株式会社JOYWOW
椰子の実日記【JOYWOW】
椰子の実日記 INDEXPASTwill

2005年10月31日(月)


ヴィラスタッフと切込隊長




バリで滞在したヴィラのスタッフ一同。向かって一番左が
リーダー。次がコックさん。メイドさんはもう一人いた。
このほか、敷地入口にガードマンたちが三、四人いたん
だっけ?(テロ直後だったので心強かった)
他に掃除スタッフとか・・・詳細、忘れた。
ヴィラはぼくたち一行だけの独占なので、彼らはぼくたち
のためだけに一日働いてくれたのである。

彼らに言えば、何でもやってくれた。
「Bintang」といえばビールを、「Aqua」と言えば水を、
という次第なのだが、そこは専属メイドさんのいる生活に
慣れていない哀しさ、つい気を遣って、まともにお願いを
できなかったのだった。

ぼくの愛読者システムに「P手続き」というのがある。
デビュー作品以来続いているシステムなのだが(現在は
新規メンバーの募集はやめています)、要するに
「阪本の本なら何でも買ってやるからもってこい」という
極めて優しい皆様たちなのである。そのメンバーに
切込隊長(→クリック!)がいらっしゃる。今日書店で隊長の
最新刊「『俺様国家』中国の大経済」(文春新書)があって
迷わず買った。隊長の文章を読んでいると頭が良くなる
気持ちがする。隊長がPのメンバーでいてくださる
ことを、ぼくは誇りに思う。

 

2005年10月30日(日)
バリねこ、バリいぬ




バリのスーパーマーケット裏に駐車中トラック下で
くつろぐバリねこ。

小さいのでわかりにくいかもしれないけれど、日本ねこ
と比較すると、みみが長い。顔も精悍である。

同じく、バリいぬも、顔が精悍で、しかもしっぽが
すごく長い。ひょいひょい、と長いしっぽを振りながら
歩く。

日本のいぬ、ねこは「飼いならされた」イメージが
あるが、バリの彼らはかなり独立独歩、フリーランサー
といった感じだ。

 

2005年10月29日(土)
静かな朝




バリで滞在したヴィラの庭とプール。

プールの向こうにいらっしゃるのはバリヒンズーの神様。
神様とぼくがいるリビング(というのかな?)入口とを
直線で結んだ場所に、お供え物がある。これは毎朝、
メイドさんが置いていた。

バリは商店でも、空港の売店でも、店先にこれと同じ
お供え物を置いてある。

生活の中に信仰が溶け込んでいるという意味で、日本に
とてもよく似ている。

仕事が忙しく、バリに逃避したくなったので、つい
思い出の写真をのっけてしまいました。

 

2005年10月28日(金)
不快感遺憾威圧的=ビジネス用語?

『不快感』
『遺憾』
『威圧的な手法だ』
『北風と太陽の童話を読んでいないのかな』

ぼくは楽天の肩を持つつもりは全くない。
ないが、TBS側のコメントはあまりにも
情緒的であり、経営の話とは思えない。
いつからこれらの言葉がビジネス用語として市民権を
得たのだろう。ぼくはグロービスで教えたり、
ニューヨーク大学で講演したり、
スタンフォード大学に行ったり、シリコンバレー、
シリコンアレーでビジネスをした経験があるのだが、
寡聞にして知らない。日本特有の新しい用語なのだろうか。

阪神と村上ファンドのケースでも同じく、
株を買う側が論理で押し、買われる側が情で
泣く、という図式である。

たとえばTBS社員が業績不調で、上司と面談した。

上司「どうしたんだ。このままでは目標達成は難しい
んじゃないか」

部下「その言い方、不快感を感じ、遺憾です。威圧的です。
  部長は北風と太陽の童話を読んでいないのですか」

と返したら、どうなるのだろう。

このあたりを指摘しないorできないで、しかも
株の保有シェアにしか焦点を合わせることができない
マスコミも、情けないと思う。本来、ここまで大きく
報じるほどのニュースなのだろうか。
ちなみに、New York Timesでは1981年から今日まで、
「Rakuten」という文字が報道されたのは、今年一度
もない。TBSもしかり。その程度のニュースバリュー
ではないのかなあ。違うかなあ。

 

2005年10月27日(木)
ポール・マッカートニーを聴きながら

golden lion(金の獅子)、silver lion(銀の獅子)
といった権威ある賞を受賞したテレビコマーシャルを
まとめて観た。

中国らしき町。二人の樵(きこり)が木の両サイドから
斧をふるう。木の倒れる方向に力自慢のマッチョマンが
控える。木を受け止めようというのだ。いよいよ木が
倒れた。木は男の頭を直撃し、男はそのまま地面に
埋まってしまう。

「観たい地域のニュースだけ。あなたに」
FOXニューヨークのエリアスポーツニュース。

農作業車がエンストしたため、前部にあるハンドルを
手動で回す男。ぐるぐる回しているうち、ハンドルが
口に当たってしまう。悲惨なうめき声をあげ、苦しむ男。

「歯が抜けた? でも大丈夫。とろけるようなやわらかさ」
ノルウェーのチョコレート会社のCM。

このほか、外国のコマーシャルに多いのは直球ではなく、
デザイン理論においてレストルフ現象と呼ばれる、
「胸にざらつく知覚のほうが記憶再生されやすい」
を設計思想にしていて、どうも好みじゃない。

その中で、ある新車のCMがコマーシャルの王道をいく
もので、感動すらした。その車が街を走ると、通りすがる
みんなが(パーキングメーターまで)惚れ惚れする、
というやつで、まるでウディ・アレンの映画のような
特殊効果(ハートマークが飛び交ったり)があって、
嬉しかった。

で、何が言いたくてこれを書き始めたのか、ここまで
書いているうちに忘れてしまったのであった。

今日はこれから東京モーターショー。

 

2005年10月26日(水)
しばしの秋晴れ




ホテル『音羽の森』テラスでランチ・ミーティング。
秋晴れ(ちなみに昨日25日のことです)。

新作『企画心(プランニング・マインド)』の見本も
届き、一仕事終えた気分で、次の戦略会議。海を見ながら
なので、気持ちよく議論が進む。

英語本の出版、Palmtree Inc.新オフィス、新学問所
などの計画がスムーズに完了。

夕方から夜にかけてはギターの特訓とデザインの
研究。

-----------------------------------------------
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2005年10月25日(火)
ジュースバーでホッ、朝日新聞にゲッ




新幹線新大阪駅構内にあったジュースバー。

Juicer Bar(→クリック!)

という会社の経営のようだが、今日まで知らなかった。

新幹線駅構内はどこもかしこも殺風景で仕方ないのだが
(特に東京駅!)、こういうのがあるとホッとする。
一息入れて、さあ、がんばろう、と思える。

新幹線→土産 という昭和時代の発想はやめて、
もっとこういう癒し系の店舗が増えていいと思う。
マッサージとか、アロマテラピーとか、高級ヘアサロンとか。
安さを売りにしたヘアカット店が東京駅構内や伊丹空港に
あるけれど、いかがなものかと思う。

ところで、今朝朝日新聞朝刊一面を見て目を疑った。
有権者への緊急電話調査をしたらしいのだが

「総選挙『おもしろかった』52% 
 『参考に』テレビ51%新聞40%」

どこの馬鹿が選挙民の意識調査をするのに「おもしろいか
おもしろくないか」「メディアを参考にしたかしなかったか」
という問いを立てるのだと思ったら天下の朝日新聞なのだ。

問いを立てられない、幼稚な発想に、愕然とする。

「与野党とも、世論を突き動かす『メディア選挙』の深化
とともに、その怖さも感じ始めている」が結論。

あまりの低劣な論に、腰が抜けてしまった。今は1920年代か。
しかし、この低レベルの新聞社を受験して落ちたのは
このわしなのである。とほほほほほほほほ。

 

2005年10月24日(月)
かまやつがかまやつを呼ぶUFO!

大阪へ。

車中、『ファスト風土化する日本』以来注目している
三浦展氏の『下流社会』を読んでいたら「かまやつ女系」
という分類名が出てきて、うーん、「かまやつ」と言っても
若い人たちには理解されにくいのでは、と思っていたら
同じ車両にかまやつひろしが乗っていてびっくりした。
爆睡していたのだが、その爆睡の仕方がいかにもミュージ
シャンらしくて、良かった。

『下流社会』を読みながら、では、この状況をどうやったら
救うことができるのか、自分の出来ることは何か、を
考えた。教育、という結論だった。

同じく持ってきていた大前研一『東欧チャンス』を読了。
やはり出張すると読める。今日はこのほか、江原啓之
『スピリチュアル生活12ヶ月』、たまった新聞5日分、
新幹線社内雑誌『WEDGE』11月号読了。芯のない雑誌ばかり
の中で、唯一愛読するのが『WEDGE』だ。




森戸橋から富士山を望む。森戸川が美しい。富士も美しい。
あまりの美しさにUFOも絶景を楽しみにやってきたようだ。

 

2005年10月23日(日)
ブランドヲタク

世界各国の傑作CMを集めたDVDを入手。米ドルで90ドル
程度だから、安いものである。
全部見ると400時間くらいかかるので、まずは第一巻
を観たのだが、これが家にいながら世界旅行をしている
気分にさせてくれる傑作体験となった。

CMは要するに、視聴者に向かって自分の製品・サービスを
買ってちょうだい、とお願いするものである。
ただし、ストレートの直球勝負するのか、ナックルを
投げるかは、企画者の意図による。そして、やはりお国それ
ぞれの国民感情を逆なでするようなニュアンスは避けるのが
普通だ。ということは、ぼくの神経を逆なでするCMは、
それが放映された国では「まあ、いいでしょう」という
OKゾーン内にある、ということである。文化の違いだ。
この文化の差異が面白いのである。

アメリカは日本と同じなので、手の内が読める。というか、
アメリカのCMはだいたいがナイキなので、日本でも観た
ことのあるものが多い。

わからないのがスウェーデン、ニュージーランド、フランス、
ベルギーだ。イスラエルやフィンランド、オランダはまだ
何とか理解の範疇にある。

こういうことをやっていると時を忘れる。ベルギーにおける
ブランドと日本のそれは同じか。同じとすればそれは
何を象徴しているのか。

もともと学問所セミナーBrand! Brand! Brand!のために入手
したDVDなのだが、つくづく自分はブランドヲタクだなあ、
と思う。

 

2005年10月22日(土)
メディアの死とストリートライブ

amazing bookstore imagine(→クリック!)

で購入した『ご臨終メディア』。傑作である。
この日記をお読みの皆さん、すぐにお買い求めください。

先日バリから帰国して異和感を覚えたのは、
TBSと楽天問題一色だったことだ。
村上ファンドの阪神も大きく報じられている。
報じるのはいい。しかし、TBSにしても阪神に
しても、本質の問題の立て方ができていないので、
退屈なのだ。まるで学生の新聞ごっこ、マスコミごっこ
のレベル。TBSであろうと、阪神であろうと、これを
機会に論じるべきは「会社はだれのものか」の話
であり、さらにはCSRの議論まで敷衍可能なトピック
のはずだ。日本のマスメディアは機能を果たさなく
なってしまっていると思っていたところに『ご臨終
メディア』(集英社新書)。必読書だ。

Bスクエアのリハを終え、横浜YAMAHAに立ち寄った
帰り、駅前でストリートライブをやっていた。




暗い画像だが、このほうが雰囲気が出る。
ライブを立ち見しながらぼくは

「若いうちはどんどんやろう。
いまは苦しいこともあるかもしれないけれど、
それが若さの特権さ。おじさんも若い頃に今戻れたら、
君たちみたいにやりたいよ。応援するから、がんばって」

とは一切思わない。思ったのは、「わしもやりたい」である。
Surfin'10周年パーティが終わったら、ストリートライブを
決行することに決めた。もう、だれにもわしを止められん!

 

2005年10月21日(金)
Culture Resort




いまじん戸田店(→クリック!)

で買ったソフトたち。これでもセーブしたくらいであって、
できれば店内に住みたい気分だった。
カバーつきの本があるが、そのカバーは以前ここでも
一度触れた、「ジャケ・コレ」、即ち、顧客参加の
ブックカバーデザイン作品だ。レジで好みのブックカバーを
選べる。

いまじんが売っているのは、本やCD、ゲームなどの
ソフトウェアだが、提供している価値は、「カルチャー・
リゾート」であり、生活者・顧客のQOL向上にお役立ちできる
セレクション(目利き)だ。

洋書やデザインの棚に行ってみてほしい。あるいは、伝統芸能
でもいい、教育でもいい、自分の関心の高い分野の書棚に
行くと、「あ。センスあるな」とついニヤリ、としてしまう
はずだ。

「量ではなく質」「デザイン重視」「五感に訴える店内空気」

そして、これまでの書店業界でだれも手をつけていない白紙に
火をつけた。それは、「人」。

人の戦略構築のため、東京ディズニーランドまで研究に出かけた。
レストラン「カシータ」で食事した。

オープン前1週間、ロールプレイを中心とする人材研修を重ねた。
社長自らビジョンを語り、プレゼン資料で勉強してもらった。
いずれも対象はパート・アルバイトスタッフである。
オープン前にじっくりたっぷり時間をかけた。

JR名古屋駅から高速使えばほんの10分で行ける。
本好き、アート好きの人は、必見。

 

2005年10月20日(木)
いまじん戸田店オープン!

いまじん戸田店(→クリック!)

プレオープンの日。

一年かけてプロジェクトメンバー皆さんと力を
合わせて迎えた開店日だ。やはり早朝から目がばっちり
覚めてしまった。

一階のスーパーバローの開店前には建物をぐるりと囲む
行列。待ち受けるショッピングカート群。
大型小売店開店前のインサイドにいるワクワク。ドキドキ。

およそ8時間、店頭に立ってしまったのはよほど興奮
していたからだろう。

本に囲まれる幸せとは、こういうことを言う。
持って帰ることを考えず、一杯買ってしまった。
(明日につづく)


 

2005年10月19日(水)
飽きる

バリへのエアーは

ガルーダ・インドネシア航空(→クリック!)

を利用した。プレミアム・エコノミーという、面白そうな
クラスがあったので、それにした。ビジネスクラスのつもり
だったのだが、実際は、席はビジネスクラスの広さだけれど、
めしとかサービスはエコノミークラス、という不思議な
設定だった。

不思議といえば、椅子が、どうやらよその飛行機から
もらってきたものらしく、どうもどこかで見たことが
あるなあ、と思ったらANAのビジネスクラスの席と
多分一緒なのである。違うのは、肘掛の下のパネルが
すべて「死んで」いて、照明はつかないわ、ヘッドホンを
さしこんでも聞こえないわ、しっかりと壊れていること
である。

しかし、そんなことをバリ人の客室乗務員に言ったところで
どうなるものでもないことをみんな知っているので、
運がなかった、とあきらめるのである(笑)。

客室乗務員といえば、面白かったのは、「すぐに飽きる」
ことであった。機内アナウンスも、し始めたと思ったら、
話の途中でふ     と切れてしまう。
途切れると人間、気になるもので、まだか、まだか、と
思っているのだが、結局、「飽きて、やめた」のであった。

到着前、「乗務員がヘッドホンを回収に参ります」と
言っているものの、来ない。もう、その頃は仕事そのものに
飽きているのである。

バリ人のこういうところが、ぼくはとても好きだ。

 

2005年10月18日(火)
バリのめしスタイル

バリ人は朝・昼・晩、といった定期的な食事を取らない
らしい。いわゆる日本でいう「小腹の空いた」ときに、
ちょこちょこ、と摂る。

今日のぼくは断続的に来客がある学問所仕事なので、
バリ人のような食事スタイルがとても合う。

昼と夜に、「時間がきたから」食事をゆっくり、と
いう訳には参らぬのである。

たしかジブリの宮崎監督も同じようなことを言っていた
と思う。仕事に興が乗ってくるとめしどころではなくなり、
「腹をパカーンとあけて、めしを丸ごと放り込んで、
はいおしまい、となればいいのに」という意味のことを
どこかで言っておられた。同感である。

現代の忙しい日本人ビジネスパースンの食事スタイルも
バリスタイルが適しているのではないか。そしてその
ニーズに、新しいビジネスチャンス=市場でまだだれも
手をつけていない白紙 が発見できるのではないか、
そんな気がする。

面白いのは、バリ人は忙しいからこのようなめしのスタイル
になっているわけではないことだ。彼らは基本的にはひま
である。昼間は
ぼーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
としている。余計な体力を使わないためである。

それにしても雨、よく降るなあ。

 

2005年10月17日(月)
バリお奨めスパ

昨日にひきつづき、バリお役立ち情報。
バリに行く楽しみの一つに、マッサージがあるよね。
お奨めを。

Jari Menari(→クリック!)

ここはスーザン・ステインが開発したメソッドをスーザン
自身が直伝したスパだ。

面白いことに、ホテルの中に入っているスパでも、施術して
もらうと、「あ。これはスーザンのメソッドだな」と
わかる。「invisible」な技の伝承がなされているのだ。

うーん。いいのかもしれないけれど、バリまで行かないと
いけないとちょっと・・・

そう思うあなたに、都内でも受けられます。

The Sleeping Lady(→クリック!)

渋谷駅から歩いて行けます。お奨め!

 

2005年10月16日(日)
How to 両替 in バリの空港

これからバリに行こうという人にお役立ち情報。
空港で最初にすることが円からルピアへの両替だと
思う。日本の常識だと、空港内の両替所は何箇所あろうと
どこもレートは同じ、信用できる、よね?

どっこい、バリは違うのでご用心。
同行者が向かって右に、ぼくは向かって左の、カウンター
から手を差し出してバンバン客引きをしている店で同額の円
を両替した。結果。
ぼくのほうが10万ルピア(1,000円弱)少なかった。
しかも、インフレ気味なのでどさ、と札束を渡される。
こちらは新しい通貨に慣れていないから、確認したくても
「まあ、大丈夫だろう」とそのまま信用する。
ところが、きっと、ごまかされているはずだ。
両替の明細書さえ、くれなかった。

市中で両替するときも、きちんと信頼できる店と
そうではないところがあるから、現地に住んでいる
日本人に確認するなどして、店を選びましょう。

 

2005年10月15日(土)
幸福の量を減らすだけなのだが・・・

現地のインドネシア語新聞を、言葉がわからないまま
読んだところによると、ジャワ島を中心に、土地バブル
の様相を呈しているようだ。
バリも、あちこちで建設ラッシュで、ある地域など、
一年でガラリと姿を変えてしまっているという。

言うまでもなくヴィラの建設である。資本は
米国、オーストラリアが多い由。
ヴィラを何軒か視察してみた。

まるでここは東京都心の新築デザイナーズマンション
かいな、と思ってしまうほどのヴィラがあった。
聞けば、オーナーのフランス人の母親の指示で
内装のカラーが決まったという。
グリーン一色に染まった部屋、パープルの部屋、と
きれいきれいにまとまっているのだが、全くバリ
らしくなく、まあ、そういうのが好みという人も
いるのだろう。

この島の将来を憂う気持になったのは、
土地バブルともう一つ、インターネットと携帯が
島を侵食し始めていることだ。
バブルが崩壊し、その後ネットと携帯が一面
はびこって不幸の量を増やしてしまった同じく
島国の先例があることを、バリの人に教えてあげたい。

 

2005年10月14日(金)
おつりはキャンディで




バリの通貨はrupiah(ルピア)だが、これが滅多矢鱈にゼロが
多い。正確ではないが、円に換算するときはざっくりゼロ二つ、
減らすとだいたい近くなる。スーパーなどでもレジに打ち出される
金額を見ると10何万rpとかだから、一瞬びっくりする。それでも
千数百円なのだ。両替すると財布がパンパンになるので、結構
気持ち良い。
面白かったのは、スーパーで買い物すると、おつりを写真の
ようなキャンディでくれることだ。小さい通貨は単位としては
あるのだが、あまり流通しないのだろうか。
現地で住んでいる人によると、支払いも小さい金額については
キャンディでする、との由。日本の小売でも、このアイデア、
面白いかもしれないね。

 

2005年10月13日(木)
無事帰国しました!

ジャカルタでいきなり降りろ、と言われたので面食らった。
何しろ寝入ったばかり。
デンパサール空港を発ち、ジャカルタで一旦トランジット
するけれど、そのまま機内にいてもOKというつもり
だったのだ。時刻は午前0時。ジャカルタ空港内の
店もさすがにシャッターを下ろし始めている。
出発まで1時間ある。

やることがないので、トイレでジャカルタ記念の置き土産
を一発見舞って来ようかと思ったのだが、一日の終わりの
国際空港内のトイレのすさまじさに恐れをなして、ほうほう
の体で逃げた。

ということで、バリ出張の最後の夜は静かに更けて行ったの
である。

機内では、尊敬する某社長と乗り合わせ、さすがの人格者だと
感心。ただものではない人は、機中にあってもそのしぐさが
ただものではないオーラを発している。たとえば、出された
機内食はどんなものであっても「ありがとう」と言って
全部残さず食べる。飛行機が着いたらブランケットをきちんと
折り畳む。サービスしてもらったら一つひとつに「ありがとう」を
言う。勉強になった。

 

2005年10月08日(土)
ビルシャナ仏さま




東大寺。大仏さんとはご縁が深く、実は『パーミション
マーケティング』翻訳の折、出版プロジェクトがうまく
いきますように、とお願いに行った。本来はそういう
現世的お願いをするものではないのだが、当時はまだ
知らなかった。首尾良く出版が決まり、おかげさまで
よく売れた。後日お礼に翻訳書を奉納に行ったら、
係りの人に驚かれた記憶がある。

今日も大仏さんは当時と同じ顔をされていた。
1,300年も座ってらっしゃるのだから、5年や6年で変わる
わけもないのだが。

相変わらず鹿のうんちが一杯で、南大門や大仏殿に
行くまでの道々、下ばかり見て歩いていた。

参道の店も時間が止まっていて、サントリーBOSSの
トレードマークをもじった「BOSE(ボーズ)」Tシャツ、
おそらく6年前からここにあるのではないか、と
いう様子で並んでいた。

*8日から13日まで、海外出張でネットにつながらない
ため、日記はお休みします。この日記は7日に書きました。

 

2005年10月07日(金)
A DAY IN THE LIFE




宿泊先のリビングルーム。
ここが書斎兼オフィス兼くつろぎの居間となる。

今日のセミナー内容を振り返り、まとめ、次回の糧にする。
明日の準備をする。たっぷり時間をかけて。

トム・ピーターズ師匠の本を読んでいたら
「やらないことリスト」が出てきてびっくりした。
さすが師弟、言うことが似てくるなあ、と自分で感心。
『リーダーこれだけ心得帖』にひきつづき、
24日の週に上梓する最新刊の中でも「やらないこと
リスト」を挙げている。師匠の英語は「TO-DON'T LIST」

 

2005年10月06日(木)
千と千尋の組織論

実はこの日記を書いているのは5日である。
6日は早朝から出張なので、先に書いている。

英雄ブランディング(→クリック!)

にぼくが載っています。この中の、『千と千尋の組織論』、
最初Surfin'で連載し、後に『五感商品の創りかた』に
掲載したコンテンツなのだが、われながら、今読んでも
慧眼である(笑)。

英雄ブランディングサイトに掲載されているものはSurfin'
連載時のもので、『五感』とは若干違う。ジェニーとユー
のエピソードは、単行本では削除しているので。

増井雄一郎さんに感謝!

 

2005年10月05日(水)
ユリイカ!

今日の発見。

イカスミは消化されずに排泄される。

昨夜イカスミを食べたことをトイレに行くまで
忘れていて、「確認」したとき、一瞬腰が抜け
そうになった。

・・・
考えてみればそうだよね。消化される成分であれば、
イカはイカスミを商品にできないわけで・・・あ。
イカは別に自分のスミで商売しているわけじゃないか。

最初にイカスミを料理にしようと考えた人って、一体
だれなんだろう。シチリアのさる料理人ゾルバとか、
そんな感じかなあ。

 

2005年10月04日(火)
やっかいなのは宗教テロより愉快犯

海外というとテロと安全性が話題になる。

しかし、ですね。

高速道路を走行中にエアガンで撃たれたり
銀座のど真ん中で撃たれたり

する国のほうが、海外より安全というのは
ちょっと違うのではないか。

2000年だったか、当時NYから東京に出張したとき、
渋谷の雑踏を歩くのが怖かった。
簡単に人にぶつかってくる若い男がいたし、
動きが変で、どう見てもラリってるよなあ、
というのが一杯いた。
電車内でもおかしな行動のやつがいたし、
日本列島全体を、ちょうど春先の花粉のように、
うっすらと狂気のピンクが覆っているような
気がしたものだ。

そしてこの傾向はますますひどくなってきている。

加えて。

あらゆる職業で現場力が衰えているように、
警察も現場力が落ちているようだ。
エアガンの犯人、どうしてまだつかまらないのだろう。

と、いうことで、いまや日本にいようと、
海外にいようと、100%安全はどこにもない、
という結論に至るのであった。

 

2005年10月03日(月)
休むとやっぱりいいね

人様にQOLの質を高めようと言っておきながら、
自分は全く休まない生活を続けてきた。
手帳をあらためて見て驚いたのだが、「今日は
これをしなければならない=TO DO」リストの
ない日は今年1月のフィジー以来、ゼロだった。

おとといの夜は息も絶えだえ、何しろ金曜土曜で
文字数にして手書きも含め20,000字原稿を書き、
レポート含め納期5つを仕上げたのだから、
背中の筋肉がぱんぱんになり、歩行困難になり、
目がかすんでしまった。

やることに終わりはないので、昨日は強制的に
オフ、パソコンの電源を入れるのもダメ、
ビジネス書を読むこともダメ、資料を参照する
こともご法度とした。

そこで一日、溜まったDVDを観て過ごした。

ヘップバーン『シャレード』
イーサン・ホーク『大いなる遺産』

を観て、まだ物足りなかったのでCATVのムービープラス
にチャンネルを合わせると『マーズアタック』を
やっていて、馬鹿ばかしいので面白かった。

おかげで今日はキィボードタッチも新鮮である。
本当はもう一日休みが欲しいところなのだが、
そうもいかない。今日はクライアントと電話会議があるし。
週末から海外出張だが、中で強制的に休む時間を作ろう。

 

2005年10月02日(日)
完璧オフ

今日は一日、お休み。
メールボックスも開いていないので、
返事できていない人、ゴメン!

 

2005年10月01日(土)
ホースオババふたたび

庭に出ていた家族が

「出た、出た」

と呼びに2Fの書斎へ上がって来たのでまた何か大きな
虫でも出たのかと思ったらお久しぶり、ホースオババ。
 (*ホースオババについては9月1日、2日の日記参照)

リビングルームから庭に出る時用に、ビーチサンダルを
置きっぱなしにしているのだが、その片方がない。
うーん、と周囲を見回すと、お隣の庭に通じる
フェンスの上にちょこんと乗せてあった。
手に取ると、ビニール鼻緒が所々切れている。
歯で噛んだか、カッターナイフで切ろうとしたのか、
そんな痕だ。

おそらく、ご近所の徘徊老人なのだと思う。
元気でいてくれて、良かった。良かった。
素直に、そう思う。でも、ご家族は大変なのだろうなあ。

・・・としばらくするとお隣から情報が。
どうやらタヌキが出没しているらしい。
そう思ってみるとあの歯形はタヌキかもしれない。
話は変わるが関東ではタヌキというと天玉
だが、関西ではオアゲさんだ。「オアゲ」に「さん」
をつけるのはどうしてだろう。キツネへの敬意か。
キツネとタヌキだと尊敬されているのはキツネだが、
どうしてだろう。

などとつまらぬ連想をしているのは6,000字原稿に
苦慮しているからである。締め切りは今月末なの
だが、スケジュールを見ると「今日しかない」
ので、今日のうちに完成予定。編集のNさん、
お楽しみに。

 

Kei Sakamoto |株式会社JOYWOW