先日、この日記に書いたいとこのシオリ(仮名)。そう・・・・30kgもの減量に成功した、あのシオリである。あたくしは思いつきで、彼女の家に電話してやり、痩せたんならおさがりがあるから取りにこ〜い♪と、半ば好奇心オンリーで言ったら、すぐに飛んできた。あたくしは、ダンボールにいっぱいになっている、激痩せ前のジーンズやスカート、シャツ、その他とにかく、ありとあらゆるもう着なくなった物を、座敷に運び込んで、次々にシオリに試着させた。痩せた・・・・というのは本当だった。(←まるで信用してなかったかのような言い方)(爆)顔なんか2周りは小さくなっちゃって、顎も肉眼で確認(爆笑)、オマケに瞼の上にガッツリついていた脂肪も取れたのか、クッキリ二重の目になっていた。コレにはさすがのあたくしも驚いた。そりゃ、元が元だから、今だって決して「痩せている」部類の人間ではないけれど、普通のお店で、洋服の買い物が可能なくらいにはなっている。思った通りで、あたくしのMAX時代の体重くらいはあって、それも肉のつき方があたくしとはまた違うので、彼女はちょっぴり不憫である。色々着せてみて、ウェスト66cmのパンツが無理だということが判明した。着古したジーンズなんかは生地が伸びているので大丈夫だけれど、要は、30インチのジーンズがギリギリ・・・・というところなのだ。ま、微妙よね。これから、もう少し痩せていけば、もっと外に出るのが楽しくなるだろうし、お洒落の幅もぐんと広がるだろう。そういえば、会話の端々に棘みたいなものがあったのも、一緒に削ぎ落ちていたような気がする。これが、あのダイエット大作戦の一番の効果のような気がするのはあたくしだけだろうか。太っていると、動きも鈍くなるし、姿勢も悪くなる。そういった外見を貶す人もいるし、常に怯えていなければならないという気持ちもわかるが、やっぱりそういう気持ちでいるよりも、少し努力をして、スッキリした姿でいた方が本人にとってもいいような気がするのだ。聞いてみれば、就職前までは、体重がありすぎたせいでホルモンバランスが崩れていたのか生理が2ヶ月に1度しかこなかったのだという。痩せすぎで、生理が止まるというのはよく聞くけれど、太っている人でそうなる人というのはコレが初めてだ。彼女も栄養学を学んでいたせいか、それをきちんと理解して、体重が落ちた今毎月、ちゃんと来るようになった月経の意味を知ったという。何事も程々というのが一番いいらしい。あたくしも気づかされた。確かにまだ下腹の辺りの贅肉が気になったりするが、びっくりしたのは足首と手首が出来ていたことだ(爆)。下半身はなかなか肉が落ちていかないものなので、3年でここまで出来たことはやっぱり快挙。これからもこの努力を続けて欲しいと思った。今回は諦めなくてはならなかった、あの新品同様のジーンズたちを制覇するために頑張れと励ました。彼女とは同じ高校だし、勤め先が眼科だというのもあって、ファッションショーが終わった後も少々話し込んでいた。正しい目薬のさし方も教えてもらった(笑)。色々話を聞く中、あたくしは核心に迫る話題を振った。すると彼女は、リラックスしていたのか、それとも性格そのものが丸くなったのか、はたまた、あたくしに対しての警戒心が他の人に対するものよりも薄いせいか、本当の事を言ってくれた。↑あたくしの予想ははずれていなかった。そして、こうも言った。「就職活動がなかったら、余裕で100kg越えてたかもしれない・・・・」就職活動で彼女は救われた。あの眼科医が究極の試練を与えなかったら、彼女は今でも、窮屈な暮らしをしていたことだろう。今年の9月で23歳。彼女の青春は、これから始まるのね・・・・。↑コレもわからなくもないんだけど・・・・あたくしが彼女くらいに太っていた頃でも、男には不自由していなかった。ぽっちゃり好きの男性にとっての許容範囲にシオリも仲間入りというわけだ。だから彼女の青春は、本当にこれから始まるというわけだ。あたくしは、彼女がまだ穿けなかったジーンズらをダンボールに詰め直して、いつか彼女がこれをとりに来る日を、静かに待とうと思う。