Love Letters
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祐未ちゃんに
会いに行きました。
小児科病棟の個室で
久しぶりに会った祐未ちゃんは、
ステロイド剤のせいで
顔がふっくらとしていました。
午前中から翌日早朝まで
腫瘍の摘出手術は
丸一日に及んだそうです。
「でも、私は全然憶えてないの。
目が覚めたら病室にいたから。(笑)」
少なくとも
手術前の激痛から開放されて、
祐未ちゃん自身は少しほっとしているようでした。
「早く退院して、
みんなと英語を習いたい。(笑)」
「みんなも
祐未ちゃんのいないクラスは寂しいって言ってたよ。^^」
静かで清潔なお部屋からは
広々とした公園の緑が見えました。
夏休み前に教室で会った祐未ちゃんは、
殺風景な白い病室よりも
窓から見える、その眩しいくらいに明るい緑が
似合う女の子でした。
祐未ちゃんの寂しげな笑顔が少し気になりました。
会社を休んで祐未ちゃんに付き添っているお父さん、
笑顔を絶やさないお母さん。
そこにあるのはいつもと変わらない優しさだけど、
その優しさの陰の幾つもの涙に
祐未ちゃんが気づいているとしたら…
大人達の演技に騙されている振りをして
無邪気そうに笑ってみせているのだとしたら、
その心は優し過ぎて、
あまりにも痛々しいと感じました。
私の思い過ごしなら良いのですが…
お母さんが
温かな笑顔で言いました。
帰る時、
エレベーターの前まで送ってくれた
お母さんに言いました。
「しばらくお喋りしてたけど、
祐未ちゃん、却って疲れていないかな。」
「それはないですよ。
祐未は先生がいらしてくれるのを
ずっと楽しみにしてたんですよ。^^」
「また、来てもいいですか?」
「はい。お時間があれば是非。」
この善良で優しい家族が
これからもずっと
美しい虹を見続けることが出来ますように。
小夜子
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