2003年06月04日(水)
PMSはこっそり歌うのに向かない


やっぱりなぁ・・・・。そんなふうになるんじゃないかと薄々予感はしてたのだけど、
どうも、オーディションの日、来そうなんだよな・・・・月のモノ。
来たら来たで、こっちとしては物凄く安心なんだけど。
何でかっていうと、とりあえずPMSの諸症状から解放されて、とりあえずは
腰痛に代表される所謂「月経痛」のみとの戦いとなって、これは然程、あたくしの「表現」を
邪魔しないからである。


問題なのは、PMSの厄介な諸症状なのである。
日本語で言うと、「月経前症候群」・・・・アルファベットでわかりやすく説明すると、
プレ(前)・メンスチュアル(月経)・シンドローム(症候群)・・・・ほぼ直訳ですね♪
主な症状として、下腹部が張る、痛む 過食気味になる、肩こり、むくみ、肌荒れ、集中力の低下
便秘、腰痛、眠くなる、胸が張る
などなど。
挙げるとキリがないので、代表例として、まぁこんなところ。
ちなみに、無排卵月経の時は、PMSは出ないんだそうです。知らなかったわ。



これの酷いのが、PMDDというヤツです。
日本語で言うと、「月経前不快気分障害」らしいですわ。
日本語にすると大したことないわね(ふむふむ)・・・・。
プレ(前)・メンスチュアル(月経)・ディスホリック(不快など)・ディスオーダー(障害)・・・・
これもまぁ、直訳だわね。
PMSを訴える女性のうちの約5%がこのPMDDに該当するらしく、
あたくしも、その中に該当するかしないかの瀬戸際チックなところにいる。
大丈夫な月は大丈夫だし、そうかと思えば精神的にも肉体的にもガタガタになる月もある。
主な症状として、理由もなく悲しくなる、涙ぐむ、 極度の緊張、いらだち、絶望感
集中力の著しい低下、倦怠感、過食、過眠、食べ物の好みの変化、ものごとに興味がなくなる

とまぁ、こんなところ。これもまた挙げるとキリがないし、人によって症状は十人十色。
ホントに、千差万別なのである。



これらを何とかして改善へと導くために、あたくしは昨年の今頃、ちょうど
低用量ピルで以って、このにっくき症状たちに立ち向かおうとしていたのだけれど、
如何せん、薬と身体が喧嘩をしてしまい、今までの苦しみは月の半分でよかったのが
丸々一月、PMS(PMDD)状態になってしまい、3ヶ月で断念した。
そうしたら、それから以降3ヶ月、生理は順調に来るし、PMSらしき症状もほぼなくなって、
そうか・・・・あの苦しみはこの3ヶ月のためにあったのね・・・・みたいな感じだった。
折りしも、いつも体力がなくなって最悪な状況に陥る夏場。元気で暮らしてこられたのは
ピルの御陰といえばそうかもしれないけれど、もう、あんな薬の世話になど
二度となるものかと、ここ数ヶ月、ずっとずっと辛抱してきた。



上記の症例のほぼ8割に該当するあたくしなんかは、もう明らかににPMDDで、
いや、自己診断とはいえ、ちゃんと婦人科にもかかって症状を説明したら、ピルを処方されたわけで、
今飲んでいる、安定剤やら何やらも不要になるよ♪なんてことを実しやかに言われたものだから、
精神科と婦人科、両方の世話になっていたのだ。
PMSの場合は、身体の方にだけダイレクトに症状が表われる事が多いのに対し、
PMDDは精神的にも多大なダメージを齎す。
とはいえ、一旦生理が始まってしまえば、これらの症状は一気に改善され、
あのイライラは一体どこへ行ったのよ? みたいな晴れやかな気分になるのである。



で、目下・・・・というか、あたくしにとって致命的な症状は、過食とか過眠とかそういうのではなく、
口腔内の浮腫み、及び、声帯の限界領域の狭窄化というのがあるのだ。
手脚や顔の浮腫みは、見た目的なことだし、やろうと思えば服装や化粧でどうにでもカバーできるが、
口の中のことはどう頑張ってもカバーできない。
芝居の稽古中、いつもはスラスラとこなす科白の何でもないところで舌が回らなくなったり、
頬の内側を歯で噛んでしまったり、歌ともなれば、絶対に出るはずの音が出なくなったりと
もう、最悪の状況になってしまうのである。
これが稽古のうちならまだいいが、本番でこのような状況に陥ると、もう、自己嫌悪の極地で、
楽屋に引っ込むや否や、パーテンションを部屋の隅にガガガッと引っ張ってきて、
声を殺して泣いたこともある。



・・・・本当にどうしようもないことなのだ。
・・・・女なんだし。



どうも、ここ数日間、イライラして仕方がない。
オマケに胸も張り気味で、痩せて以来、Cカップはなかったと思われるのが、
今は十分に谷間ができるくらいになっている・・・・恐ろしい。
過食・過眠はもちろんのこと、何かに煽られる様に緊張しきって常にピリピリしているし、
そうかと思えば、逆にガツンと落ちたり・・・・そんなのが日格差では説明つかない程に
分単位、秒単位で目まぐるしく心境も変化する。


これを多分、人は「ヒステリー」と呼ぶのだろう。
「ヒステリー」というのは、元々、「子宮」を意味する言葉が語源で、
女性のこういう細やか且つ激しい心理格差は、そもそも子宮に関係しているものだから、
男性は立ち入るべきものではない・・・・というのが、今や
ピリピリしている女性全てにこれが適用されるようになり、本当の意味を知っているのかと
辞書を突きつけてやりたくなってくる。
女の生殖器を侮るな!!と、絶叫したくなるのだ。
・・・・・・。
 これが多分、PMDDの症状の一つかと思われます( ̄∇ ̄;)
妙に冷静なのは、今書いていることが、真面目なことだからだと思います。
そして、感情的に書いたからといって、何が起こることでもなく、
多分3日後には誰が書いたかわからないような文章になるだけだからです。


そんなことよりも、出るはずの音が出ない、壊れたクラリネットではないが、
あたくしの身体は、稼ぐ時には「楽器」にならなければならず、常に要求された音を
要求された大きさで出さなければならない必要があるというのに、
この有様・・・・。
火曜日に届いたオーディションの審査内容に、歌唱は審査対象にはなりません、などと、
おためごかしが書いてあったが、あたくしはその書面の全てを信用しているわけではない。
歌が巧くて、若くて、科白も滞りなくこなすことが出来て、容姿も整ってイメージに合う感じなら
その人が主役になるに決まっている。
そういうふうに出来ている。
そんな中、年齢という大きなハンディキャップの上、PMS(PMDD)の症状まで背負い込んで
あたくしは闘わなければならないことに、多少なりとも理不尽さを覚えてしまうのである。


理不尽なことなど、少しもありはしないのに。
そう感じてしまうのは、きっと、このイライラがそうさせているんだろうけれど、
そんなことを審査員の前で言ったところで、始まる話でもない。
負け戦に出陣していく、この気怠さと情けなさ、やるせなさがお分かりだろうか。


いや、負けると決まったわけでもないし、そもそも勝ち負けなどあるものではないのだけれど、
紛いなりにもプロを名乗るのであれば、いつでもコンディションは整えておくべきだと
自分にも言い聞かせているし、そのプレッシャーに押し潰されてしまうようなら
やめるべきだとも考えてきたのだ。
いつだって真剣勝負だからこそ、芝居は楽しいのだ。
今回のこの芝居、ギャランティなど勿論発生しない。
そんなものよりも、とにかく勘が戻るのを一番期待して、あたくしは応募を決意したのだ。
そして、応募したからには、絶対にちゃんとした役を獲らないことには、
舞台に上がる意味もないように思ってきた。


それに対する不安が、今、最高潮のところにまで来ている。
何をやってもピンと来ない。


家にある楽器を駆使して、PCに譜面通りの音を録音して、それに併せて
こっそりと発声の練習をしてみる。
口の中の浮腫みは思ったよりも酷くて、連譜のところなど、音は取れても口が回らない。
加えて、小さな声でこっそりと練習しているものだから、最高音など出るわけもない。
20分でやめた。今日はムリだ。


他の役者(女優)さんたちは、こういう時どうやって対処しているのだろう?
前に、先輩役者の人で、やっぱりPMSの一環で、口の中が腫れるという人がいたが、
彼女はどのようにして、このような最悪の状況を乗り切っていたのだろう?


まだ立てると決まった舞台ではないのに、妙な不安があたくしを襲う。
簡単な歌が、PMSのせいで歌えない・・・・。

↑ここまでくると、最悪。

何か歌えば気も晴れるかと思ったが、そうは問屋が卸さないらしい。
オーディションは日曜日。
サヨコにはずっと内緒にしていたが、つい昨日、この事実を明かした。
体力的に大丈夫かと心配されたが、そんなことは問題ではなく、
採用される前に、落とされる可能性のほうがうんと高い今の状況の方が、
あたくしにとっては、凄く怖いのだ。
もっと大きな規模のオーディションなら、落ちて当然と諦めもつくが、
市民ミュージカルのレベルで、使ってもらえないとなると、行き場がなくなる。
・・・・殺される。

あさみ


投票ボタンです。押すとアサミンジャーがはしゃぎます♪


あなたの毎日にずぅむいん・・・・

My追加




めーるはこちら♪

宿帖直通(BBS)