橋本裕の日記
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朝起きて、パソコンのスイッチを入れる。今日は寝坊をして、起きたらもう5時に近かった。水を一杯だけ飲み、まず自分のHPの「掲示板」を読んだ。そこに福井に住んでみえる46歳の女性からの「懐かしい公園」と題された投稿があった。
−−−−−−−−「懐かしい公園」−−−−−−−−−
はじめまして。
ふとみつけた「少年時代」を読んで驚きました。「乾公園」の名があったからです。
遠い記憶をたどると、多分、私は2歳から4歳くらいまでを、乾公園の前の2階建てのアパートで両親と共に暮らしていたはずなのです。そしておそらく昭和37年の暮れころに、今住んでいる近隣の町に引っ越したのだと思います。
私の人生の最初の思い出が、乾公園のブランコ、そして、公園で開かれたお祭りのわたがし…。ブランコに座った写真と、アパートの玄関で撮った写真がその記憶を裏付けるだけですが…。そこには、だっこちゃん人形と、隣の部屋のお友達と、そして今は亡き母の若い日の姿があります。
今、公園付近に行ってみても、勿論、そのアパートはありません。どんな名前のアパートだったのかさえ覚えていません。
ただ、自分というものの人生の始まりを思うとき、いつも「乾公園」の名がよみがえってくるのです。
私の小さな自我の芽生えを乗せてゆれていた公園のブランコは、多分橋本さんの「少年時代」のあのブランコなのでしょう。それはまた、別の人たちの大切な大切な思い出を沢山載せて、今もどこかでゆれ続けているのでしょうね。
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さっそく、私は返事を書いた。これも、日記に引用しておこう。
−−−−−−「Re:懐かしい公園」−−−−−−
しるくさん、投稿ありがとうございます。「少年時代」を読んで下さって、ありがとうございます。
4歳のころまで「乾公園」(いぬいこうえん)の近くに住んで見えたそうでうね。その頃、私は中学生でしたから、ひよっとしたら公園でお会いしていたかも知れませんね。
私はその頃よくブランコに坐って夜空を眺めていましたよ。SF小説に夢中の頃でした。そのブランコでしるくさんも今は亡きお母さまと遊んでいらしたわけですね。
<私の小さな自我の芽生えを乗せてゆれていた公園のブランコは、多分橋本さんの「少年時代」のあのブランコなのでしょう。それはまた、別の人たちの大切な大切な思い出を沢山載せて、今もどこかでゆれ続けているのでしょうね。>
小さな公園ですが、思い出のいっぱいつまった公園です。今も福井に行くと、必ず訪れます。そして懐かしい追想にふけります。思い出は人生の財産です。多くのひとびとが、この公園に同じ思いをよせているのかと思うと、心が温められます。
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「少年時代」 http://home.owari.ne.jp/~fukuzawa/syounen.htm
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