甘え上手な女の子が、ある意味とっても羨ましく、反面とっても小憎たらしいあたくし・・・・。 それは、自分がそうできない、そうしてこなかったからという理由に帰依するのだけれど、 本日のあたくしは違った。
なんだかなぁ、もう・・・・朝からいらいらいらいら。 本日、おデート日なのに、ぷよ2からは連絡の電話一つ入ってきやしねぇ・・・・。
いらいらいらいら・・・・ いらいらいらいらいらいらいらいら・・・・
しかし、そこはそれ。恨まれなさそうな時間まで待ってから、こっちから電話してやる。
「ぅお〜い。」
「んあ? うぅ・・・・今何時?」
「10時( ̄^ ̄)」
「うぅ・・・・わかったぁ。1時になったら起こして。」
・・・・・・・。 はぁっ!? こちとら無意味に5時起きなんだけど!! っていうか、あんたと同じ6時間睡眠で、頑張って起きてんですけど。 まぁ、ね・・・・普段、労働やら何やらで忙しいんだもの。そこを責めてはいけないわ。 寛容なあたくしはグッと考え、煮えくり返る腸(はらわた)を懸念し、 かなりの自制心で溜飲を下げ、とりあえず13時まで、自分も昼寝することにする。
とはいえ、眠れるわけがなかろう。 昨今の睡眠障害で、恐ろしい目に遭ってんだから、起きてられる時間はきちんと起きて、 日光をきっちりと浴び、その夜の睡眠に備えねばならぬのに、何の因果で昼寝なのさ。
超いらいらいらいらいらいらいら・・・・・・。 超・超いらいらいらいらいらいらいらいらいら・・・・・・。
で、うつらうつらしつつも、あっという間に13時。 あたくしは律儀に電話をかける。
「1時なんだけど。」
「おぉ・・・・そうか。んじゃ、そろそろ支度して出てくわ。」
「・・・・ん。」
「どした? 体調おかしいんか?」
「別に。」
「熱は?」
「計ってない。」
「大丈夫か?」
「大丈夫・・・・っつうか、そっちが大丈夫なん? 何やったら、今日はキャンセルにしてもいいんやけど。」
「いや、今日はキャンセルにするつもりは絶対にないからっ!」
「無理せんでもいいのに・・・・(-。-) ぼそっ」
「大丈夫やって。んじゃ、待っとってな〜♪」
すぐ来るもんだと思って、こっちも支度をする。 が、いつものタイムラグを経てもなかなかそれっぽい電話が入らない。
超・超いらいらいらいらいらいら・・・・・・。 超・超・超・超いらいらいらいらいらいらいらいらいらいら・・・・・。
やっと電話が入る。いつも大垣インターを降りた頃に電話をくれる。 ・・・・と思ったら。
「なんか、高速渋滞しとってな、全然進まへん。今、時速40km/hなんやけど。」
「・・・・うん。」
「ちょっと遅れるかもしれんけど、インター降りたら連絡するでな。」
「・・・・わかった。」
本当はさ、今日は靴が買いたくて、そのために連れ出してもらうはずだったのに。 占いランキングでも、お買い物に出れば、凄くいいものが手に入るからってんで、 朝からめちゃくちゃ楽しみにしてたのに、時計を見れば15時。 はぁ・・・・こんなことなら、ハッキリとキャンセルだって引導を渡しとくべきだった。 駆動時間が12時間のアサミンジャーにとって午後のひと時、既に駆動終了の合図が出ようとしている。
やっと大垣に到着したという連絡が入った時は、もう怠くて怠くて、口も利きたくなかった。
「どうしたん? 大丈夫か? 体調悪いんか?」
「ぶぇつにぃ〜〜。」
「ならいいけどさ・・・・。」
「あんまりに遅いんで、ムカついてるだけ( ̄^ ̄)」
「ゴメンゴメン。昨日の夜中に、ツレから電話が入ってさぁ。それで寝たのが朝の4時なわけで・・・・。」
「やったら、睡眠時間6時間同士で一緒やん。」
「いや、寝る前にアモバンを・・・・。」
「アホかぁっ!! あれは半減期2時間で、そのタイミングで起こされたら 以降寝つきが悪くなるって前にも話したやんかっ!! どうして携帯の電源、切っとかんのよっ!!」
「うぅ・・・・ゴメン・・・・。」
「あぁ・・・・・もうっ! イライラするわぁ!!こんなん・・・・ 靴の一足も買ってもらわんことにはやっとられんわぁ〜っ!!」
ついにあたくしのイライラは爆発(爆)。 ぷよ2は項垂れて、あたくしのイライラ爆発を沈静化するために、 靴を一足買ってくれると約束してしまった(爆)。
黒いスニーカーが欲しくて、あちこち回った挙句、アウトレットのABC MARTに辿りつく。 そこで運命的な出会いを果たしてしまった。 何のことない、コンバースのハイカットなんだけど、ゴム部分まで黒、紐も黒という あたくしの求めていた完璧仕様のコンバースに加え(在庫あり)、 サイズはちとでかいが、何とも履き心地のよい、エナメルチックなナイキのスニーカー(現品限り)。
あたくしは、ここぞとばかり悩みまくって、何回も両方を履き替えて、鏡の前に立った。
「う〜ん・・・・どっちも欲しい。どっちもいいんだけどな。 黒いスニーカーって、別に1足でいいんだし・・・・。」
「確かに全然タイプは違うわなぁ。両方ともよく似合っとるぞ♪」
「う〜ん・・・・。」
「まぁ別にそんなに高いものでもないし、どっちにせよ買ったるぞ。」
「まぢ??♪ んじゃ、両方欲しい。片方買って♪ 片方は自分で出す♪」
「( ̄∇ ̄;)・・・・わかった、わかった。」
そんなわけで、めちゃくちゃにお気に入ってしまったスニーカーを2足ともゲットするに至り、 あたくしは至高の満足感を得て、本日の目的を果たした(笑)。 サイズを出してもらったり、靴に紐を通してくれたりしていた店員のお兄ちゃんは、 あたくしが悩んでいる間、遠巻きに見ていてくれて、どっちにするかを固唾を呑んで待っていたのだろう。
「すみませ〜ん!!」
「はい!」
「あの、コレ・・・・両方頂きます♪」
と告げてやった時の、店員の兄ちゃんの顔は今でも忘れない(爆)。
「え!? 両方ですか!?」
「はい♪」
「ありがとうございます♪ いや、コレ、現品限りですし、4割引ですし かなりお得な商品なんですよ♪ じゃあ、レジの方へお願いしま〜す♪」
ひょっとしたら、あたくしよりもはしゃいでたんじゃないだろうか( ̄∇ ̄;)
この手のわがままを、あたくしはあんまりやったことがない。 ぷよ2とのつきあいも長いけれど、やっぱりどこかで遠慮が生じてしまう。 かなり惚れこんだ物以外は、大抵、諦める。買ってもらうとなると、余計にそうなる。
ぷよ2は、そんなあたくしに洋服やら靴やらを定期的に買い与えてくれたりするんだけど、 昔はそうじゃなかったらしい。というか、今までつきあった中で、靴やら洋服やらを 彼女に買ったことは一度もなかったのだというのだ。
その代わり、アクセサリーとか時計とか、そういうもので代替していたようだけど、 あたくしはアクセサリーをあまり欲しがらない。 指輪だって、シルバーのピンキーリングでサイズのデカいのを選んだら、 たまたま薬指に入っちゃって、¥980で済みました・・・・とか、そういうレベル。
ネックレスはしない主義だし、アンクレットは流行が来る前に、手作りのターコイズ&シルバーのものを 愛用していたので、特別に新しい安物を欲しいとも思わない。 後にアンクレットが流行してくれた御陰で、品揃えは充実したけれど、 あの時、探しに探しまくった挙句、男性モノのブレスレットを破格で売ってくれた アメリカンストアのお兄ちゃんにはめちゃくちゃ感謝したものだ。 手作り注文が入ったのだけど、その客が何ヶ月も取りに来ないから、お譲りしてもいいですよ♪ という運びで、なかなかセンスのいい、そしてサイズもジャストフィットのアンクレットを ¥1500で手に入れたのだ。もう・・・・かれこれ7〜8年前の話になるか。 だから、アクセサリーはそこらでホイと手に入るものではなく、安物でもいいから 自分の気に入ったこだわりの一品でないとダメなのだ。
本日、手に入れたスニーカーは、早速サヨコの検閲が入った(爆)。 と、いうか、モロに試着された( ̄∇ ̄;)
「あ♪ コレ履きやすいわぁ。サイズもピッタリやし♪ 借りれる♪借りれる♪」
隠しておこう・・・・そう心に誓った(爆)。 2足もいっぺんに買ってしまったので、また置き場所諸々について文句を言われるかと思いきや
「いや、靴っていうのはさ、本当に履きやすいのに出会ったら、 すぐに買うべきなのよ。迷ってると、逸り廃りの問題ですぐになくなっちゃうし こういうものは、衝動買いでも納得がいったら、買っとくべきなのよ。」
と、諭された。 洋服もまたそうで、流行を追っかけないあたくしとしては、本当に気に入ったデザインで、 価格もそれほど高くなく、サイズもジャストフィットだったら、 迷うことなく買うようにしているのだけど、 あたくしもサヨコもあまり流行を追っかけることなく、持論を貫き通しているところがあるので そういうものにお目にかかれることは滅多にない。 だから、一度に大量購入することは、互いに責められたものではなかったりするのだ。
うむ・・・・あのイライラもどこへやら。 と、いうのも
まぁ症状は、人それぞれ多種多様なんだけど、今回のイライラは半端じゃなかった。 イライラの上塗りをした張本人がいるからなんだけど(爆)、それにしても 自分じゃ歯止めが利かないものだから、どうしようもない。
珍しく、わがままを爆発させて、ちょこっとはスッキリしたアサミンジャーなのでありましたとさ。
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