French Wolf の日記
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2004年08月10日(火) 出張 2 日目


火曜日。

24 時間以上あった月曜日が終わり、火曜日だ。妙なことだが時差ぼけというほどぼけていない。デフォルト設定が多少ボケ気味なのだろうか? まぁ、そんなことはないとは思うが。

ホテルの朝食ビュッフェで舌鼓を打つ。典型的なアメリカ スタイルだ。(それほど詳しいわけではないが、アジア人に媚びを売るようなグアムの多国籍ビュッフェとは趣が異なるという意味だ。) 卵、ソーセージ、パン、ジュース、ミルク、シリアル、ベーコン、サラダ。不思議だったのは、なぜかキムチがサラダのドレッシングの脇に用意してあったこと。これを旅行客はサラダに乗せて食べるものだと理解するのだろうか。大きな疑問が残るところだ。

さて、今日はグランドキャニオン。ラスヴェガス郊外にある空港から、セスナ機でグランドキャニオンに向かう。約 1 時間のフライトだ。通路を挟んで、1 人と 2 人がけの座席が 20 列ほど並んだ狭いものだ。お世辞にも快適とはいえなかったものの、今にも墜落しそうなスリルは他では味わえない。実際に危険と隣り合わせというのも滅多に遭遇できるチャンスはないだろう。

途中、眼下にはヴェガスの街並みが繰り広げられる。豪華なカジノも上から見れば、やはり豪華だ。ただし、少し郊外に出ると、砂漠の間に民家という景色に推移する。面白い発見だったのは、アパートなど集合住宅にはプールらしきものがたいてい用意されている点だ。上から見下ろしたからプールに見えただけかもしれないのだが、住宅街にあれほど湖があるとは考えにくい。となればやはりプールが自然だろう。

また砂が赤い。砂漠の中にも緑がある。川や湖は基本的に青い。さまざまな色が目を楽しませてくれた。

ところで、グランドキャニオン。アメリカの作曲家ファーディー・グローフェがこの景色を見てあの曲を作ったとしたならば、どういう神経の持ち主なのか、一度脳みそを拝見したいところだ。特に『らば』の足音をパカパカとパーカッションで表現するところがあるが、そんなに悠長なものだろうか。


現地のガイドの説明によると、グランドキャニオンは国立公園。手すりなどないに等しい。毎年何人も亡くなっているそうだ。また自殺の名所でもあるとのこと。ただ、「国立公園」という理由だけで、人数が公開されないらしい。これは不思議な話だ。

また大峡谷の移動で使われるラバは、馬とロバをかけあわせたものだが、1 世代限りというではないか。3 年修行して 20 年人間を乗せて働く。動物にしては長生きの部類に属するだろうが、身内同士で夜の営みがないというのは若干寂しい気がしないこともない。

断崖にそびえ立つホテル。米国大統領や日本の政府高官などお偉いさんがよく泊まるらしいが、ホテルのランクとしては 5 点満点評価で、4 つ星らしい。しかもその理由がなんとも面白い。その一: プールがないこと。その二: 3 階建てなのにエレヴェーターがないということだ。

当のホテルには、歴代の米国大統領は全員訪れているとか。中でもクリントン氏は大のお気に入りらしく、年に数回訪れるため、一般観光客を閉め出す厳重な警備でツアー催行業者泣かせらしい。ちなみに、石原都知事夫妻と息子さんも先週、来たらしい。(日本で「北島が水泳で金メダルをとったら、ポケットマネーで焼き肉 2 年分をごちそうする」とかいっていたなぁ。)

とにかく景色は筆舌に尽くしがたい。実際にいってみるのが一番よいだろう。

帰りのセスナからはヴェガスが視界に入って来るにつれて、また例の熱気が立ちこめてくるような気分だった。

おとなしく睡眠だ。もちろん多少ギャンブルにも手を出したが。


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