橋本裕の日記
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2005年10月23日(日) セブ留学中の宿泊と食事

 外国で生活する上で、一番心配なのは宿泊と食事であろう。セブでの私の宿泊先はディプロマットホテルだったが、これは日本の中級のホテルとほとんど変わなかった。バスルームに浴槽がなく、シャワーしか使えないことを除けば不満はなく、部屋も割合広く清潔だった。冷蔵庫やテレビや金庫もあり、生活するのに不便はなかった。

 一人部屋を要求すると、ツインの部屋を一人で使うことになる。ベッドが二つあるので、だれか友人を泊めることが出来そうだが、CIPLSの規則で決して異性を部屋に入れてはいけないことになっている。これを破ると退学らしい。

 私は知らずに部屋に若い女性を招待して、夜の10時過ぎまで一緒にビール飲んでしまった。しかもこれを不用意に他人にもらしたため、「shinは彼女とホテルの部屋で夜中まで飲んだんだって?」とフイリピン女性の先生にまで言われてしまった。もちろん、規則を知ってからは、この点は慎重に行動した。(規則がなくても慎重に行動すべきだった)

 宿泊所としてはホテルの他に学校の寮がある。というより、ほとんどの学生は寮に宿泊していた。寮と言っても学校と同じ建物の3,4,5階にある。学校はもとはハーバービューホテルという名前のホテルだったらしい。だからタクシーで学校に来るときには、CPILSではなくこのホテルの名前を言った方が通じる。

 寮に宿泊したほうが何かと便利である。しかし、私のような2,3週間の短期滞在者はふつうは寮に入れない。1ヶ月滞在者でも寮が一杯になるとホテルへまわされてくるようだ。寮には一人部屋、二人部屋、三人部屋などがあり、料金が少しずつ違っているが、ホテルに比べれば安い。そして長期滞在者にはかなり割引があるようだ。

 プライバシーを重視し、個人生活を楽しみたいと思ったらホテルの方がよい。学校とホテルを往復する無料のスクールバスが頻繁に出ているし、ディプロマットホテルから15分も歩けば、セブ市の中心街にあるロビンソンデパートに行くことができる。スーパーや飲食店、カジノもあり、生活や娯楽に困らない。隣のホテルのバーで一杯飲むこともできる。

 ホテルや学校には何人もの制服姿の警備員が詰めていた。ホテルの入り口や学校の入り口で私たちを送り迎えしながら親しげに声を掛けてくる。ホテルの裏口から出ようとすると、そこにも警備員がいて、いちいちドアをあけてくれた。仕事の割りに人が多いが、これも人件費の安いフイリピンだから可能なのだろう。

 食事は学校の食堂で三食を食べることができる。バイキング形式で、御飯かパンに、卵焼き、スパゲッティ、野菜炒め、野菜スープ、焼き豚、ウインナー、キムチの漬け物、フルーツなどが出た。メニューは毎日変わるが、味付けは基本的に韓国風である。

 御飯はときどきおかゆになったり、チャーハンになったりする。しかし、日本米になれている私の口にはあわない。韓国の学生に訊いたが、彼も「まずい」と言っていた。もともと粗食を信条とする私は不満をもらさず「おいしい」と言って食べたが、人によってはこの食事に慣れるのがむつかしいかもしれない。

 そういう人は夕食は外で食べればよい。アラヤセンターやSMマートには安い値段でおいしいタイ料理やステーキが食べられる店がいくらでもある。日本料理を食べたかったら「来来軒」へ行けばよい。私はロビンソンデパートの「来来軒」でラーメンを食べたが、ほとんど日本と変わらない味だった。フイリピンにいると、味噌や醤油の味がとても懐かしくなる。

 なお、フイリピンに来て、私はすぐに下痢になった。持参した胃薬をのみ二日間で治ったが、あとで訊くと、日本人のほとんどが下痢になるようだ。個人差はあるが、これもやがて治まるので心配はない。私の場合は、日本に帰ってきたからも二日間下痢になった。水が変わったせいかも知れない。


橋本裕 |MAILHomePage

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