橋本裕の日記
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2006年01月02日(月) 初詣とキングコング

 数年前から年賀状は出さない事にしているが、いただいた方にはいつも元旦の日記を引用した手紙をさしあげている。「これでよければ、また来年もくださいね」と書いているので、毎年年賀状を下さる方がかなりいる。

 今年はそのなかの一枚に驚いた。大学時代にお寺で一緒に生活していたSさんが、3月に県立高校の教員を辞めて、夏から美術の勉強をしに中国で生活するというのだ。

 Sさんは私と同じ愛知県の数学科の教師だが、学生時代から絵を描くのが好きだった。定年を4年ほど残して、いよいよ自分の好きな道に踏み出したようだ。中国に行く前に、一度Sさんと食事でもして、ゆっくり話を聞いてみよう。いずれはSさんの中国の移住先も訪ねてみたい。

 年賀状を読み終わった後、おだたかな日和に誘われて、妻と二人で散歩に出た。まずは近所の氏神社で初詣をした。去年までは娘たち二人も来ていたが、今年は長女は元旦から病院で昼と深夜の勤務、次女は大学の馬術部である。

 初詣の後、木曽川橋を渡った。対岸の河原で、父親と少年がふたりで凧揚げをしていた。風がないので上がらない。それでも凧糸をもって走りまわる父親に、なにかほのぼのとした可笑しみと親しみを覚えた。

 去年までは私たちも初詣の後、一家で庄内川の河原までドライブして、そこで鳥たちにパン屑をやり、凧揚げをしていた。毎年、鳥たち(都鳥)が大勢やってきて、凧も高くまであがった。これがわが家の正月行事だったが、今年からは少し違ったスタイルになりそうだ。

 それから、笠松町を散策。古い家並みが残っていて、まるで昭和にタイムスリップしたような懐かしさである。そうした風情を味わいながら歩いていくと、八幡神社にたどりついた。近所の氏神社とちがって、結構大きな神社で、振り袖姿の娘さんが神妙に手を合わせていた。

 神様に手を合わせている振り袖の
 やさしき微笑きよらに匂う  

 散歩から帰ってきて、妻と焼き餅を食べていると、次女が帰ってきた。彼女が「映画でも見にいかない?」と誘うので、3人でキリオ・シティまで出かけた。毎月1日は一人1000円で映画を見ることができる。それにくわえて元旦なので、どの館も満員だった。

 「ハリーポッター」を見るつもりが、「キングコング」を見ることになった。ジュラシックパークを思わせる格闘シーンは迫力があり、主演の女優もきれいで、ストーリーもそれなりに面白かったが、最後、キングコングが死ぬところは見ていて辛かった。


橋本裕 |MAILHomePage

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