| 2003年06月02日(月)
|
鬼の居ぬ間に・・・・鬼の目にも・・・・ |
ぷよ2を我が家に連れ込んで、酒盛りをしていた。 あたくしの大好きなスコッチは、バランタイン。 仄かに甘い味がして、喉越しはそれでいてスッキリしている。 ディスカウントストアで買えば、ブルーラベルも半額以下の値がついていることも多い。
それを買い込んで、彼はロック(ダブル)で5杯。あたくしは、ダブルだけれど 水割りで3杯飲んだ。 こんなに飲んだのは久し振りだ。
アルコールとの飲み合わせの悪い薬もあるので、注意するようにと処方箋にあったので、 酒断ち・・・・ではないが、元々そんなに強くもないし、飲まずに済むなら飲まないでおこう、 といった感じで、ここ数年、なにやらの宴会があっても、乾杯でグラスにひとくち口をつける程度で それ以降は、ずっとソフトドリンクでごまかし続けてきた。
2時間くらいで、まずあたくしが撃沈( ̄∇ ̄;) 次いで、ぷよ2もわけのわからぬ沈没の仕方をしていった(笑)。 あたくしは彼を宥めすかして、とりあえず、少し寝ようよ・・・・と、ベッドに無理矢理押さえつけた。 (技はかけてない)(爆)
途中覚醒した彼は、泣いていた。 そんな姿は初めて見た。 そして思った。
男としては、情けないほどに弱々しくて、確かにあるまじき姿かもしれないけれど、 あたくしはそうは思わなかった。 虚勢を張って、いつも「俺は強いんだ。」「俺は心配要らないんだ。」とやっている人の 心の奥底を少し覗けた気がした。 寂しい感情や悲しい感情を押し殺して生きていかねばならない、男の哀れな実情・・・・。 そんなに頑張らなくてもいいんだよ。 いつも、支えて助けてもらっているあたくしが、今日は彼のことを「大丈夫、大丈夫」と 頭を撫でながら、話を聞いていた。
「何で俺、泣いてるんだろう・・・・?」
「泣きたかったからよ、きっと。」
「・・・・うん。」
「いいんじゃない? たまにはそういうのがあっても。」
「俺、女の前で泣いたことなんか1回もない。酔っぱらったからって、なんか変な感じ。」
「あら、お母さんの前でも?」
「それは、あったよ。幼稚園とか小学校の頃とか・・・・」
「そう。・・・・幼児回帰・・・・子宮回帰かもしれないねぇ。 そういうのは別に悪いことじゃないわ。どう? 泣いてスッキリしたんじゃない?」
「あぁ、うん。・・・・なぁ、俺、ヘンなこととか言わなかった?」
「あぁ、沢山言ったよ(笑)」
「え? 何て言った?」
「『俺のこと本当に好き?』とか、『もしここに赤ちゃんがいたらちゃんと産んでくれる?』とか 『それって、俺の子だから産んでくれるの?』とか、色々(笑)」
「( ̄□ ̄;)!! そ・・・・そんなことまで言ったのか、俺。」
「いっつもあたしが突っぱねてるから、心の奥底ではホントは不安だったのよ、きっと。 大丈夫。もし子供が出来たらあたしはちゃんと産むわ。 まぁ、こっちの身体とも相談しなきゃならないんだけどね(笑)。」
「そっか・・・・そうだな。何か、ヘンなとこばっか見せてゴメンな。 俺、ここまで酔っぱらったの、初めてかもしれん。」
そうやって話している間の記憶も、彼は曖昧だったようだ(爆)。 翌朝、もう一度、確認してきたが、事実は曲げようにないので、同じように答えておいた。
あの天然め・・・・(-_-X)
それはそうと、いつも女性よりは優位な立場にいたはずのぷよ2は、自分が泣いたことを しばらくは恥ずかしそうにしていた。 恥ずかしいことなどないのに。
ただ、今までこっちがもたれっぱなしだったのに、そのあたくしに対して、 本当に本当のことを話してくれたことが、純粋に嬉しかったんだ。 酒の勢いがあったとしても、沸々と奥のほうから沸いてくる気持ちをどうしても 抑えきれないことだってあるもの。 彼の今までの恋人たちは、それを見ることなく、彼の前を去っていったのだなぁ。
・・・・産むと約束した彼の子供だが、一体いつ頃デリバリーできるのか、 ただそれだけは、果たせるか否か、あたくしにもわからない( ̄∇ ̄;)
|