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おばあさんになってしまった
2003年10月06日(月)

眉毛の手入れはもうしない。
フリーダ・カーロみたいに繋がればいいなと思っている。

最近、髪の毛のこともなんとも思わない。

目のことも。

年をとって情緒が安定しなく、お酒を飲んでも眠れず、よく理由はわからないのだが、めそめそ泣いたりしているので、翌日目が厚ぼったくなっていることがあるのだけど、まったく気にならずに会社に行ける。

若い頃だったら「こんなんじゃ学校行けない」なんてところだが、今は、
「どう思われたって構わねえよ。お前らだってこんな日ってあるだろ」
ってなものである。

よく見れば誰だって目ははれている。


フリーダ・カーロのこと。(メキシコの画家で、眉毛が繋がってる)
映画がとても面白かったのだけど、絵画展はみなかった。
東京でも、その後大阪(ちょうど旅行に行ってた)でもやっていたのだけど、もう終わってしまった。
もう一生みる機会はないだろう。

文学フリマというイベントを青山ブックセンターで去年やっていたのを見て、「またあったら私も出展しよう」と思っていたのに、ぼんやりしている間に締め切られてしまった。


こんなことばっかりだ。

ぼんやりしている間に月日は過ぎ、私はもうおばあさんだ、つらい。
胸がくるしい。
人ともうまく付き合えず、失礼なことばかりしてきた。

あやまったりありがとうと言ったりしたいが、
誰もそんなことして欲しいとは思っていない。

ひとりよがり。
ああ、ひとりよがりということは、今まで色々な人に50回くらい言われた。


おばあさんになったということも、人にとってはどうでもいいことだ。

もう言わない。

人の話がしたい。




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