|
Land of Riches
Index|Before|After
| 2003年05月26日(月) |
世界にひとつだけの花 |
仕事がつまらないのは、逆の意味で能力不相応だから。いつまでも続けられないのは 分かっているし。かといって、誰かに口を挟まれるものでもないはず。そして、すれ違うのです。
もともとコミュニケーション不全(特に文字を介さない場合)のきらいがある私ですが、 職場の人には、同僚以上の感覚を持てないと考えていますし(公私の切り分けが うまくできる人なら無問題(モーマンタイ)なんでしょうが、私はそうじゃないのです) 学生時代からの友達でも、互いに仕事が生活のメインとなり―職場で一日の多くを 過ごしているうちに、そこに“毒され”共有のフィールドを持てなくなっていきます。 そして、久々に会っても、いまいち噛み合わない、それぞれが抱えた愚痴を吐き出し 無駄に時間を消費します。発話は、どこか自己主張であって、会話は自分の意見を どことなく肯定してもらいたいがためにするもの、だなんて悲しいのですが。
神戸より帰宅して、U-22関係の報道や書き込みを見て、日頃から感じていることでは ありますが、自分と同じ価値観の持ち主がいないのに、改めて疲れ果てました。 そう、疲労するんです。それでも、サッカーの、U-22の、ある選手のあるプレーを見て 感じたことで交流するのですから、重なり合った二つの円の、重複部分が大きいか小さいか、 ただ、それだけなんですね、ネットでのコミュニケーションって。いないものを求めて、 それに近いものを見つけて喜びたくて、四苦八苦。そして、無駄に疲れてしまって。
柏サポから見たら、私は決して柏が好きな人間ではなくて、 他サポから見たら、私は鹿島をどこかへ忘れ去り、柏へ転んだ人間で。 誰も、私と同じように永田充や矢野貴章を見てはいない…当たり前の、厳しい現実。
自分が何事も狭く深くなので、広く浅くものを見れる人は羨ましくあります。
昨日の続きを書きましょうか。須磨寺からウイングへ行き、カテ3の当日券を買いました。 4000円の大出費(衝動買いしたビーズクッションは安い買い物ではありませんでしたが、 それでもこれよりは安いのです―このパラグラフより2003.5.27wrote)です。 完売していたゴール裏、SARS騒動もあって、始まってみればかなり空いていたのですが…。
近頃の代表戦は一番安いカテゴリーでもチケットチェックが厳しくて、とても窮屈です。 ただ、ウイングはメインはメインでチェックという形だったので、思ったより 良い席で見ることも可能なのでした。まあ、私がそうやって見ていたのは、 各種報道で溶け込めているかどうか心配だった貴章さんがサブ組でアップを兼ねた ボール回しをしている姿だったりするのですが(微苦笑)ちなみに、サブ組の輪は 2つあって、「茂庭・貴章・徳永(やっぱり貴章さんは彼にくっついてました…)・ タナタツ・森崎(青)」と「北本・山瀬・遼一・寿人・角田・森崎(白)」でした。
本来、私が購入した当日券の席から3段上がった場所です。 一番長い時間を過ごしたのは、ここでした。 別に見やすい席ではなかったんですけど。 ここの後ろに、先日書いたサンガギャル3人組がいました。
東京であった五輪予選とは違い、松井・大久保コンビの人気が凄まじかったです。 歓声もそうですし、レプリカやシャツの背番号分布が全く違うんですよ。 ま、なぜか角田さんのシャツは売店で売ってなかった(茂庭さんや青木さんよろしく、 DFは日陰に追いやられているようで)のですが、それでも男女問わず着られている 角田サマはスゴイ、ということで。え、京阪トリオ、一人忘れてないかって?
試合の方は、序盤にして「状態の悪いグラウンドで格下の相手を崩す」という、 時期を間違えたトレーニングマッチになってしまい、確かにゴールで盛り上がりましたが、 心底は喜べなくて…本当に良かったと思えたのは、山瀬さんの復活ぐらいですか? シュート1本で1点(京阪トリオ決定力なさすぎ)、貴章さんを鬼のようなパスで走らせ。
貴章さんは…あのカンフーキック、逆側だから、よく見えなくて喜んでしまいましたよ(苦笑) ポストプレーは十分にできないけれど、とりあえず守備で献身的に走ってみる、 そんなところも貴章さんらしさかもしれません。実力かどうかはさておいて。
もっとも、山瀬さんに20は大きすぎると思いながらも、結局は、帰ってきたその姿へ 今は幻でしかない別の選手―かつて地球の裏側で共に戦った“仲間”の幻影を重ねて、 山瀬さんが戻ってきたのがこれだけ嬉しいのだから、もし…という幻想に浸ってました。
率直な感想―“彼”の帰りを夢見てはダメですか? これに尽きるんです。
川島さんと昇平さんの先発も嬉しかったですが、守備機会が少なくて…それでも危なっかしい 昇平さんはどうかと思いましたが(苦笑)肉とお喋りを少し控えましょうよ。
NZ戦はこんなところですか。なんだか、書けば書くほど虚しいというか、寂しくなるので。 翌日は阪急梅田経由で城陽へ行きました。城陽郵便局の窓口のオジサンがおもしろくて 癒されましたが…あの町には何もないのを忘れていて、時間潰すのが大変でした。 もっとも、サンガタウンへ行くバスは少なくても、ちょっと歩いたところのバス停には 頻繁に来るということを知ったのが、今回の収穫の一つでもあるのですが。
サンガはご存知のように最下位に喘いでいます。意識しようとしなくても、選手・ サポともに陰に覆われていて、特に万全ではないのに無茶をするだろうと思われる 一部特定選手の姿には、非常に切なくなりました。そして、遠征してもサッカーの話を ほとんどしないと自嘲気味に語っていたコアサポにも。結局、この時、東城陽で 感じていた危惧は、試合で現実と化してしまったのですが…手島さん…(遠い目)
この日は日韓戦のフル代表発表日でもあり、一部ファンがチソンとの再会を夢見つつ (とどのつまり実らず?)待っていたのですが、サンガの候補は全員選出されました。 代表から戻り合流した松井さんは、ピッチの中でも外でも、あくまで彼のままでした。 (角田さんは訳あってお休みでした。某B氏の角田分析は興味深かったのですが、省略)

テレビカメラ向けコメントを終え、 ファンサも済ませた後、紙媒体記者に応じる松井さん。 本人は終始硬い表情のままでしたが、 地元記者の中には「今日来て良かった…」と 感激している人もいました。
松本さんはサテ練にいました。トップの隣のグラウンド、6人だけのサテ練に。 (他にいたのは小原・美尾・前川・六車・福寿だと思いますが、いまいち自信なし) 伸びた髪をバンドでまとめ、一応みんなと同じメニューを消化しながらも、居残りが できないあたりに、ケガあがりのもどかしさを感じました。サテ練はそもそも見ている人が ほとんどいなくて、私もトップの田原さんや町田さんをメインで見るフリをしながら (なんじゃそりゃ…)ちらちら横目で見ることしかできませんでしたよ。意気地なしです。
若いチームの試練は続きます。でも、サンガは間違った方向には進んでないと思うのですよ…。 ハイスピードで書いたので、また思い出したことがあったら、水曜以降に追記します。
|