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卒業式
2002年03月17日(日)

卒業しました。

やっぱり袴は着なくて、ワンピースにしました。
母親が「みんなと同じ格好をしなくちゃいけない時もある」とか「失礼だ」とか、言ってくれたのだけど。
しかし、理由は説明できないけれど、私は昔からみんなと同じ事をすると気分が悪くなるし、なんかリラックスできない感じがする。
自分ひとり違う、というのは落ち着くな、と思う。
例えば、旅行でもそうだったけど、男の子の中でひとり女の子とかっていうのが返って気楽で、女の子ばっかだった方が気を使ったんじゃないかな、と思う。
逆にみんなと一緒の方が気楽って人もいるんだろうな、と思う。ひとりだけ違うと落ち着かない、とか。その方がいいんじゃないかな、とも思うけど、なんでだか知らんが私は「私は私」という状況が気楽でのびのび出来るので、すきだ。

だけど、みんなの袴姿は可愛くて、よかった。

卒業式は10時から、大学の体育館であったのだけど、体育館て実は入るの初めてだな、と思う。

学長だの、なんとかさんだのの話はまったく下らなかった。
大学のPRとか、Aランクの社会人になるには、とか、なんでそんな話するんだろう。
こんな大人にはなりたくない、と思う。
Aランクになんかちっともなりたくないし、成功もしたくない。
いわゆる「成功してる人」の話って、視野が狭いな、といつも思う。

その後の和太鼓がよかった。
かっこよくって、時間があっという間に経った。

タイムカプセルを埋めようと言っていたのだけど、みんなの反応が無かったので、あんまり乗り気じゃないのか、と思って関係ない事をしていたら(楽器合わせたり、氷川神社でビール飲んだり、胸像にビールかけたり、その後磨いたり)埋めるものを持って来てくれた子もいたらしい。わるかった。今度埋めよう。

その後、がんこ爺でサークルの人々とお酒を飲んだ。
二次会は山形本店。
先日からお酒を飲みたいという気持ちがなくなったので、酔っ払う事はもう無いと思う。
酔わなくても、楽しく喋れる事や、記憶がある方が面白い事がわかった。
今まで、酔っ払っちゃって、たくさん迷惑をかけたのに、私を嫌わないでくれた人を、すごいと思う。
最近、やっと、絶望的な気持ちがなくなってきたみたいで、自分のことも少し嫌じゃなくなってきて、お酒がいらなくなったみたい。よかった。

学生じゃなくなった事に関しては、嬉しい事だと思う。
何年も学生という身分だったけど、学校ってものは本当に苦手だった。
合わない、合わない、とずっと思ってた。
窮屈っていうか。

人生って、もっと本質的に自由だってことを、自分のものだってことを、身に染みて感じたいと思うのだ。




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