| 2003年05月21日(水)
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ふたつと同じものはない |
本日・・・・。 ・・・・っていうか昨夜。 結局、4:00過ぎまで眠れず、マイスリーを追加で1錠ぶっこんだところで、ようやく眠れた。 正午過ぎに目が覚める。
頭痛と動悸が酷いような、何だか凄くだるいような・・・・ でも、やらなきゃならない(やりたい)ことは沢山あって、さてどうしたものかと 暫し、覚醒しきっていない頭でボーっと考えていた。
ぷよ2の友人が、この月末にオブジェの個展をやるらしく、それ用にと あと、やっぱり彼の同級生で、別件で子供が生まれたからというので、 色紙を2枚書く・・・・と、やらなければならないことはハッキリしていた。 で、実は頭の中では、歌はともかくとして色紙の構図みたいなものはハッキリと出来上がっていて、 早いとこ、書き付けなければ忘れてしまう・・・・みたいな感じでもあったので 歌は出来上がっていなかったけれど、 とりあえず、その2枚の色紙の大体の構図を書くことから始めることにした。
自画自賛するわけではないが、個展を出す人のお祝い用の方は、自分でも参ってしまうくらいに 何だかいい感じに仕上がって(笑)、ここらへんから興が乗り始め、 いざかからん、出産祝い♪ ・・・・が、こっちがうまくいかない。 やっぱりイメージしていたのと、画材との相性って、巧い事合致してくれないものなのね。 絵心のないあたくしは、失敗作をしげしげと眺め、使ったパステルが油性のものだというのを確認した。
結局、何とか2枚とも構図を仕上げて、次は歌。なんだけど。 歌自体は2首ともすぐに出来上がった。 ・・・・が。 あんなに自画自賛してしまいたいくらいに上出来だった色紙が、 歌を載せたら、何だかくすんだ(核爆)。 あらぬことをした。 ヤヴァい・・・・( ̄∇ ̄;) 出産祝いの方は、どうってことのなかったのが、とりあえずカタチになった。 歌でクズになった色紙と、歌で救われた色紙・・・・。 2枚とも、何というかこう、複雑な感じではある。
この色紙に関してあたくしは金を取るべきだろうか。 いやぁ・・・・とれねぇだろうな。
この一件で、あたくしは前々から感づいていたことを、改めて教訓として頭に叩き込んだ。
この手でつむぎ出した作品に、ふたつと同じものはない
失敗したんなら、作り直せばいいじゃんと思うかもしれないが、 あたくしが凄く満足して構図を図った、あの色紙の感触と同じものはもう作れない。 似たものは作れるかもしれないけれど、それではダメなのだ。
それは何も歌や色紙に限ったことではなく、小説なんかでもそうなのだ。 一度書き付けたものを推敲しようと思っても、どうもうまく纏まらないことの方が多いのだ。 『雑』に寄稿している原稿も、ほとんど直さない。出力の時点での誤字脱字に赤を入れる程度だ。 同じ文章が二度とかけないあたくしは、この日記も『記録』として残しているものの、 同じことを同じ言葉で書くなんて、まず無理だ。
昨日も書いたけれど・・・・
完成とは終結した未完成だ
この言葉どおり、いくらでも先を見据えることができるものの、 自ら終結させないことには、完成とできないものだから、 あたくしは同じ物をふたつ作れなくなったのかもしれない。 未完成品を、お金を取って出すことができるのかというと、こんな失礼な話はない。 しかし。 この世にひとつだけという、『付加価値』は発生する。 それにお金を投じてくれるというのなら、あたくしも安心して作品を出せるのだけれど 果たして、あたくしが『ゲージツ家』として、そのような暴挙に近いことができるかというと まだまだアマチュアの域を飛びぬけていけない、生温さが残っている。 自分の作品に対して、非常に甘いのだ。
と・・・・。このようなことをのたまうと、またオーアエとかが
「自己評価が低いのは致命傷だ!!」
などと言い出しかねないので、今回は自分の暴挙に甘んじて目を瞑り、 「どうだ!( ̄^ ̄)」と出すことにする。 自分の作品に、先程のような『付加価値』がつくのを祈るしかない。今は。
あたくしが、大手を振って「ゲージツ家です( ̄^ ̄)」と言える日が来れば、 こんな不安も解消されるのだろう。
あたくしの頭の中ではいつも、グルグルとこんなことが巡っている。 ・・・・まだできるはずだ。 ・・・・こんなものじゃダメだ。 ・・・・もっといい物ができるはずだ。 ・・・・何かを忘れているんじゃないか? ・・・・最高のものを創る。 ・・・・「最高」を創りたいのだ。
自己評価が低いのではなく、探究心と自己満足度が絶対に重ならない平行線を描いている。 これが『ゲージツ家』の証ならば、それはそれで嬉しいのだけど・・・・。
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