橋本裕の日記
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| 2005年12月26日(月) |
さようなら、ハルちゃん |
4年ほど前から飼っていたうずらのハルちゃんが、昨日死んだ。一ヶ月ほど前に、15年間飼っていた愛犬のリリオが死んだので、この二匹が仲良く暮らしていた頃とくらべると、家の居間もずいぶん淋しくなった。
ハルちゃんの場合も、お昼は居間で放し飼いにしていたので、あちこちに糞がしてあったりで、考えてみればずいぶん非衛生的で、見栄えもよくないのだが、わが家の場合は私をはじめとして、だれもこれを不快にはおもわない。むしろ、こうした動物となかよく共生できるのがうれしい。
そうしたわけで、ハルちゃんもわりと伸び伸びと、わが家の居間で暮らしていた。卵も毎日生んでいた。卵を生むときには妻の方に寄ってきて、セーターの裾から中に潜り込んで生んだりした。ちゃんと自分の名前を覚えていて、餌を与えるとき、「ハルちゃん」と呼ぶと、羽根を羽ばたたかせて、駆け足でやってきた。
様子がおかしくなったのは1ケ月ほど前からで、次第に足が萎えたようになって動けなくなった。元気がなく、眼に活力が感じられない。「リリオが呼びに来たのかもしれない」と思い、先は長くないのではないかと思った。
ところが、妻がインターネットで調べたら、同じような症状のうずらがいて、「ビタシロップ」という栄養剤を飲ませたら治ったという報告があった。さっそくメーカに問い合わせ、これを購入して飲ませた。そうすると一週間も経たないうちに、ハルちゃんはまた自分で歩けるようになった。
昨日も、ハルちゃんに妻がこの栄養剤のしみこんだ餌を食べさせようとして抱きかかえた。このとき、ハルちゃんが突然羽ばたきをし、妻の手の中から飛び出した。以前のハルちゃんなら、難なく床に着地しただろう。
しかし、まだ羽根を動かす力がなかったようだ。そのまま床に落ちて、胸の辺りを強打した。妻が拾い上げると、嘴を開けて苦しそうに鳴いたあと、妻の手の中でしずかに目を閉じた。
亡骸は庭に埋めた。クリスマスの日、こうしてハルちゃんの魂は神様に召されて天国へと旅だった。ハルちゃん、さようなら。たくさんの楽しい思い出をありがとう。
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