アモーレ アモーレ - 2007年10月12日(金) ロバと王女を観た。 作風が好みだ。 かわいい。 ごてごての少女まんがの世界を本当にそのまま映画にしてしまった感が素敵だ。 なのになんで安っぽくないかというと、キャストが豪華なのと、メイクや衣装や小道具大道具、とにかくいろいろな細かいところにしっかりとしたこだわりが貫かれているからなんだろうと思う。 王子とふたりで夢の世界に旅立つ主人公がよい。 白いローブをまとったふたりは、甘いお菓子をむさぼり食い、酒を酌み交わし、緑の草原をじゃれながら駆け回ります。 おもろい。 ここまでストレートに来られると、なんていうかもう、funじゃなくinterestingなおもしろさがこみあげてくる。 シンデレラのガラスの靴と同様「王子が持つ指輪に左手の薬指がぴったり合う女性を王子の妃とする」というおふれのもと、国中の女がこぞって薬指を細く美しく磨き上げようとする様子もとてもかわいい。 ミュージカルなの。 弟に万力で薬指をつぶさせようとする街娘とか、「痛くないのか心配なんだよ」とボーイソプラノで歌うその弟とか、女たちの努力を軽くからかう農夫とか、詐欺師に売りつけられたインチキローションを必死こいて指に塗りこむ貴族の娘とか、みんなかわいい。 どちらかと言えば王子と主人公は物語を進めるための便宜上の存在といった感じで、むしろ周囲の農民とか妖精とか臣下たちとか詐欺師とか、そういう人々の躍動をぜーんぶひっくるめた映画の世界そのものが、ひとつの楽しみとなっている気がする。 そしてめでたく王子と主人公が結ばれ、豪華絢爛なる結婚式が始まろうかというそのときに突如空から現れるアイツ。 もう、こういう演出がたまらんのです。 それまで自分たちが粛々と築き上げてきた世界観をラストで一から十までぶちこわす。 この不条理さときたら。 フランス映画、いいね。 あまり観ないけど、観たら必ずおもしろい。 インパクトが違うもん。インパクトが。 -
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