株式会社JOYWOW
椰子の実日記【JOYWOW】
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2005年08月31日(水)


ありがとうの31日

小学生の頃、8月31日は哀しい日だった。そしてこの哀しい
思いは大人になったらなくなるのだろうなあ、と思った。
ぼくはもう立派な大人だが、哀しい思いはなくならない。




今日、海の家は撤収作業にかかり、明日は跡形もなく
きれいさっぱりの砂浜になる。

ありがとう、海の家、ありがとう、夏の海。

 

2005年08月30日(火)
その昔ハンドルネームはSurfriderでした




増井雄一郎さん(→クリック!)

から贈っていただいた。

増井さんはサイトで英雄ブランディングという新しい
試みをされている。そのサイトにぼくの似顔絵を掲載
してくださる由。来月中旬以降になる予定らしいが、
楽しみである。

ちなみにこのイラストは大阪天満の(株)メイントップ社
の制作。上手いよねえ。

 

2005年08月29日(月)
いまじんブックカバープロジェクト




いまじん(→クリック!)

が1,000坪の新規大型店(戸田店:名古屋市中川区冨田町戸田、
大桑店:金沢市大桑)を10月と11月に出店する。
それに併せて、ブックカバーを一般公募することにした。
ブックカバーは日本だけの習慣で、美しい文化だとぼくは
思う。
にもかかわらず、現状は書店のコマーシャルの色彩が濃く、
お世辞にもしゃれたデザインのものがない。

いまじんは「Imagination is power」(思いは現実となる!)を
地域の生活者・顧客にも体感してもらうため、
ブックカバーのデザインも、自由にやってもらい、実際に採用する
ことにした。

写真は学生さんの応募作品である。
びっくりするほど完成度が高く、素晴しい。
このプロジェクトは地域のクリエイター支援にもつながる。

拍手喝采の試みだ。応募はまだまだ受付けている
ので、お問い合わせはいまじん本社まで。

 

2005年08月28日(日)
声に出して読みたいが声出ない

朝起きたら完全に声が出なくなってしまった。
家族とも筆談である。悲壮感はなくて、結構実は
楽しんでいる。イラストとか描いたり、判じ物みたいで
楽しい。

・・・のだが、なんと、今日は午後、バンドBスクエアの
リハーサルである。ぼくのパートはボーカルとブルースハープ。
今日やる楽曲ではギターはひかない。

声の出ないボーカリストというのも、ま、あってもいっか。

耳の聞こえない大作曲家もいたことだし。

ということで、念のためギターも抱えて、出かける
ことにする。バンドメンバーとも筆談だ。うしし。

 

2005年08月27日(土)
のど、やられる

エアコンをつけっぱなしで寝たらのどをやられた。
しかし今日は学問所1-DAYセミナーなので、ふにゃふにゃ
言ってられない。

学問所に到着すると宅配便の不在票があって、見てみると、
本来今日のセミナーに参加するはずが都合でキャンセルした
人の名前が。

再配送してもらうと、何と! 広島のぼくの大好きな
藤い屋(藤井屋改め)さんのもみじ饅頭だった。

本当にありがたい。恐縮至極。Mさん、ありがとうございます!

ありがたく受講生といただいた。

7月のセミナーでは地震に見舞われたが、今日はそういう
こともなく、無事終了。

終わって、掃除して、待ちにまったツボタイム!
忙しくて6月に行ったきり2ヶ月半ぶりにマッサージを
たっぷり2時間してもらった。痛いのなんのって。
普段は寝るのだが、寝ていられなかったと思ったのだが、
終わって、先生が、「よくおやすみでしたね」。

風邪のツボ風致と、その押し方を教えてもらう。

のどの痛み、だんだんひどくなる。明日はバンドの
リハーサルなのだが、果たして歌えるのだろうか。

 

2005年08月26日(金)
海に感謝




選挙に立候補するほどひまじゃないので、残り少ない
海の家を楽しむため、繰り出した。人気アーティストが
出ているらしく、満席で店内に座れなかったので、
ビーチで寝ているボートの上に座って、ハーフ&ハーフ
を楽しむ。

海が教えてくれることは、「自然は常に変化している」
ということと、「変わらないことは不自然だ」
ということ。

夏に感謝、海に感謝。そして、生ビールに、感謝。

 

2005年08月25日(木)
車庫のセミ

昨夜車で帰宅し、車庫の中にセミが転がっているのを
発見した。明日(つまり今日)、ゴミの日だから、
そのとき出せばいいや、とそのままにしていた。

今朝、ゴミの袋を手に、くだんのセミを入れようと
ふと触れると、まだ肢がわずかに動いている。

仰向けに寝ているのを、うつぶせにしてあげ(その
ほうが尊厳が保たれるような気がしたので)、
そのままそっとしておいた。

静かに生命を閉じようとしているセミに、敬意を
表しながら。

 

2005年08月24日(水)
奇跡

福岡から羽田への帰り。羽田が雷雨ということで、飛行機の
到着が遅れ、よって全体工程が後ろにずれた。

ぼくはずっと寝ていた。

羽田に着陸態勢に入ったときである。何気なくふと目を
あけると、機内の乗客全員が幽体離脱していた。

うーむ。これは墜落するのかもしれない、と思った。

最後に食べたのは何だったっけ? そうか空港で食べた
オムライス&なんとかだった。まあ、一粒も残さずに
食べたし、ビールもキリン福岡工場直送で旨かったから、
いいか、と、でん、と構えていた。

あとで話を聞くと、隣に座っていた家族は、普通ならあり得ない
ことなのだが、「なんだか落ちるかもしれない」と思って
ぼくの手を握ろう、としたらしい。でも、結局、
「ま。いっか」と、やめたらしいのだが。

うーむ。やリ残したことが一杯あるのだが、それでも、
ここでジ・エンド、ということはそういうことなん
だろう、と、不思議にもゆったりと構えていた。

「あと10分で羽田空港に到着いたします」とアナウンスが
あってから10分以上経ったのにまだつかない。
やはりなあ、と思っていたら前方のスクリーンが真っ赤に
染まり、機長アナウンスのスピーカーから「ぎゃあ」という
声が聞こえた。ぼくの右耳にはさかんに何か「呪(しゅ)」
が聞こえる。

・・・ところが、無事、着陸したのである。
なんだか、生き返った気持ちだ。「生還」という言葉が
ふさわしい。この体験については、また、詳しく何かの
場所でお話しますね。

 

2005年08月23日(火)
福岡の夜、トイレひきこもり事件

福岡へ。

ヴィラコスタサンジョルディ(→クリック!)

で食事。一つひとつの料理がとてもやさしく、おいしい。
満足して、The Bamboo Barに席を移し、談笑していた。

と、突然、おなかに嵐が。

「失礼」といって、トイレへ。

あおい・いなずまがぼくのハラを走る・炎・ぶちまける

といった感じで、いったんおさまったかと思って立つと

またもや稲妻が襲う。

脂汗なのか冷や汗なのか、わからないが、とにかくびっしょり
の汗。

時間がどんどん消えていく。

バーには女性三人を待たせている。

今にレストランスタッフが「お客様、大丈夫ですか?」と
ドアの外で声をかけ始めるのではないか、あるいは
「さかもとさん、大丈夫ですか?」と心配が一杯詰まった
女性の声が外から聞こえるのではないか、と思うと
余計に汗が額を伝う。

およそ40分も経ったろうか、台風の目に入ったらしく、
全快ではないが、ひどくはない、という状態になったので
席に戻ると、彼女たちは普通に談笑していた。

「心配して、トイレに来てくれるんじゃないかと思ったよ」
というと、不思議そうにしていた。とほほほ。

トイレといえば、「米子漏らし事件」があるのだが、
それについてはまたゆっくり話すこともあるだろう。

しばらくしたら、ウソのように治ってしまった。
一時は明日の仕事もできないかもしれない、とまで
思ったのだが、不思議だ。一体あれは何だったのだろう。

 

2005年08月22日(月)
今日もまたゆるゆる

例によって例のごとく海の家OASISでビール。

秋のSurfin'10周年パーティにむけ、
Taizo、あきらとバンドBスクエアでやる曲を
打ち合わせ。足裏の砂を感じながら、店に
ギターを借りて(チューニング無茶苦茶
なのだが)、意識半ばぼんやりしながら、
やる。

一色にあるレストランに行くため、海沿いに
歩く。一色海岸は荒れていた。台風の影響
なのかもしれない。森戸に比べると海岸線が
長いから、余計荒れていることがはっきりわかる
のかもしれない。

Taizo「こんな環境にいたら、ぼくなら仕事、
絶対やる気起きませんよ」

その通り。毎日、誘惑と戦っています(笑)。

*今日はこれから博多出張なので、明日の日記更新は
 明日夜か、明後日の予定です。

 

2005年08月21日(日)
おゆみ野&コラボプラン初体験

校長こと

山本藤光氏(→クリック!)

主催のKEN研へ。今回は毎年恒例のBBQである。
今年で3回目だがぼくは初参加。場所は山本氏が創業した

株式会社コラボプラン(→クリック!)

にて。

初おゆみ野、初コラボプランだ。5:45起床、7:30出発。
逗子で予定より一本(11分)早い電車に乗ったのだが、
途中「東京」で乗り換え、
文字でしか知らなかった「津田沼」でも乗り換え、
「千葉」で京成電車に乗り換え、
「千葉中央」でまたも乗り換え、
しているうちに結局早く着くどころか遅刻してしまった。
乗ってものっても到着しない、という夢の中のような道程だった。

山本さんの案内でコラボプランを見学させていただく。
書庫がいい。懐かしい文学作品の背表紙たちに再会する。
ぼくは度重なる引越しのため、学生時代に読んだ作品は
すべて紛失してしまっている。山本さんは保存が良く、
安部公房全集の初版本など、垂涎の的だった。

オフィスも日当たりが良くて、仕事しやすそうなデスクが
どっしり。ここから数々のあの作品たちが生み出されたのかと
思うと感慨しきりだった。

BBQは楽しく、ビールも料理も旨く、途中、トドのように
寝てしまった。悪いだれかがその寝姿を写真に撮っている。
いずれどこかで発表されるのかもしれない。とほほ。

帰りは乗り換えもなく、千葉からは一直線で逗子まで
行けたのは結構だったが、冷房が効きすぎていて、
逗子駅ホームに降り立った時には、冷凍室から出された
トドの切り身の気分だった。

 

2005年08月20日(土)
逆コースでけっこうです

なんじゃ? この『東洋経済』(2005年8月20日号)は。
「官業開放!! 40兆円ビジネスチャンス」特集だ。

まるで小泉内閣の広報誌の様相を呈している。
民営化がすべてバラ色になる、ということは、ない。
ニュージーランドが郵政民営化したらオーストラリアの
資本に買収され、また国が買い戻したり、ぼくにとって
身近なところではニューヨークが拝金市長ブルームバーグに
変わって公共料金は上がるわ、消防士などの人件費節減で
人減らしはするわ、いいことなど、ないのである。

利益を求める民の仕事と、利益を求めない官の仕事を
いっしょくたにしてしまう乱暴な話は良くない。

しかし、ぼくの愛する、かつて大変お世話になった
尾道市民の駅前の熱狂ぶりに、失望を感じた。まあ
マスメディアは「熱狂的に出迎える地元市民」という
絵が欲しかったから、一部だけをクローズアップして
報道しているのだろうが。

今日はKEN研がコラボプラン本社で開催されるので
車中読むためにキオスクで買ったのだが、手にしている
だけで気分が悪くなってきた。よって、お口直しに
竹山道雄『ビルマの竪琴』を読む。これを読んでいても、
60年前の終戦直後、マスメディアが冒した罪を感じる。
それは、戦争で命を落とした人たちへの敬意と感謝を
示すことなく、ひとくくりに「戦った人はたれも
かれも一律に悪人である」と、悪口を放っていたことだ。
著者竹山氏は言う。

「義務を守って命をおとした人たちのせめてもの鎮魂を
ねがうことが、逆コースであるなどといわれても、
私は承服することはできません。逆コースでけっこうです」

マスメディアのこの醜態と思考停止を見るにつけ、
発言できるメディアを持っているぼくはたとえ小さな
石でも、投げ続けなければ、と思う。

 

2005年08月19日(金)
法界坊




八月納涼大歌舞伎第三部『法界坊』鑑賞。
写真は演出の串田和美が自ら作った法界坊人形。
勘三郎と橋之助がいい。息子二人、勘太郎、七之助も
それぞれ個性的。

勘三郎と串田演出の見どころは「いかに壊し、現代の
息吹を注ぎこみ、結果として観客を楽しませるか」だ。
実験のための実験ではいけなくて、目的は「観客の
楽しさを増やす」でなければならないのだが、
その点、この二人は安心感がある。

冒頭から飛ばす、飛ばす。爆笑につぐ爆笑で、息つく
ひまもない。あっという間の幕切で、法界坊の悪さが
シュールに伝わってくる。勘三郎、乗りに乗っている。

歌舞伎のシュールさと楽しさが存分に味わえる秀作。
とにかく、法界坊の悪さは並じゃない。
エノケンの古い映画で法界坊のことは知っていたのだが、
21世紀に生き返った生臭坊主。本当に面白い。
そういえば、歌舞伎音声ガイド(英語通訳もしている人)
のおかげで「生臭坊主」を英語で言うとどういうか
教えてもらった。答は「worldly priest(monk)」
worldlyとは「世界的」ではなく、「世俗的」という意味
だそうな。

 

2005年08月18日(木)
砂まじりの企画会議

海の家にて版元編集者と打ち合わせ。
この時期、Palmtree Inc.本社は海の家だ。
編集者はビーサン持参である。
テーブルにつくとぼくはいつもの通りはだしになる。
強い太陽に、思わずサングラス。
サングラスをしながら書き下ろし本の打ち合わせを
するのは初めて。
お隣のミュージシャンTさんご家族もいて、挨拶。

本文は完成、あとはタイトルと装丁だけを残す。
もともとはPalmtree Inc.学問所1-DAYセミナー
「企画力養成ギブス!」で使ったテキストが
原作なのだが、大幅に加筆し、アップデート
しているので、タイトルも変えたほうがいい。
タイトルで装丁も決まる。
版元のプロフェッショナルな意見もお伺いしながら
仕事を進めていく段取りだ。

 

2005年08月17日(水)
ホリエモン出馬(するかも)の意味するところ

ホリエモンが自民から立候補するかもしれないらしい。
小泉首相がホリエモンを持ち上げたとも聞く。
ホリエモン自身もまんざらではなさそうである。

とても理解できる。

自民党は有権者の頭脳を馬鹿にしているに決まっているし、
ホリエモンは既成価値や旧態既得権益層が(表向きは
批判し、その上を行きたいと発言していたとしても)、
実際のところ大好きだし、「超える」発想はできない
から。

どこからみても衰退産業である日本のプロ野球球団や
AMラジオ局を買収したがったのは何か新しい未来ビジョン
があったわけでも何でもなく、これまでの既得権益層が
やってきたのと同じ文脈で自社の広告をしたかっただけ。
この点、楽天もヤフーも同じで、福岡ドームを
ヤフードームと改名した通り、ヤフーは福岡のことなど
どうでもいいと思っている。それが現在のIT関係者の
マインドなのだ。

IT革命が新しい価値を提案し、若者たちに勇気と夢を
与えたのは実質的には2000年アメリカにおいてのみであり、
日本は「アメリカ志向」はしていても、あくまで日本の
旧体制の枠組みを超えた発想はできていない。
そのアメリカも最早若者はITに対して幻想は抱いていない。

そもそも「成功して何するの?」と聞いたら「六本木ヒルズに
オフィスを構える」なんていう不動産関係の答しか
出ないのは、80年代の発想じゃん。「ヒルズ族」って、
不動産にリンクして語られるところが昭和の発想なのだ。
アタマの中身を見てみたら、63年の若大将シリーズに
出てくる大学生と同じ志向なのである。

それはちょうど80年代のハマトラのように、
「アメリカ風だけれども、本質はどこから見ても
日本オリジナル」というファッション。
ホリエモンのしたことは、「年寄りたちが
やっていること」をなぞっただけなのだ。

だからホリエモンは政治にも興味を示すはずである。
繰り返すが既得権益層の好きなことは、彼も大好きな
はずだから。

 

2005年08月16日(火)
夢予知

山咲トオルちゃんとKABA.ちゃんと牛蒡(ごぼう)と
ドラゴンボールのキャラ「ミスター・ポポ」
とぼくとでちゃぶ台を囲み、山盛りの牛蒡を
食べる

という夢を見そうだなあ、と昨夜寝る前言っていた
のだが、

山咲トオルちゃんとKABA.ちゃんと牛蒡(ごぼう)と
ドラゴンボールのキャラ「ミスター・ポポ」
とぼくとでちゃぶ台を囲み、山盛りの牛蒡の天ぷらを
食べる

夢を見た。しかも夢の中では全員で美輪明宏先生と
齋藤孝先生の到着を待っているのである。

よーく考えてみると牛蒡を除き、生物学的には
その場にいる者全員が男性なのだが、実はそうでは
ないところが何ともシュールであって、一体
この夢は何を意味しているのだろうか。
また、予知夢というのがあるが夢を予知していた
場合、夢予知とでも呼ぶのだろうか。

美輪明宏先生のピンクのひだひだのドレスが見えた
ところで汗ぐっしょりかいて目が覚めた。

 

2005年08月15日(月)
郵政民営化に反対する

サウジアラビアでは医療と学校教育は無料である。
国が国民に提供する公共サービスの究極の姿だ。

ぼくは郵政民営化には反対である。郵政サービスの
中の一つ、郵便事業はそもそも民営化とはなじまない。
だれがどのようにしたところで、富士山頂まで50円切手で
葉書を届けるのはコスト割れなのである。しかし、それが
公共サービスというものなのだ。

民営化するとどうなるか。間違いなく、我が家の近所にある
特定郵便局はなくなる。わが町には書店がたった一軒だけしか
ないのだが、そのような有様になるに決まっているのである。

そして、民営化すると、現在郵便局に勤務している人々が
失職する。哀しい思いをする子どもたちが町にあふれる。

このまま公共サービスにも市場経済原理至上主義が入り
こむと、どうなるか。

・空気使用料を税金とは別に課金される
・ゴミは一個につきいくら、とすべて課金される
・役所のホームページが有料サイトになる
・間違いなく税金は毎年上がる。
・公共バスは値上がりする

民営化を無批判で賛美すると、えらいことになる。
だって、「民営化」している一般企業に勤務している
人々のハッピー度数、高い?
朝夕の通勤電車の顔を見てご覧よ。あれが民営化の真実だ。

 

2005年08月14日(日)
仕事再開!

夏休みは昨日一日で終了、今朝は朝から大車輪で
働いている。

・TOM PETERS師匠のスライド1,440枚(!)読み込み

・日経CSRサイト原稿執筆、納品(今回のテーマは
 シャープの絶対価値を重視した企業姿勢)

この二つだけで汗ぐっしょりである。エアコンを
効かせた部屋にいるのだが、頭を使うと汗が出る。

TOM 師匠のスライドがまだ終わっていないので、
これから、ひきつづき。

 

2005年08月13日(土)
夏休み

今月だけでも7本の締め切りを抱え、うち4本を残している
のだが、外出しなくていいのが何と12日ぶりなので今日
くらいは一日家でゆっくりして仕事をするまい、と心に
決めた。ランチのときたまたまTVつけたら土曜サスペンス
劇場をやっていて、車椅子弁護士を宇津井健、検察官を
池上季実子。なんだか知らんがずるずる見てしまい、この
まま一日が終わりそうだったのでビデオに録画して事なき
を得た(結局いつか見るんじゃん!(笑))。

さて、一日フリーになったとなると、今度はやることが
ない。ついついネットで

世界の新聞(→クリック!)

を読んだりしてしまうのだがすぐ仕事に結びついてしまう。
ほんと、我ながらワーカホリックである。

よって、強制的に今日は、ブータン仏教について勉強
することにした。

パソコンから離れることも大事なので、今日はこれにて、
御免。

 

2005年08月12日(金)
見えてしまう




高校野球が好きだ。校長こと山本藤光さんのいとこの長男が
出場していた旭川工業高校は残念ながら敗退したが、勝敗を
超えたドラマのあるのが高校野球だ。

今年、発見したことがある。勝敗のゆくえがわかってしまう
のである。ピッチャーが何を考え、バッターがどうしたいのか、
すべて「見えて」しまう。例えば今朝の樟南(鹿児島)は
最初に一瞬見ただけで勝つ、しかも大差で勝つ、とわかって
しまった。

膝ぎりぎりを突いてちょっといやな気分にさせ、次は
決め球のスライダー(バッターは左ボックス)を
インコースに投げ込み、アウトを取る、というバッテリーの
作戦も「見えた」。事実、その通りになった。
二回だったか、樟南ピッチャーが力んでしまい、
フォアボールを出すな、ということもわかった。

実は昨夜風呂に入っていて、届いた電子メールの内容まで
「見えて」いた。今朝確認したら「見えた」通りの差出人から
既知の内容のメールが届いていた。相手が「阪本」を「坂本」と
間違えていることまで、「見えて」いた。

だからといってこの力をお金儲けに使おうとは思わない。
使えないのである。邪心や下心には使えないところが面白い。

(写真は相変わらず海の家OASISでゆるむおとーさん)

 

2005年08月11日(木)
ゾンビの群れ

海岸回りのバスに乗って、デニーズのある「なぎさ橋」
バス停に近づくにつれ、地面がむくむくと持ち上がったので
驚いた。座り込んでいた(へたりこんでいた、というほうが
正確な描写だ)若者たちが立ち上がったのである。
10代半ばから後半のティーンエージャーである彼らは7人いて、
バスに乗り込んできたのに存在感が希薄である。
男女という性も不明確であり、着衣によってかろうじて
オスメスの区別がつく。
全体的にぐにゃぐにゃしている。若者特有の体臭がない。
毒がない。意志もない。熱がない。目に光がない。

5年ほど前、ニューヨークから日本に出張したとき、電車内
にいるこどもたちの身体に芯がなく、ぐにゃぐにゃしている
ので気持ち悪かったのだが、その子どもたちが大きくなった
姿なのだ。まるでスライムで作った人形のようである。
バスの中でも立っていることができず、へたりこむように
座席に座る。あるいは、開閉するドアにもたれかかっている。

彼らは「げんべい」のある「元町」バス停で降りたのだが、窓を
見て声を上げそうになった。バス停から「げんべい」店舗まで
同じくぐにゃぐにゃの20体ものゾンビたちが地面にへたっているのを
目にしたからだ。バスから降りたゾンビたちが合流してへたる。
挨拶一つ、しない。ここはどこかの国の難民収容施設だろうか。
ぼくは白昼夢を見ているのだろうか。

そういえば、昨日、東急東横線横浜駅ホームで50代のおっさんが
へたりこんでいた。健康なのに、ホームで立っていることが
できないのである。

この緊張感のなさ。ぐにゃぐにゃした危機感のなさ。
そして、生き物としての手応えのなさ。
何かとんでもないことが起こるのではないか、と思ってしまう。

 

2005年08月10日(水)
『もとの黙阿弥』

リニューアルなった新橋演舞場にて、井上ひさし原作
『もとの黙阿弥 浅草七軒町界隈』。

サイトはココ(クリック!)

井上ひさしさんの作品は小学生の頃から読んでいるのだが
実際に観劇するのは初めてだ。わくわくした。

やはり素晴らしく、ラスト第三幕は涙まで浮かべながら
楽しんだ。

筒井道隆、田畑智子、横山めぐみ、高畑淳子、そして、
ピーターこと池畑慎之介がいい。

劇中劇という、ぼくの好きな演劇手法もさることながら、
役者たちのプロフェッショナルな「生き様」を生で
見ることができたことが一番の収穫。意外で嬉しかったのが
クドカンの傑作『マンハッタン・ラブストーリー』で
いい味出していた内山裕子が出ていたこと。あの独特の
臭い演技にブラボー! である。

「本当の自分って何なんだ? 本当の生き方って?」
という哲学的問いがこの芝居のテーマなのだが
このテーマはここのところ最重要視して追究している
ものであり、シンクロしている。そして見事に日本人論
として成立している。表面的には古き良き浅草への
オマージュだが、そこで終わる話ではない。

村上龍『五分後の世界』続編にあたる『ヒュウガ・ウィルス』
読む。これも日本人論であり、だんだん自分のテーマが
はっきりし始めた。

 

2005年08月09日(火)
葉山でビジネス・ミーティング

クライアントの社長がはるばる葉山まで来てくださった。
当初打ち合わせを都内でやるはずだったのだが、直感で
お誘いしたらOKだった。ビーチサンダルを用意し、
二人で御用邸裏の

ブルームーン(→クリック!)

へ。

波は高かった。

風に吹かれ、頭上からこぼれおちてくるトロピカルな音楽と
そして目の前の波、足元の砂を味わいながらビジネスの話を
した。

気持ち良かったが、社長も満足していただいただろうか。
葉山マリーナで夕日の残照を見ながら、夕食。
ここでもメインは仕事の話。

葉山の海ではなく、都心で同じテーマについて議論したら、
きっと違った色彩になったと思う。社長、おつかれさまでした。
はるばる、ありがとうございます。

学問所の海辺への移転を、うっすら考え始めた。

 

2005年08月08日(月)
そこは座らないでください!

いよいよここまできたか。

昨日友人たちと入った焼肉店で、「出欠方式」の上を
行くpoorサーブに出会った。
お盆の上に注文した生ビールを載せてじっと立っているの
である。最初意味がわからなかったのだがこれは「自分で
取れ」ということなのである。

この店は「客を見下ろす」OSが血液の中に入っていて、
東京の有名店に共通している傾向なのだが、まず最初
テーブルにつくとき、端っこの、いわゆる「お誕生日席」
に座ろうとしたら叱られた。

「そこは通路ですから、荷物を置いて下さいっつ!!!」

「!」が10本ほどくっつく勢いで、このところ野菜のように
おとなしくなっているぼくが野獣化するのに充分な失礼さ
であった。

若者がメインの客層の場所だから客に鍛えられるということ
もないのだろうが、やることなすこと、すべてが「なってない」
のであった。お茶ください、と言うと、薬缶とコップが人数分
どん、とテーブルに置かれる。自分で入れろ、なのである。

おばちゃんのやっている鶴橋の焼肉店ならわかる。
わかるが、ここはホームページも持っている年商35億の
立派な店なのである。

そして一番残念だったことは、フロアチーフが関西人
だという点。関西は商いの、客商売の鑑であるべきなのだ。
東京でがんばっている関西人には応援を惜しまないのだが、
彼のあのポンコツぶりには、かめはめ波をお見舞いする
しかないのである。

か・め・は・め・波〜!!!!!!!!!!!!!!!

 

2005年08月07日(日)
『縦に書け!』

ぼくにとってとても重要なパラレルワールドに
行っていた後、出先で買った村上龍『五分後の世界』
を新幹線車内で読み始めるとパラレルワールドだったので
驚いた。えんえん50ページ続く戦闘場面の描写に
舌なめずりしながら没頭する。

帰宅するとアマゾンから石川九楊『縦に書け!』
今枝由郎『ブータン仏教から見た日本仏教』が
届いていて、早速『縦に書け!』から読み始める。
石川氏『縦に書け!』は日ごろ疑問に思っている
ことを言語化してくれていて、すっきりする。
『五分後』も、そして愛読書『半島を出よ』も
この『縦に書け!』もそうだが、ただ「良かった」
と思うだけではだめで、やはり何か実行しなければ
ならない。

『縦に書け!』ではパソコン、ケータイ、ワープロ
書きがいかに人間のこころから水分を奪うかを
描写している。ぼくも人の親として、具体的に
何か行動しなければ、と強く思う。

また、同書で指摘されている、「使用価値(値打)
よりも交換価値(値段)を優先する市場経済原理が
すべての価値を決めるベースに横たわっているという、
その奇怪な現実そのもの」に100パーセント同意する。
ビジネスに関わっている者として、この現実も
変えていかなければならないと使命を感じる。

郵政民営化法案が否決されたら衆議院解散という。
議会制民主主義の否定ではないのか?
マスメディアは小泉首相の決断と決断した首相の
人となりについて感情的に報じるのみだが、
システムとしての議会制民主主義の原点について
もっと報じてもらえないだろうか。
・・・なんてことを言っても無駄か。
徒労感のみが残る。

 

2005年08月06日(土)
大阪のおばちゃんパワー

『どや!大阪のおばちゃん学』前垣和義,草思社
という本に、大阪のおばちゃんがオレオレ詐欺に
ひっかからない理由を書いてあって、非常に納得した。

「あ。おれおれ。大変や200万すぐ振り込んで」
「あんた、その前に、こないだ貸した2万、返して
 からにしぃや」

こう切り返されると、ぎゃふん、と先方は電話を
切らざるを得ない。

なるほどなあ、と思う。
大阪のおばちゃんはとにかくタフで、
たとえば、おばちゃんが電車で座っている人の
足を踏んだとする。

「こんなとこに足出して、今回だけは堪忍したるけど、
気ぃつけや」

大阪を歩く若い女性。彼女たちの中にも、この血が
脈々と流れているのである。大阪のおばちゃんが
いる限り、大阪はいかなる攻撃に遭ったとしても
生き残るであろう。

いつだったか、三番街を歩いていて、突然見知らぬ
おばちゃんに話しかけられた。

「あんた、テレビ出てはる人やろ?」

だれと間違えたんやっ!

スピルバーグが『宇宙戦争』で世界が破滅しても
大阪だけが生き残るように描いているらしいが、
その根底にあるのはおばちゃんのパワーなのだ。

 

2005年08月05日(金)
ギョーザのながら食いとニーチェ

新幹線「新大阪駅」構内でランチを食べようとしたら
かなり進化していて、駅麺通りというラーメン街が
ある。どこかにもあったなあ、と思ったら名古屋だった。
札幌らーめん「ほくと亭」に入ると、カウンター内の
リーダーがとにかく好きのオーラ全開のにいちゃんで
気持良かった。ラーメンを作る側がそのように素晴しい
のに、食べる側が例によってお行儀が悪いので哀しい。
隣に座った中年男性はずっと文庫本を読み続けながら
ラーメンと半チャンとミニギョーザをつまんでいる。

食べることを粗末にする姿勢が、現代日本を病ませている

というのがぼくの持論なので、もしもし、本を読むのを
やめたらどうですかと言いかけたが逆ギレされても
困るのでやめた。

久しぶりに阪急三番街紀伊国屋書店に寄り、本を
しこたま買う。
中でも拾いものはニーチェのDer Antichrist, Versuch
einer Kritik des Christentumusの現代語訳だ。

長く『アンチクリスト』という邦題で親しまれて
きたこの本、タイトルはそのものずばり、
『キリスト教は邪教です!』
で、痛快である。ニーチェを読むのは実は大学四年の
時に『ツァラトゥストラ』を英語訳で読んで以来か。
いや。あれはドイツ語だったか。忘れたが、ニーチェは
好きである。これからホテルで、大阪の夜景を楽しみながら
読もうと思う。昼間のギョーザの「ながら食い」も
ニーチェの主張とつながる気がする。

 

2005年08月04日(木)
『海へ出るつもりじゃなかった』

Arthur RansomeのWe didn't mean to go to sea
を読み始める。少年少女向けの海洋文学で有名だ。
岩波から出ている神宮輝夫氏の翻訳書で読む。
ランサム全集の7巻めだ。

できれば海をながめながら読みたいのだが、
仕事もせねばならない。そうもいかない。

ランサム自身の描いたイラスト付きで、ぼくも
いつかこんな本を作りたいものだ、と思う。

子どもたちのための、面白くて、しかも
人生に立ち向かうために必要な美学や勇気や
畏敬を教えてあげられるような、そんな本を。

まだまだ未熟ゆえ、道は遠いのだが。

夜、今夜もOASISへ。今夜のライブは関西人だった。
応援した。

 

2005年08月03日(水)
今夜もご満悦や




朝5時20分起床、一日都内で仕事して、夕方終了、
一路家路にむかい、またもや海へ。イタリアン
レストラン菊水亭で食事したあと、チャイを飲みに
海の家OASIS。写真は、江ノ島灯台をはるかに
見ているおとーさんの図。

この日記でわしの毎日を知った辻堂のしげちゃんからも
桑名晴子ライブのお誘いメールあり。

楽しい湘南ライフである。もう、やめられまへんなあ!

わしらのバンドBスクエアを葉山に呼ぼうという計画発足。

 

2005年08月02日(火)
砂を足裏に味わいながら

不思議なことだが、都心に出かけると、汗が少なくなる。
そして、葉山に戻ると、汗がどぶわっつ、と出る。遠慮なく
出る。どうなっているのだろう。

昨日も、クライアントとのミーティング(エキサイティング
な内容だった!)を終え、新橋駅に向かって急ぎ足で
歩いたのだが、汗が出ない。

逗子駅に着き、海岸回りのバスに揺られて海を見ながら
帰宅、夕方だったが「晩飯前にちょっと行くか」と
行きつけの海の家に出かけようとしたら汗だらだらに
なっていた。ただ、気持ち悪くなくて、爽快な汗だ。

海の家は、ここのところ、毎日、通っている。

仕事が終わったらまっつぐ家に帰って飲みに行く

というおかしな行動パターンだ。

ちゃっちい椅子に座り、ジョッキを手にし、ビーサンを
脱いで裸足になって砂の感触を味わうときが、人生の
至福だ。

海の家はまだ続く。この夏の一ヶ月あまりの幸せの
ために残り11ヶ月働いているようなものである(笑)。

 

2005年08月01日(月)
ドラッカーを自家薬籠のものに

今日配信のSurfin'でもご紹介したのだが、

えのさんのeの素(→クリック!)

は面白い。

著者はえのさんこと榎本計介さん。
いまじん代表取締役会長 CEO。

氏はドラッカーを自家薬籠中にせんとされている。
『現代の経営』上巻を見せてもらったが、
ボロボロで、背表紙が取れかかっている。
ここまでこの本を読み込んでいる経営者は
少ないのではないか。かつ、氏は自分の経営に
実践しようとしている。
いわゆる、ドラッカーをよく読む人にありがちな、
「お稽古事」としての読み方ではないのだ。
陽明学「知行合一」を教えていただいたのも氏であり、
要するに「経営の現場で使えなければ、意味がない」
というのが氏のスタンスなのだ。

氏を見習って、ぼくも毎日、一行でも、ドラッカーに
触れるようにしている。

 

Kei Sakamoto |株式会社JOYWOW