anxious for Heaven

鳥かごなんて、最初からなかった。

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2004年03月14日(日) q.e.d。
答えを導き出すまでの過程
それが一番大事なんだから
どうやって答えを出そうとしたのか
きちんと式を書きなさい
どんなに面倒臭くても

そう言われたことがある
高校時代の数学の先生に

過程をしっかり書き留めておけば
答えが間違いであったときでも
どこで間違ったのか何が悪かったのか
後から見直すことができるでしょう?
次に生かすことができるでしょう?
そんなことを言われた高校時代を
ふと思い出してしまった

それは数学に限ったことではなくて

努力しようと頑張っている
でもその過程を全然見せてくれなければ
本当にこの人は努力しているのか
本当に何か変わろうとしているのか
それが全然見えなくて不安で

だからもっともっと
努力していることをアピールして
過剰なものにならない程度であれば
見せることも大事だと思うから
特に私のような短気な人間を
相手にしなければならないときは

現在が見えてなければ
怖いんだよ
辿っている道が見えなければ
不安なんだよ

迷って間違って進んで努力して
いつか答えを導き出せるように。


今まで、ずっと、『少し離れよう』と口にするのは私だった。
そうしなければ、いつも冬寿は本気にはならなかった。
突きつけて追い詰めることでしか、本気になってくれなかった、気がする。
それは私の思い込みに過ぎないのかもしれない、けれど。
今回、初めて、彼のほうから『少し考えたい』と言われた。
それがどういった類のものであるのかはわからない。
別れを前提にして、いろいろなことを考えているのかもしれないし
改善に向けて、何か思うところがあるのかもしれない。
とりあえず、彼の気持ちの整理がつくまで、しばらく待つつもりではいる。
今回も、私が最初に突き放した。怖いくらいしつこく突き放した。
本気で離れていよう、という気持ちが半分と
必死に引き止めて欲しい、という気持ちが半分。
本音と、打算が、半々ずつ入り混じった、複雑な感情。
今回も、言われることで、必死に引きとめようとする…のだと思った。
でも、違った。今まで幾度となく繰り返してきて、今回だけは、違った。
『少し落ち着いて、気持ちを整理したい。そして答えを出したい』
今の私にできることは、彼なりの答えが出るのを待つことだけ。

話せる時間がこんなにあるのに、お互いの気持ちの問題で話せない。
それが、これほど辛いことだなんて思わなかった。

未来が見えなくて不安なのは、きっと、私だけじゃなかったんだ。


久々にやってしまった。かなり久しぶりのスニッフ。
抗不安薬を砕いて、粉状にして、鼻から吸ってしまった。
これっぽっちの量、普通に飲んでも効かないから。
鼻の粘膜がぴりぴりして、痛い。
冬寿からメールが来ていた。
『どれだけ考えても、やっぱり一緒にいたい』
電話で話した。スニッフしたことも話した。言われた。
『姜がそんなだから、一緒にいたいって思うんだ』
そう受け取られている、ということは、私は意識していないとしても
無言のうちに彼を脅迫していることになるんだ。この行為で。
私がもっとしっかりすれば、彼は解放される?

治療終了まで、後半年もない。

一緒にいられると思ったのは
たぶん、間違いじゃない。
written by:Kyo Sasaki
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