橋本裕の日記
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| 2005年12月13日(火) |
みずほ証券発注ミスで株長者続出 |
ジェイコムの株1株61万円を「61万株1円」と入力して、みずほ証券は大量に1円株を売りさばき、その損害額は400億円だという。これをうらがえせば、これだけ儲けた人がいるわけだ。その筆頭は米投資銀行のモルガンらしい。
先日の朝日新聞によれば、モルガン・スタンレーはジェイコムの株を31パーセントも取得して大株主になったという。さすが抜け目がない。他にも株長者が続出したという。「夕刊フジ」ニュースから引用しよう。
−−−−ジェイコム長者誕生? ネットに書き込み殺到−−−−−
みずほ証券によるジェイコム株の誤発注問題。熱心な投資家たちが情報交換に集まる「Yahoo JAPAN」の電子掲示板には、誤発注で大儲けしたといった類の話であふれ返っている。本当に“ジェイコム長者”は生まれたのか!?
ヤフーのネット上に登場したジェイコム専用の掲示板は8日午前9時31分の「何これ?」という書き込みをきっかけに一気に盛り上がり、この日だけで4000件以上の書き込みが殺到した。
書き込みの中には「20枚で400万儲かったよありがとう」「俺は、30枚で540万の儲け! クリスマスプレゼントありがとう!!!」などといった内容も。
書き込んだ人が実際にジェイコム株をストップ安時点の57万2000円で買えたのかどうかは不明だが、買っていたとすると、ストップ高のままひけた8日の終値77万2000円との差額は20万円。売買手数料を差し引いても1株につき20万円近い差益が出た勘定だから、つじつまは合う。
掲示板の書き込みはほかにも、「ジェイコムS安で20億ゲット」「含み益3億きたああああああああ」といったものや、「10分で家のローン分儲かった−−− こんなの初めてw ほんとにおろせるの?このお金。」という、どこまで本当なのか、真偽のほどが分からないジェイコム長者が続々と“誕生”している。
自分の稼ぎを誇らしげにアピールするブログも登場しており、ネットは、さながら儲け自慢大会の場となっている。
ジェイコム株には、いまも大量の買い注文が残っており、9日に終日停止となった同社株の売買が再開されれば、77万2000円の株価が当面、上昇していくのは必至。しばらく持ち続けて、含み益をさらに膨らませてから売り抜くデイトレーダーも出てきそうだ。
市場には、誤発注のパニックのなか、米ゴールドマン・サックス(GS)が大量にジェイコム株を買い、大儲けしそうだとのウワサが流れている。GSを直撃すると、「個別の取引についてコメントしないのが通例」として、明確な答えを得られなかった。
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なお、発行株数を大幅にこえて誤発注された株は、1株あたり91万2千円の現金決済で買い戻すのだという。誤発注したみずほ証券はミスに気付いてキャンセルしようとしたが、受け付けられなかった。このため莫大な取引が生じたのだが、これには東証のシステム上の問題があったのだという。なんともお粗末な話である。
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