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2004年11月23日(火) 台場一丁目商店街

で、『台場一丁目商店街』なのだが、ここの感想はもう「串カツ屋のおっちゃん」に尽きる。

順を追って説明しよう。
ここは最近ありがちな、レトロ商店街テーマパークなのだが、その中に「昔の大阪の串カツ屋」を模した店がある。ソースもちゃんとウスターソースだったりして、関西人から見てもなかなか良くできており、場末なムードが漂っている。とはいえここはテーマパークであり、お台場である。カウンターで串カツを注文しているのは、小綺麗なカップルや幸せそうなファミリーである。その店構えと客層の組み合わせのギャップが、テーマパークならではだ。

…ならではのはずなのだが、我々がその店に着いた時、カウンターにはものすごく大阪の串カツ屋にお似合いのおっちゃんが一人。携帯電話を片手に飲んでいる。しばらくすると、携帯で呼び出されたとおぼしき、これまたものすごく大阪の串カツ屋にお似合いのおっちゃんがもう一人やって来て、二人で串カツと焼酎かなんかで盛り上がっている。二人は仲良しの友達みたいで、ご機嫌だ。

帰る頃には「飲み過ぎちゃったよ」とか言ってて、店のおばちゃんに「だいじょうぶ?」と心配されていた。最後まで完璧だ。おっちゃん達の姿がその店にあまりに似合いすぎていたので、最初はエキストラかと思ったくらいだ。我々の推理では、この辺のビルの警備とか掃除とか、シルバー人材みたいなところの人ではないかと。で、仕事が終わってから一杯やるのに、若者向けの店しか無い中でこのオアシスを見つけてしまったのではなかろうか。テーマパークだろうが舞台装置だろうがおっちゃんには関係なくて、あそこはあくまでも「安くて美味しい串カツ屋」なのだね。

「場違い」ということについて深く考えさせられた出来事であった。場違いを前提にしてるところでその裏をかいてさらに場違いになると場違いではなくなるのだが、でもよく考えたらそれはさらにパワーアップして場違いなのだな。なんのこっちゃ。


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