Love Letters
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2004年09月02日(木)


 祐未ちゃんに

 会いに行きました。



 小児科病棟の個室で

 久しぶりに会った祐未ちゃんは、

 ステロイド剤のせいで

 顔がふっくらとしていました。



 午前中から翌日早朝まで

 腫瘍の摘出手術は

 丸一日に及んだそうです。




 「でも、私は全然憶えてないの。

  目が覚めたら病室にいたから。(笑)」


 少なくとも

 手術前の激痛から開放されて、

 祐未ちゃん自身は少しほっとしているようでした。


 「早く退院して、

  みんなと英語を習いたい。(笑)」


 「みんなも

  祐未ちゃんのいないクラスは寂しいって言ってたよ。^^」


 

 静かで清潔なお部屋からは

 広々とした公園の緑が見えました。

 夏休み前に教室で会った祐未ちゃんは、

 殺風景な白い病室よりも

 窓から見える、その眩しいくらいに明るい緑が

 似合う女の子でした。




 祐未ちゃんの寂しげな笑顔が少し気になりました。


 会社を休んで祐未ちゃんに付き添っているお父さん、

 笑顔を絶やさないお母さん。

 そこにあるのはいつもと変わらない優しさだけど、

 その優しさの陰の幾つもの涙に

 祐未ちゃんが気づいているとしたら…

 大人達の演技に騙されている振りをして

 無邪気そうに笑ってみせているのだとしたら、

 その心は優し過ぎて、

 あまりにも痛々しいと感じました。

 私の思い過ごしなら良いのですが…






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 お母さんが

 温かな笑顔で言いました。




 帰る時、

 エレベーターの前まで送ってくれた

 お母さんに言いました。


 「しばらくお喋りしてたけど、

  祐未ちゃん、却って疲れていないかな。」


 「それはないですよ。

  祐未は先生がいらしてくれるのを

  ずっと楽しみにしてたんですよ。^^」


 「また、来てもいいですか?」


 「はい。お時間があれば是非。」




 この善良で優しい家族が

 これからもずっと

 美しい虹を見続けることが出来ますように。



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小夜子

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