Land of Riches


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 2010年08月20日(金)   カレイドスコープ 

『あらゆることをそつなくこなしながら、ここ一番では必ず失敗する』
紅茶を飲みたいと思った理由が“赤の主従”だったのが、発端だったのかも。

悪いことが起これば、「呪い」だと言って関係ない事象をリンケージし、
良いことが起これば、「ジンクス」だと言って、やはり関係ない事象を繋いで、
実在しない、けれども当人には“感知”できるリンクをありがたがるという。

変動し続ける時代、加齢を一人の例外なく重ねていく魂と肉体。
流転する3次元世界にあって、過去からの継続性を認知できる“何か”。
変わらないことは、人の心をほっとさせるものがある。
知らないものは恐ろしく、知っているものは恐ろしくないから。

平均寿命の半分にも達してないけど、生きてきて、後悔もたんまりあって、
取り返せない失敗を語ることも何十回とあるけれども、ほんの少し前に比べたら、
日常の繰り返しが退屈で色褪せたものにも感じられるぐらいには、幸福、なのでしょう。
ならば、リピートする毎日を、しっかりと凝視して大切にすべきなのです。

半永久に刺激を与え続けてくれる魂に触れてみたいと思うのです。
どれだけ観ても…観察しても、ウォッチしても、見尽くした感じを覚えない、
エンカウントごとに違った感慨を私へ残してくれる万華鏡。
長く付き合ってる人って、きっとそういう要素を持ってるんだろうな、と
はちみつグレープフルーツティーをすすりながら、分かったのです。
そういうのを、すぐ“確信”へ昇華させるのは、悪い癖だけれども。

フットボールには興味はない…ボールを蹴っているそのスピリットをつかまえたい。

知らないもの(有機・無機問わず)だけが与えてくれる高揚感。
知っているものだけが与えてくれる安心感。
観続けても果てのない人は、その両方を兼ね備えているのです。

勝ちも負けも稼ぎも愛も、必要ないのかもしれません。
綺麗な何か、美しい何かだけを探して、それに酔って、それを紡ぎたいだけなのです。

ただ、絵も描けないし、写真も撮れないから、乱雑に単語を並べるしかなく。

限界や我慢を知らず、欲し続けることは、多くの悪や破滅を呼び込むのでしょう。
だけど、欲しなければ、望まなければ、描かなければ、手に入らないし、叶わないのです。

長い長い時間は、全てを叶えるすべを知っている。
創造衝動と破壊衝動の狭間でたどり着く場所は、みな同じ。
ならば、その道程だけに、意味がある。

「自分は何なのかを知っている人は少ない。
 答えは出すものではなく、足跡として残るもの」
アーチャーにそう言わせた奈須さんは、ずっと似たものを、手を変え品を変え
書き続けているんだと、「らっきょ」を読んでいると分かります。
たとえば、本物と偽物の境界線。それはあるのか、本物は偽物より偉いのか?

誰にも等しく答えが出せるのは、数学だけだと思います。
でも、それは数字は真理の分解された破片だという前提があってこそのもの。

美しさに共通回答はないのです!!


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