橋本裕の日記
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毎朝木曽川のほとりを散歩をしながら、名鉄の赤い鉄橋を電車が走るのを見ている。その電車に乗ればセントレア空港にいける。そこから世界の空に旅立てる。そう思うと何だか胸騒ぎを覚える。
先月の今頃、私はフイリピンのセブ島の語学学校で英語を学んでいた。このことについては日記に書き、「セブ島留学体験記」にまとめて「何でも研究室」におさめてある。
http://home.owari.ne.jp/~fukuzawa/cebu.htm
これを読んで下さった方から先日メールをいただいた。奈良県で自動車関連の会社を経営している社長さんである。ぜひ、社員研修に使いたいので、申し込み方法を報せて下さいということだった。そこでこんなメールを返した。
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社員教育の一環としてCPILS留学を考えていらっしゃるとのこと、すばらしいことだと思います。私の場合は2週間でしたが、最短が2週間で、あといくらでも長く留学できます。1ヶ月ならそれなりの成果が期待できるのではないでしょうか。
費用は1ヶ月だと、季節にもよりますが、12万円くらいですみます。3食と宿泊代もふくめての費用ですから安いと思います。これに航空運賃などをふくめても、20万そこそこの値段です。
詳しくは次のHPで確認なさってください。申し込みも、資料請求もここからできます。
http://www.eigo.cc/
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私の日記を読んで、セブ島へ語学留学を考え始めた人が他にもいる。そのうちの一人は家内のお茶のみ友達のご主人で、詳しく知りたいというので、私が持っていた資料を渡した。夫婦で毎年海外旅行にも出かけているが、英語にもっと堪能になり、旅を楽しみたいということだった。ゼブの海にも心が惹かれたという。
私もまた来年の夏にはセブ島へ行こうと思っている。できれば3週間ほど滞在し、あわせてダイビングの免許も取得したい。英語の勉強だけではなく、あのすばらしい海にまた潜れるかと思うと心がときめく。
私は9月の旅行で使った20万円のうち、14万円は妻から借金をした。今月から毎月2万円ずつ小遣いから天引きされている。その上、来年の旅行のために貯金もしなければならない。酒も煙草も競馬やパチンコにも縁がない私だから、とくにお金はなくてもよいのだが、青春切符の旅や友人との旅行や会食ができなくなるのは残念だ。
「早朝の新聞配達でも始めるか」と半分冗談で言うと、「それもいいわね」と妻はあっさり賛成してくれた。私のお小遣いを上げようという親切心はない。「賞金かせぎに小説でも書くか」と言うと、これもあまり信用していないようだ。とにかく現在書いている小説をどこかに送ってみよう。宝くじよりは当たる確率が高いに違いない。
あと二年もして次女が大学を卒業すると、扶養家族は妻だけになる。そうすれば、私の小遣いも上がるだろう。セブ島留学をあと2年ほど続けたら、オーストラリアに留学したい。そしてその先には「世界放浪の旅」と、次々に夢が膨らむ。
「なぜ旅ににあこがれるのか」と自問してみて、色々な答えが浮かぶが、本当のところは自分でもよくわからない。ただ、私の好きなエリック・ホッファーがこんなことを書いている。
<必要なものにあくせくしているあいだは、人間はまだ動物なのである。不必要なものや途方もないものを求めるときに、人間は、人間という独自な存在になる>
人間という独自な存在とは何だろう。考え始めると難しいが、私にわかっているのは、私自身もふくめて、人間とは何とも不思議な、得体の知れない生き物だということだ。この得体の知れないところが、よくも悪くも「独自」なのかも知れない。
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