ノート

2003年05月08日(木) 「エース」〜や球論

私が思う「野球」について。ダラダラ書いていきます。

第1回目はエース。掲示板を見ている方はわかると思いますが
高校野球において,エースという存在は私の中で
かなりこだわりがあります。
まず,完投できる投手であること。1人で何試合も投げること。
投げすぎは危険ですが,エースナンバーを背負っている投手が
簡単にマウンドを他の投手に譲るなんてことは
私の中ではあり得ないのです。
だから,怪我だとか風邪は「仕方が無い」では許されない。
エースとしての自覚が無い証拠で,エースとは言えないのです。

高校野球独特の緊張感の1つは,
2人の投手が最後まで投げ合うところからうまれてくるのだと
思っています。
そして,今でも語り継がれる名勝負には,必ずと言っていいほど
絶対的なエースが存在しています。
徳島商の板東投手。彼は,昭和33年に引き分け再試合を演じました。
作新学院の江川投手。彼を負かせたのは広島商の佃投手でした。
史上最高の試合と言われている,箕島vs星稜の石井,堅田両投手。
どの投手も最後までちゃんと投げています。

そんな私の中で,最高のエースとして今でも頭に浮かぶのは
98年夏・豊田大谷のエースだった上田晃広投手です。
真っ赤な帽子の影には,真っ黒に日焼けした顔。
暑い夏だったのに,必ずアンダーシャツを着ていました。
彼は1回戦から敗退した準決勝の途中まで
800球近くを投げました。
マウンドを譲ったときは,既に48回2/3を投げていました。
「やっとエースになれたかな」


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