French Wolf の日記
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| 2002年05月13日(月) |
雨だけど、どよよぉんとしている暇なんかないわい |
月曜日。
祐二郎に、朝 5 時半頃起こされた。彼のしつけのため、寝る場所、食事の場所、トイレはきちんと区別させるようにしていて、今彼の寝場所は、廊下の隅っこ。犬用の座布団が敷かれた丸い、なんといえばよいのだろう、小さな部屋みたいなものにバスタオルを広げて、お気に入りのおもちゃを入れて、そこで寝てもらっている。トイレは廊下のもう一端に用意してあるから、部屋の扉は全部閉めることにしている。さもなくば、容赦なく寝室に入り込んで人間と一緒に寝ようとするからである。それ自体、俺はさして気にはとめないのだが、将来的によくないのかもしれないと思ったわけである。
朝になると、とりあえず目が覚めて、周りに人がいないことに気づき寂しくなるのだろう。俺の寝室の前にやってきて、ク〜ンと甘えた声を出す。ドアを開けると、勢いよく部屋の中に飛び込んでくる。ただし俺の寝室は乱雑そのもの。狼藉状態。彼を中に入れると、高級羽毛布団がとんでもないことになりそうだし、ペットボトルにポトスがささっていたりするから、安全でもない。すぐさま俺が部屋の外に出て、彼の相手を勤めることになる。なんで呼び出されたか、俺もまだよくわからないから、まずは朝食かなと思って、ご飯を用意してやると、2 口、3 口は食べるのだが、そのあとは、俺の横で眠り始める。要するに寂しがりやさんなのだろう。
今日は小雨。散歩はどうしようか。雨の日の散歩はしなくてもよい、という情報を見つけたのだが、彼は葉っぱだいすき小僧だし、俺もそんな彼を見ているのはとても嬉しい。できれば大便も外で済ませて (念のため、ちゃんと後始末はしている! 当然だが。) きてくれた方が、その日一日安心して部屋の中に入れておける (もっとも、こればかりは仕方ないが)。
夜は、お気に入りの『異風園』に久々に顔を出した。やっぱり旨い! 店員さんというか厨房スタッフが増えていた。しかも翁である。いや、だから味とどんな関係があるかと「ソモサン」されたところで、「説破」できないが・・・。
NHK『さくら』のエンディング。なんと、GIFT! 俺が予想していたのは、Green、Greenie、Greenwich、GUSTO、Girlfriend、Go Dutch などだったから、大幅にはずしていたことになる。
祐二郎。4 日目。 朝の散歩は、雨上がりということもあり、自宅南側の空き地。といってもブロックを回って裏側に行かなければならないため、祐二郎さんにとってはかなりのハードワークだったに違いない。それでも元気にはしゃぎまわり、便も 2 回も出してくれた。毎朝 5 時半頃たたき起こしにやってくるのは、「トイレに行きたいから、外に出してくれ」という合図なのだろう。徐々にペースをつかんできたぞ。間違って餌を与えていた俺は、まったくの見当はずれだったというわけだ。
夕方、獣医さんのところに出かけた。実は昨日相談に行ったのだが、狂犬病のワクチンは生後 3 カ月からということで、特に急ぐ必要はないとのこと。ただ、もちろん向こうも商売だし、犬の健康を気遣ってくれているのだろうし、他の健康面での注射や薬について教えてもらった。というわけで、今日は伝染病予防の 8 種混合注射を受けてきた。体重は 3.8 キロ。祐二郎は、将来大物になるぞ。というのも、注射なぞ defy (日本語でなんて言えばよいのかすぐには思い出せなくなった。記憶喪失?) という気品と態度。
ところで、まだ早いかもしれないが、祐二郎のおかげで自分の自然な感情を外部に向けられるようになった気がする。わずか 4 日だが、自分の内面が劇的な変化をたどっているのは明らかである。
人間相手の場合、言葉という手段があるためか、表層的なコミュニケーションをとろうと思えば、とることもできる。ただ相手が犬だと、上っ面のつきあいじゃやっていけない。本気で相手のことを心配したり、気遣ったりしないと、自分の気持ちを伝えることもできなければ、向こうの意思も伝わってこない。感情を露出することをことごとく忌み嫌ってきた俺だが、祐二郎のおかげで、感情の露出の是非は別問題として、「本気」で何かに取り組むということをはじめて経験している。
数年前のことだろうか、友人たちとのランチ タイムに「幼少期動物を飼ったことのない人は、その後の人格形成に問題が生じることがある」という話題で盛り上がったことがある。「問題がある」というのは多少誇張された表現かもしれないが、似たようなニュアンスだったと思う。今、はじめてその意味がわかったような気がするのである。相手のことを思いやる気持ち、命を尊ぶこと・・・なんだか道徳の教科書みたいだし、幼稚園、小学校で習うことだが、実感としてはっと目が覚めた気がする。
このままでは、俺らしさの根幹を構成するところのものの「毒気」が祐二郎さんの存在によりゼロにまで抜かれてしまい、「いい人」に成り「下がって」しまうことも考えられる。いや、心配には及ばない。相手が人間であれば容赦しないから。苦笑。
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