French Wolf の日記
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2002年05月12日(日) 徹夜あけ。


日曜日。

まずは昨日の日記の追加分から。

夜中 9 時頃、いつもお世話になっている電気屋さんが訪問。パソコン ラックを新規購入し、その搬入と組立のためである。本来なら有償のところ、特別サービスで営業時間外に来てくれたのである。担当の方はまだまだ若い。22 歳。うらやましいかぎりである。

さて、作業が終わり、仕事に戻る。明日の朝 10 時までという約束だから、なんとしてでも今日寝る前に終わらせたい、と気迫はあふれていたのだが、いざはじめてみると、かなりの難行である。結局 2 時頃、一度休憩することにして、1 時間半後再び目を覚まし活動する予定だった・・・。いや、1 時間半後、起きるには、起きた。が、もう 3 時を回っているし、集中力も持続しないことは明らかだったため、朝 6 時から再開することにして、仮眠をとった。

そして、今朝。起きたのは 7 時。やばい! 納品まであと 3 時間。残された分量は、5 分の 3! 大急ぎで、しかも慎重に。かなり神経をすり減らした。10 時を回ってしまった。が、まだあと数ページ残っている。ゴール直前のラストスパートをかけ、11 時にはなんとか無事納品完了。今回クライアントが海外にいたため、電話で確認しようとしたのだが、相手の所在が不明! 事前にもらっておいた連絡先に電話を入れても、そんな人はいませんよ、みたいな返事。しかたがない。メイルで連絡してくるか、緊急の場合こちらの携帯番号も知らせてあるから、問題ないだろう。

ということで、愛犬とのひととき。心の安らぎの時間である。もっともこれは俺が勝手に感じていることであって、祐二郎がどう思っているかはいささか疑問が残る。遊んでいる、遊ばれている、遊んでやっている、どっちがどうのこうのは、この際どうでもよいのだが、彼にも楽しんでもらわなければ意味がない。

買い物をしてから昨日出かけた公園へ向かった。昨日は日が沈んだあとだったため、周りの景色はほとんど見えず、芝生が生いしげっており、池がある程度の認識だったが、あらためて周りを見渡してみると、かなり敷地は広く、手入れが行き届いている。JA の管轄下にあるのか、または県、市のものらしいが、人の手で作り出された「美しい」自然という印象である。公園の中に一般の車道がある点がちょっと疑問だが、駐車スペース、トイレもあり、24 時間開いているようだ。

今日は追いかけっこなぞしてみた。最初は歩くのもおっくうで、こいつは本当はやる気がないのでは、いや正確には覇気がないのではなどと心配したものだが、こっちが走ればヤツもついてくるし、こっちが逆に引っ張られることもある (しつけの面では、あくまでも人間がリーダーであることを認識させなければならないらしいが・・・)。元気いっぱいに遊び回る祐二郎を見て、ほっと胸をなで下ろすことができた。

彼のペースで毎日こっちも運動していれば、それはもう大変な消費カロリーになるだろう (ただし今までとの比較のみを考慮するものとする)。一日中パソコンの前に座りっぱなし、昼寝し放題、ご飯食べて、寝て、気が向いたときに仕事して、徹夜して、というライフサイクルの変革が迫られているのだ。いや、祐二郎にあわせていれば、こちらもごく一般的な成人男性の生活リズムが身に付くのかもしれない。犬は大人になるとあんまり遊ばなくなる = 俺が遊んでもらえなくなる、という話も聞いた。はしゃいでいられるのは、彼が若いうちだけなのだろうか。

家に戻り、仕事を再開。今日もう一件納めなければならないものがあった。先週末から着手してし、そもそもの分量がそれほど多くない。なんとか仕上げることができた。

昼寝したかったのだが、昨日買ったパソコン ラックの中身の整理整頓が終わっていない。まぁこれはなんとか片づいたのだが、今まで使っていたデスクをスタッフに譲った。引き出しの中身を入れ替えたりしたが、ものの 30 分程度で終了。

その後、テレビを見始めたのはよいが、睡魔に襲われ、いつの間にか寝てしまったようである。その後、祐二郎に予想だにせぬ異変が! (詳しくは後述。)

夜は、仕事から解放される時間としよう。



本の山。最近おやじっぽくなったのかもなぁ。理詰めというのは昔から俺の特性だが、近頃より顕著になってきている。最近、書籍の購入が増えている。いろいろと勉強したいことが出てきて、友人のアドヴァイスから推薦書籍をどんどん購入しているためである。これは今後の自分に対する投資。費用はもちろん、読む時間、理解する能力、実践への行動力すべてが投資である。

G で始まる単語 -- NHK『さくら』のエンディング。さぁ、今までの復習。
Apple
Balloon
Candle
Door
Earth
Family
G...

さて次に来るのはなんだろう。

祐二郎について思うこと。3 日目の独り言。英語でたしか、dog year という単語があった気がする。以前の仕事で passive vocabulary に加えられたものだが、人間と犬の年月の体感の相違を表した単語だったように記憶している。今日ちょうど生まれて 2 カ月目を迎えた祐二郎。人間に換算すると、もう離乳し、そろそろ幼稚園に通い始めるころなのだろうか。

寝顔は無条件に可愛い。ふだんが可愛いのはいうにおよばない。ただ今日の夜はじめて見せた祐二郎の怒りというか、困惑というか、何とも形容しがたい感情の露呈には、俺自身どう対応してよいかわからなかった。可愛いのはもちろんなのだが、正直焦った。餌がほしいのか、トイレなのか、それとも水か、遊んでほしいのか・・・。おもちゃとして買い与えた、アヒルの形をした毛糸でできたぬいぐるみらしきヤツ、ボール (これは人間がテニスなどの練習に使えるよう、ゴムひもがついていて、ヨーヨーみたいにして遊ぶこともできる・・・が、これを繰り返すと祐二郎は発狂寸前になる! フラストレーションがたまるのだろう)、むじゃむじゃくん (ゴムのボールが毬藻というか、ハリネズミのような触覚らしきアンテナが無数に生えているもの)、かむチカラ養成ギブスみたいなものを文字通り必死に噛み砕こうとしていたのだ。しかも、オフィスと寝室の間を全力疾走で往復し始め、唸り、何ものかを威嚇しているような気配。はじめて見た。これが噂の狂犬病かとも思った。本気で救急車の代わりを探そうかと思ったくらいである。

そんなときは、こっちが動揺し、逆に怖くなってしまう。こういう人間の気持ちの変化など、彼らは敏感に察知し、まさに筒抜け状態なのだろう。俺が焦っているところを逆手にとられたのかもしれない。今度は怒りの矛先が俺に向けられる。まだ幼いから、指をかまれても大丈夫。いや、彼が加減しているのだろう。タオルをくわえて、俺と綱引きごっこで遊ぶときなど、自分が空中に持ち上げられても、口からタオルを決して離そうとはしないから。

かと思うと、突然おとなしくなり、「我存ぜぬ」的な猫なで声を出してみたりする。これは犬全般的に見られることなのだろうか。俺が布団で横になると、俺の格好をまねして、同じような姿勢で布団で横になる。俺がテレビを見れば、祐二郎もテレビを見ている (ようである)。

感情の起伏なのか、犬本来こういう性質を持ち合わせているものなのか。本当に手探りで、毎日お互いの気持ちをちょっとずつ確認しながら歩み寄っていくしかないのだろう。トイレのしつけなど、基本的なこともあるが、それよりも、今のきみの気持ちを知りたい。なんでそんなに怒っているのか、、、。なんで数秒後に落ち着いて、平然とした顔をしているのか。

根気が必要だとは聞いていた。相手が命あるものだから、途中で放り出すなどという無責任なことは絶対に許されないし、もっともそんな卑劣なことをしようはずもない。人間と犬を比較するのは、恋愛で仕事と恋人とを比較するくらい無意味だと俺は思うが、ヤツが本気なら俺も本気でつきあっていくつもりだ。

今、まさにこの刹那、祐二郎はさっき暴れたことの片鱗すら記憶にないといわんばかりで、安らかな寝息をたてている。しかも、なんだか犬らしくない姿勢で。全身びろ〜んとのばして、横向きに寝ている。これで枕さえあれば、人間と見まごうことがあってもおかしくない。(実際にいたら、おかしい。) 赤ん坊の寝顔、いや大人になっても寝顔が可愛いというのはたいていの人に共通しているのではないだろうか。祐二郎も同じ。たぶん、こっちが相手を庇護しているという認識があり、こころにゆとりがあるからなのではないだろうか。




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