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オーブリー・ビアズリー
2003年09月22日(月)

生まれ変わるなら19世紀末がいい。

世紀末を嘗め尽くしたい。

オーブリー・ビアズリーという画家、おそらく
「黒の線が強烈な悪魔的な絵」
といえば、見たことがあるような、そんな画家だと思う。
画家というよりもイラストレーターといった感じもするけど。黒の圧迫感、繊細な線にひきこまれちゃう。

この人、えーと、いくつだっけ、20代なかばで夭折してしまった人なのだけれども、私は夢中。

子供のころ、こういう絵が怖かったなあ、と思い出す、でも今が、ぐいっとひきつけられる。



19世紀末では、クリムト、そしてエゴン・シーレという画家がいるけれど、どちらもぐいっとひきこむものがある。
クリムトはロマンティックな感じ。エロティックなのもある。
エゴン・シーレは独特の歪んだ線が強烈な絵だ。ご存知ないという人でも、見ればわかると思う、それが上手く説明できないけれど。

エゴン・シーレは、本人の写真を、むかし部屋に飾っていた。なんか美少年だ。
たぶん好きな人は多いんじゃないかな、と思う。

人の魅力って、歪み、だけじゃないかなあ、と思う。

だって、いろんな考え、いろんなセンスがあったりしても、正統派みたいなのはそんなにひかれないでしょう?学級委員みたいのはそれほどでもないでしょう?

歪んでるとこにぐいっとひきこまれてるんだろうなあ、と思う。


それで、ビアズリーにしても、あの歪んだ感じの、大人になった私はひかれるんでしょうなあ、と思う。
図書館の本なんかで見たりしてるだけなのだけど、いつか本物が見れたらなあ、と思う。




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