橋本裕の日記
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2005年04月11日(月) ケチな友人

 私の友人で、かっての職場の同僚だったAさんは、夫婦で教員をしており、その上田んぼや畑をたくさんもっている。立派な邸宅を構えた財産家である。しかし、かなりの締まり屋だ。簡単に言えばケチということになる。

 私の友人は、このAさんをはじめ、ほとんどはケチである。なぜなら、私自身がケチの部類だからだ。浪費家と友人になったら、交際が大変である。その点、Aさんとなら安心である。入る喫茶店や食堂もなるべく安いところだし、旅行に行っても1円を惜しんで絶対贅沢はしない。そういうわけで、十年以上のつき合いが続いている。

 Aさんは今もときどき「会おう」と電話をかけてくる。しかし、この数年間はあっていない。「あってもいいけど、コーヒー、おごってくれる?」というと、「うーん、また電話するからね」と残念そうに電話が切られる。

 会いたいのだが、350円のコーヒーはおごりたくないというわけだ。本当に会いたければ、コーヒーくらいおごってくれるだろう。私はそう考えて、そのままにしている。Aさんにはいろいろ世話になった。かってはケチなAさんがコーヒーどころか食事までおごってくれたこともある。しかし、最近は少し醒めてきたようだ。こんな薄情でケチな友人を持った不運に気付いたのかもしれない。

 私のモットーは「いかにお金を使わずに人生を楽しむか」ということに尽きる。Aさんはケチだが、檜作りの豪邸に住み、最上級のクラウンに乗っている。そして「農地解放がなければ、もっと田んぼや畑があったのに」と私に愚痴をこぼす。

 ケチはケチでも、私の場合は収入や財産がないので必然だが、彼の場合は、何だか欲張りのケチのように見える。価値観や人生観が私とは180度違うのだが、それでも何となく気が合うところもあり、お互いに本音をぶつけあったりできるので、長いことつきあってきた。今後も、彼は私に電話をよこすだろうし、「コーヒーおごってくれる」という私の定番の受け答えも繰り返されるだろう。


橋本裕 |MAILHomePage

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