| 2003年10月10日(金)
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関西寄り東海人の見分け方 |
当館・おみやげやのリニューアルをしようと思って、終日PCに向かっていた。 その合間に、気分転換がてらにハンゲームをする・・・・。 ここのビンゴにハマりまくっているのである。
先日。 とあるルームに入った時のこと。 ホストがなかなか開始ボタンを押さないので、ある人がこう言った。
「始めへんの?」
活字で見ると、明らかに関西弁である。 それでもまだゲームが始まらないので、また同じ人がこう言った。
「はよ、やろまい♪」
あたくしは反射的に「むむむ?」と思った。 ・・・・やろまい???? やろまいって・・・・ あたくしは、その発言者に尋ねてみた。
「ねぇ、●●さん、東海の人??」
「岐阜だよ。」
マイナーな県ベスト3に入る岐阜県・・・・。 最近、佐賀県が有名になってしまったため、余計マイナーさに拍車がかかっている岐阜県・・・・。 しかし、同じ濃尾平野にまたがる、愛知・三重県とは明らかに言葉が違う。 愛知の人は、イントネーションが標準語と違うだけで、チャットをしている分には ほとんどわからない。 一方、三重の人は明らかなる関西弁を使う。東海地方として3県はまとめられているが、 実は三重は、「近畿地方」なのである。
そして、宙ぶらりんの岐阜県である。
名古屋よりも田舎臭く、三重ほど大阪に近くもない。 名古屋弁のイントネーションで、関西弁を喋る。 田舎になればなるほど、言葉は汚くなり、花も恥らう女子高生も、平気な顔して
「でぇら、ムカつく!」(とても腹が立つ)
「はよしぃや!!」(早くしてください)
「なぁなぁ、コレほかっといてぇや。」(ねぇねぇ、コレ捨てておいてくれない?)
「明日、ケッタで来うへん?」(明日、自転車でおいでよ。もしくは「行かない?」)
などと言う。ホント、普通に。別にイキっているわけでもなく、悪ぶっているわけでもなく、 コレが普通だと思っている。 大体、高校を卒業する頃になり、地方都市や或いは東京などに進出すると、 ここら一帯の人間は、大概、どこに行っても「言葉がおかしい。」と指摘される。
大阪人からは「お前ら、中途半端な関西弁使いなや!!」 東京人からは「え? 岐阜って関西なの??」
この有様なのである。 大阪から見ると、標準語に近く聞こえるらしく、よく東京人が無理して使う関西弁に似ている。 一方、東京の人にしてみれば、自分たちよりは流暢に関西弁らしきを話すので、このように扱われる。 名古屋人からは、田舎臭いと扱われるが、下地は出来上がっているのですぐに馴染み、 1週間としないうちにわからなくなる。 大阪に馴染むには最短、1ヶ月かかる。
東京に9年住んだ。アクセント辞典がなくても普通に喋ることが出来るようになった。 本格的に芝居を始めて6年目で、アクセント辞典は人に譲った。(食いつなぐため) 今でも、芝居の現場に入れば、標準語がきちんと出てくる。 演出家に「その岐阜弁、直せよな・・・・(-。-) ぼそっ」と言いたくなるのを堪えている。 そんな、神経質なあたくしだが
あたくしの言葉を咎める者は、とりあえず誰もいない。 ある意味、あたくしは仕事とプライヴェートで言葉を使い分ける、「バイリンガル」なのである(笑)。
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