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1995年07月29日(土)
◇ボリショイ・バレエ『海賊』ペトローワ、フィーリン(03/09/03up)


【全3幕】ソワレ6:30開演、東京文化会館

改定振付: ユーリ・グリゴローヴィチ
美術: ワレリー・レヴェンターリ

コンラッド: セルゲイ・フィーリン、
メドーラ: インナ・ペトローワ

ビルバント: ウラジミール・モイセーエフ
セイード・パシャ: アレクセイ・ロパレーヴィチ
ランケデム: アンドレイ・シトニコフ
警備隊長: アンドレイ・メラニイン

【第1幕】
商人と奴隷のパ・ド・ドゥ: エリカ・ルージナ、ルスラン・プローニン
女奴隷の踊り: エレーナ・ボリソワ
女海賊の踊り: ユリヤ・マルハシャンツ

【第2幕】
フォルバンの踊り: ユリヤ・マルハシャンツ、ウラジミール・モイセーエフ

【第3幕】
3人のオダリスク: エルヴィラ・ドロズドーワ、タチアナ・ラストルグーエワ、マリアンナ・ルィシキナ
花園の場面: ナタリア・マランディナ


(指揮:アレクサンドル・コピィロフ、 演奏:新星日本交響楽団)


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94年にグラチョーワ&ヴェトロフ主演で初演した、このグリゴローヴィチ版の『海賊』ですが、日本公演時には、グリゴローヴィチは既にボリショイを去っていて、その後この作品が上演されたのか、ちょっと気になっています。

大きな特徴といえば、キーロフ版でルジマートフ人気が花開いた役“アリ”と、主役メドーラの友達である“ギュリナーラ”が登場せず、スッキリとコンラッドとメドーラに焦点をあてた作りになっていました。

演出的に紗幕の後ろで踊る部分が多く、見づらいところが気になりましたが、民族舞踊の名手、モイセーエフの盛り上げや、コール・ド・バレエの迫力は良かったと思います。
3人のオダリスクをはじめ、チュチュよりもハーレムパンツの衣装が多かったでしょうか。(好みが分かれますね)

主役のペトローワはとても可愛らしくて役には合っていましたが、全体に不安定だったように思います。フィーリンは雄雄しい「海賊」のボスというイメージではないのですが、元気に若々しく演じてくれました。

会場は空席が多くてとても残念...。ですが、様々な踊りの醍醐味が伝わる楽しい公演だったと思います。



1995年07月16日(日)
◇ ボリショイ・バレエ『白鳥の湖』ステパネンコ、ヴェトロフ(03/08/31up)


(2幕4場)3:00開演
改定振付: ユーリ・グリゴローヴィチ
美術: シモン・ヴィルサラーゼ

オデット・オディール: ガリーナ・ステパネンコ
ジークフリート王子: アレクサンドル・ヴェトロフ

ロットバルト: ニコライ・ツィスカリーゼ
王妃: イリーナ・ヴォロトニコーワ
家庭教師: アンドレイ・シトニコーフ
道化: アレクサンドル・ペトゥホーフ

パ・ド・トロワ: ユーリ・クレフツォフ、インナ・ペトローワ、ナタリヤ・マランディナ
4羽の白鳥: オリガ・ジュルバー、オリガ・ソコローワ、エレーナ・ネポロジーニャヤ、タチアナ・クリルキナ
3羽の白鳥: エレーナ・ボリーソワ、エレーナ・アンドリエンコ、アンナ・アントニーチェワ
式典長: アレクセイ・ロパレーヴィチ
ハンガリーの王女: エレーナ・ボリーソワ
ロシアの王女: イリーナ・セミレチェンスカヤ
スペインの王女: タチアナ・ラストルグーエワ
ナポリの王女: エリカ・ルージナ
ポーランドの王女: ユリヤ・レヴィナ


(指揮:アレクサンドル・ソトニコフ、 演奏:新星日本交響楽団)
招聘:ジャパン・アーツ

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抑えた色調の美術・衣装で、2幕仕立てで作られた作品ですので、そのスピード感と踊りの迫力に圧倒されながら拝見しました。
現在も活躍中のステパネンコと、個性的なヴェトロフの組み合わせ。(ヴェトロフはけっこう好き)
花嫁候補は、それぞれ皆トウで踊り、美しい白の煌びやかなドレスだったのが印象的。
個性的な若手として注目を浴びていたツィスカリーゼのロットバルトが本当に素晴らしかったのを覚えています。

当時、このバレエ団の来日は、グリゴローヴィチからワシリーエフに芸術監督が交代し、大きく体制も変わったばかりでしたので、演目も一部発表と違う演目に変えられていたり、ちょっと内部がガタガタしていた頃でした。

購入したパンフレットも、この大バレエ団の来日公演にしては、薄っぺらで、今見てもなぜ?とビックリします。
パンフレットの内容で興味深いのが、ソリストへのアンケートが載っていた事。
だいたい皆さんは一言で答えていたのに、とにかく真面目に他の人の倍以上答えているのがステパネンコ。いやぁーこの人、いい人だわ。

一部紹介すると、

Q練習や舞台の後で疲れたときどうするか?

アナニアシヴィリ (読書、劇場に通う、友人と会う)
グラチョーワ、ペトロワ、クレフツォフ (森や自然に囲まれた場所に出かけリフレッシュするという趣旨)
フィーリン、ヴェトロフ (恋愛、恋人と過ごす)
ウヴァーロフ (休む)
ツィスカリーゼ (読書と刺繍。ヴィヴィアン・リーやA・ヘップバーンの出ている映画を見る。マリア・カラスのオペラを聴く事) ←し、刺繍??
ステパネンコ (好きな仕事で疲れることはないし、今後も今以上に仕事に熱中していくと思います。時間があるときは、いろいろな事を空想するのが好きで、たとえばどのくらい利益がでる仕事をどこでどのように行うか、などと考えてみます)

Q日本のファンにメッセージを…

「皆さんの健康をお祈りします」、「日本の皆さんがアーティストに寄せてくれる温かい心遣いに感謝します」、「皆さんとお会いできること、首を長くして待っています」、「平和と幸せを大切にしてください」等など…

ステパネンコさんは、 (日本の観客は他の国の観客と異なっています。高度な文化を持ち、精神性を豊かにしようと努め、新しいもの全てを取り入れて完成させようとする傾向は、日本人独特のものだと思います。これには心から敬意を表します。ファンの皆さんの幸せと平和とあらゆる事業での成功をお祈りします) ←そんな風におっしゃってくださり恐縮しますっ! 

公演内容と、話がずれてしまいましたが、このグリゴローヴィチ版『白鳥の湖』は、私のお気に入りヴァージョンです。