存在のゆらぎ - 2007年11月11日(日) 昼に起き、ぐでぐでする。 DSの新しいソフトが猛烈にほしくなる。 いたストには飽きていないのだが、何かアクション系のソフトをひとつ買おうと思った。家の近くの坂道を下ったところにある古本屋へ歩いて出向く。 実はここに入るのは初めてで、もっぱら本を買うときはツタヤを利用していた。入った瞬間、強烈なノスタルジー。小学校の頃住んでいた家の近くにも小さな古本屋があって、よく通っていたのだけど、そことまったく同じにおいがしたのだ。わーい。なんだか楽しくなってきて、うきうきと歩いて回る。山下和美のまんが「不思議な少年」を発見、5冊セットで800円。本当ですか。何かの間違いではありませんか。とりあえず確保。それからDSコーナーへ。ひなびている。本当にひなびた古本屋だ。なんたって、カレンダーの裏みたいな紙に黒いマジックで「ニンテンドーDS」「ゲームキューブ」「アドバンス」などと手書きで書いたのがそれぞれの陳列コーナーに貼ってあるだけだ。とりあえずマリオシリーズでめぼしいのを探す。スーパーではない、無印の「マリオブラザーズ」が大好きなわたしとしてはたいへん気に入ったのが、USA版と無印がパックになった「スーパーマリオアドバンス」。 DSの「さわるメイドインワリオ」とかも気になったが、とりあえず前者を購入。もちろんまんがも一緒に。 その足で、隣のもんじゃ焼きのお店に入る。 生中と(はっきり「中」と言いました。)具が3種選べる「なんじゃもんじゃ」を注文。もちとたことチーズにした。もちはいつでも必須なんだけど、チーズはなくてもよかった気がする。次は別のにしよう。ここのもんじゃはおいしい。生地がふうわりさくっとべっちゃりしていて、口の中に入れるとほくほくはふはふ、うううううまーーーーいい!!!!夢中になって食べる。以前陽一君ともんじゃを食べたときには、実はわたしはあんまり上手に焼けなかった(おいしかったんだけどね)。今回は、ていねいにていねいに、自分好みに徹底的にこだわって焼いた。中盤は何度も何度も生地を注ぎ足して、何層にも焼いてゆく。最後のほうは土手なしでさくさくにして食べる。うますぎる!!!オリジナルのピリ辛ソースもすばらしい。また来よう。 タイトルに書いたことを忘れていた。 「不思議な少年」を読んで、ああ、この人は本当はこういう話を書きたかったんだろうなあ、と思った。「天才柳沢教授の生活」でにじみ出るこの人の好みとか価値観が、もっと前面に出ている。 ひとつだけ、わからないお話がある。「由利香」という話で、虐待されて育ち、凶悪犯罪を繰り返してきた女の末路を描いているのだけど、それと対照的に、山奥の小さな町で平凡に、幸福に暮らす女子中学生が描かれる。 ふたりの由利香は同じ記憶を共有しているが、中学生のほうはそれがどこから来るものなのかわからず、殺人現場の記憶のフラッシュバックに苦しんだりする。けれど彼女は大筋において幸福だ。 転生させた、ということなのかな。 主人公の少年は不思議な力を持っていて、そういうこともできうる。だからストーリーの解釈としておかしいところはないのだけど、その場合、由利香はお母さんの中から産まれて育てられてきたということではなく、周囲(と本人)の記憶を操作した上で、ある日から突然、女子中学生としてそこに存在し始めたことになる。由利香の感じる「わたしはここにいない?」という違和感も、それを示唆するものなのだろうか。登校時間、周りが互いに声をかけ合いながら登校する中、由利香にはなぜだか「おはよう」のあいさつを交わす相手がいない。由利香が転んでも、誰も気づかない。無視しているのではなく、気づかないのである。自分がここに存在していると思っているのは、本当は由利香だけ?このお話の冒頭に「本当に存在しているのは自分だけで、周りの人やものは全部想像なのかもしれない。」というようなフレーズが出てくる。伏線なのかな。あるいはこの場合、もしかしたら中学生の由利香本人すら、殺人犯の由利香の想像上の存在なのかもしれない。 デカルトもこの疑問から入っていったのかしらね。 -
|
|