橋本裕の日記
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2006年02月01日(水) ライブドア事件関連の発言

 新聞、雑誌、テレビは連日、ライブドア関連のニュースで賑わっている。私もライブドアの株を持っているので、他人事ではない。ホリエモンと彼をめぐる人々の発言を、時系列でいくつか拾い上げてみよう。

<額に汗して働く人、リストラされて働けない人、違反すれば儲かると分かっていても法律を順守している企業の人たちが憤慨するようなことを、困難を排して摘発したい>

 これは東京地検特捜部長大鶴基成さんの、去年4月の就任会見での発言である。このころから、東京地検はホリエモンに照準を定めていたようだ。ところでこれは蛇足だが、ライブドア事件でホリエモンの弁護をする高井さんは、かって特捜部長としてリクルート事件を指揮した大物ヤメ検弁護士である。ホリエモンにとっては何よりも心強い味方だ。

<小泉首相とボクとホリエモンは一体だ。一緒に革命をやるんです>

 これは衆議院選挙公示日の8月30日の竹中総務大臣の発言だ。竹中さんはこの日、ホリエモンの応援に広島に駆けつけた。そしてこの発言である。小泉首相や武部幹事長の歯の浮くようなホリエモン礼賛の発言は、すでに以前の日記に書いたので、ここに繰り返さない。

<苦境で悩み尽くすと、プチンと突き抜ける瞬間があります。そうなると何でもオッケーな状態になります。別の言葉で言うと『開き直る』わけです。『自己破産しても命まで取られるわけでもなし』と開き直れるかどうかです。窮屈な人生を歩みたくない。本音が言えない社会なんて意味がない>

 これは9月の衆議院選挙中のホリエモンの発言。「週刊現代」とのインタビューで語られた内容の一部である。拘置所のなかでホリエモンはさぞ「窮屈」な思いをしていることだろう。検事の尋問には「黙秘」を通しているようだが、この際、洗いざらい「本音」を語ってはどうだろう。まだ本音で「金で買えないものはない」と思っているのだろうか。

<メディアだって持ち上げたじゃないですか。別に自民党がメディアに取り上げて下さいと頼んだわけじゃないですからね。メディアが広告塔みたいにしたんじゃないですか>

 これは最近の小泉首相の発言である。記者から「自民党はホリエモンを広告塔として使ったのではないか」という質問を受けての答えらしいが、これは言い逃れであって、答えになっていない。とはいえ、私もメディアの責任は大きいと思う。


橋本裕 |MAILHomePage

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