橋本裕の日記
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2006年02月02日(木) 電気毛布の作る夢

 今日は目が覚めたら、6時を過ぎていた。すぐに起き出したりせず、寝床でぬくぬくしているうちに、妻が起きてくる音がしだした。私が妻より遅く起きるということは、滅多にないことである。

 いつもは5時前に目を覚まし、やおら起き上がって、コップ酒ならぬコップ水道水を片手に、半分酔っぱらったような頭で日記を書き散らしているのだが、今日はなかなかその気にならない。というか、ほかほかの布団の中が日溜まりにいるように快いので、そこで体を丸めて、ものぐさな気分をもうしうばらく味わっていたかった。

 冬の間、寒がりやの私は電気敷毛布のお世話になっている。お陰でどんなに寒いときでも、布団のなかは暖かで、私はほとんど風邪をひかなくなった。そして春の野に遊ぶような快い眠りをいつも提供してくれる。こんなにありがたいものはない。

 木枯らしも電気毛布で春の夢   裕

 昨日は映画の日で、千円で入場できたので、「博士の愛した数式」を見に行ってきた。原作もよかったが、映画もよかった。その余韻がまだ残っている。浮き世離れのした数学の世界のことを考えていると、ますます起きるのが面倒になった。日記を書くのも面倒なので、このくらいで筆を置くことにしよう。


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