橋本裕の日記
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2005年06月20日(月) 若鳥の旅立ち

 大学3年生の次女が今月から大学の寮に入った。看護婦の長女はすでにアパートを借りて一人暮らしをしているので、とうとう夫婦水入らずの暮らしになった。

 と言っても、長女も次女も車で40分とかからないところに住んでいるので、時々泊まりに帰ってくる。先日、長女がうれしそうに給与の明細書をもって帰ってきた。見ると手取りで二十数万円ほどもらっている。

 勤続30年近い私の手取りが四十数万円だ。
「お父さんも結構貰っているのね」
 と、私の給料明細書と比較しながら言うが、向こうは一人暮らしで、こちらは扶養家族が二人いる。さいわい長女の学費や生活費は必要でなくなったが、まだまだ家計は火の車だ。

 この数年間、給料は下がり続けている。その上、来年度から所得税の見直して、かなりの増税(数十万円)になるらしい。この春には思い切ってタイへ家族で行ったが、これも定期預金を崩してのことだ。もう崩すべき預金もない。あとは、ひたすら倹約あるのみだ。

 さいわい私は酒も煙草もたしなまない。趣味は読書と思索と散歩。本は図書館で借りるので、お金はかからない。散髪はもう二年前から、鏡とハサミを片手に自前でしている。髪が不揃いだと妻は笑うが、「人間は中身だ」と、まったく意に介しない。

 学校が転勤になって、車に乗ることもなくなった。健康のためにも外出は自転車と徒歩を心がけている。通勤途中に地下鉄からJRへ乗り換えるとき、途中名古屋駅で一気に66段も階段を上らなければならない。4月の頃はこれが苦役に感じられたが、今は苦もなく上っている。足腰が鍛えられたせいだろう。

 昨日の日曜日は、珍しく妻が朝の散歩についてきた。木曽川の堤を並んで歩き、イソシギの親子の姿をさがした。河原にはいなかったが、帰り道に田んぼの中に親鳥が二羽と若鳥が一羽いた。三羽が舞い上がると、隣の田んぼでもう一羽が鳴きだした。

 あわせて四羽のイソシギの親子を確認して、なんとなくほっとした。もうすぐ、イソシギの若鳥たちも親離れするのだろう。颯爽と空を舞う若鳥の姿に、いつか自分の二人の娘の姿が重なっていた。


橋本裕 |MAILHomePage

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