橋本裕の日記
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米国や英国では刑務所も完全民営化しているようだ。日本でも半分民営化された刑務所(PFI刑務所)が2007年4月の開設を目指して、山口県美祢市にいよいよ作られることになった。
この刑務所は官民の協同体制で運営され、手錠をかける、懲罰を命ずる等の公権力の行使に関しては官が担当し、それ以外の受付、巡回、教育、清掃、給食などのサポ−ト業務を民間が担当するという。
従事者は官員120名、民間130名で、全体で250名。家族も含めれば2000人近い人と、受刑者1000人がすむわけだから、町としては固定資産税が入り、刑務所関連産業も増加し、経済効果もかなりなものになる。刑務所招致合戦に50近い自治体が名乗りを上げたというのも頷ける。
日本の刑務所は110%を超えた過剰収容状況。今後、経済のアメリカ化が進む中で、経済格差は広がり、犯罪は増加するにちがいない。というわけで、PFI刑務所も増加する。そういえば二番目のPFI刑務所も激戦の末、島根県の旭町に決まったそうだ。
まだまだ刑務所の需用はふえそうなので、各自治体は三番手、四番手を目差して、囚人の奪い合いをすることになる。これからこうした官民連携の犯罪ビジネスが花盛りになるのだろうか。なんだか割り切れない世の中になってきた。
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