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フリーダ・カーロ
2003年09月23日(火)

上野の森美術館で「ピカソ・クラシック」を見てきた。これはとくに何も感じなかった。
私が鈍いだけなのか。
ただ、これはピカソの古典派時代の絵なので、他のピカソの絵だったら何か思うかもしれないな、と思う。
とりあえず、絵への執念や努力、自分のことが好きそうなのは感じられた。

それから渋谷のBunkamuraで「フリーダ」という映画を見た。
これは素晴らしかった。
半分くらいの時間、見ながらひとりで泣いていた。
メキシコの女性画家の話なのだけど、女優さんも音楽も絵画との組み合わせも素晴らしい。
そして泣いてしまう。
18歳でバスの事故に遭い、全身の大怪我。
共産主義。
それから画家との結婚。
そしてこのだんなさんがどうしても浮気してしまう人で、
絵のモデルとはもちろん、とうとうフリーダの妹とも寝てしまう。
これは見ていても気持ち悪くなる、目の前が真っ暗になる出来事だ。
フリーダは髪を自分で切って男装したりする。
まあ、その後もいろいろある。

全身の痛み、妹と夫の浮気など、自分は経験したことのないことなのだけど、なんとなくそれがわかる。
自分のような平凡に生きてきた身でもわかるのだから、おそらく世界中の大人がこういうことは分かることなのだと思う。

孤独であること、痛み、それから優しさ、愛しさ、そんなことが。

それから恋というのはおそらく、生きていて何十回と味わうほどのことだろうと思うけれど、愛情を感じるのは一生でひとりくらいなのかもなあ、とぼんやり思った。

ともかくもこの映画はおすすめです。




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