SS‐DIARY

2005年09月20日(火) HAPPY BIRTHDAY


ゆさゆさと揺り起こされて朝かと思った。

けれど寝ぼけて見た部屋の中はまだ暗くて、どうしたんだろうかと不思議に思った。

「なに?」
「おめでとう。キミのお誕生日だよ」

時計の針は12時を過ぎたばかりで。

「生まれてきてくれてありがとう」

キミのことが大好きだよと、誰よりも早く言いたかったのだと言われて胸が熱くなった。

「ありがとう」

おれの方こそおまえにそう言いたいです。



2005年09月15日(木) どうせなら二十二分と言わず(今日も見たらしいトリビア)


「塔矢」
「…進藤」

「とーうやっ♪」
「し、しんどうっ(真っ赤)」

「塔矢!」
「し…しんどうっ(目つぶり)」


「塔矢」
「進藤」


「とうや、とうや、とうや、とうやーっ」
「とんどう、しんどう、しんどう、しんどうーっ(限界)」



あー、これいい。これやってみたい。絶対やると駄々をこねられて互いの名前を呼び合ってみましたが、ぼくは二十二分どころか5分も心臓が持ちませんでした。



2005年09月01日(木) 久しぶりに見たらしいトリビア


知り合いの研究会に誘われて棋院に行く。

皆と談笑しつつエレベーターを待っていると、上の方から聞き慣れた声が響いて来た。


「塔矢ーーーーーーーーっ」


進藤だと思った瞬間に何故か非道く嫌な予感がした。


「とーーおーーーーーーやあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ」


段々と近づいてくるそれが階段を駆け下りてきているのだとわかった瞬間に体がくるりと入り口の方を向いていた。

「あ、塔矢くん?」

ちょうどエレベーターが一階に着いたけれど、ぼくはそれに乗ること無く、ドアに向かって走り出していた。


「とおおおおおおおおやああああああああああっ」


それとちょうど同時に進藤が階段から走り出てくるのが見えた。


「待てっ、こんちくしょおおおおおおおおお」

あっけにとられる人々の中、彼は猛ダッシュでぼくを追いかけてきた。


「塔矢っ、おっ」

(お?)

「オーストラリアの鬼ごっこーっ!」


ぼくと彼は最近、同じテレビ番組を見ている。

なのでその意味がわかった瞬間、死んでも捕まるまいとぼくは帯坂を全力疾走で駆け下りましたが、橋を渡った所で追いつかれ、馬乗りに乗られてしまいました。



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うらぷち出張版のような話。しょーもなくてすみません。
トリビアを見た方のみにしかわかんない話ですみません。

でも久々に楽しかったです。


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