橋本裕の日記
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| 2005年12月25日(日) |
ロリコン趣味の塾講師 |
12月10日、京都市にある学習塾「京進」で、小学6年生の堀本紗也乃(12)さんが殺された。殺したのは塾講師の萩野裕(23)だという。萩野は同志社大学の4年生で、この塾でアルバイトをしていた。紗也乃ちゃんを教室に閉じこめ、用意していた刃物で斬りつけた。
現場には少女の切り落とされた指が転がっていたという。顔を滅多切りにされ、首の皮一枚でつながるなど、一面血の海の凄惨な殺人だった。事件の背景には、生徒だった紗也乃ちゃんとのトラブルがあった。
萩野は大学を卒業後、この学習塾に就職するつもりだった。かなり熱血型の教師だったようだ。自分のことを「はぎっちょ」と呼び、「はぎっちょと勉強しよう」などと子供たちに語りかけていたらしい。紗也乃ちゃんにも積極的に近づいて、以前は仲が良かったこともあったという。紗也乃ちゃんも職員室のカウンターで、笑いながら萩野に勉強をみてもらっていたりした。
しかし、夏休みのころから、紗也乃ちゃんは萩野を毛嫌いするようになった。「ウチの塾にはキモくてウザイやつがいる」と友人に話していたという。また教室でも、萩野が近づいてくると、「きもい」「あっちへいけ」などと言っていたらしい。それでも萩野はしつこかった。結局、彼女は萩野の授業をとるのをやめている。
萩野は警察の取り調べに対して、「彼女が自分の授業をやめたことで、正社員になれないかも知れないと思った」と自供しているという。将来の塾の教師としての立場が危うくなって、これを逆恨みして、彼女に殺意を抱いたということらしい。
<指導について悩んでいた。いなくなれば苦しみから解放される、楽になれると思った。関係を絶ちたかった>
<自分は熱心でいい先生だった。でも彼女に毛嫌いされたことで、自分の存在が否定されたように感じた>
<たった一人の生徒のことで、自分の人生が狂わされるかも知れない焦りがあった>
萩野は「塾だより」で「自分を輝かせることがまわりの幸せにつながるような、そんな生き方ができればと思っています」と殊勝なことを書いている、しかし、一方で、ロリコンの趣味があり、紗也乃ちゃんにうるさくつきまとったのも、こうした異常性愛からではないかという指摘がある。警察もその裏付け捜査をしているようだ。
こうしたことはやがて真相が明らかにされるだろうが、信頼すべき教師が過激なロリコン趣味で、熱心な指導も、仮面をかぶった異常性愛だったとすると、とんでもないことである。殺された少女にとっては災難以外の何者でもない。残された家族の悲しみはいかばかりだろう。
学校教師の性犯罪に比べて、塾教師の性犯罪はあまり報じられないし、話題になってもその取り扱いは小さい。しかし、表沙汰になったものも結構ある。中学生の教え子を1年以上にわたってホテルや自宅に誘い、みだらな行為をしていた神奈川県の塾講師の例もある。
ロリコン趣味は多くの男性に見られる。かくいう私にも美少女が大好きだ。しかしこれがこうじて、スカートの中を覗いたり、体にさわったり、ストーカーをするというのは、あきらかに犯罪であり、異常性愛というしかない。
最近はこうしたロリコン趣味の学生が多くなっていて、しかも塾というところはそうした異常性愛を満たすにはうってつけの場所らしい。塾側もトラブルを表沙汰にせず、示談で穏便にすませるケースが多いという。業界の利益優先の体質も問題である。
(参考文献) 「週刊現代12/31号」「週刊新潮12/31」
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