橋本裕の日記
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今年は花粉症がひどい。転勤先の学校でも職場で白いマスクが目立った。前後左右を白いマスクの人たちで囲まれていると、何か異様な気がする。マスクをしているので、顔を覚えるのに苦労した。
花粉症の原因は前にも書いたが複合的なものだと思う。しかし、根底にあるのは環境破壊である。大気や土壌が汚染されると、杉や檜、松などの弱い植物は生きていけない。そこで、子孫を残そうと大量の花粉をまきちらすわけだ。
もちろん花粉そのものは花粉症をひきおこさない。これに大気の汚れが付着して化学的刺激物になるのである。さらに、環境汚染で過敏になっている人間の体が、これを異物として排斥しようとする。これが鼻水やくしゃみを引き起こすわけだ。
花粉症はあきらかに人災だが、問題はこれで儲けている人たちが大勢いることだ。ティッシュやマスクは飛ぶように売れているし、製薬会社も薬局も病院も笑いがとまらない。花粉症にもこうした経済効果はあるのだろうが、一方では個人の生産性が減退する。長期にわたり何千万という人々が不快感をよぎなくされるわけで、負の要素が圧倒的だ。
昨日は青春18切符を使って敦賀へ行ってきた。敦賀でも桜がほぼ満開だった。あたたかい陽射しの中で、桜を眺め、海を眺めて、自然のよさを満喫した。気比神宮の清浄な境内を散歩し、大きな楠木に感動した。
珍しく花粉症の症状はおさまっていたが、旅から帰ると、てきめん鼻水とくしゃみに襲われた。くしゃみをしながらメールを点検していたら、「鎮守の森は千年の森」というメールマガジンの文章に出会った。一部、引用しておこう。
<森とは木が集まっただけではない。高木、低木、下草、さらには野鳥や昆虫、地中の小動物群、カビ、バクテリアなどいろいろな生き物がいがみ合いながらも一生懸命生きている共同体社会である。
日本列島では2千年ほど前に稲作が始まり、森を切り開いて水田とし、さらに道や集落を作ってきた。しかし、私たちの祖先はその際にも、かならずふるさとの木による森を残した。それが鎮守の森である。
「鎮守」とは、その土地の地霊をなごめ、その地を守護する神である。その言葉通り、鎮守の森は地震、台風、火事から、住民達を守ってきた。さらに神社を守ることによって文化を伝えてきた。
鎮守の森は強い。荒れ地には一気にはびこるセイタカアワダチソウなどの帰化植物も、鎮守の森には侵入できない。かつては日本中の樹木を食い荒らすと恐れられていたアメリカシロヒトリも、鎮守の森には歯が立たなかった。
またスギやヒノキなどを人工的に植えた森では、下草刈り、枝打ち、間伐と、常時、人間が手を入れてやらねばならないが、その土地本来の樹木でできた鎮守の森は、そんな必要はない。鎮守の森は千年の森なのである>
(伊勢雅臣、「国際派日本人養成講座」 H17,4,10より) http://www2s.biglobe.ne.jp/~nippon/jogindex.htm
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