| 2007年09月29日(土) |
『めがね』+9月の読書まとめ |
ある春の日。 南の小さな島の空港に、タエコ(小林聡美)は降り立った。 たよりない手描きの地図を片手に浜を歩き、奇妙な懐かしさをたたえた小さな宿・ハマダにたどり着く。 島で出会う人々は、みんなどことなく変わり者ばかり。 宿の主人のユージ(光石研)。 お客さんでもないのに一緒に朝ごはんを食べるハルナ(市川実日子)。 朝には微笑みをたたえた笑顔で「朝です」と足元から声をかけるサクラ(もたいまさこ)。 最初はそんな人々に戸惑うタエコも、彼らと時間を共有して、見失いかけていた大切なものを取り戻していく。。。
「なにもしないでいる」というのは、とっても難しい事だと私は思います。 その「なにもしないでいる」難しさを、いとも簡単にあらわしたような作品でした。
「食べて」「動いて」「寝る」…もの凄い大まかに言うと、人は毎日この繰り返しをしています。
「よく食べて」 「しっかり運動して」 「ゆっくり休んで」 病気したり弱ったりすると、必ず言われる言葉だけど、やっぱり、ここが人間の基本なんだよねー。 この3つにちゃんと時間をかけて過ごすのが、なにもしない1番の贅沢なのかもしれません。
前作の『かもめ食堂』もそうだったけど、この監督さんは、食べ物を美味しそうにみせるのがとっても上手! フルコースのディナーや、フカヒレやキャビアが出てくるわけでもないのに(私が普段食べているようなおかずばかりなのに)1つ1つの“おかずの匂い”が伝わってくる演出は凄いと思います。
私もたまにはコンタクトをしないで、メガネで過ごす日を作ろうか〜な。
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9月の読書まとめ
・『いつか陽のあたる場所で』(乃南アサ 著)★★★★☆
・『あなたの呼吸が止まるまで』(島本理生 著)★★☆☆☆
・『八日目の蝉』(角田光代 著)★★★★★ 今まで角田さんの作品の中で1番良かった。
♪BGM〜『ヘアスプレー』サントラ
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■感想予告■(映画見済・感想暫待) 『エディット・ピアフ〜愛の賛歌〜』
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