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1995年06月03日(土)
◇ 英国ロイヤル・バレエ『眠れる森の美女』デュランテ、サンソム(03/08/31up)



【眠れる森の美女】《ソワレ》

演出: アンソニー・ダウエル、
衣装・装置: マリア・ビョルンソン、

オーロラ姫: ヴィヴィアナ・デュランテ、
フロリモント王子: ブルース・サンソム、
カラボス: アシュレイ・ペイジ、
リラの精: ベナジール・フセイン

フロレスタン王: デヴィッド・ドリュー
王妃: サンドラ:コンリー、
式典長: ウィリアム:タケット、

妖精キャンディード: トレイシー・ブラウン、
お付きの騎士: マイケル・ナン、
妖精クーラント: デボラ・ブル、
お付きの騎士: アダム・クーパー、
妖精ミエット・キ・トンブ: ミュリエル・ヴァルタ、
お付きの騎士: ウィリアム・トレヴィット、
カナリアの精: ジェーン・バーン、
お付きの騎士: エロル・ピックフォード、
妖精ヴィオラント: リャーン・ベンジャミン、
お付きの騎士: ジョナサン・ハウエルズ、
リラの精のお付きの騎士: クリストファー・サンダース、

スウェーデンの王子: クリストファー・サンダース、
ロシアの王子: ゲイリー・エイヴィス、
スペインの王子: ウィリアム・トレヴィット、
フランスの王子: アダム・クーパー、

伯爵夫人: ジェネシア・ロサート、
ガリソン: イアン・ウェッブ、

金、銀、サファイア、ダイヤモンドの精: シ=ニン・リュー、デボラ・ブル、ニコラ・ロバーツ、ミュリエル・ヴァルタ、

長靴を履いた猫、白い猫: ピーター・アベグレン、ラリッサ・バンバー、
フロリナ姫と青い鳥: リャーン・ベンジャミン、エロル・ピックフォード、
赤ずきんと狼: ミッシェル・ディヴィス、ゲイリー・エイヴィス、


(指揮:バリーワーズワース、 演奏:東京ニューフィルハーモニー交響楽団)
主催:NBS


******************************

大変豪華でまばゆい独自の美術と衣装、内容も素晴らしかったですし、すっかりいい気分になりました
この公演がきっかけでバレエを頻繁に観に行くようになったように思います。

チケットは、発売後だいぶ経ってから、急に観たくなって探したのですが、なかなか売り切れで見つからず、最後はJRの「みどりの窓口」で購入しました。当日NHKホールで、ちゃんとしたチケットに交換したと思います。(A席で2F中ほどだったかな)

華やかな舞台と、上記のようなすごい顔ぶれは、現在では不可能。プリンシパルたちが各場面で惜しみなく登場してくれた素敵な公演です。
私は今でも、このダウエル版『眠れる森の美女』に愛着があり、新版に変わったとしても、ときどきは上演し続けて欲しいですね。



1995年07月16日(日)
◇ ボリショイ・バレエ『白鳥の湖』ステパネンコ、ヴェトロフ(03/08/31up)


(2幕4場)3:00開演
改定振付: ユーリ・グリゴローヴィチ
美術: シモン・ヴィルサラーゼ

オデット・オディール: ガリーナ・ステパネンコ
ジークフリート王子: アレクサンドル・ヴェトロフ

ロットバルト: ニコライ・ツィスカリーゼ
王妃: イリーナ・ヴォロトニコーワ
家庭教師: アンドレイ・シトニコーフ
道化: アレクサンドル・ペトゥホーフ

パ・ド・トロワ: ユーリ・クレフツォフ、インナ・ペトローワ、ナタリヤ・マランディナ
4羽の白鳥: オリガ・ジュルバー、オリガ・ソコローワ、エレーナ・ネポロジーニャヤ、タチアナ・クリルキナ
3羽の白鳥: エレーナ・ボリーソワ、エレーナ・アンドリエンコ、アンナ・アントニーチェワ
式典長: アレクセイ・ロパレーヴィチ
ハンガリーの王女: エレーナ・ボリーソワ
ロシアの王女: イリーナ・セミレチェンスカヤ
スペインの王女: タチアナ・ラストルグーエワ
ナポリの王女: エリカ・ルージナ
ポーランドの王女: ユリヤ・レヴィナ


(指揮:アレクサンドル・ソトニコフ、 演奏:新星日本交響楽団)
招聘:ジャパン・アーツ

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抑えた色調の美術・衣装で、2幕仕立てで作られた作品ですので、そのスピード感と踊りの迫力に圧倒されながら拝見しました。
現在も活躍中のステパネンコと、個性的なヴェトロフの組み合わせ。(ヴェトロフはけっこう好き)
花嫁候補は、それぞれ皆トウで踊り、美しい白の煌びやかなドレスだったのが印象的。
個性的な若手として注目を浴びていたツィスカリーゼのロットバルトが本当に素晴らしかったのを覚えています。

当時、このバレエ団の来日は、グリゴローヴィチからワシリーエフに芸術監督が交代し、大きく体制も変わったばかりでしたので、演目も一部発表と違う演目に変えられていたり、ちょっと内部がガタガタしていた頃でした。

購入したパンフレットも、この大バレエ団の来日公演にしては、薄っぺらで、今見てもなぜ?とビックリします。
パンフレットの内容で興味深いのが、ソリストへのアンケートが載っていた事。
だいたい皆さんは一言で答えていたのに、とにかく真面目に他の人の倍以上答えているのがステパネンコ。いやぁーこの人、いい人だわ。

一部紹介すると、

Q練習や舞台の後で疲れたときどうするか?

アナニアシヴィリ (読書、劇場に通う、友人と会う)
グラチョーワ、ペトロワ、クレフツォフ (森や自然に囲まれた場所に出かけリフレッシュするという趣旨)
フィーリン、ヴェトロフ (恋愛、恋人と過ごす)
ウヴァーロフ (休む)
ツィスカリーゼ (読書と刺繍。ヴィヴィアン・リーやA・ヘップバーンの出ている映画を見る。マリア・カラスのオペラを聴く事) ←し、刺繍??
ステパネンコ (好きな仕事で疲れることはないし、今後も今以上に仕事に熱中していくと思います。時間があるときは、いろいろな事を空想するのが好きで、たとえばどのくらい利益がでる仕事をどこでどのように行うか、などと考えてみます)

Q日本のファンにメッセージを…

「皆さんの健康をお祈りします」、「日本の皆さんがアーティストに寄せてくれる温かい心遣いに感謝します」、「皆さんとお会いできること、首を長くして待っています」、「平和と幸せを大切にしてください」等など…

ステパネンコさんは、 (日本の観客は他の国の観客と異なっています。高度な文化を持ち、精神性を豊かにしようと努め、新しいもの全てを取り入れて完成させようとする傾向は、日本人独特のものだと思います。これには心から敬意を表します。ファンの皆さんの幸せと平和とあらゆる事業での成功をお祈りします) ←そんな風におっしゃってくださり恐縮しますっ! 

公演内容と、話がずれてしまいましたが、このグリゴローヴィチ版『白鳥の湖』は、私のお気に入りヴァージョンです。



1995年07月29日(土)
◇ボリショイ・バレエ『海賊』ペトローワ、フィーリン(03/09/03up)


【全3幕】ソワレ6:30開演、東京文化会館

改定振付: ユーリ・グリゴローヴィチ
美術: ワレリー・レヴェンターリ

コンラッド: セルゲイ・フィーリン、
メドーラ: インナ・ペトローワ

ビルバント: ウラジミール・モイセーエフ
セイード・パシャ: アレクセイ・ロパレーヴィチ
ランケデム: アンドレイ・シトニコフ
警備隊長: アンドレイ・メラニイン

【第1幕】
商人と奴隷のパ・ド・ドゥ: エリカ・ルージナ、ルスラン・プローニン
女奴隷の踊り: エレーナ・ボリソワ
女海賊の踊り: ユリヤ・マルハシャンツ

【第2幕】
フォルバンの踊り: ユリヤ・マルハシャンツ、ウラジミール・モイセーエフ

【第3幕】
3人のオダリスク: エルヴィラ・ドロズドーワ、タチアナ・ラストルグーエワ、マリアンナ・ルィシキナ
花園の場面: ナタリア・マランディナ


(指揮:アレクサンドル・コピィロフ、 演奏:新星日本交響楽団)


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94年にグラチョーワ&ヴェトロフ主演で初演した、このグリゴローヴィチ版の『海賊』ですが、日本公演時には、グリゴローヴィチは既にボリショイを去っていて、その後この作品が上演されたのか、ちょっと気になっています。

大きな特徴といえば、キーロフ版でルジマートフ人気が花開いた役“アリ”と、主役メドーラの友達である“ギュリナーラ”が登場せず、スッキリとコンラッドとメドーラに焦点をあてた作りになっていました。

演出的に紗幕の後ろで踊る部分が多く、見づらいところが気になりましたが、民族舞踊の名手、モイセーエフの盛り上げや、コール・ド・バレエの迫力は良かったと思います。
3人のオダリスクをはじめ、チュチュよりもハーレムパンツの衣装が多かったでしょうか。(好みが分かれますね)

主役のペトローワはとても可愛らしくて役には合っていましたが、全体に不安定だったように思います。フィーリンは雄雄しい「海賊」のボスというイメージではないのですが、元気に若々しく演じてくれました。

会場は空席が多くてとても残念...。ですが、様々な踊りの醍醐味が伝わる楽しい公演だったと思います。



1995年10月29日(日)
◇ 英国バーミンガム・ロイヤル・バレエ団『コッペリア』ゲルファンド、ツァイ・イー・レイ(03/09/07up)


【全3幕】13:30〜 東京文化会館

演出: ピーター・ライト
装置・衣装: ピーター・ファーマー

スワニルダ: ジェニファー・ゲルファンド
フランツ: ツァイ・イーレイ
コッペリウス博士: ディヴィッド・モース

【第1幕】
スワニルダの友人: 三浦礼子、ジェシカ・クラーク、アン・マリー・リトル、エリザ・セレス、アスヤ・ヴェルズビンスキー、シモーネ・クラーク、エリザベス・グレイ、レイチェル・ペッピン
市長: ティモシー・クロス
コッペリア(人形): リサ・コンウェイ
ジプシー: モニカ・サモラ

【第2幕】
東洋: 佐久間奈緒
スペイン: チャオ・レイ
スコットランド: ロバート・パーカー
兵士: ニコラス・クレヴァートン、ヘンリー・セントクレア

【第3幕】
公爵: リー・フィッシャー
時の父: ロナルド・プレイステッド
時の踊り: シモーネ・ハーフペニー、ニコール・トング、ジェイン・スパークス、オクサーナ・セレズネワ、エリザ・セリス、佐久間奈緒
暁: ジェシカ・クラーク
祈り: アンドレア・トレディニック
仕事: カレン・ウォルディ、レイチェル・ヘスター、ニコール・トング、ミカエラ・ポリー、アン・マリー・リトル
婚約: レイチェル・ペッピン、リチャード・ウィスラー
闘い: ピーター・オットヴァンガー、他

平和: ジェニファー・ゲルファンド、ツァイ・イー・レイ
フィナーレ: カンパニー全員


(指揮:ピーター・エルンスト・ラッセン、 演奏:東京ニューシティ管弦楽団)

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同じ年に、イギリスのもう一つのロイヤル・バレエが来日しました。英国ならではの、細部までこだわった美術と衣装は伝統の重みを感じさせてくれます。
ここの美術と衣装はオフシーズン時に、このバレエ団と親交のある、日本のスターダンサーズ・バレエ団がレンタルして公演を行っているようです。

バーミンガム・ロイヤル・バレエの名を親しみやすくしてくれたダンサー、吉田都さんは、来日の少し前に、コヴェントガーデンのロイヤル・バレエに移籍してしまいましたが、多くのファンの意向があってか、ゲスト・プリンシパルとして、公演に同行してくれました。
残念ですが、このとき私は機会に恵まれず、観ることが出来ませんでした。
パンフレットには、バーミンガム・バレエでの思い出や紹介が、都さん自身の文章で綴られています。
それと、ダンサーの紹介ページを見ると、出身国が幅広いことに驚かされます。アジア圏の人が頑張っていますね。

さて、『コッペリア』ですが、とても面白かったです。
特に印象的だったのは、祈りを踊った、アンドレア・トレディニック。美しくて優雅でした。
なぜ日本でこの作品の上演が少ないのか、常々疑問に思っているのですが、音楽も素晴らしいですし、内容も可愛らしく、色々なキャラクターや踊りが登場するので、本当に楽しめる作品ですね。(プティ版は悲しくなってしまいますが…)

このときは、主役のスワニルダの名前を見て、ビックリしたのは、ボストン・バレエの中心的ダンサーで、ブフォネスとガラ公演によく参加している、ジェニファー・ゲルファンドが、この年にバーミンガムに移籍となっていたからです。
でも後で調べたら、このシーズンだけバーミンガム・バレエと契約しただけで、再びボストンに戻ったみたいです。
ちなみにフランツ役のツァイ・イーレイはローザンヌで金賞受賞後バーミンガムに入団した方です。

バーミンガム・ロイヤル・バレエは、レパートリーも充実していますし、95年以後、なかなか来日されないのが残念でなりません。




1995年11月09日(木)
◇牧阿佐美バレエ団『ロメオとジュリエット』(初演)佐々木想美、カレーニョ、ガリムーリン、小島直也(03/10/21up)


18:30開演、 東京文化会館
演出・振付: アザーリ・プリセツキー、牧阿佐美

ジュリエット: 佐々木想美
ロメオ: ホセ・カレーニョ

ティボルト: イルギス・ガリムーリン
マーキュシオ: 小島直也
パリス: 佐藤崇有貴
ベンヴォーリオ: 根岸正信
ジュリエットの乳母: クリスティーヌ・アンソニー

キャピュレット公: 本多実男、 キャピュレット夫人: 豊川美恵子
モンタギュー公: 加茂哲也、 モンタギュー婦人: 沢田佳代子
ヴェローナ大公: 京谷幸雄、 ロレンツォ神父: 西 優一

町の女(ソリスト): 岩本桂、佐藤朱美、酒井はな
ジュリエットの友達: 金澤千稲、坂西麻美、宮浦久美子、南亜寿美、平塚由紀子、佐藤朱美、


〔指揮:アレクサンドル:ソトニコフ、演奏:東京ニューフィルハーモニック管弦楽団〕


新作『ロメオとジュリエット』は、牧阿佐美バレエ団が以前から親交のあったアザーリ・プリセツキー(バレエ教師・振付家、プリセツカヤの弟です)に演出・振付を依頼して作り上げた、プロコフィエフ作曲の傑作物語バレエです。
初日は佐々木想美さんがジュリエット。彼女の踊りは以前から好きでしたし、世界初演ということもあり、是非観に行こうと思っていました。
公演は全部で4回程。毎日主役が変わり、それぞれの違う個性を持っているので連日でも苦にはならなそう。

キャストをご紹介しますと、ジュリエット&ロメオ役は、(佐々木想美、カレーニョ)(草刈民代、張衛強)(志賀三佐枝、カレーニョ)(田中祐子、ガリムーリン)の4組で出演もこの順番。
私は、初日の他に最終日の田中さん&ガリムーリン組も観に行きました。
雑誌でのプリセツキーのインタヴュー記事は、小島直也さんもロメオを踊らせるかもしれないと言っていましたが、結局マーキュシオ役を連日踊られたようです。


佐々木さんは無理に少女じみていなく、ちょっぴり大人な雰囲気のジュリエットを演じられて、私好みだったと記憶していますが、何と言ってもこの日輝いていたのはティボルト役のガリムーリン
余裕がありつつ好戦的、相手を見る目線といい、役の個性が生かされていて、本当に素敵でした。
会場にいた観客もティボルトにやられたんじゃないかな?
最終日にガリムーリンはロメオ役も踊りましたが、ティボルトの時の方が艶やかさもあって断然素晴らしかったと記憶しています。

マーキュシオ=小島さんも広場での争いのシーンをたっぷりと魅せてくれてとても良かったです。(なかなか死ななくて楽しめましたよ)
カレーニョは無茶しなくて落着きのある温かな雰囲気のロメオだったかな。

最後、この版の『ロメ&ジュリ』は主役が亡くなってしまう悲劇性が、少し和らげてあるような幕切れ(演出)になっていました。


公演が終わって会場を出たところで、昔の知り合いに声を掛けられました。
何年間ぶりなのでとてもビックリしましたが、その人はある有名なダンサーの御家族とのことで、「○○ちゃんをこれからも応援してね」なんて言われてしまった…。 
そう言えば同じ苗字だったわ〜驚いたなぁ...。



2003年01月03日(金)
◆『寿初春大歌舞伎』 玉三郎、團十郎、菊五郎、松禄、他

 
小雪の舞う寒い日でしたが、久々の歌舞伎観劇に参りました。
開演に少し遅れてしまい焦りまくりで歌舞伎座に到着。既に最初の演目が始まっておりました。
私の席は1Fの一番後ろで、古い歌舞伎座の構造上、2F席の張り出した部分と支える柱が舞台中央の部分を遮り、非常に見にくく、(というか真ん中がちょうど柱で動かないと見えない….)ストレスが溜まる席でしたが、新春に相応しい華やかな舞台で次第に悪条件を忘れさせてくれました。
以後色々書きますが、私は歌舞伎に全く詳しくないので稚拙ですがですがご勘弁を…

 ●瀬戸内寂聴作【出雲の阿国】(舞踊)は“歌舞伎四百年”を記念した新作ということでした。京都四条河原のほとりで阿国(福助)と弟子が座の舞台で華やかに踊る場面と、途中に一転柔らかい淡彩画の色調の美術に変わり、かつての亡き恋人、山三(菊之助)と二人でしっとりと踊る回想の場面、そして再び、艶やかに舞台で舞う阿国達という展開でした。
阿国の衣装は室町風で垂らし髪、全体的に晴れやかさ、爽やかさがあり、出だしの演目にぴったりな出し物だと思います。それにしても瀬戸内先生は80歳を過ぎても、作家活動以外にも精力的にTV出演や講演会、説法会、さらにこのような作品まで創られるなんてお元気ですね。

 ●続いて歌舞伎十八番の【矢の根】。以前見たときはそんなに印象に残らない演目でしたが、(素人なので奥深さとか解らずごめんなさい)今回は大変面白く感じました。
五郎役である三津五郎さんの声のはりと、舞台の色彩の鮮やかさ、古典作品特有の凝縮された良さ感じられました。

 ●そしてとても楽しみにしていた歌舞伎座7年ぶりに 玉三郎さんが踊る【京鹿子娘道成寺】ですが、お正月からいい物みせてもらいましたー。
登場するといつものように客席からその美しさにため息が漏れ、私の母も「きれい…」と思わず呟いていました。
長い大作ですので、見せ場が沢山あり、衣装が替わるたび、場面自体も全く異なって見えますので飽きることがありません。烏帽子を被った始めの頃の格調高い〈能〉のような場面から、一転くだけた感じに踊る艶っぽさ、とりわけ手拭いを使い、様々な恋を描くゆったりした踊りでは、ただただうっとりするばかり。
玉三郎さんの踊りを観ると指先やいたるところ全てが滑らかで、どういう訳か、時間が経つことが解らなくなるほど“その世界”にどっぷりと浸らせてもらえます。その不思議な感覚を味わいつつ、あっという間に終盤になり、激しく盛り上がったエンディングをむかえてしまいました。
また是非観てみたいと心から思いました。

 ●最後は【弁天娘女男白波】。有名な名台詞「しらざぁ言って聞かせやしょう」等聞いたことがあるフレーズが沢山出てきて、「この場面で使われるのか…」と判明して嬉しかったです。そして観ていてスカッとする筋ですし楽しんで拝見できました。
弁天役は菊五郎さんで、この人のこういったやくざっぽい役はいつ観てもはまっていて迫力も抜群。
相方の南郷役は団十郎さんとのやりとりは本当に面白かったです。ただ、日本駄右衛門役の幸四郎さんが声に張りが無いように感じましたが…。そして最後に派手な5人勢揃いの場面は圧巻です。演目自体あまり堅苦しくなく筋書きを読まなくても良く理解できました。


 あと、初めて気付きましたが、1月の筋書きプログラムには、前の一年間の公演詳細や、、VIP来場の情報まで載っているのですね。例えば、何日にポール・マッカートニー様御観劇等々…(他月のプロもかな?)へぇーという感じで読みました。
、とにかく母も喜んでましたし観劇に行って良かったです




2003年01月11日(土)
◆『ニューイヤーコンサート2003』 東京交響楽団/sp鮫島有美子


「ソプラノに酔う新春の夕べ」と銘打ったニューイヤーコンサートに行きました。
会場は渋谷Bunkamuraオーチャードホールです。
雑踏を抜けて着いた時には、私の好きなJシュトラウス「こうもり」序曲が始まっており残念ながら廊下で漏れてくる音を聴きながら待つはめに… この曲は自分の中では特に盛り上がれる好きな曲です。

この後はお馴染みのポルカが演奏されたり、オペレッタ曲をソプラノの鮫島有美子さんがしっとりと、またはドラマティックに歌い、特に「メリーウィドウ」のヴィリアの歌はロマンティクなメロディ&ウエットな歌声で酔わせて戴きました。

2部はムソルグスキーの組曲「展覧会の絵」
曲中に何度もヴァリエーションを変えながら登場する「プロムナード」の部分は有名ですね。
でも私は全般的にこの曲はあまり好みではないですが、吹奏・金管楽器がとても頑張っている印象でした。
年明けにこのような晴れやかな雰囲気のコンサートを聴くのはいいものですね。