株式会社JOYWOW
椰子の実日記【JOYWOW】
椰子の実日記 INDEXPASTwill

2005年09月30日(金)


締め切りが集中するとなめくじが身体くねらす

来週後半から海外に行くので、締め切りが前倒しになる。
ふと気がつくと今日のうちに5本仕上げないとエラい
ことになる。『ぷらっと』『ライトハウス』などなど
(各誌編集者様。きちんと納品いたしますのでご安心を)。

来週クライアントと電話会議をすることになっていて、
その前に分厚い資料を読み込んでおかなければならない。
よって土日も仕事。またしばらく休みはお預けである。
とほほほほ・・・と庭を見下ろそうとしたらベランダに
赤とんぼがとまっていた。文字通り「羽を休める」という
かんじだった。こころなごんだ。

b-squareのレッスンもしなければなあ。

・・・などと仕事のことやあれこれを考えながら
ゴミ出し(今日は燃えないゴミの日です)に行き、
玄関前階段を上がっていると木の葉の茎が落ちている。
つまみあげようとしたら何となめくじだった(写真)。




「ハァ〜?」という感じで身体をくねらせていた。
なめくじも迷惑だったと思うが、ぼくもいまだに
右の親指と人差し指に感触が残っている。とほほ。

おや。庭の樹でツクツクホーシが鳴き始めた。
そういう陽気なのだろう。今日まで寒い中、
どこで過ごしていたのか。自然の不思議。

 

2005年09月29日(木)
裏庭の混沌と創造

ポール・マッカートニーの最新作

Chaos and Creation in the Backyard(→ click!)

が素晴らしい。

買うならDVDがついているバージョンをお奨め。
この作品でポールはプロデュースをNigel Godrich
に依頼。彼はレディオヘッドのプロデューサー
とのこと(ぼくはこれまで知らなかった)。

なんということもないシンプルな音なのに、
この存在感、安らぐトーンは一体なぜなんだろう。
使っている楽器が違うとも思えない。
DVDでアコギをちょん、と弾くのを見るだけで、
「違う〜」と思ってしまう。

文化。食べるもの。そして、talent(才能)。

仕事をしたいのに、聞き惚れてしまいなかなか進まない。
ポールのソロアルバムで最高傑作じゃないかな。

 

2005年09月28日(水)
オレンジジュースはいかがでしょうか

「明日の新聞はいかがいたしましょう」
「(『いかが』と言われても)では、日経をお願い
 します」
「わかりました」

今朝、朝日新聞が入っていた。

朝食会場で席につくと
「最初にフレッシュジュースをお楽しみいただくカタチになっておりますが」
「では、オレンジジュースをお願いします」
「かしこまりました」

buffet(要するに、バイキングですね)スタイルで
料理を取り、水のコーナーでいろいろあるので
迷っていると、通りがかった男性スタッフが
「それは炭酸入りのミネラルウォーターでございます。
 それはただの水道水でございます」
と親切に教えてくださった。

席に着く。ジュースはきていない。
先ほどと別の女性スタッフが

「よろしければコーヒーか紅茶をお持ちいたしますが」
「先ほどオレンジジュースをお願いしたのですが」
「オレンジジュースですね。かしこまりました」
(これは失礼いたしました、とかの前置詞なし)

やはりここは米国外資系ホテルなのだ。言葉が
通じない。『スロビ』文庫版の「17度ですがよろし
かったでしょうか」のおまぬけホテルマンと
同じチェーンである。そうそう、今日の部屋は22度に
設定されていた。寒いって。

 

2005年09月27日(火)
オーラの見方

ここのところ、オーラを見ることに凝っている。
江原啓之さんによるとオーラはだれでも見えるよう
になるらしい。

みなさんも、一度試してみてください。

部屋を暗くします。
両手をこすり合わせます。
そっと離していきます。
ちょうど納豆が糸ひくように、ぷわーーーと
白い煙のようなものが見えるはずです。それがオーラ。

慣れてくると、腕や、人の頭部の後ろにも大きなオーラ
が炎のように立っているのが見えます。

さらに慣れると、明るいところでも見えます。

もっと慣れると、オーラの色が見えるようになります。

*だんだん怪しい話になってきました(笑)。

オーラが見える特製めがねを、今日だけのご奉仕価格で
ご提供。いまなら特製めがね拭きもついてきます。
お支払いは便利なローンをご利用ください。
今だけ金利ゼロ・・・とかいってね(笑)。

さて、今日はこれから出張。新幹線でどんなオーラを
見ることができるだろう。楽しみ。


 

2005年09月26日(月)
bumper to bumper で仕事!

タイトルは車のバンパーが数珠つなぎになっている様
から転じて、渋滞を表現します。別の用法としては、
日本語でいう「自転車操業」。おや。縁起悪い(笑)。




昨日はブランドセミナーDAY2レジュメ無事完成、
DAY1と同じく、これまでの自分とは違うブランド論を
展開できそうで、楽しみだ。何より同じことをやるのが
性に合わない。自分でもわからない「白紙」が残って
ないとわくわくしないのである。
ホッとして、今日やることを計画していたら版元から
新しい本の校正が届いた(写真)。
すべてに優先させてこれに取り組む。明日から出張なので
今日のうちに済ませなければならない。
ミュージシャンでいうところのミックスダウンの工程なの
だろう。妥協なく、進める。
いずれにせよ、この仕事は午前中に済ませないと、
あと、どうしても今日着手しなければならない
テーマがある。

BGMはなぜかハワイアン。

 

2005年09月25日(日)
Brand! Brand! Brand!

昨日は計画通り、新・阪本塾ブランドセミナーDAY1の
レジュメが堂々完成した。
満足いく高水準のものができて、一安心。
とにかくこれまでの自分自身のブランド論には
一切頼らないマインドで書いた。だから、自分の本は
翻訳したものも含め、一切読まなかった。

過去の自分をぶっつぶす

思いで、やった。受講生の皆さん、期待してくださいね。




このほか、守秘義務があるのでここへは掲載できない
もう一つのレジュメも完成。よく働いた。

休みなく今日はブランドセミナーDAY2のレジュメを
完成させる。なぜなら10月に入るといきなり海外も
含め出張続きとなり、ゆっくりデスクに向かう時間が
取れないため。

朝晩急に寒くなった。風邪ひかないようにしないと。

*このサイト、軽く改訂しました。あちこちボタン押して
みてください。新しい発見があるかもしれませんよ。

 

2005年09月24日(土)
創作の秘密

創作にかかるときは、なかなか動き出さない。

ぶらぶらしたり、関係ない本を手に取ったり、
掃除をしたり、庭の草むしりをしたり、カラスを
眺めたり、海の波を数えたりする。

その間、気持ちは焦りながら、参考書や取材ノートや
DVDや新聞の切り抜きetc.を読んでいる。実際に手を
動かし、アウトプットを出さないから、成果物が形に
ならないことによる焦りは高まる。でも、ここで何か
手を動かし始めても、ぼくの場合いいことになった
試しはない。

臨界点、というのがある。上りと下りの境界、いわば峠だ。
臨界点に達した、と、ある朝、「来る」。そうなるとあとは
一気呵成である。参考書など、とにかく参照するものをすべて
片付け、机の上には筆記具と紙とパソコンだけにする。

後は書くだけ。

そして今朝、その天啓が来た。今日は一日かけて、ブランド
セミナーともう一つのセミナーのレジュメを書く。
創作は蕎麦を食べるようなもので、一気呵成がコツ。
時間をかければいいものが生まれる、ということはない。

ちなみに最近パワーポイントは使わない。使っても
ビジュアルイメージを見てもらう時だけの一部使いだ。
全部パワーポイントを使うと楽なのだが、話に迫力が
なくなる気がするんだ。

いざ。

*『もっと早く受けてみたかったブランドの授業』関連
ページをアップしました。左のフレーム内のボタンを
クリックしてみてください。

 

2005年09月23日(金)
びっくり×びっくり

いやあ。びっくりした。昨日のSurfin'でユーミンの
名前を「由美」と書いたのだけど、さる読者から
「正しくは由実」と指摘され、びっくり。
77年、『ユーミンブランド』から聴き始め
(そうだ今気づいたけど、「ブランド」という言葉に
であったのはこのアルバムタイトルなんだ)、
逗子マリーナのライブに二回も行き、新作は常に
フォローしているのに、今のいままで、「由美」
だとばかり思っていた。聞くは一時の恥、知らぬは
一生の恥。指摘いただいた読者に感謝。

もう一つびっくりすることがあって、明日松山
しんのすけさんのセミナーがあるので参加しないか
とのお誘いをある方から9月のアタマにいただいて、
「是非参加します!」と返事をしていたのだけど、
その後何の連絡もなく、おかしいなあ、と思って
いた。検索してみたら出てきて、何と! セミナー
は10月22日。その日はあいにく別件が入っている。

泣く泣く、参加できないことになった。しんのすけ
さんには久しぶりに会いたかったんだけどなあ。

---------------------------------------------
*ブランドセミナー用参考書追加
福田春美、ファッションデザイナーの言葉と心と夢、DAI-X
三回目の通読。

 

2005年09月22日(木)
求ム! セクシー・ミニコンポ

書斎で仕事しながら音楽を流すために使う
ミニコンポを探しているのだが、デザインがまるで
70年代から止まっているようなダサいものばかりで、
買う気になれない。いくら安くなっていても、買えない。

推測するに、電機メーカーの人事がこの原因だと思う。
優秀な設計者、デザイナーはipodタイプの携帯デバイス
部門に配属されているのだ。大型のコンポとかではなく、
中途半端なミニコンポにいる人は、やる気を失って
いるのではないか。でなければあれほどのダサさのため
に、毎日会社に行けないだろう。満員電車に揺られて。

昔は、「買いたい! でもお金がないから買えない!」
というハートを熱くしてくれるデザインのコンポが
あったものだ。

ミニコンポデザイナーよ、燃えてくれ!

 

2005年09月21日(水)
the art business

ハーバードのMBAの合格率は希望者の10%。
対してUCLAのMFA(アート学修士とでも訳すか)は
3%。たったの3%! 理由は、アートのほうが経営学
より、企業にとって魅力的であり、人気だからという。
Rhode Island School of Design、the School of the
Art Institute of Chicagoなどに、才能の発掘のため
企業のリクルーターが訪れる。

左脳だけ優れたホワイトカラーも、簡単に「低コスト」の
アジアに仕事を奪われる時代なのである。現にさる米国の
投資銀行はインド在住のインド人MBAホルダーを雇用している。
そのため、MBAホルダーは海外に職を奪われるブルーカラーに
成り果てているのである。マッキンゼーも93年には61%だった
MBAの採用を43%に減らしている。理由は左脳より右脳
が求められるから。

1998年1月(もう7年も前になるのか!)、

フロリダはフォートローダーデールのアート・インスティチュート(→クリック

でマーケティングの講義をした時、まさかここまで人気に
なるとは予想できなかった。

「ビジネスにアートを創出する」というのはPalmtree Inc.の
ビジョンであり、そのための活動をしてきたが、いよいよ
追い風になってきたようだ。

 

2005年09月20日(火)
21世紀桃太郎

桃太郎が鬼退治に出かけました。

犬さんに出会いました。二人はネットの掲示板でしか
話したことがありませんでした。

「ももっちさんですか? イヌです」
「あ。本当にイヌさんって、犬なんですね」
「リアルにこうしてお会いしても、初めまして
という感じはしませんね」

しばらく歩くと、雉さんがいました。

「ひょっとしてキジさんですか」
「ももっちとイヌ? まじぇ〜? やばくない?」
(桃太郎&犬)「雉さん、渋谷系、似合わないんですけど・・・」
「す・すみません」

鬼ガ島にはお船で渡りました。三人とも普段あまり運動しない
ので、船酔いしてしまいました。

「ところでももっち、鬼って、どこにいるの?」

桃太郎は携帯のGPS機能で探すつもりだったのですが、
鬼ガ島は圏外でした。

ふらふらになり、尋ねたずねてようやく鬼の住む家に
着くと

*このあとは皆さんの想像と創造にお任せします。

 

2005年09月19日(月)
お笑いクラブ

お笑いクラブというのがある。
提唱者はインドの内科医マダン・カタリアという人
なのだけど、彼は自分が笑いの腸チフスメアリー
になろうとした。・・・と、ここまで本で読んでいて、
みなさんと同じように、ぼくも「何じゃ?『腸チフス
メアリー』って」と思った。そこでグーグったところ、
出てきた。詳しくはココ(→クリック)

話を戻す。カタリア氏は笑いで世界平和を実現しようと
いう、インド版ヨシモトみたいなおっさんなのである。

お笑いクラブのサイトはココをクリック

クラブの数は地球上にざっくり2,500あって、英国、イタリア、
シンガポール、台湾、イラン(!)、米国、ポルトガルなど、
本当に地球規模だ。

企業向けお笑い研修をやっているというのも面白い。
確かに、笑いは企業業績を向上させる。

こういう本来とても大切な話がまじめにビジネス書で語られる
ようになったのはとても喜ばしい。ぼくが2001年『スロビ』で
笑いについて書いたときは他にはまだ殆どなかったものなあ。

ちなみに今日取り上げた本は昨日の日記に書いた
ダニエル・ピンクの本です。

 

2005年09月18日(日)
バンドは楽しい!

都内にてb-squareリハーサル。
演奏楽曲が決まったので、各曲のコンセプトを
共有しながら、一曲ずつ演奏を確認していく。

岡本太郎ではないが、「うまくあってはいけない」。
そうではなくて、演奏するぼくたちが「楽しめ」なければ
ならない。それがすべてだ(笑)。

リハの後は恒例お楽しみ、ファミレス「ジョナサン」で
ミーティング。
どうしてももう一曲、パンチのある曲が欲しいね、
ということで、あれこれ議論した結果、最も意外性の
ある選曲になった。

帰宅すると、ギターのケンジから早速曲がネット経由で
届いていて、聴いてみた。いやはや、これを自分が
歌うのかと思うと腰が抜けそうになった。大丈夫かなあ。

*ブランドセミナー用の新しい参考書追加

Daniel H. Pink, A Whole New Mind, Riverhead, 2005
著者は『Free Agent Nation』(邦題は確か「フリーエー
ジェント時代の到来』とか、そういうもの)で有名

 

2005年09月17日(土)
ネタ大公開

普通の人ならやらないことをやろうと思う。
10月から始まるブランド・セミナーのために
参考書やDVDをどっさり読み込んでいるが、
それをすべて公開するのである。
当然、この日記はこれから受講しようという
受講生も読んでおられるだろう。

するとどうなるか。参考書やDVDからの引き写しの
ような意見をセミナーで言えなくなるのである。

これは厳しい(笑)。もちろん、これまでも
必ず自分で消化してから話してきたが、それに
しても、ここまでやると、非常に厳しくなることは、
プレゼンをしたことのある人なら容易におわかり
いただけることと思う。

しかし、そうすることで、自分に枷(かせ)を
はめることができる。そうしないと知的怠慢に
陥ってしまうのだ。また、日記をわざわざ読みに
きてくださる皆さんのソフトウェア探しの一助にも
なるだろう。以下、現時点での参考ソフトを公開。
もうこれで逃げられない、ごまかせないぞ、わし(笑)。

・コネなし人手なしブランドなしで売れる仕組の舞台裏
 戸田覚、ダイヤモンド社
・美輪明宏のおしゃれ大図鑑、集英社
・広告論講義、天野祐吉、岩波
・The Evolution of Useful Things, Henry Petroski,Knopf
・絵本のつくりかた1、2、美術出版社
・売れる色・売れるデザイン、高坂美紀、BNN
・Tom Peters Essentials:Design,Dorling Kindersley
・Lovemarks the future beyond brands, Kevin Roberts,
powerHouse Books
・美の呪力、日本の伝統、青春ピカソ、岡本太郎
・ブランド大繁盛、堺屋太一、NTT
・The Art of Innovation, Tom Kelly
・妖精のアイルランド、下楠昌哉、平凡社
・Design Rule Index, Lidwell他
・Color Workshop, David Hornung
・DVD, Hermina Tyrlova(チェコ短編アニメ)
・DVD,Hitler
・テレビ放映された『電車男』自宅録画ソフトだぽ
・日経広告手帖 2005年3月-10月号
・日経ブランディング2004 Winter号
・The Daily Drucker, Harper
・ブランドの授業、自著、PHP
・マーケティング・サーフィン、自著、PHP
・ブランド・マインドセット、拙訳、翔泳社

 

2005年09月16日(金)
今日も仕事全開

都心で仕事。おかげで月1の楽しみKEN研には参加できず。
仕事の合間にブランド・セミナーのための参考書と
CDを湯水の如く買う。2月に日経で連載されていた
ドラッカーの自伝が単行本になっていたのが嬉しかった。
また、トム・ピーターズ師匠の本が翻訳されているのを
発見する。原書があるのだが、やはり気になって買う。
師匠の本を翻訳する人は大変だろうなあ、とまず訳者
に対して同情する。おそらく他の仕事は一切できない
のではないか。

セミナーでよく事例に出す書斎館が掲載されている
本を発見。他の事例も面白く、勉強になった。

都内に夕方までいると息がつまりそうになり、
あわてて葉山に帰る。新しくオープンして人気の焼肉屋に
初めて行く。葉山牛のあまりの旨さに幸せ一杯、今日一日
の疲れがまんまるいお月様の彼方へぶっとんだ。

世間は明日から三連休。わし、無関係に仕事。

 

2005年09月15日(木)
大衆を煽動する方法

10月から始まるブランド塾(平日コース受講生募集中です)
のために、ヒトラーを研究している。
ヒトラーのしたことは許されることではないが、
しかし、「マス」を操作する、という点では
大変有意義なブランド論、マーケティング論の教材だ。

ヒトラーの演説を調べると、講演、特に大聴衆を
前にした時の方法で参考になる。

例えば、ワイマール共和国首相になって初めての
演説など、壇上に上がって50秒黙っている。
最初に黙っているのは、オーディエンスを惹きつける
テクニックなんです。神岡龍太郎(漢字、合ってるかなあ)
が言っていた。だからぼくも大聴衆の前では、しばらく
黙っている。そうすると、みんなの注意が壇上に来る。
集まったところで、その「気」を一気に客席へ跳ね返す。

ヒトラーの演説の中身はたいしたことなくて、同じ
ことを繰り返すのみ。この、「単純化と反復」は
大衆煽動の大いなるコツでありまして、つい最近、
日本でも大成功したボキャ貧首相がいます。
その首相のことをまたぞろマスコミや「有識者」たちが
「あの絞った言葉遣いがいい」などと持ち上げているが、
ナニ、ぼくに言わせればボキャブラリーが乏しいだけの
ことだ。まあ、日本人全体がボキャ貧になってきては
いるのだけどね。

ブランドでも同じ。シンプルに、焦点を絞る。
そういえば佐藤雅彦さんのCMも、「ポリンキー」とか
反復ですね。

以上、天野祐吉さんの本も参考にしながら、研究中。

「いつの時代にも大衆を動かすのは理詰めの説得じゃない、
感化的な扇動」

天野さん、いいことおっしゃいます。

 

2005年09月14日(水)
残照に富士

「英雄ブランディング講座」の増井雄一郎氏(→クリック!)

がはるばる大阪から訪ねて来てくださった。
テラスレストランで話していたら、相模湾の向こうに
富士が姿を現し、美しい日没ショーを見せてくれた。










夕日はつるべ落としのように沈んだが、残照は一刻(いっとき)
として同じ表情を見せない。その色は決して人間には作り出すことが
できない原初の味わいだ。

日没後は月が明るく、ぼくの真正面にあるマンションの
上を移動していくのをずっと見ることができた。

月が空を動く姿を見たのは、初めてだ。

 

2005年09月13日(火)
風の歌をきけ




朝からぶっ通しに仕事、仕事。夕方、このままでは油切れに
なると思い、ビーサンつっかけて徒歩5分のデニーズに
でかける。この季節の夕方の海は風がいい。
ビーチリゾートで仕事できる幸せを感じながら、
せめてこのひと時ばかりは数々の「TO DO」を忘れて。



 

2005年09月12日(月)
Men's PREPPYのブランディング講座

Men's PREPPY(→クリック!)

編集長から11月号の校正が届く。
Men's PREPPYといってもぼくがイケメン代表として
登場するわけではない(当方は一向に構わないのだが、
先方にも都合がある)。

拙著『ブランドの授業』を使い、ヘアサロンのブランディング
力を高める、という企画である。

今回はぼくが直接書かず、編集部が本の内容を
咀嚼、吸収して実践に落とし込んでくれた。どういう
切り口になっているのか、わが作品ながらとても楽しみに
していたのだが、一読驚嘆再読賛嘆欧陽菲菲。

ぼくが書くより素晴らしかった。感動し、すぐさま
メールにて校正了解の旨伝える。

たまにはこういう仕事も面白い。

またもや秋のブランディング講座のヒントを一杯もらえた。
感謝! Men's PREPPY!

 

2005年09月11日(日)
水平線は、丸かった

裕次郎灯台と、海の中の鳥居を見ながら、「きそうだな」
と思った。ここでアンカリングし、ゆっくり食事をしよう。
ところが、なんだか船酔いが来る予感がしてしまったのだ。
申し遅れたが現在ぼくはヨットの上にいる。

葉山マリーナから出帆し、マリーナ対抗戦のヨットレースを
横目に見ながら風を楽しむ。

海がキラキラして、雲もいわし雲、暑いとはいえ、やはり秋だ。

海面をすべっているうちは風があるから平気だったのだが、
アンカリングしてプカプカ浮き始めたら危なくなった。

「危ない」と考えることが既に危ない、と思ったり、
なんだかんだと自分をごまかしてみたものの、やはり
ダメなものはダメなんである。

それにしても、海から眺める葉山の町。素晴らしかった。
唯一、さるビール会社の研修施設が全く周囲とのバランスや
美学を考えていないコンクリートの四角いかたまりで、
非常に残念である。

同乗してくださったのは大学ヨット部の同窓4人の皆さん。
彼らは共同でこの33フィートのヨットを所有していて、
ほぼ毎週末、楽しんでいる由。今回はお誘いいただく
光栄に恵まれたというわけだ。

ぼくは概して乗り物には強く、これまで酔ったのは小学生
の頃そろばん塾の遠足でみさき遊園地に行った時くらい。
ところが、今日はきた。
ミネラルウォーターを取りに階下へ降りたとき、ぐらっつ、
ときて、それがダメ押しになった。

とほほほほ。

でも、そのあと、ヨットの最先端で横になっていると治る、
と教えられ、その通りにしたら、見事に治った。びっくり。

日焼けして、ヨットを駐め、後片付けをしていたら真っ黒な
雨雲が逗子方面から高速で襲ってきた。

 

2005年09月10日(土)
残暑厳しい土曜日だったね

土曜日だがフル稼働である。

歯科へ。フィジーから帰国した1月以来の治療、本日で
やっと終了。これは医師のせいにあらず、ぼくがなかなか
行けなかったことが原因。歯科のチームは院長はじめ、
一丸となって取り組んでくれた。感謝。

終了し、玄関を出るとき、みんなに見送られ、感傷的に
なっている自分がおかしかった。
院長夫人が挨拶してくださって、恐縮する。
寄贈した自著のお礼とともに、
「またお越しください、というのもヘンですが」という流れ
になり、お互い苦笑しあう。

その後、お墓参り、葉山マリーナ、一旦帰宅すると
BスクエアのまつおっちからCDと楽譜が届いていた。
そのCDをMDにコピーセットして再びでかけ、
期日前投票を済ませたのち、スーパーへ。

帰宅し、書斎にこもって、Bスクエアのための練習をする。
ある曲、楽譜がまだないメンバーのために、取り急ぎ、歌詞と
コードを楽譜から写して、メーリングリストに上げる。

そしてこれから、人と会う。たとえではなく、目が回る。
くるくるぴん。

 

2005年09月09日(金)
何もない日

6時起床、一日、校正と加筆と付録作り
(今度の本には付録がついているのだ)。

阪本塾Brand! Brand! Brand!の取材にも出かけな
ければならない必要性が出てきた。海外なので、
日程をひねくりだすのが大変困難である。

ともあれ、必要文献は揃ってきたので、もりもり
と読み始める。本を読むだけじゃあ、だめなんだけど。

ということで、特別日記にするような事件、なし。

ホースオババも音沙汰なし。

ただひたすら、虫の音がする秋の庭。

それにしても腹減った。

秋涼し手ごとにむけや瓜茄子(うりなすび) 芭蕉

 

2005年09月08日(木)
「しょうとう」の語源は




ここはどこでしょう。答。鍋島松涛公園です。
え? どこだって? 何と、渋谷です。
渋谷の喧騒を離れ、10分歩くと出会える、都心の公園。
もともと鍋島藩がここでお茶の栽培などをしていた由。
そして、「松涛」という地名も、お茶の沸く音から
採ったそうな。優美で、いいじゃないですか。

渋谷の109前あたりはビックカメラの がなりたてる
騒音でいらいらするが、ここまで上ってくると、
「気」が良くなる。時間があったので、周辺を散歩
すると、いずれも見ごたえ充分の大邸宅が並び、
あたりを流れるプラスの気を存分に感じて気持ちいい。

たまには、こういうところの散歩もいいものだ。

 

2005年09月07日(水)
大車輪で仕事

ホースオババはその後、来なくなった。
本当に淋しい。

ここにきて仕事がますます立て混み、今朝は5時20分起床
でがんばっているのだが、やはり睡眠時間が短いと
途端に能率が落ちる。こういうときはシエスタが一番と
さっきベッドに横になったのだけれど、窓から入る突風が
気になったり、仕事モードにいったん入った神経が
元に戻らなくて、結局眠れず、30分ほどうだうだした
後、机に帰った。

と思ったら版元からゲラ。新しい書き下ろしのタイトルが
決まった関係もあって、一部加筆しなければならなく
なっている。編集者は一週間後には返しなさい、との厳命。

ひょーーー。

 

2005年09月06日(火)
ブランド論の準備に全開

10月から始める新・阪本塾ブランド講座の準備に余念がない。
受講生諸氏の便宜を鑑み、平日と週末の2コースをご用意した
のだが、週末コースはまもなく満員御礼の盛況(平日コースは
まだ余裕があります)。

これまでの阪本塾に共通している傾向があって、それは、
80%がリピーターという点だ。ありがたいのだが、逆に
言えば同じ話ばかりしていられない、常に自己更新しつづ
けなければならないのである。
そして、これは自然(海と空)から学んだ持論なのだが、
物事は常に変わりつづけなければならない、停滞は後退、
止まっていていいことは何一つない。

特に今回は新生阪本塾の第一回目ということで、新しい
知=ナレッジをお見せできなければ申し訳ない。

よって、岡本太郎、IDEO(パロアルト)、TDLの研究を
深堀することにした。

今日は台風が近づいているというのに、幕張のTDLまで取材に
出かけた。幸い、雨にはあわず、お日様さえ出てくれた
くらいだった。

話は変わるがどうも不思議なパワーが身についてきたらしく、
今日もせっかくTDLに取材に出かけたのに、デジカメの電池を
充電し忘れていて、殆ど残っていず、赤ランプがつくくらい
だったのが、ずっと持っていたら手から充電ができたようで、
現在フルパワーである。皆さん、充電でお困りの際にはお声を
かけてください。

 

2005年09月05日(月)
曲決定!

Surfin'10周年記念パーティで演奏する曲目と曲順、
決定した。昨夜ぼくが独断と偏見でだれにも相談せず
決め、バンドのメーリングリストで阪本塾軽音学部部長
のTaizoからの指摘を受け一点修正して完成。何しろ
バンドの不文律が「年功序列」であり、「意見が分かれ
たら阪本の意見を採択する」というひどいルールなので、
これでいいのだ(笑)。

若干の調整の要あり、Taizoやまつおっちと電話で
やり取りする際、「Bスクエアの阪本です」と言うのが
新鮮だった。

このように、複数自分の所属する組織を持っていると、
その都度新しい自分に発見できる効果がある。

ハードな曲をこなすため、今日から柔軟体操を復活。

 

2005年09月04日(日)
高松から葉山へ




福山雅治ではない。山田雄一さんという。はるばる休暇先の
高松からやってきてくださった(現在のお住まいは東京なのだが)。

2年前、山田さんが主催するプロジェクトのお招きにあずかって
高松に行った。それ以来だ。山田さんは99年11月、『パーミション』
発売の頃、知恵市場イベントで高松から東京・銀座に飛んできて
くださったり、いつも「遠くから」会いに来てくださる。
嬉しいことだ。

台風の影響か、海は波が高く、予定していた防波堤に腰かけ
ながら話をするのは充分できなかったのだが、汗をかきかき、
砂浜で話すことができた。

山田さんは新しいキャリアを始めた。そのような人生の転機に
葉山へ来てくださるというのは、何か不思議な縁を感じる。
新しいキャリアにハッピーがたっぷり待っていることを祈ります。
また来てください。山田さん。


 

2005年09月03日(土)
「こんなもんでしょ?」

ホースオババは今日もお休み。夏バテか、あるいは
タチの悪い風邪でもひいたか。心配である。

さて、学問所の近所で工事をしていて、工事標識は
個人邸なのだがどこから見てもマンションだよなあ、
と思いながら完成を心待ちにしていた。外壁工事が
終了し、あとは内装と外溝工事を残すのみ、となる
とシートが外され、全貌が明らかになる。

がっかりした。

昭和の遺物のような、美の全くない、工場生産の
パネルを使ったいわゆる集合住宅だ。

そこには居住者の美的感覚にアピールするとか、
住んでいてこころがわくわくするとか、
そういうものは一切排除されている。

ここにあるのは家賃、共益費、退出時の補修工事費、
敷金、礼金、といった、札束と金利の世界のみ。

建物が「こんなもんでいいでしょ?」と呼びかけている。
「だいたい、このへんで」と言っている。

日本を精神的に貧しくしたのは、こういうおっさんくさーい
発想なのである。断固、戦わねばならない。

この秋阪本塾をリニューアルして、第一弾でブランドを
やるが、テーマは「美」だ。「だいたいこのへんで」
「予算があるから」「あとは流れで」といった言葉たちを
粉砕するつもりである。お申し込みをお待ちしております。

 

2005年09月02日(金)
ホースオババと交換日記

さてさて、ホースオババは今日は有給取ったらしく、
何ごともなかった。あるいは連日やると逮捕される
かもしれないと思ったのかもしれない。

少しさびしい。

中学時代、交換日記なるものをやっていた。
クラス一番の美人で人気だったYさんに「当たって砕けろ」
精神でアタックしたら、拍子抜けするほどあっさりOKを
もらい、実現した。
極端に右肩上がりのくせのある文字にドキドキしたものだ。

理由は忘れたが、ぼくから「もう、やめよう」と言った。

女性の怖さを最初に知ったのはこのときである。

クラス女子の姐御だったYさんは「阪本無視令」を発令、
それからしばらくは針のむしろだった。そういう中でも
永世中立・非武装地帯的な女子もいて、人の温かさを
感じた。
今から思えば、そういうときやさしく出来る女子と
おつきあいすればよかったのだが、中学生に現在のぼくの
知恵はない。

ホースオババとは、ホースを介して交換日記をしている
ような、そんな気分になっている。きっと淋しい人なんだ
と思う。ぼくでよければ、毎日、ホースを通じて、
コミュニケーションさせていただきます。

 

2005年09月01日(木)
謎のホースオババ

不思議なことが続いている。

昨日朝庭を見たら、本来はきちんと巻かれている
ホースがだらりとのびて、庭を横断している。
だれかが故意にしなければあのまっつぐなのび姿には
ならない。

元に戻しておいた。

今朝、どうせまたのびているのだろうなあ、と思って
見たら、予想通り、のびていた。今日は昨日のように
ヨコではなく、タテ方向だ。

さて。

庭には入ろうと思えば入れなくはない。
犯人は深夜あるいは早朝にこっそりわが庭に入り込み、
きちんと巻いてあるホースをそっとのばして、
そっと立ち去るのだ。全く意味がわからない。

この、意味のなさと粘質性と犯行時刻から察するに、
おそらく老人だろう。それもオババのような気がする。

だんだん面白くなってきた。今日も何ごともなかった
かのようにホースを元に戻しておいた。

カラシを塗っておいてやろうかとか、うんちをつけておこうか、
二階から見張っていて、現われたらタマゴをぶつけてやろうか
とも考えたが、それをやると犯人と同じレベルになってしまうの
で、やりたいだけ、好きなようにやらせてみることにした。

 

Kei Sakamoto |株式会社JOYWOW