることがわかっていながら、
やはり買ってしまった。応援を具体的に形にするのは、
「買うこと」だ。一読、本当に良い本。それに、におい(紙の
におい)がいい。表紙のしんのすけさんの顔がいい。『企画心』
を隅っこに載せていただいているのもいい。




この本ではぼくの応援メッセージと、著作『リーダー
シップの教科書』を取り上げていただいている。
しんのすけさんに感謝!

日野さんといい、しんのすけさんといい、ぼくは素晴らしい
人たちと同時代を生きているんだなあ、と、あらためて感謝。

 

2005年12月15日(木)
さて、どうなることやら




Invisible Talkのために入手したICボイスレコーダー。
(写真で紹介してくれているのは、こぐまのハート)

自慢じゃないが、ぼくは機械に弱い。携帯電話も、据え置き
電話の子機的な使い方しかできない。

そのぼくが使うからかもしれないが、買ったときから
このレコーダー、使いづらい。

最近は、「再生」を押すと、いきなりダウンして、再起動
してしまう。これでは危なっかしくて、大事な録音が
できない。今日、ハーストーリィ創業者日野さんと
お目にかかるのだが、コワいので、買った量販店に
電話したら、かなり待たされた挙句、売り場が忙しく
て電話に出ません、とアメリカの小売店のような
ことを言われた。折り返しいただくことになっている
のだが、さて、この顛末やいかに。

また報告します。

話は変わるが、メガネを新しくしつらえた。
今日、店にとりにいくが、楽しみだ。
似合っていたら、これからはコンタクトをやめてメガネに
しよう。そうそう、コンタクトといえば遠近両用を
使っていたのだけど、実はぼくは老眼が要らないんだと
いうことがわかった。老眼が治ったのか、そもそも
不要な遠近両用コンタクトを買わされていたのか、
真相はわからない。


 

2005年12月14日(水)
まっとうな商売しようよ

あ、何ということだ。日記を書くのを忘れていた。
こんなことは初めてである。

Palmtree Inc.事業の重大な挑戦、新・阪本塾
Brand! Brand! Brand!平日コース最終日のため、
朝から気合入りまくっていたからだろう。

最終日はDAY5までは用意したテキストを敢えて
用意しなかった。用意しないということは、
それだけ講師の技量が問われる、ということ
になるわけで、テンション上がった。

ケーススタディをやったあと、受講生自身の
担当ブランドについてのワークショップ。

これぞライブであり、瞬間勝負。

終わったあとはフラフラだった。
東横線では座らないことにしているのだが、禁を
破り、各駅にて横浜まで寝て帰った。

帰宅してネットに接続したらLOHASについて
刺激的なメールが。要するに、LOHASというのは
商標登録ビジネスだという本質を教えてもらった。

知的所有権をビジネスにしたら、あとあじが
悪くなることを再確認。

だって、どこかの会社が自社サービスのPR誌の
ような単行本に書いていた。

------------------------------------------
「コミュニケーションはキャッチボールです」
は弊社の登録商標です。
------------------------------------------

勘弁してよー。そりゃ、ないでしょう。

 

2005年12月13日(火)
雪と会議と読書とLOHASな一日

朝から名古屋は雪。大事を取って早めにホテルを出た
のだが、高速が途中で閉鎖されたため、全然進まず、
結局会議に遅れてしまった。クライアントの皆さん、
申し訳ございません!

名古屋といえば、愛知万博の記憶が強く、「暑いところ」
のイメージが強かったのだけど、芯から冷えたなあ。

会議終了後、名古屋駅ホームで新幹線を待ちながら、
「えーっと、これからどこへ行くんだっけ?」
と、自分がこれからどこへ何をしに行くのか、
ちょっと考えてしまった。ホームの掲示には
「東京方面」とあるのだが、それで良かったの
だろうか。年末、やや疲れてしまったようである。

車中、"Brand Hijack marketing without marketing"
(Alex Wipperfurth)という不思議な本を読む。Alexって、
たしかNYで会ったことがあるんじゃないのかなあ。

同じく車中、高野登さんの『サービスを超える瞬間』
読了。松山しんのすけさん、山本藤光さん、山田隆司さん
お奨めの本なのだが、大いに勉強になった。
山田さんからは高野さんの講演資料まで頂戴している。
山田さん、感謝!

同じく車中(疲れているが、読書欲は変わらず)
関 知良(中央公論新社)さんに奨められた
『スポーツを楽しむ』というフロー理論の本を読む。
これも新しい世界を見せてくれた。関さん、感謝!

というわけで、本日は本3冊読了。

帰宅し、ネットに接続したら、今日配信のSurfin'
『LOHAS』についてどっかーんとレスが寄せられ
ていて、全員「よくぞ言ってくれた!」という感想
であり、やはりなあ。みんな、メディアに取り上げ
られているLOHASの「気持ち悪さ」に眉をしかめて
いるんだ、と意を強くする。

 

2005年12月12日(月)
隣の外国人が携帯で話し始めたらどうするか

新幹線の隣に外国人が座り、携帯で話し始めたら
あなたならどうしますか。

#1. 「車内で携帯してんじゃねーよ」と、ヤマトの流儀を
田舎モノに教えてやる。

#2. 使っている携帯を「見せてください」と見せてもらい、
  自分のもののほうが高機能だと自慢する

#3. 車内のパーサーに頼んで携帯の写真を撮ってもらい
  記念に二人でおさまる

ぼくは以上のいずれでもないことをした。

#4. 内容を聞いた

のである。隣だから、イヤでも聞こえる。実は電話の向こう
の人の話し声まで聞こえた。英語なのだが、リスニングに
自信を弱めていた時期でもあったので、これ幸いと聞いた。
内容は実家のママが急遽クリスマスに来ることになって
どないしましょ、という奥さん(だと思うが・・・)から
だった。

隣のガイジンは「んなの、急に言われてもさうんぬん」
と言っていた。だいたい東京方面から下りに乗る外人は
名古屋で下りる確率が高いのだが、彼もまた名古屋で下りた。
品川を出て10分くらい経った地点から名古屋で下りるまで
ずっと電話でモメてた。

人ごとながら、気をもんだぜ。

追記:誤解のなきように追記しておきます。

   お隣さんが電話で話し始めた途端、ぼくは遠慮して
   トイレに立ち、ついでに通路を隔てた2個後方の
   空いている席に「避難」しました。車両はガラガラ
   なのに、どうしてぼくの横に彼の席が決まったのか、
   不思議なご縁です。
   そして、ガラガラな車両であるがゆえに、彼の声も、
   そして電話の先の声も、筒抜けなのでした。すごい
   音量でしょ?




写真はJR大阪駅前ヨドバシカメラの「日本の土産コーナー」。
珍しいので、写真を撮りました。

大阪経由、現在名古屋。大阪から名古屋に向かう車中で
塾卒業生のN氏に声をかけられた。

 

2005年12月11日(日)
おいしい夜遊び

宿泊先ニューオータニから学問所へ直行。

Brand! Brand! Brand!週末コース「広告・宣伝・
プロモーション」の回を終え、クライアント用に
プレゼンテーションを英訳する仕事に着手。

一旦日本語で作成したスライドを英訳するのだが、
英訳することで、「ここで言いたいことの本質
は何か」について思惟が深まる。いいことである。
このようなチャンスを与えてくださったクライアント
に感謝。それにしても、「読む」のはプロの翻訳家
として自信があるが、「書く」「話す」は自信ない
なあ。theやaといった、何でもない冠詞、定冠詞
の使い分けがわかんない。普通名詞と抽象名詞の
区別もつかない自分を発見、新鮮に驚く(笑)。




夜は家族・友人と共に等々力ISSOへ。

DAKE&ZONO
ライブを楽しむ。

CDでしか「会って」いないDAKEちゃんにようやく会えた。
料理、家族友人たちとの会話、そしてDAKE&ZONOの音楽、
すべてがおいしく、ハッピー! 帰宅1:30am、就寝3:00am。
久々に大人の夜遊び。

 

2005年12月10日(土)
まつおっち、泣く




山本藤光さんとInvisible Talkの後(山本さん、感謝です)、
KEN研、その後Bスクエアのリハへ。部長のTaizoが
やむなく不参加だったのは残念だったが、楽しめた。
新曲を4曲も音出しできたからだろう。メンバーがみんな
忙しいので、11月5日のSurfin'10以来、初めての顔合わせ
ということも、大きい。

新曲は、カバー2曲と、そしてわしらのオリジナル2曲。
ぼくの曲は若大将トリビュートという企画、とにかく
若大将の映画に使われたり、紅白歌合戦で加山雄三さんが
階段を下りながら歌ったりしそうな「いかにも」の曲、
歌詞。

ケンジの曲は元気一杯、とにかく明日に向かって走ろうぜ、
という好きのオーラ全開の曲だ。

終了後、お楽しみの打ち上げ。以前一度行き、座敷わらしが
いるのではないかと思ったカレー店。

ここでようやく写真の説明になるが、
辛さに強いと自負するまつおっちが店の制止もきかず、
一番辛いメニューを頼んで汗の図。

ちなみにそのカレーはこれ。




楽しい、嬉しいウキウキ気分で、定宿ニューオータニへ。

 

2005年12月09日(金)
売っているのは温かみ

リハビリ介護靴フェアベリッシュ(→クリック!)

の伊藤社長と会う。
テレビでお見かけした通りの「陽」の気を持った方で、
ぼくも元気になった。

おばあさんが夢枕に立って開発の動機となったという




の実物を見せていただいた。

伊藤さんが売っているのは靴ではなく、家族の絆であり、
人の温かみなのだと思う。

Invisible Talkもご快諾いただいて、来年が楽しみ。

 

2005年12月08日(木)
我輩は野良犬である

元会計士・田中靖浩さんの12月7日付のブログへの公開返信(→クリック!)

*それにしても田中さん、面白いねえ。新しいことを企画する
 そのセンス、拍手!

思えば小さいときから、その出自からして、「野良犬のプライド」
を持っていた。でも、それはカッコつけだったり、ひがみだったり、
逆ギレだったりの別表現にしか過ぎなかった。

19年勤務した一部上場企業の中でも、自分の居場所がない理由を、

「それはわしが野良犬であり、みんなとは違うから」

と自分にわかりやすい論理で納得していた。
しかし、多くの自分にわかりやすい論理と同じく、それは
誤謬だった。

いわば、「自分は野良犬だと威張っている飼い犬」でしか
なかったのである。きちんと犬小屋もあてがわれ、えさも
もらい、毎日散歩に連れて行ってもらう。

でも、わし、野良犬じゃけえ

と思っていたのだがそこらあたりがぼくの馬鹿なところで
ある。

独立して、しばらくは飼い犬のしっぽを大きく
ぶら下げていた。ところがニューヨークで暮らしたり、
なんだかんだと壁にぶつかっているうちに、本物の
野良犬のにおいを発散し始めたのかもしれない。

尊敬する田中さんの眼力の通り、現在は、本当に野良犬
なのだろう。そしてそれが田中さんと同じにおいだと
思ってもらえるというのは、何ものにも替えがたい
光栄な勲章だと思う。

 

2005年12月07日(水)
ゴビの砂漠に〜♪

「**のかたは1を**のかたは2を**のかたは3を」
「電話を確認しますので、米印かトーンボタンを押して
ください」
「ご本人確認のために生年月日を押してください」
「ご本人確認のために登録している電話番号を市外局番
 から押してください」
「**をしてください」
「**をしてください」
「**をしてください」
ようやく「では、カスタマーサービスにおつなぎいたします」
と言ってくれたかと思うと

「ただいま電話が混みあっております。しばらくお待ち
 いただくか、のちほどもう一度おかけ直しください」
「ただいまWOWOWでは**キャンペーンをしております」

やっと人間が出てきてくれた。
「ご本人さま確認のために生年月日とご登録の電話番号を」
ようやく「ぼくがぼくであること」を認証してくれた
らしく、「ご用件は」というので話し出すと、

「阪本様はJCOMを経由してご契約されておりますので、
 お手数ですが、JCOMにご連絡ください」

JCOMに電話すると
「**のかたは1を**のかたは2を**のかたは3を」
「電話を確認しますので、米印かトーンボタンを押して
ください」
「ご本人確認のために生年月日を押してください」
「ご本人確認のために登録している電話番号を市外局番
 から押してください」
「**をしてください」
「**をしてください」
「**をしてください」
ようやく「では、カスタマーサービスにおつなぎいたします」
と言ってくれたかと思うと
「ただいま電話が混みあっております。ファクスでも受け付けて
おりますので、ご用件をお書きの上フリーダイヤル*****
におかけください」

要するに、人間にはなかなかたどり着けないようにしている
のである。途中で「こんなに面倒なら、いいや」と思わせる
ようにしているのである。
ところが、これが「新規ご入会」ボタンだと、
すぐにつながるのである。

人間が出られないほど、忙しいのか。WOWOWとJCOMは。
そんなに景気がいいのなら、テレビで集客する必要は
ないと思うのだが。高額なギャラのタレントまで使って。

ようやく出てきてくれた人間と話していて、

「では、ゴビにゴレンラクいたします

と言うので
「今日ですか」と聞くと
「のちほどあらためまして」
という。「五時」と思ったら「後日」を「ゴビ」と
読んでいるのである。

JCOMが恥ずかしくて社員を客の前になかなか出したがらない
理由がわかった。

 

2005年12月06日(火)
田中靖浩さんと海を見ながら大いに語る

田中靖浩さん(→クリック!)

葉山マリーナでInvisible Talk。昨日までの曇天がウソのように
雲一つない初冬の海の晴れ空の下、気持ちよく話は進んだ。

田中さんはぼくの会計の師匠である。
『実学入門 経営がみえる会計』(日経)を独立した年にご本人から
頂戴し、以来、何度読み返したかわからない(リンクを張った
本は2004年に出た改訂版)。

数々の良書&ベストセラー(これが難しいのだ)
を打ち出しておきながら、田中さんは敢えて「ベストセラーに
背を向けた」生き方を始めようとされている。

会計の世界の問題、現代日本の家庭のしつけ問題など、話は多岐
に及ぶ。ついにはご自身のプライベートなお話まで戴き、
深く感動した。感謝、感謝。

Invisible Talk、非常に充実している。編集責任大だなあ。




写真は田中さんを見送り、帰宅途中で出会った葉山の小道。

 

2005年12月05日(月)
若者よ、書を捨てよ、街へ出よう

『終りに見た街』(→クリック!)

というテレビドラマを見る。

救いのない話なのだが、現実が既に救いのない現実なので、
「これは救いのないフィクションだ」という評価がある
とすればそれは違うと思う。

主人公の家族と友人が、ある朝突然、太平洋戦争末期の
昭和19年にタイムスリップする、という話。

主人公は「その後の歴史」を知っている。
東京大空襲も、原爆も、イラクも、9.11も、安保闘争も
小泉大勝利も、すべて、すべて。

歴史文献を見ると、「いま住んでいる場所は空襲がないから
大丈夫」とわかる。

ところが、である。現実は現実であり、本の記載ではない
ことを、作者は描く。

「本の通り」にはならず、主人公は空襲を受けてしまう
のである。さらに・・・とそれ以上書くとネタバレになる
ので控えるが、

本で読んだことをそのまま現実に当てはめようとする危険性
についてしみじみ、考えさせられた。

東京ディズニーランドには一度も行ったことがないのに、
東京ディズニーランドもののビジネス書でサービスを
語る人たちが陥る陥穽。

 

2005年12月04日(日)
HAPPYトーク

「『一所懸命やっているのに、うまくいかない』
と言っているときって、きっと一所懸命やって
いなくて、何か曇りがあるんだと思います。
うまくいかないときって、曇りがあるんです」

「『会社人間になりたくない』というひとがいる
けど、そういう人こそ、会社人間になってしまえ、
と思います。とことん会社人間になって、エンジョイ
してしまえって」

「私には公私の別なんて、ないんです。それこそ、
今の会社が小さい頃、『小さいお店で自分の好きな
商品を売ることができたら』と希望して恵比寿のショップ
店員として採用されたのが出発ですから」

「困ったことの起きることがHAPPYの始まり。
 困難を克服するために立ち向かう。この、『動く』
 ことがHAPPY」

昨日のZONO、むいちゃんとのInvisible Talk金言集。
胸に$マークや\マークを貼り付けたような連中の多い
中、彼らと話していると、本当に心が澄む。

対談終了後、自由が丘にタクシーを飛ばし、関西風
お好み焼きで夕食。最高に旨かった。夜の自由が丘、
葉山と違い(当たり前だ(笑))、店が開いていて、
人がたくさんいた。

 

2005年12月03日(土)
アンケート嫌い

Invisible Talkが続く。

今日は午後

ZONO(→クリック!)とむいちゃん、

明後日は葉山マリーナで「元会計士」こと

田中靖浩さん(→クリック!)

楽しみだ。田中さんはぼくが独立した年ひょんなことで
知遇を得、以来、不思議なご縁でつながっている。
そのご縁というのも、すべて田中さんからボールを投げて
くださるもので、今回のTalkがぼくから投げるボールの
初球じゃないかなあ。

田中さんがブログに書いておられるが、セミナーのアンケート
というのは嫌なものだ。2001年、幕張で行われたセミナー
でボロクソに書かれた。ぼくはそれを当時住んでいた
ニューヨークで読んだ。窓の外のエンパイアステートビル
が霞んでいくほど、ショックだった。

アンケートは匿名であることが問題だ、とそのとき気づいた。
ほかにもいろいろ思うところがあったが、抉られるほど
傷ついたことは間違いない。アンケートは、いやなものだよね。

 

2005年12月02日(金)
この国のマナーを壊しているのは

・横断歩道がそばにあるのにその上ではなく道路を
 横切る。

・列に並んでいるのに乱して割り込む。

・電車内で携帯をマナーモードにせず、大音量で呼び出し
 ベルを鳴らす。

・その携帯に出て大声で話す。しかも座席に座ったまま。

・電車内で友人同士、大声で笑い、話す。

・レストランで料理を持ってきてもらっても「ありがとう」の
 一言がいえない。

・自転車で道路のど真ん中をよちよち走る。

・劇場で演劇が始まったのにぺちゃくちゃ隣と話し続ける。

以上、いずれも60歳以上の高齢者の行動であり、
若者や子どもはしない。

この国を変えるには、まず、彼らを教育し直さなければ
ならない。

 

2005年12月01日(木)
とほほほほほほ

うえーん。当初の予定では、今日は「身体の休みの日」
明日は「こころの休みの日」だったのだけど、
締め切りが重なって休めないとほほほほほほほほ。

朝から、いい天気の窓外をうらめしげに見ながら
仕事。

音楽が鳴っていると気が散るので、楽しみにしていた
ビートルズもスティービー・ワンダーもお預け。

読みかけていた村上龍『最後の家族』(傑作!)も
お預け。

あと、あんなことも、こんなことも、全部ぜんぶお預け。

一番痛いのは、バンドの新曲となるオリジナルの
作詞ができないこと。コードは付けたので、あとは
歌詞だけなんだけど。

うえーーーーーーーーーーーーーーーん!!!!

 

Kei Sakamoto |株式会社JOYWOW